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50.最後のストーリーそれからのスタート!

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「ももちゃん、、大事な話があるんだ」

いちこちゃんに言われたのは昨日の夜でした。
最近ライブの話をしても沈んでいるいちこちゃん。

何だか、、、嫌な予感はしてた。

「うん?何かな?
じゃ明日の朝練の後に聞くね。
私もライブの話がいろいろしたいしね」

そんな話を電話でして、、。

.................


「おはようだにゃー」

「たる!おはようっ」

「いちこちゃんもおはようだにゃー」

「....おはよう」

やっぱりいちこちゃんは元気がないみたい。

「じゃ、今日の練習はね、ももちゃんが
じょんから節の曲弾でいちこちゃんが
じょんから節の旧節だにゃ」

「はい!」

練習はいつも通りで特に何もなく無事に終わりました。

「2人とも上手くなってきているから
練習だけは続けるんだにゃ」

「あっ!あの!!」

いちこちゃんが思い切ったように口を挟んだ。

「どうしたにゃ?」

「私、、辞めたいです」

「えーーー!にゃーーー!」

私は驚かなかった。もう分かっていたから。

「どうしてにゃ?」

「正直に言うと、、。人前に出たくないの。
ももちゃんと一緒にやっていた時は無理して
ガンバってたんだけど、、、、。
三味線の自信もまだないし。。」

「そんな事ないにゃ。いちこちゃんも上手くなってるにゃ」

「いいよ。たる。
いちこちゃん了解しました」

いちこちゃんが無理してるんだなあって、
実は最初から何となく分かっていたから。
私の魔物退治に巻き込んで悪かったし。。

「もう三味線はやらないのかにゃ?」

「三味線は続けます!でまた何か機会があったらももちゃんとまた、、あまねことかじゃなくて、、。」

「うん、いいよ」

「たるちゃんも一緒に」

「わっ分かったにゃ。。
ももちゃん、、、いいのかにゃ?」

「大丈夫!これからは1人でやっていくね。
実はいろんな所に声をかけているんだけど
朗読と三味線ができる小屋が見つからなくてね。ファンが多いと出来るんだけど、、、。
まだまだだからね」

私は笑いました。

「みんな、ごめんね。
応援してくれた勇者様にもわるいから
今年いっぱいは何かあったら頑張るから」

「うん!」

そう言っていちこちゃんは、元気に帰って行きました。

私は帰り道、今まで沢山の方に甘えて
支えられてたんだなあと実感すると同時に
これからは1人とたるちゃんと頑張らなくちゃと思いました。

これからはソロで頑張るゾー!!


ソロでのストーリーはまたこれからの
別の話に。



★★★★

第1章  完





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