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番外編 戸部典子展へ、おこしやすなり

予告 戸部典子が騒ぐので

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 読者の皆様、ご無沙汰しております。
 作者の高木一優です。
 最近、作者の脳内で戸部典子が実にうるさいのです。

 「『なろう』では十万PV越えたなりよ。お祝いするなり。」
 十万PVくらいのネット小説は沢山あるのだから、お祝いもないだろう。
 「転生も無双もハーレムも無しで十万なりよ。大健闘なのだ!」
 それにカワイイ女の子も出てこないしな。
 「あたしは美少女設定じゃなかったなりか?」
 そのつもりだったのに、設定を破壊したのはお前自身じゃないか。

 こんな脳内の会話が続くのです。夢に現れるくらいならマシなほうで、最近では昼の日中にも戸部典子が現れます。
 作者の視界の斜め上を、ちっちゃい戸部典子の集団が隊列をなして行進しているのです。
 「なり! なり! なり!」
 号令に合わせて行進する戸部典子御一行様は、作者の頭上にあるお店にぞろぞろと入っていくのです。
 お店の看板は「天下一品」とある。
 なぜ、ラーメン屋なんだ、戸部典子!

 「お祝いに番外編をやるのだ!」
 馬鹿を言うな。今は新作小説を書いているんだ。もうすぐ公開予定なんだから、そんな暇はない!
 「新作の前に番外編をやって景気づけにするなりよ。あたしには策があるのだ。」
 策?
 で、戸部典子は作者の耳元でその策とやらを囁いたのだ。
 ほーう。それは面白いな。
 では、いっちょう番外編、やってみるか。
 「決定なりよ。じゃあ、番外編のあおり文句を書くなり。」
 あおり文句? 「あの戸部典子が帰って来る!」とかいうやつか?
 「よくわかってるなり。さすが作者なり。」
 登場人物が作者を褒めてどうするつもりだ。
 まあいい、あおり文句、景気よくやってみるぞ。

 あの先生と戸部典子が帰って来る。
 帰ってこなくてもいいのに帰って来る。
 「歴史改変戦記」その後の登場人物たちの姿を描きます。
 舞台は京都。季節は夏。戸部典子所蔵物展が開催されます。
 番外編、「戸部典子展へ、おこしやすなり」全三話、連載開始!
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