不定期エッセイ キッドさんといっしょ。

ダイナマイト・キッド

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第122回。ウルトラマンのフィギュアを集めてた。

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掲載日2017年 06月05日 19時39分

私はウルトラマンが好きだ。怪獣映画とか特撮とか色々あるけど、結局は昭和のウルトラシリーズに帰結してくるので、そこが一番落ち着くらしい。
私が小さかった頃は円谷も石森プロも下火で、あまり目立った作品は無かったと思う。仮面ライダーブラックRXをギリギリ見てたかなあ…幼稚園ぐらいで。
ウルトラマンはその頃何をやっても当たらなかったと思う。グレートとか、平成セブンとか面白かったけどねえ…夢よもう一度とは成らなかったんじゃないかな。

で、鉄道から特撮ときて格闘技とプロレスに流れた私。
プロレスラーにも特撮ファンが多いと聞いて(スペル・デルフィンさんの自伝「きっとデルフィンが好きになる」を読んで、そのコレクションは垂涎ものだった)なんだか安心したのはなんでなんだろう。

ともかく、格闘技好きと特撮マニアを同時進行した人は結構多いみたいで、やっぱり変身願望とか強さへのあこがれみたいなのが漠然とあったんだろうなー。

ちなみにメキシコにはそのまんまウルトラマンってプロレスラー(ルチャドール)が居て、来日してタイガーマスクと実際に対決したこともある。こんなの今やったら権利とか色々うるさいんだろうなあ。面白そうだけど。

でね。
特撮は見たり調べたりするだけじゃなく、ジオラマや食玩を集めるようにもなりまして。ガシャポンからコンビニのラムネのオマケ、もっとでっかい再現フィギュアなんかも沢山買い込んだ。ソフビも沢山あった。
その時に発売されてたものが全部揃わなかったり、後で欲しいものが見つかる時に重宝したのが中古ショップだ。ネットオークションがそんなに広まってなくて、あと借金があったんでクレジットカード作れなかった(今は完済して出光クレジット持ってるからね!念のため。えっへん。…エバれないか。)のとで、専らお店で買うことが多かった。

そうなると世の中の栄枯盛衰は恐ろしいもので、ウルトラマンも仮面ライダーもゴジラも、ぶわーっと出るとすぐに萎んでいく。
世の中はいつも変っているから、頑固者だけが悲しい思いをする。
なんて歌があったけど、まさしくそれで。
結局のところいつまでも欲しくて追いかけているとどんどん無くなっちゃって、代わりに欲しくもないようなものが店頭にズラっと並んでるのを見て寂しくなったりもする。
ワンピースのフィギュアがやたら出る前なんか、なんか知らないけど不良のフィギュアが山積みで。名前が書いてあっても誰だか知らないし、あの疎外感というか、自分の知らないところで流行って、そのまま廃れてった作品を中古屋の店先で知るって変な感じだったな。

結局、部屋の中に200体ぐらい、あとデカいジオラマセットが未開封で10個ぐらいあった。バラージの青い石とか、キングジョーの超合金とか、ウルトラマンレオのデカいのとか。
一番のお気に入りは、横浜の人形の館だったかで買ったグランドキングのソフビ。
これはウルトラマン物語に出てきた、銀河系最悪の化身・魔王ジュダが召喚した怪獣の魂、悪の心が結集して生まれた最強の怪獣なのだ。ウルトラ5兄弟を散々苦しめ抜き、最後はタロウに兄弟全員のパワーを集めて放ったコスモミラクル光線で倒されたものの幼少期のキッドさんに強く刻まれたのである。このソフビを、偶然デート中に見つけた(当時付き合ってた彼女がドールが好きで訪れた人形の館に陳列してあった。おそらく一点もの。)ことが運命だったのだ。

その彼女とは半年後に別れたっきりだけど、グランドキング様は今も我が家に鎮座している。大半を処分してしまった(バンドやってた時に無職になっちゃって、スタジオ代を捻出するのにね…まあ…)ので、貴重なコレクションの生き残りだ。

結構レアなフィギュアとか、食玩のシークレットとかも当てたんだぜ?
でも、そういうのを真っ先に処分しちゃうと後で結構楽になる。
寂しいけどね。

今でも見かけると買いたくなるけど、もう集めて維持しておく気力と興味が無いので、たまにグランドキング様のハサミに溜まったホコリを綺麗に拭いてあげるのが今のせいぜいだ。
これでいいのかもしれない。
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