不定期エッセイ キッドさんといっしょ。

ダイナマイト・キッド

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第490回。オーバー30 U40

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いまキッドさんは33歳。今度の誕生日で34歳。

二十歳超えたころから三十路に入るまでは、なんかもう全部に間に合わなかった気がして。
何もかも手遅れで、若くして成功してる人や今まさに若い人が羨ましくって。
なんだかすごく辛かった。勝手にね。そう思っていた。

そして今はと言えば、勝手に
今がいちばんいい時期かも知れない
と思っている。

あああああもう!打ちにくい!
新しいキーボードほしい。
最近ジーパンの股のところもやぶれたので買い替えたんだけど、あと3本ぐらいはズボンも欲しい。
洋服全然持ってないから、もう少しバリエーションが欲しいところ。
というか、男ってどうなんかね、三十路でも服なんか持ってないもんなのかね。

三十路ってことで、色々意識することも増えた。
衣服、仕事、給料、酒の飲み方、自動車の運転、店員さんへの態度、まあそういう、実生活での小さな事なんかを特に。
大きな事、家を建てるとかクルマを買い替えるとか愛人を作るとかは無理そうなので、まあ身の丈にあったものを。

あああああああああああもう!
ワードソフトほしい。
そういえば教えて貰ったやつ使ってなかったな…今度やってみるか。

で身の丈にあった三十路ライフ。
まあ店員さんとかクルマの運転は、丁寧にと心掛けている。
特に私はガソリンスタンドやコンビニで働いていたことがあるので、この2業種の皆様には自然とハードルが低くなる。
その下をくぐってくるような奴がいれば話は別だけど…もう無くなったけど高校生の頃、近所にあったローソンで高校の後輩でチビで先輩女子から小動物みたいってんでチヤホヤされてそれでモノの見事に、ホントわかりやすく図にのった奴がいて。ソイツの勤務態度よりマシならよっぽど許せると思う。
みんな本当に色んなことがあったうえでニッコリ接客してくれているのだから、自分だけがお客様だと思わないことだよ。
それでもダメな人には、結局拒絶されるしかないわけだし、なぜ拒絶されたのか心当たりがなかったとしても、その心当たりのなさが、拒絶した側からしたら猶更腹立たしいわけでもあり。

何の話だっけ。そう三十路の身の丈。
あのーーー、結局のところ、いま私は31歳で、20歳から上は自分の限界までの人と遊んでもらえる可能性があって。
そりゃあ20歳前後の人とも50歳の人とも話や常識が合わないことなんて幾らでもあるだろうけど、それをそのままの距離感で楽しめたらいいと思うんだよ。
それを、若者は云々、老害がどーのこーの、と言い出すと三十路が一番タチ悪いってことになっちゃう。右も左も上も下も、全部が敵ってことになっちゃうでしょ。
付き合う人間が偏ることも、年代や環境で話題が固まって来ることも当たり前でさ。
軸足はそこにおいていいけど、そこから華麗なステップを踏んでいたいね、という話。

もちろん、自分では華麗なつもりがどこまでもマヌケでバカみてえな足踏みをしているってことも多々あるけどさ。
気の若い人と付き合った方がいいよねって思うんだよ。

あーでも、若者に理解があります!若い人の意見を聞きます!私もいつまでもチャレンジしていたいので!
っていう自称ナンタラ系の馬鹿からは、なるべく遠くに早めに離れた方がイイな。
お近づきになったが最後、二言目には笑顔だの絆だのビジョンだの言って投資を持ち掛けたりプチセミナーに勧誘したりして来るに決まっている。

プチ、って付ければなんでもかんでも当たりが柔らかくなるわけじゃねえぞ!
もっといえばプチセミナーほど胡散臭い、無駄なものってねえぞ!
普通のちゃんとしたセミナーに通う、それも自分で身になるように通うのと、とにかく人を集めて少しでも利益につなげて…っていう必死さと、やらないと立ち行かないあなたの身分が見えすぎてる不動産営業のプチセミナーのご案内は全然違うからな。あん時、楽天ポイント目当てで資料請求なんかした私も悪かったけど、文面と営業のかけ方が180度違ってたそっちにも責任はあるからな!

自分が二十歳ぐらいだった頃に、やっぱりもっと年上の人とも、年下の人とも合わなかったわけで。
それを、自分も若いもんだからそれで勢いや思い込みでカバーできてたと思うんだよ。
だけどそうもいかなくなる。そういう時に、無理なく彼我の差を楽しむためには今のうちの経験が絶対不可欠だと思うんだ。この年まで積み上げてきたものが無いと、上にも下にも擦り合わせるたたき台になる基準や話題がないわけでしょ。
そうなるとあとは自分語りしかなくなって、いっちばん人生のいい時期を、つまらないまま過ごすことになるんじゃないのか。
三十代って本当に人生で一番面白い時期なのかもしれないし、四十代をまた面白い時期にするためには、今もまた色々な経験を積んでいく必要があるわけで。
これからの十年近くを有意義に過ごせるようにしたいなと思っている。

まあ、自分語りが趣味のオッサンなんてロクなもんじゃないので、ココでぐらいは好きに書くことにするけれども…。
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