不定期エッセイ キッドさんといっしょ。

ダイナマイト・キッド

文字の大きさ
652 / 1,328

第649回。キッドさんは浦安鉄筋家族が好き。

しおりを挟む
皆さんこんばんは!!
ダイナマイト・キッドです。

このエッセイは10月24日に、11月7日分として書いて投稿します。
でも11月4日に大阪で松山座さんのプロレスを見るので、少なくとも2つくらいは記事がずれると思います。そういうわけであまり時節にカンケー無い話題を…というわけじゃなく。ホントに6日分まで書き切ることを目標にしてたら意外と早く終わったんで一旦ネタ切れに近い状態になりましてね。
何を書こうか、たまには真面目に小説なんぞを…と思ってたらハッと。

浦安鉄筋家族おもしれーよな。

と思ったので書き始めました。
仕事行く前の、朝6時ぐらいにクルマんなかで思いついて、会社ついてすぐメールにメモして一旦パソコンに送りまして。
そのメモがコチラ。

2018/10/24, 6:35
浦安鉄筋家族
小四くらいから
近所に住んでた同級生から聞いた
ハチャメチャなギャグ
かなりディープなプロレスネタ
背景やそこかしこの小ネタ
映画や人物のパロディ

そうそう。初めて読んだの小4ぐらいだったよ。いやもうちょっと早かったかな?
単行本が11巻ぐらいまで出てたような。
あの当時まだ仲の良かった同級生が教えてくれたんだけど、最初なんのことだかわからずに話を合わせちゃったんだよね。後になってああいう知ったかぶりって思い出してすげえ恥ずかしくなるんで辞めた方がいい。私は最近やっと素直に知らないとか、言い出しにくくってつい…とか言えるようになってきた…気がする。まだ自信はない、咄嗟に出る質の悪い癖のようなもので中々直らない。

こないだその同級生と我が家の前でバッタリ会った。
色々あったけど、なんか普通に昔みたいに
…カズヤ?
と呼び留められて、2分ぐらい立ち話をした。
いいヤツだったな。
元々心根の優しい、運動神経抜群で明るい彼だったなと思い出して少し嬉しかった。

そんな彼から教わって以来、元祖ぐらいまで愛読していた浦安鉄筋家族。
最初のころは荒っぽい絵柄に強烈なギャグとかパロディとかが詰め込まれててなんとも過激なギャグマンガだった。初代も中盤から読み始めたので、最初のころの小鉄が別人に見えたもんな。彼が坊主頭になる原因でもある西川のり子は途中から出てきて定着したわけだし。
やっぱりプロレスネタが多かった(今もかな?)のも大きくて、新日&全日は好きだけど結構辛辣なのも多い。愛ゆえに、ということか。
大仁田厚さんそっくりの巡査が一人で張り切って有刺鉄線に突っ込んだり泥の中を転げまわったり、最終的に自ら地雷を踏んで爆破し
感動したか!?
の問いに小鉄たちが呆れて立ち去る、ってエンディングなんか、作者の浜岡先生が当時のFMWや大仁田厚さんをどうとらえていたかが端的に表されていると思う。まあ、概ねあの通りだし、それが出来る出来ないは別の事。冬木ボスも生前の本に書いてたけど、じゃあ自分が出来るかって言われたら絶対できないし、あそこまで泥まみれ血みどろになって地雷なんか踏んで、あんなことが出来るってことが凄いっていう。
それはおそらくギャグマンガを描くという行為にも近いものがあって、自分の中に内包してる色んな映画やマンガや産み出したキャラクター、思いついたギャグ、シチュエーション、会話文から表情から全部そこに曝け出すわけで。ある意味では四方八方から注目されるプロレスの試合のようにどこからどういう風に見られるかもわからず、またある意味では絵画のように一方向からの熱い視線を浴びることになる。
何かで言ったけど物事というのはキュビスム的な解釈を求められるものであって、一方向からしか見えない多面体を、見えてないほとんどの面まで平面に直して理解していく。
ギャグマンガとして目の前にあるコマの中に何が詰め込まれているのか。
映画のワンシーン、小説の一文、プロレスの動作、あらゆるものにそれが当てはまる。
そういう意味では、あのデスマッチ評は単行本の後ろに載ってる自らの作品に対する辛辣すぎる作品評に繋がる気がする。
あのぐらい手厳しく自分の作品を見つめていないと気が済まないからこそ、あのマンガは長続きしてるんじゃないかなあ。
正直言えば大食いの野村さんが出てきた辺りで完全に変わったし、地味な三人組の女の子だけでお話が作れたり、普段はわき役だけど急に一本の漫画になったりと、実に映画的な側面が強くなってきている。
いつまでも過激デスマッチ路線なのではなく、ヒューマニズムを打ち出して…おっ、どこのFMWだ???

学校をチョコ爆弾で嫌いないじめっ子ごと爆破するとか、屋上から落下するのをプロジェクトAのジャッキー・チェンよろしく複数アングルで描き分けたり、プロレス技で脳天から叩き落したり。
そういうことがどんどん描きにくくなっていく時期に、そういう描写を必要としなくても続けられる漫画になったのは幸運だと思うし、そういうマンガだったことを知っている読者も幸運だし、これから普通に浦安鉄筋家族が楽しめる人もまた幸運だと思うのだ。
今も昔も何のジャンルも、それでいいと思うんだよ。
しおりを挟む
感想 16

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

母の下着 タンスと洗濯籠の秘密

MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。 颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。 物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。 しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。 センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。 これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。 どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。

熟女教師に何度も迫られて…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
二度と味わえない体験をした実話中心のショート・ショート集です

とある男の包〇治療体験記

moz34
エッセイ・ノンフィクション
手術の体験記

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

還暦の性 若い彼との恋愛模様

MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。 そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。 その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。 全7話

処理中です...