790 / 1,319
異種格闘技戦 キッドさんVS蔦怪獣バサラ
しおりを挟む
ヒマなのと梅雨の晴れ間に、というわけで伸び放題だった家の外壁に張り付いた蔦を
どうにかする
ことにした。ホントは根っこの地面に目掛けて液体窒素でもブチまけたら話も早いのだが、液体窒素を手に入れるまでが大変なので…マホービンを買って(結構高い)充填してもらって、運んできてぶっかける
うん、引っこ抜こう!
というわけで突然ですが異種格闘技戦の開催です
赤コーナー 170センチ95キロ
ダイナマイト・キッド
VS
家の角っこ(コーナー) 測定不能
蔦
時間無制限一本勝負である
先ずは入場テーマ EL.DORADO(入門教典バージョン)に乗って作業服と軍手で武装したキッドさんが家の裏庭に回る…が、もう既に結構デカい木が生えちゃって入れないので仕方なく物置のドアから回り込む
もうこの時点でビッシリである。物置の引き戸を開けたら、ドアの隙間から細い蔦が入り込んで天井や床に這っているではないか。ちょっとしたホラー映画かバイオハザードなら、この蔦が伸びて来てキッドさんは首を絞められ身体に巻き付き、おっぱいに食い込んだりして大変なことになるところである。が、幸か不幸か需要が無いのと蔦が動かないので物置の中からさっそく片づけて、いよいよドアの外へ
元はと言えばお隣さんの敷地から広がっちゃったものなんだけど、建物はそのままでも家主が変わってるうえに何年もほったらかしなので、どうしたもんか
と放置している間の、この有様である
試しに近くにあった蔦を引っ張ってみると、ズバズバズバーっと抜けて持ち上がってくる。これが思いのほか長い。しかも頑丈で、ちょっとやそっとじゃ千切れもしない
コレはエライことになったな…
が、ひるんでもいられない。そのままグイグイと引っ張ってゆく。結局こいつらは地面から生えているのだから、大本を探してそこを責めれば自ずと枯れ落ちるわけなのだ。が、その大本に辿り着くまでが大変。幾つもの蔦が複雑に絡み合い、まるで身を守るかのように金網やガス管、雨どいなどに絡みつき巻き付いているのを少しずつ解きほぐしてゆく。時々、お隣さんの土地から生えているのもあるのでそういうのは、まあ適当なところでブチっと切っておくことにした。まあ別に向こうさんだって頼んだわけじゃないにしても、勝手に敷地に踏み込むのもどうかなと思うしな…
コッチ側に生えていたものだけでも、もう一抱えじゃ収まらなくなって来た
ある程度地面の方が掃討できると、今度はそれよりも太い茶褐色の根っこと蔦がお出ましになる。こいつが本体か。力いっぱい引っ張ると二階の外壁までびっしり広がっていたのがそのまま復讐するかのように頭上に降りかかって来た
もはや異種格闘技戦、というよりも怪獣ビオランテと戦っている気分だ。ウルトラマンタロウなら蔦怪獣バサラである。こっちの方がしっくりくるな
よーし、とバサラ相手に尚も攻め立てるキッドさん。脳内で流れているのはウルトラマンレオが出てくるときのインスト曲、深紅の若獅子である。タロウじゃねえんだ
バッサ、バッサと引っ張るたびに地面からは長くて太い根っこが出現し足に絡みつく。そして頭上からは生い茂った蔦と葉っぱが降り注いでくる
腕いっぱいになったら一旦退却して片づけて、また引っこ抜いて絡まって
奥に進むほど蔦と、他にも生い茂った草木にまかれて苦しくなってくる。ウルトラマンエースがピンチの時の曲が鳴る。わかる?
デデデデーーーン、テーレー、テレレレレレレレ
ってやつ
ウオッ、グー!とウルトラマンエースらしく苦しんでみる
イッデッ、グアアア…これはウルトラマンタロウが火山怪鳥バードンとかに苦戦してるときの声。極悪宇宙人テンペラー星人に、電撃ムチでシバき回されてる時とか
そしてひと際ごっつい蔦が、台所の窓と換気扇の間んところに、もはや
最初からこうしてましたけど?
とでも言いたげに伸びているではないか。さてはコイツか!
指をねじ込んで軽く隙間をつくり、そこから両手で手繰った蔦をグッと握り締め、
せーーの
で一気に引っ張る。ブチブチブチブチバサバサバサバサ!と凄い手応えと共に、地面と頭上からも「どえらい(三河弁)量」の蔦が出現した
家の外観が明らかにちょっと変わるぐらい、緑色が侵食してたのが元の色に戻ったのがわかった
うわーー、こりゃすげえや
散々むしって気が済んだのと、かなり蔦も除去できたので今回はコレで勘弁してやることにした
…お腹もすいたし
ウルトラマンなのでエネルギーが切れて来たのだ。カラータイマーを
ペーヨーペーヨー
とウルトラマンタロウっぽく鳴らしながら毟った蔦を片づけて、コレを書いたらご飯にするのだ
今回はキッドさんが辛くも勝利したが、雨続きで地面が柔らかかったのと、おそらく蔦の奴等も油断していたに違いない
だがまだ家の奥とか、お隣さんとの微妙なところも残っている
キッドさんの戦いは続くのだ……
ストァーーーーッ!
(ウルトラマンタロウっぽく飛び去る)
デケデケデーン、テンテーン♪
突如現れた人食い蔦の恐怖!
復讐に燃えるヤプールの怨念が、捨てられた蔦に乗り移った
行け、キッド!戦え、キッド!
さあ来週もみんなで見よう!
(みんなの脳内に居る岸田森さんに読んで貰おう)
どうにかする
ことにした。ホントは根っこの地面に目掛けて液体窒素でもブチまけたら話も早いのだが、液体窒素を手に入れるまでが大変なので…マホービンを買って(結構高い)充填してもらって、運んできてぶっかける
うん、引っこ抜こう!
というわけで突然ですが異種格闘技戦の開催です
赤コーナー 170センチ95キロ
ダイナマイト・キッド
VS
家の角っこ(コーナー) 測定不能
蔦
時間無制限一本勝負である
先ずは入場テーマ EL.DORADO(入門教典バージョン)に乗って作業服と軍手で武装したキッドさんが家の裏庭に回る…が、もう既に結構デカい木が生えちゃって入れないので仕方なく物置のドアから回り込む
もうこの時点でビッシリである。物置の引き戸を開けたら、ドアの隙間から細い蔦が入り込んで天井や床に這っているではないか。ちょっとしたホラー映画かバイオハザードなら、この蔦が伸びて来てキッドさんは首を絞められ身体に巻き付き、おっぱいに食い込んだりして大変なことになるところである。が、幸か不幸か需要が無いのと蔦が動かないので物置の中からさっそく片づけて、いよいよドアの外へ
元はと言えばお隣さんの敷地から広がっちゃったものなんだけど、建物はそのままでも家主が変わってるうえに何年もほったらかしなので、どうしたもんか
と放置している間の、この有様である
試しに近くにあった蔦を引っ張ってみると、ズバズバズバーっと抜けて持ち上がってくる。これが思いのほか長い。しかも頑丈で、ちょっとやそっとじゃ千切れもしない
コレはエライことになったな…
が、ひるんでもいられない。そのままグイグイと引っ張ってゆく。結局こいつらは地面から生えているのだから、大本を探してそこを責めれば自ずと枯れ落ちるわけなのだ。が、その大本に辿り着くまでが大変。幾つもの蔦が複雑に絡み合い、まるで身を守るかのように金網やガス管、雨どいなどに絡みつき巻き付いているのを少しずつ解きほぐしてゆく。時々、お隣さんの土地から生えているのもあるのでそういうのは、まあ適当なところでブチっと切っておくことにした。まあ別に向こうさんだって頼んだわけじゃないにしても、勝手に敷地に踏み込むのもどうかなと思うしな…
コッチ側に生えていたものだけでも、もう一抱えじゃ収まらなくなって来た
ある程度地面の方が掃討できると、今度はそれよりも太い茶褐色の根っこと蔦がお出ましになる。こいつが本体か。力いっぱい引っ張ると二階の外壁までびっしり広がっていたのがそのまま復讐するかのように頭上に降りかかって来た
もはや異種格闘技戦、というよりも怪獣ビオランテと戦っている気分だ。ウルトラマンタロウなら蔦怪獣バサラである。こっちの方がしっくりくるな
よーし、とバサラ相手に尚も攻め立てるキッドさん。脳内で流れているのはウルトラマンレオが出てくるときのインスト曲、深紅の若獅子である。タロウじゃねえんだ
バッサ、バッサと引っ張るたびに地面からは長くて太い根っこが出現し足に絡みつく。そして頭上からは生い茂った蔦と葉っぱが降り注いでくる
腕いっぱいになったら一旦退却して片づけて、また引っこ抜いて絡まって
奥に進むほど蔦と、他にも生い茂った草木にまかれて苦しくなってくる。ウルトラマンエースがピンチの時の曲が鳴る。わかる?
デデデデーーーン、テーレー、テレレレレレレレ
ってやつ
ウオッ、グー!とウルトラマンエースらしく苦しんでみる
イッデッ、グアアア…これはウルトラマンタロウが火山怪鳥バードンとかに苦戦してるときの声。極悪宇宙人テンペラー星人に、電撃ムチでシバき回されてる時とか
そしてひと際ごっつい蔦が、台所の窓と換気扇の間んところに、もはや
最初からこうしてましたけど?
とでも言いたげに伸びているではないか。さてはコイツか!
指をねじ込んで軽く隙間をつくり、そこから両手で手繰った蔦をグッと握り締め、
せーーの
で一気に引っ張る。ブチブチブチブチバサバサバサバサ!と凄い手応えと共に、地面と頭上からも「どえらい(三河弁)量」の蔦が出現した
家の外観が明らかにちょっと変わるぐらい、緑色が侵食してたのが元の色に戻ったのがわかった
うわーー、こりゃすげえや
散々むしって気が済んだのと、かなり蔦も除去できたので今回はコレで勘弁してやることにした
…お腹もすいたし
ウルトラマンなのでエネルギーが切れて来たのだ。カラータイマーを
ペーヨーペーヨー
とウルトラマンタロウっぽく鳴らしながら毟った蔦を片づけて、コレを書いたらご飯にするのだ
今回はキッドさんが辛くも勝利したが、雨続きで地面が柔らかかったのと、おそらく蔦の奴等も油断していたに違いない
だがまだ家の奥とか、お隣さんとの微妙なところも残っている
キッドさんの戦いは続くのだ……
ストァーーーーッ!
(ウルトラマンタロウっぽく飛び去る)
デケデケデーン、テンテーン♪
突如現れた人食い蔦の恐怖!
復讐に燃えるヤプールの怨念が、捨てられた蔦に乗り移った
行け、キッド!戦え、キッド!
さあ来週もみんなで見よう!
(みんなの脳内に居る岸田森さんに読んで貰おう)
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる