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第744回。松山座観戦記 第四試合 松山みゆき選手 小仲=ペールワン選手 VS 犬人間よしお選手 ラウザ選手
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第四試合
男女混合タッグマッチ30分1本勝負
松山みゆき選手
小仲=ペールワン選手
VS
犬人間よしお選手
ラウザ選手
男女以外の色んな要素が混合されたタッグマッチ。
松山みゆき選手は松山座の裏の看板娘というべき存在。あんなおっかないマスコットキャラクターは死んでも御免だが、死ぬほど怖い人気選手。
毎回、出るたびに会場を阿鼻叫喚の地獄絵図に変えてしまう。たったひとりで。
何処から来て、何を考えていて、どういう目的でそこにいるのかさっぱりわからない。
いやプロレスの試合だから勝負するつもりはあるのだろうと思うが、時折それすらも度外視してひたすら会場を走り回り、対戦相手や味方選手やセコンドやお客さんまでお構いなしに追いかけ回していたりもする。ので、本当に何を考えているのかわからない。そもそも意思があるのかもわからない。
依り代になっているハイビスカスみぃ選手が非常に高い身体能力とセンス、さらに鍛え上げられた肉体と磨き抜かれた技術の持ち主であり、文句なしの一流選手なぶん松山みゆきと化した際は手が付けられない。物凄い厳選された材料で一流の職人が作った手りゅう弾みたいなもんだ。
今回も登場するなり大暴れ、往年のファンの方ならタイガー・ジェット・シンやスタン・ハンセン、ブルーザー・ブロディを思い浮かべればわかりやすい。それをあの巨大な豪傑ではなく、顔中を包帯でグルグル巻きにした女子高生ルック(あちこちに血糊がべっとり)の女子選手がやっていると思えばその恐ろしさも伝わるかもしれない。
何しろ動きも予想がつかないので、右かと思えば真後ろ、走るかと思えば振り向いて立ち尽くすなど逃げるのも一苦労。そうかと思えば椅子も荷物もお構いなしに突撃してくるし…。毎回、整然と並べられたパイプ椅子が滅茶苦茶になってしまっている。部屋の中に台風が来たみたいに。
さてそんな松山みゆき選手とタッグを組むのは、これまた怪しい小仲=ペールワン選手。今回は女子高生ルックのみゆき選手と組むとあって学ランを着て登場。
そういうとマトモに思えるけど、半裸で全身顔まで真っ白である。そして何故かヨガのポーズを得意とし、コーナー最上段で倒立、座禅を組んだまますっ飛ぶ、関節技を仕掛けながらポーズとこちらも挙動に謎が多い。
ただ実は高いポテンシャルの持ち主で試合は抜群に面白い。私は松山座以外でも名古屋や他の団体で何度も見たけれど、どこへ行っても試合に出れば注目を集め人気者になっていた。
松山座との親和性もまた抜群で毎回の登場が楽しみな選手だ。
対戦相手はピーヨ、キンとケンなどの作品でお馴染みのしちみ楼先生もお気に入り、犬人間よしお選手。初代の犬人間よしお選手は座長が作ったカレーに混入していたタマネギを誤って食べてしまったため現在は二代目?である。バルタン星人やメフィラス星人みたいなもんだ。
と、思っていたら座長より直々に訂正を頂きました。犬人間よしお選手は依り代となった選手が変わっただけで「犬人間よしお」自体は同一人物…いや同一犬人間とのことです。失礼いたしました。
愛嬌のあるマスクに尻尾の生えたタイツ、コミカルな言動(犬と人間のハーフ&ハーフなので人語を喋ることは出来る)と動作でこれまた人気者だが実はハードコアな試合にも対応できるタフガイ。
しかし今回は流石に怖いのか入場時から散々嫌がっていた。パートナーのラウザ選手に首輪についたヒモをグイグイ引っ張られるもののそれでも逃亡。なんとかリングインするという体たらく。
そのパートナーのラウザ選手が今回の犠牲者だった。
鳥取だらずプロレスさんという鳥取県のご当地プロレス団体からやってきた巨漢のマスクマン。
人呼んでセクシーターザン。
その言葉通りの筋骨隆々の肉体美に抜群の運動神経、技のキレもいいしパワーもある。日本人で、しかもご当地団体でこのクオリティは正直ちょっと珍しい。
今やそうしたご当地団体もインディーズ、社会人プロレス、アマチュアと色んな在り方をしているけれど、正直なぜこれほどの選手が埋もれているのか不思議なぐらい。松山座初登場からそんなに経っていないけど、成長も著しい。
しかしそんな期待のホープを松山みゆき選手が放っておくはずもなかった。
試合中は散々暴れまわり場外乱闘をしている時間の方が長いくらい。そんな中でラウザ選手に的を絞り、リング上で馬乗りになってマスクを狙う。
平成も終わるというのにマスク剥ぎの暴挙に出るとは、プロレスとは温故知新なり…と感傷に浸っている場合ではなく、座長や試合を控えたスカイデJr選手まで飛び出してきて止めに入るという非常事態。
もちろん松山みゆき選手の反則負けが告げられ混乱のまま第四試合が終わってしまった。
が、その後も凶行は止むことがなく。
私の後ろに座っていた小さな子供は泣きだしてしまっていた。そんなときに心の救いになるであろう善玉の正統派・ラウザ選手の無残な姿を目の当たりにした少年の心境は如何に…。
ウルトラマンがゼットンに敗北したのを見てプロレスラーになると決めた前田日明さんよろしく、この日の出来事をバネに強く生きてほしいと願うばかりだ。
楽しく笑えて面白いだけではない、血と影と惨劇の匂いがする。
それもまた松山座なのである。
男女混合タッグマッチ30分1本勝負
松山みゆき選手
小仲=ペールワン選手
VS
犬人間よしお選手
ラウザ選手
男女以外の色んな要素が混合されたタッグマッチ。
松山みゆき選手は松山座の裏の看板娘というべき存在。あんなおっかないマスコットキャラクターは死んでも御免だが、死ぬほど怖い人気選手。
毎回、出るたびに会場を阿鼻叫喚の地獄絵図に変えてしまう。たったひとりで。
何処から来て、何を考えていて、どういう目的でそこにいるのかさっぱりわからない。
いやプロレスの試合だから勝負するつもりはあるのだろうと思うが、時折それすらも度外視してひたすら会場を走り回り、対戦相手や味方選手やセコンドやお客さんまでお構いなしに追いかけ回していたりもする。ので、本当に何を考えているのかわからない。そもそも意思があるのかもわからない。
依り代になっているハイビスカスみぃ選手が非常に高い身体能力とセンス、さらに鍛え上げられた肉体と磨き抜かれた技術の持ち主であり、文句なしの一流選手なぶん松山みゆきと化した際は手が付けられない。物凄い厳選された材料で一流の職人が作った手りゅう弾みたいなもんだ。
今回も登場するなり大暴れ、往年のファンの方ならタイガー・ジェット・シンやスタン・ハンセン、ブルーザー・ブロディを思い浮かべればわかりやすい。それをあの巨大な豪傑ではなく、顔中を包帯でグルグル巻きにした女子高生ルック(あちこちに血糊がべっとり)の女子選手がやっていると思えばその恐ろしさも伝わるかもしれない。
何しろ動きも予想がつかないので、右かと思えば真後ろ、走るかと思えば振り向いて立ち尽くすなど逃げるのも一苦労。そうかと思えば椅子も荷物もお構いなしに突撃してくるし…。毎回、整然と並べられたパイプ椅子が滅茶苦茶になってしまっている。部屋の中に台風が来たみたいに。
さてそんな松山みゆき選手とタッグを組むのは、これまた怪しい小仲=ペールワン選手。今回は女子高生ルックのみゆき選手と組むとあって学ランを着て登場。
そういうとマトモに思えるけど、半裸で全身顔まで真っ白である。そして何故かヨガのポーズを得意とし、コーナー最上段で倒立、座禅を組んだまますっ飛ぶ、関節技を仕掛けながらポーズとこちらも挙動に謎が多い。
ただ実は高いポテンシャルの持ち主で試合は抜群に面白い。私は松山座以外でも名古屋や他の団体で何度も見たけれど、どこへ行っても試合に出れば注目を集め人気者になっていた。
松山座との親和性もまた抜群で毎回の登場が楽しみな選手だ。
対戦相手はピーヨ、キンとケンなどの作品でお馴染みのしちみ楼先生もお気に入り、犬人間よしお選手。初代の犬人間よしお選手は座長が作ったカレーに混入していたタマネギを誤って食べてしまったため現在は二代目?である。バルタン星人やメフィラス星人みたいなもんだ。
と、思っていたら座長より直々に訂正を頂きました。犬人間よしお選手は依り代となった選手が変わっただけで「犬人間よしお」自体は同一人物…いや同一犬人間とのことです。失礼いたしました。
愛嬌のあるマスクに尻尾の生えたタイツ、コミカルな言動(犬と人間のハーフ&ハーフなので人語を喋ることは出来る)と動作でこれまた人気者だが実はハードコアな試合にも対応できるタフガイ。
しかし今回は流石に怖いのか入場時から散々嫌がっていた。パートナーのラウザ選手に首輪についたヒモをグイグイ引っ張られるもののそれでも逃亡。なんとかリングインするという体たらく。
そのパートナーのラウザ選手が今回の犠牲者だった。
鳥取だらずプロレスさんという鳥取県のご当地プロレス団体からやってきた巨漢のマスクマン。
人呼んでセクシーターザン。
その言葉通りの筋骨隆々の肉体美に抜群の運動神経、技のキレもいいしパワーもある。日本人で、しかもご当地団体でこのクオリティは正直ちょっと珍しい。
今やそうしたご当地団体もインディーズ、社会人プロレス、アマチュアと色んな在り方をしているけれど、正直なぜこれほどの選手が埋もれているのか不思議なぐらい。松山座初登場からそんなに経っていないけど、成長も著しい。
しかしそんな期待のホープを松山みゆき選手が放っておくはずもなかった。
試合中は散々暴れまわり場外乱闘をしている時間の方が長いくらい。そんな中でラウザ選手に的を絞り、リング上で馬乗りになってマスクを狙う。
平成も終わるというのにマスク剥ぎの暴挙に出るとは、プロレスとは温故知新なり…と感傷に浸っている場合ではなく、座長や試合を控えたスカイデJr選手まで飛び出してきて止めに入るという非常事態。
もちろん松山みゆき選手の反則負けが告げられ混乱のまま第四試合が終わってしまった。
が、その後も凶行は止むことがなく。
私の後ろに座っていた小さな子供は泣きだしてしまっていた。そんなときに心の救いになるであろう善玉の正統派・ラウザ選手の無残な姿を目の当たりにした少年の心境は如何に…。
ウルトラマンがゼットンに敗北したのを見てプロレスラーになると決めた前田日明さんよろしく、この日の出来事をバネに強く生きてほしいと願うばかりだ。
楽しく笑えて面白いだけではない、血と影と惨劇の匂いがする。
それもまた松山座なのである。
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