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第802回。久しぶりに週刊プロレスを買った時の話。
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ちょっと前なんだけどツイッターでプロレスファンの方から、その週の週刊プロレスに私の敬愛する
理不尽大王
こと故・冬木弘道さんの特集ページがあると教えて頂きまして。
最近ホントに一時期に比べて、週刊プロレスを置いてるコンビニ増えたんだけどすっかり買う習慣が失せてしまっていたので万全を期して楽天ブックス。
したら即来たよ。配達員さんありがとうございます。
ちょっと表紙、薄くなった?
久しぶりの週刊プロレス。
何しろ私は長いこと週刊ゴング派だったうえ、週刊プロレスを読んでたのも多分6年か7年ぐらい前。
まだ現WWEのASUKA選手が華名と名乗っていたり、佐藤光留選手のコラムがすげえ面白かったりしてた頃だった。
いま思えば松山座さんでも華名姫として試合をしていたし、WAVEさんはじめ国内の各団体でもとにかくアチコチに出ていた華名さんが今や世界のASUKA選手だからねえ。凄いもの見てたんだなあと改めて思うねえ。
でボスの特集だよ。
やっぱりカッコイイよな。スーツだったり髭面だったり、自伝「理不尽大王の高笑い」でも書かれていた通りリキ・フユキと名乗ってた名残であろう黒パンツにロン毛姿の写真もある。
リキ・フユキを名乗っていたのはプエルトリコ時代だそうだけど、よりにもよってこの時冬木さんが所属していた全日本プロレスにはジャパンプロレスを率いた長州力さん本人も参戦していた。
で、怒られるかと思いきやある日呼ばれて
「プロレスはこうすると食えるようになるんだ」
と色々教わったとのこと。
ボスいわく長州さんはインディーとかそういう小さいことは気にしてない人、プロレスを真剣にやっている人にはきちんと教えたりアドバイスをくれる人、とのこと。この辺は真壁さんの言っていたこととも合致する。
その全日本を離脱しSWSからWARに、そして冬木軍として独立。さらにFMWに登場し大仁田厚さんと対決。
青パンツに白いランニングか、革ジャンとジーパンのイメージが強い大仁田さんだが、このFMW所属末期はまた違ったコスチュームだった。このときのリング内外での戦いに勝利した冬木さんはFMWをエンタメプロレスの団体にしていくと宣言。以後、FMW倒産、WEW旗揚げまでエンタメプロレスの冬木として生きて行く。
橋本真也さんや三沢光晴さんともどもご存命だったら確実にプロレスの歴史は変わっていたであろう激動の時代を生きたボスの命の証。
エスコートギャルをはべらせてご満悦のボス。
デビュー前の細くて大人しそうなボス。
フットルース時代のキラキラでラメラメのヒョウ柄タイツを履くボス。
今ではビッグネームの邪道選手・外道選手を従えて堂々たる佇まいのボス。
私はあの邪道・外道・冬木組のスーパー・パワーボムが大好きだった。
邪道・外道両選手が持ち上げた相手を、コーナーポスト最上段でどっしり待ち構えたボスにセット。
そこから3人がかりで落としてゆくというスケールの大きい技だった。
エンタメ路線に振り切ってからのFMWと、その頃のボスが私の青春だったとは再三述べてきた。
あんなもん、とファンも選手も時に批判し今でもろくな言われ方をしないエンタメ路線のFMWだが、金村キンタローさんのインタビューではその路線変更に関する事情も紹介されている。
正直、エンタメプロレスになる前のFMWはマトモなプロレス団体だった時期がちょっとだけある。その前の元祖というか初期のFMWは大仁田ワールドの、南部アメリカとかプエルトリコみたいな雰囲気の団体だったのではないかと思われる。
90年代初頭の、まだまだわけのわからない勢力が各分野で勃興してきていた時代。
プロレス界でムクムクと育っていった萌芽がFMWだった。わけのわからない連中が、どんどんパワーを得て川崎球場に進出したり電流爆破デスマッチを行ったり。
そこからハヤブサさんやザ・グラジエーター、田中将斗選手を中心としたグランドスラムの時代が来る。
だけど、その激しい試合でみんなボロボロだった。だから、選手個人のキャラクターやストーリーにも注目してもらって楽しみの幅を増やしつつ体の負担を減らせるようにエンタメだったと。
ただエンタメをするからには肝心の試合のレベルは落とせない。
結局あの頃の日本ではエンタメそのものが受け入れられず、また元の激しい試合と過激なデスマッチを行わざるを得ず…WEWになってからもどうにも板につかない展開だった。
地方の私にはちっとも伝わらなくてもどかしかったし、WEWとして最初で最後の豊橋大会では普通に素晴らしき田舎のインディープロレスを見せてくれていたので、正直私としてもこのままエンタメで大丈夫なのか?と不安でもあった。そしてその不安は的中してしまう。
WEWを会場で見ながら、マニア仲間のおじさんが
このままじゃ潰れるなあこの団体…
とボソっと言った。私は食い下がりたかったが、納得せざるを得なかった。
そしてボスは一世一代の大勝負に出る。
破壊王・橋本真也さんを向こうに回しての乾坤一擲を期したのだ。
しかし、ボスを蝕む病魔がそれを許さなかった。
ボスは、冬木さんは最後の最期まで戦った。
その証が今日また手元にある。
私はそれだけで十分だ。
正直言えば、天龍さんや川田さんのインタビューには
おや?
と思うこともあった。
だけどもう、今のうちに聞くしかないことも、残しておけることも、全部あるならあるだけ聞きだして残しておいて欲しいし、今回の特集にしても何より
忘れないでくれてありがとう
と言いたい。
最後の記事が小佐野さんだったことも、私としては良かった。
こんな楽しみ方をするとは、こんな雑誌の読み方をするとは、私も年を取ったわけだな。
ボスより長生きして、私が冬木スペシャルと小指の角度を語り継ぎます。
理不尽大王
こと故・冬木弘道さんの特集ページがあると教えて頂きまして。
最近ホントに一時期に比べて、週刊プロレスを置いてるコンビニ増えたんだけどすっかり買う習慣が失せてしまっていたので万全を期して楽天ブックス。
したら即来たよ。配達員さんありがとうございます。
ちょっと表紙、薄くなった?
久しぶりの週刊プロレス。
何しろ私は長いこと週刊ゴング派だったうえ、週刊プロレスを読んでたのも多分6年か7年ぐらい前。
まだ現WWEのASUKA選手が華名と名乗っていたり、佐藤光留選手のコラムがすげえ面白かったりしてた頃だった。
いま思えば松山座さんでも華名姫として試合をしていたし、WAVEさんはじめ国内の各団体でもとにかくアチコチに出ていた華名さんが今や世界のASUKA選手だからねえ。凄いもの見てたんだなあと改めて思うねえ。
でボスの特集だよ。
やっぱりカッコイイよな。スーツだったり髭面だったり、自伝「理不尽大王の高笑い」でも書かれていた通りリキ・フユキと名乗ってた名残であろう黒パンツにロン毛姿の写真もある。
リキ・フユキを名乗っていたのはプエルトリコ時代だそうだけど、よりにもよってこの時冬木さんが所属していた全日本プロレスにはジャパンプロレスを率いた長州力さん本人も参戦していた。
で、怒られるかと思いきやある日呼ばれて
「プロレスはこうすると食えるようになるんだ」
と色々教わったとのこと。
ボスいわく長州さんはインディーとかそういう小さいことは気にしてない人、プロレスを真剣にやっている人にはきちんと教えたりアドバイスをくれる人、とのこと。この辺は真壁さんの言っていたこととも合致する。
その全日本を離脱しSWSからWARに、そして冬木軍として独立。さらにFMWに登場し大仁田厚さんと対決。
青パンツに白いランニングか、革ジャンとジーパンのイメージが強い大仁田さんだが、このFMW所属末期はまた違ったコスチュームだった。このときのリング内外での戦いに勝利した冬木さんはFMWをエンタメプロレスの団体にしていくと宣言。以後、FMW倒産、WEW旗揚げまでエンタメプロレスの冬木として生きて行く。
橋本真也さんや三沢光晴さんともどもご存命だったら確実にプロレスの歴史は変わっていたであろう激動の時代を生きたボスの命の証。
エスコートギャルをはべらせてご満悦のボス。
デビュー前の細くて大人しそうなボス。
フットルース時代のキラキラでラメラメのヒョウ柄タイツを履くボス。
今ではビッグネームの邪道選手・外道選手を従えて堂々たる佇まいのボス。
私はあの邪道・外道・冬木組のスーパー・パワーボムが大好きだった。
邪道・外道両選手が持ち上げた相手を、コーナーポスト最上段でどっしり待ち構えたボスにセット。
そこから3人がかりで落としてゆくというスケールの大きい技だった。
エンタメ路線に振り切ってからのFMWと、その頃のボスが私の青春だったとは再三述べてきた。
あんなもん、とファンも選手も時に批判し今でもろくな言われ方をしないエンタメ路線のFMWだが、金村キンタローさんのインタビューではその路線変更に関する事情も紹介されている。
正直、エンタメプロレスになる前のFMWはマトモなプロレス団体だった時期がちょっとだけある。その前の元祖というか初期のFMWは大仁田ワールドの、南部アメリカとかプエルトリコみたいな雰囲気の団体だったのではないかと思われる。
90年代初頭の、まだまだわけのわからない勢力が各分野で勃興してきていた時代。
プロレス界でムクムクと育っていった萌芽がFMWだった。わけのわからない連中が、どんどんパワーを得て川崎球場に進出したり電流爆破デスマッチを行ったり。
そこからハヤブサさんやザ・グラジエーター、田中将斗選手を中心としたグランドスラムの時代が来る。
だけど、その激しい試合でみんなボロボロだった。だから、選手個人のキャラクターやストーリーにも注目してもらって楽しみの幅を増やしつつ体の負担を減らせるようにエンタメだったと。
ただエンタメをするからには肝心の試合のレベルは落とせない。
結局あの頃の日本ではエンタメそのものが受け入れられず、また元の激しい試合と過激なデスマッチを行わざるを得ず…WEWになってからもどうにも板につかない展開だった。
地方の私にはちっとも伝わらなくてもどかしかったし、WEWとして最初で最後の豊橋大会では普通に素晴らしき田舎のインディープロレスを見せてくれていたので、正直私としてもこのままエンタメで大丈夫なのか?と不安でもあった。そしてその不安は的中してしまう。
WEWを会場で見ながら、マニア仲間のおじさんが
このままじゃ潰れるなあこの団体…
とボソっと言った。私は食い下がりたかったが、納得せざるを得なかった。
そしてボスは一世一代の大勝負に出る。
破壊王・橋本真也さんを向こうに回しての乾坤一擲を期したのだ。
しかし、ボスを蝕む病魔がそれを許さなかった。
ボスは、冬木さんは最後の最期まで戦った。
その証が今日また手元にある。
私はそれだけで十分だ。
正直言えば、天龍さんや川田さんのインタビューには
おや?
と思うこともあった。
だけどもう、今のうちに聞くしかないことも、残しておけることも、全部あるならあるだけ聞きだして残しておいて欲しいし、今回の特集にしても何より
忘れないでくれてありがとう
と言いたい。
最後の記事が小佐野さんだったことも、私としては良かった。
こんな楽しみ方をするとは、こんな雑誌の読み方をするとは、私も年を取ったわけだな。
ボスより長生きして、私が冬木スペシャルと小指の角度を語り継ぎます。
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