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第883回。3年1組は今日も能天気
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がんばれ城所さんの巻。
城所さんという女子生徒が居た。
3年1組シリーズでは初登場の女性キャラだな。
てかこの高校の同級生シリーズが超久しぶりだな。
なんか、こないだ急に思い出したんだよ、ホント不意に。特に切っ掛けもなく…全然縁もゆかりもないところをフツーに車で走っててさ。
あっ城所さんて、居たなーって。それで記憶の蓋が開いてさ。
城所さんはメガネっ子で背が低くて黒い髪の毛がつやつやしてて、映画と洋楽の好きな子だった。丸っこい眼鏡に小柄で顔も結構幼い感じだった。声は囁き声っていうか、なんかそういう声だ。あんまり大きく張って声を出さないタイプの。
で、その城所さんが洋楽にハマる切っ掛けってのは元々好きだった映画だったそうで。私もよく彼女におススメの映画を教えてもらったけど、それがどれもとても面白くて。
ロック・ユー!という馬上槍の映画。知ってる?
この映画と、主演した故ヒース・レジャーを知ったのも城所さんのおかげだ。
で、この映画が劇中で度々クイーンのあの曲を使ってたんだけど、城所さんはそれがきっかけでクイーンを聞くようになったという。私は、その曲は伝説のK1ファイター、故アンディ・フグ(極真式の表記でいえばホグ・アンディ)の入場曲としてすでに大好きだったので、おうクイーンなら知ってるぜ!ってな感じで話の乗っかって見てみたわけだ。良い映画だったね「ロック・ユー!」。身分を偽った男と個性的過ぎる仲間たち、美人、馬上槍、クイーン。そりゃ面白いわ。
細かい事抜きにして楽しめるし、この映画が公開された当時またクイーンが流行り出してコマーシャルで使われたりもしてた。それでまた流行ってくると他の、自分があまり話さないタイプの連中がクイーンを話題にするようになるとあんま聞かなくなったりしてさ。なんなんだろうな。
そういえば当時は携帯電話で一曲丸ごと音楽が聴けるようなことはなくて、専らウォークマンだった。それもMDのが最新式で、ラジカセで録音してそれをまたMDに焼いていた。結局、私はMDをあんまり使わないままだったなあ。
私の周りは他にも音大行くぐらい音楽に詳しい子とか、後々一緒に旅に出る平松君はハードロックとヘヴィメタに詳しかったしで音楽の話をすることが多かった。流行りの歌よりは懐かしの曲が主だったけど…その当時はダンスが流行ってて、そっちはあんまり。今でも得意じゃないけど、高校生ぐらいの時って良くも悪くも自分の好みに対して振り切っちゃうから、売れててカッコイイとされている反動でなるべく聞かないようにしてた部分もあるんだよな。だってなんか悔しいじゃん。いや別に何にも負けたりしてないんだけどね。なんとなくね。お前らそれでいいじゃん、オレはこっちでこれでいいじゃん、っていう。まあその前もその後もセケンサマに対してジト目ドクダミ光線を発射して生きていくようなタイプの奴にありがちな行動と思想よね。
今だったらどこの誰でも聞いてみて
あっいいじゃん
って思えるようになってきたけど。まあ新しい人っても声とか曲調だけじゃ区別がつかなかったりもするし、音楽について何事か語るほどの学識もないんでね…色々考えるのを辞めた部分も大きいかも。
高校生ぐらいのときって自分は何かにつけてモノゴトを考えてる、ということを示したくて、証したくて、アピールしたくて一生懸命だったのかもしれない。誰に?他人の向こう側にいる自分に。んでそれがまだ終わってなくてお金と時間だけは下手にあると、高須のかっちゃん先生とか堀江さんみたいになっちゃうんじゃないかなあ。他で有能なのはわかったけど、わざわざ株を下げなくてもなーと思う…あとなんか、公園の砂場でよその学校の連中が喧嘩始めたみたいでちょっとヤだなー(笑)
なんの話だっけ、城所さんと映画のはなし、か。
城所さんは親戚にレンタルビデオ店に勤めてる人がいるんで、その人から内外問わず色んな映画を教えてもらえるらしい。きっと痩せてて眼鏡で今だったら向井理さんをもっと不健康で不誠実でヨレヨレのシマシマシャツ着せて無精ひげで何となく世捨て人みたいな雰囲気があってタバコ臭くて、安いアパートで華倫変の漫画みてえなセックスするタイプのイケ好かない野郎だと思ってたら中年のオバチャンだそうな。
そのオバチャン経由で私にも色んな映画をもたらしてくれた。昭和の特撮とかインディープロレス、映画もそれなりに見てはいたものの。
ショーシャンクの空に、グリーンマイル、Gattacaは城所さんに教わってレンタル屋さんで借りて見た。どれも面白かったな。というかあの時ハズしたと思った作品は忘れちゃってたりするんだろうな。
今はどこでどうしているやら。私の親戚が喫茶店をやってたすぐ近くの市営住宅だったかに住んでたらしいんだけど、いかんせん高校卒業以来会ってないもんで…最近またおススメの映画とかあったら教えて貰えないかなー。
城所さんという女子生徒が居た。
3年1組シリーズでは初登場の女性キャラだな。
てかこの高校の同級生シリーズが超久しぶりだな。
なんか、こないだ急に思い出したんだよ、ホント不意に。特に切っ掛けもなく…全然縁もゆかりもないところをフツーに車で走っててさ。
あっ城所さんて、居たなーって。それで記憶の蓋が開いてさ。
城所さんはメガネっ子で背が低くて黒い髪の毛がつやつやしてて、映画と洋楽の好きな子だった。丸っこい眼鏡に小柄で顔も結構幼い感じだった。声は囁き声っていうか、なんかそういう声だ。あんまり大きく張って声を出さないタイプの。
で、その城所さんが洋楽にハマる切っ掛けってのは元々好きだった映画だったそうで。私もよく彼女におススメの映画を教えてもらったけど、それがどれもとても面白くて。
ロック・ユー!という馬上槍の映画。知ってる?
この映画と、主演した故ヒース・レジャーを知ったのも城所さんのおかげだ。
で、この映画が劇中で度々クイーンのあの曲を使ってたんだけど、城所さんはそれがきっかけでクイーンを聞くようになったという。私は、その曲は伝説のK1ファイター、故アンディ・フグ(極真式の表記でいえばホグ・アンディ)の入場曲としてすでに大好きだったので、おうクイーンなら知ってるぜ!ってな感じで話の乗っかって見てみたわけだ。良い映画だったね「ロック・ユー!」。身分を偽った男と個性的過ぎる仲間たち、美人、馬上槍、クイーン。そりゃ面白いわ。
細かい事抜きにして楽しめるし、この映画が公開された当時またクイーンが流行り出してコマーシャルで使われたりもしてた。それでまた流行ってくると他の、自分があまり話さないタイプの連中がクイーンを話題にするようになるとあんま聞かなくなったりしてさ。なんなんだろうな。
そういえば当時は携帯電話で一曲丸ごと音楽が聴けるようなことはなくて、専らウォークマンだった。それもMDのが最新式で、ラジカセで録音してそれをまたMDに焼いていた。結局、私はMDをあんまり使わないままだったなあ。
私の周りは他にも音大行くぐらい音楽に詳しい子とか、後々一緒に旅に出る平松君はハードロックとヘヴィメタに詳しかったしで音楽の話をすることが多かった。流行りの歌よりは懐かしの曲が主だったけど…その当時はダンスが流行ってて、そっちはあんまり。今でも得意じゃないけど、高校生ぐらいの時って良くも悪くも自分の好みに対して振り切っちゃうから、売れててカッコイイとされている反動でなるべく聞かないようにしてた部分もあるんだよな。だってなんか悔しいじゃん。いや別に何にも負けたりしてないんだけどね。なんとなくね。お前らそれでいいじゃん、オレはこっちでこれでいいじゃん、っていう。まあその前もその後もセケンサマに対してジト目ドクダミ光線を発射して生きていくようなタイプの奴にありがちな行動と思想よね。
今だったらどこの誰でも聞いてみて
あっいいじゃん
って思えるようになってきたけど。まあ新しい人っても声とか曲調だけじゃ区別がつかなかったりもするし、音楽について何事か語るほどの学識もないんでね…色々考えるのを辞めた部分も大きいかも。
高校生ぐらいのときって自分は何かにつけてモノゴトを考えてる、ということを示したくて、証したくて、アピールしたくて一生懸命だったのかもしれない。誰に?他人の向こう側にいる自分に。んでそれがまだ終わってなくてお金と時間だけは下手にあると、高須のかっちゃん先生とか堀江さんみたいになっちゃうんじゃないかなあ。他で有能なのはわかったけど、わざわざ株を下げなくてもなーと思う…あとなんか、公園の砂場でよその学校の連中が喧嘩始めたみたいでちょっとヤだなー(笑)
なんの話だっけ、城所さんと映画のはなし、か。
城所さんは親戚にレンタルビデオ店に勤めてる人がいるんで、その人から内外問わず色んな映画を教えてもらえるらしい。きっと痩せてて眼鏡で今だったら向井理さんをもっと不健康で不誠実でヨレヨレのシマシマシャツ着せて無精ひげで何となく世捨て人みたいな雰囲気があってタバコ臭くて、安いアパートで華倫変の漫画みてえなセックスするタイプのイケ好かない野郎だと思ってたら中年のオバチャンだそうな。
そのオバチャン経由で私にも色んな映画をもたらしてくれた。昭和の特撮とかインディープロレス、映画もそれなりに見てはいたものの。
ショーシャンクの空に、グリーンマイル、Gattacaは城所さんに教わってレンタル屋さんで借りて見た。どれも面白かったな。というかあの時ハズしたと思った作品は忘れちゃってたりするんだろうな。
今はどこでどうしているやら。私の親戚が喫茶店をやってたすぐ近くの市営住宅だったかに住んでたらしいんだけど、いかんせん高校卒業以来会ってないもんで…最近またおススメの映画とかあったら教えて貰えないかなー。
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