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第905回。お誕生日なのよ

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7月18日はお誕生日です。私の。
10万35歳になります。おめでとう。ありがとう。

んでね、まあこれ書いてた時期は数年前の7月14日。日曜日だってのに小雨&ぐずぐず曇りでハッキリしない、湿度だけはじめーーっとそこにある感じの日でしたよ。しかも午前中に一軒だけ仕事してさ。三連休も何もないんだよ。私だけは結局全部仕事、それでも追い付かずに火曜日を迎えること必至なわけで。辞めて正解だよホント。そんだけやっても給料大して上がんないから、休みを増やせば食えないしこのまま働けば必ず壊れる。仕事内容がどうとか、会社の体質がどうとかもあるけど、フツーにストレスと疲労の蓄積は如何ともしがたいしこのまま続けることは絶対NOだと思ってた。だからまあ遅かれ早かれだったんだけどね。なので9月20日までは、まあ前払いの退職金をかっぱいでると思って、お金と思って動いているんだけれども。これも大人になったよ。前なら完全にヤになって急に辞めてるもん。4か月ぐらい前もって話してちゃんと辞めるなんて、正直あんまりやったことないんで…新人の引継ぎめんどくさい…やっぱ一人で回りたい…ちゃんと覚えて助手席に乗ってるだけで一か月ぐらいは過ごせないかな、というのが半分。
逆に続かなくて私が辞めるまで次が入らないといいな、も半分。
どうせ辞めるのは決まってるんだから、どうでもいいのだ。

でね。そんな風にこのまま平日の誕生日をむへーっと迎えても良いことないな、と思って今日は行きつけの中華料理屋さんに行ってちょっと贅沢してきました。
顔なじみのご夫婦が二人で切り盛りしているお店だけど、今日は大繁盛。遅いとやんわりと文句言う奴も居たぐらいで、オバサンもてんてこ舞い。
こういう時は、勝手知ったるお店なら腹も立たないしゆっくりやってくれて全然いい。ヒマな時は
「佐野君どーしよー、お店ヒマでねー」
とボヤキながら、二人して私の隣のテーブルで賄いを食べてたりしたくらいだったから、今日の賑やかさは私としても嬉しい限りだ。
誕生日といえば、この田原市にあるお店に通い出してもう何年だろう。前の会社でこのすぐ近所を回ってるときに看板を見つけて入ってみたら大当たりのお店だったので、以来ずっと中華料理はココと決めている。ホントに地元ではココ以外のお店に行くことが滅多になくなった。まあ逆に
ものすっげえマズイ!!!!
という意味の方で教えて貰ったラーメン屋さんには、何も知らない友人を巻き込んで行ってみたことはあったけど。そのマズイ店ってのはもうやめちゃったんで書くけどホントに凄くて、あんな味の薄いわりに悪い意味でコクばかりあるエグくて、ダシの入ってない味噌汁に近いような豚骨ラーメンは後にも先にもあの店だけだった。まあー美味しくないこと山の如しだったけど、食い終わった私たちに、店がヒマなもんだからオヤジが語る語るラーメンうんちくに過去の自慢話。いったい何パーセントがホラで、何パーセントが真実なのか。恐らくファンタグレープの果汁くらいしかホントのこと言ってないんじゃないかな。んじゃゼロじゃねえか!

でね、美味しい方の中華料理屋さん。
今日はエビあんかけそば、ニンニクの芽炒め、鶏のから揚げ(骨抜き)でした。
ここは何を食べても美味しいし、オジサンは明るくて気のいい人で、身の上話や自慢話もしない。味と人柄に惹かれて通っているといっていい。
何年か前に息子さんが結婚して、奥さんと子供を連れて戻ってきてお店で修業をしていた。だけどその時はオバサンがボヤいちゃうくらいの状況だったので今はよそに出ているらしい。田原市は製造業、特にトヨタの街でもあるので景気が悪いと壊滅的な打撃を受けてしまう。経済とか景気云々はよくわからないけど、ここでみんなが気にせず美味しいものを食べてられる状態ってのがフツーでなくちゃ困るんじゃねえの?みんな。

でね。そんなより良い社会と国家のために。
この日は期日前投票にも行ってきました。投票日に大須にいる可能性があるのと、ご飯食べた後ヒマだったから…。
新しくできた交流センターみたいなとこに行ってみた。綺麗で洒落てるけど駐車場が狭くて小さいという、まあーこの街らしいハコモノだなと言った感じ。
中に入ると木のいい匂いがする。綺麗なロビーに図書コーナー。
日曜日なのでしまってる窓口もある。
で投票所は結構な人出があり、親子連れでの投票も目立っていた。誓約書を書いて、プリントアウトしてもらった投票用紙に記名して、投票して、それで終わり。呆気ないもんだ。
ロビーにはテレビがあって、お相撲が流れていた。放送席のゲストには吉田沙保里さん。誰もが知る元レスリング選手。
ほらみろ、土俵は女人禁制とかつまんないこと抜かしてるからサイコーの晴れ舞台をみんなが見逃すことになるんだ。というか、これを機に解禁してしまえ。
結びの一番が終わって蹲踞してるところに
ガッシャーーーーーーン!
(ガラスの割れる音)
で吉田沙保里さんがダッシュで土俵の上の横綱にタックル、止めに入った審判団にも次々にタックル、タックル、またタックル。しまいには何事かとノコノコ出てきた理事長あたりにも強烈なのをお見舞いしてマイクを握って
「明日もこいつらが土俵に沈むところが見てえか!?」
答えはひとつ。
HELL YEAH!!
だ。
ちょうどそんな時期のWWFを見てたので脳内国技館(実際には名古屋場所だから愛知県だけど)では座布団がバンバン飛んで、それがタックルをまともに食らって伸びている錣山親方の顔の上に積もる積もる。
そんな妄想と日本の未来をウォウウォウ考えていましたとさ。33歳も間近になって。
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