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第950回。#リプで来たものについて語る コーヒー
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コーヒー。いいですねえ。私は親戚が市内で長く喫茶店を経営しているので小さいころから身近にあった。母も祖父母もコーヒーが好きで、母は紅茶も好きなの私もどっちも好きになった。今でも飲むし、紅茶もコーヒーもお砂糖やミルクは入れないことが多い。割とそのままの味が好きだし、それが美味しくないと何を混ぜても美味しくないと思うんだよ。
よく言うんだけど可愛い人がお化粧したり写真を加工したりして、それを
可愛いですね
って言うと、メイクの力です、加工したんです、って言うけどさ。じゃあ土台が良くなければ加工のしようもないしメイクしたって玄武岩に白粉(おしろい)塗ったようなもんじゃんね。昔の言い回しで
炭団(たどん)にうどん粉まぶしたみてえなツラ
ってのがあるけどまさにそれでさ。元が良いからメイクも加工も映えるんだよね。それはコーヒーも紅茶も同じで。雑なコーヒーでフラペチーノしようが、いい加減なミルクティーにタピオカぶち込もうがそれじゃ美味しくないわけだよ。
まあ味の好みもあるし、逆にチャイは雑な茶葉を使った方が私は好きなんだけどね。チャイってさ、田舎にいるとなかなか「イイ」ものがなくって。近所のお店でも飲めるんだけど、それは美味しいんだ。でも、美味しすぎるんだよ。整いすぎてる。チャイは、もっと雑でいい。
可愛い美人さんも、毛の処理とかは雑で良いってのと同じだよ。味がイイのと整ってるのは、また別って話。そーそーそー
何の話だっけ、美人さんに誘われてコーヒー飲みに喫茶店に入ったらカバンからイソイソ資料を出し始めてテキパキと
「今この会員制のセミナーに入会して頂くと、あのこれ宗教とかマルチとかじゃないんですね、合法の、ちゃんとしたアメリカのナンチャレに認められた規格のビジネスプランで運営されてるんです。で、そのプランというのが年間幾らで、月にこれだけ、でその会費にもポイントバックが付きます。さらに一日辺りで換算するとコーヒー1杯分くらいなんですね。一日コーヒー1杯飲んでポイント貯めて、あとでお買い物とか、旅行券にも換えていただけますので大変お得な…」
って説明を始めて最終的にイルカの絵が描いた羽毛布団のセット(混じってるよしかも絶対ラッセンの許可ねえよ)買わされてるって話?
違うね。
コーヒーのいい所は苦いところだし、それを甘くしてもいいところ。あったかくても冷たくても、なんなら常温のままでも、いつでもどこでも飲めることなんだよね。
こだわってもいいし、手軽に楽しんでもいい。
好きで飲むものだから、それでいいよな。
こだわってる人が、そうじゃない人を馬鹿にしたり見下したり他人を誹謗中傷するのに好きなジャンルを使うのは絶対ヤだし、それこそ苦虫を嚙み潰したような顔するけども…。
何の趣味でもそうだけど、そういう奴がジャンルを滅ぼすんだからな。マナーの悪い喫煙者みてえなもんで、辺り構わず傍若無人を振りまいたり、こだわってることと自らの高位性を比例させたりする奴キライだもん。
こだわってるがゆえに、マニアックな気質がゆえにコミュニケーションが上手く行かないのと、性格が腐ったマニアは全然別モン。
コーヒーに関してはお店で出してくれるものと、祖父母や母が家でいれてるもの、どっちも飲んでたし缶コーヒーも大好きだ。
特にダイドードリンコさんの、小さい樽みたいな缶に入ってたサファイアっていうあれとか、甘くないミルク入りのとか美味しかった。
缶のブラックならUCCさんのが一番だな。
そういえば二十歳過ぎくらいのころ、その頃に出てた缶コーヒーを片っ端から飲み比べて味を確かめるって記事をアメーバブログに書いてた。今とやってること変わらんな…今日びならYouTubeとかでやるんだろうな。
で、じゃあ今まで飲んだコーヒーで一番苦かったのは何かというと…それは
ウルティモ・ドラゴン校長のコーヒー
でした。どういうことかと言うと、私がメキシコの闘龍門にいたころ、当然ながら校長も来てジムでトレーニングする以外にも2階の校長室でデスクワークをすることもあって。そういう時は我々練習生がコーヒーをお出しするんだけど、これがまた校長こだわりのエスプレッソマシンで淹れる本格的なやつ。なんでもイタリアで飲んだコーヒーが美味かったんで寮でも飲みたいな、と思って買ってきちゃったらしい。で
「これでいつでも美味いコーヒー飲めるから!みんなで飲もうぜ」
と、なんと我々が飲む分のコーヒー豆もどっさり用意してくれた。小麦粉の袋みたいなのにギッチリ。さすが世界のウルティモ・ドラゴン校長。太っ腹だ。
ところが、校長専用の豆というのも別にあった。大人の握りこぶしくらいの袋にみっしり入ったその豆は、それだけで我々が飲む豆の何倍もする超高級品。
すげえなあ、世界のウルティモ・ドラゴンはこんないいコーヒーを飲むんだ…
プロレススーパースター列伝でファンクスが食ってるステーキを羨望の眼差しで見つめる若き日のスタン・ハンセンの気持ちがよくわかった。
である日、いつものように校長にお出ししたコーヒーだったけど、急に何か連絡があったらしく全然飲まないまま出掛けていってしまった。カップの中のコーヒー、超高級品のコーヒー。メキシコはコーヒーの名産地でもあるが、実は優良品はみんな輸出に回されて国内に出回ってるのは割とお値打ちなものが多い。そんな中でコーヒー党の校長がこだわって買ってきた厳選高級コーヒー豆。
どんな味がするんだろ?
と練習生佐野君。
佐野っち、飲んでみるちゃ!
と練習生オタニ君。
で、二人で回し飲みをしてみた。
「にっが!!!!!!!!!!!」
あんな濃くて苦いコーヒーは初めてだった。あの人、いったいどんだけ頑丈な舌と喉をしてるんだ…!?
そんなところでも格の違いを思い知った18歳の春でした。
よく言うんだけど可愛い人がお化粧したり写真を加工したりして、それを
可愛いですね
って言うと、メイクの力です、加工したんです、って言うけどさ。じゃあ土台が良くなければ加工のしようもないしメイクしたって玄武岩に白粉(おしろい)塗ったようなもんじゃんね。昔の言い回しで
炭団(たどん)にうどん粉まぶしたみてえなツラ
ってのがあるけどまさにそれでさ。元が良いからメイクも加工も映えるんだよね。それはコーヒーも紅茶も同じで。雑なコーヒーでフラペチーノしようが、いい加減なミルクティーにタピオカぶち込もうがそれじゃ美味しくないわけだよ。
まあ味の好みもあるし、逆にチャイは雑な茶葉を使った方が私は好きなんだけどね。チャイってさ、田舎にいるとなかなか「イイ」ものがなくって。近所のお店でも飲めるんだけど、それは美味しいんだ。でも、美味しすぎるんだよ。整いすぎてる。チャイは、もっと雑でいい。
可愛い美人さんも、毛の処理とかは雑で良いってのと同じだよ。味がイイのと整ってるのは、また別って話。そーそーそー
何の話だっけ、美人さんに誘われてコーヒー飲みに喫茶店に入ったらカバンからイソイソ資料を出し始めてテキパキと
「今この会員制のセミナーに入会して頂くと、あのこれ宗教とかマルチとかじゃないんですね、合法の、ちゃんとしたアメリカのナンチャレに認められた規格のビジネスプランで運営されてるんです。で、そのプランというのが年間幾らで、月にこれだけ、でその会費にもポイントバックが付きます。さらに一日辺りで換算するとコーヒー1杯分くらいなんですね。一日コーヒー1杯飲んでポイント貯めて、あとでお買い物とか、旅行券にも換えていただけますので大変お得な…」
って説明を始めて最終的にイルカの絵が描いた羽毛布団のセット(混じってるよしかも絶対ラッセンの許可ねえよ)買わされてるって話?
違うね。
コーヒーのいい所は苦いところだし、それを甘くしてもいいところ。あったかくても冷たくても、なんなら常温のままでも、いつでもどこでも飲めることなんだよね。
こだわってもいいし、手軽に楽しんでもいい。
好きで飲むものだから、それでいいよな。
こだわってる人が、そうじゃない人を馬鹿にしたり見下したり他人を誹謗中傷するのに好きなジャンルを使うのは絶対ヤだし、それこそ苦虫を嚙み潰したような顔するけども…。
何の趣味でもそうだけど、そういう奴がジャンルを滅ぼすんだからな。マナーの悪い喫煙者みてえなもんで、辺り構わず傍若無人を振りまいたり、こだわってることと自らの高位性を比例させたりする奴キライだもん。
こだわってるがゆえに、マニアックな気質がゆえにコミュニケーションが上手く行かないのと、性格が腐ったマニアは全然別モン。
コーヒーに関してはお店で出してくれるものと、祖父母や母が家でいれてるもの、どっちも飲んでたし缶コーヒーも大好きだ。
特にダイドードリンコさんの、小さい樽みたいな缶に入ってたサファイアっていうあれとか、甘くないミルク入りのとか美味しかった。
缶のブラックならUCCさんのが一番だな。
そういえば二十歳過ぎくらいのころ、その頃に出てた缶コーヒーを片っ端から飲み比べて味を確かめるって記事をアメーバブログに書いてた。今とやってること変わらんな…今日びならYouTubeとかでやるんだろうな。
で、じゃあ今まで飲んだコーヒーで一番苦かったのは何かというと…それは
ウルティモ・ドラゴン校長のコーヒー
でした。どういうことかと言うと、私がメキシコの闘龍門にいたころ、当然ながら校長も来てジムでトレーニングする以外にも2階の校長室でデスクワークをすることもあって。そういう時は我々練習生がコーヒーをお出しするんだけど、これがまた校長こだわりのエスプレッソマシンで淹れる本格的なやつ。なんでもイタリアで飲んだコーヒーが美味かったんで寮でも飲みたいな、と思って買ってきちゃったらしい。で
「これでいつでも美味いコーヒー飲めるから!みんなで飲もうぜ」
と、なんと我々が飲む分のコーヒー豆もどっさり用意してくれた。小麦粉の袋みたいなのにギッチリ。さすが世界のウルティモ・ドラゴン校長。太っ腹だ。
ところが、校長専用の豆というのも別にあった。大人の握りこぶしくらいの袋にみっしり入ったその豆は、それだけで我々が飲む豆の何倍もする超高級品。
すげえなあ、世界のウルティモ・ドラゴンはこんないいコーヒーを飲むんだ…
プロレススーパースター列伝でファンクスが食ってるステーキを羨望の眼差しで見つめる若き日のスタン・ハンセンの気持ちがよくわかった。
である日、いつものように校長にお出ししたコーヒーだったけど、急に何か連絡があったらしく全然飲まないまま出掛けていってしまった。カップの中のコーヒー、超高級品のコーヒー。メキシコはコーヒーの名産地でもあるが、実は優良品はみんな輸出に回されて国内に出回ってるのは割とお値打ちなものが多い。そんな中でコーヒー党の校長がこだわって買ってきた厳選高級コーヒー豆。
どんな味がするんだろ?
と練習生佐野君。
佐野っち、飲んでみるちゃ!
と練習生オタニ君。
で、二人で回し飲みをしてみた。
「にっが!!!!!!!!!!!」
あんな濃くて苦いコーヒーは初めてだった。あの人、いったいどんだけ頑丈な舌と喉をしてるんだ…!?
そんなところでも格の違いを思い知った18歳の春でした。
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