怪談潰しの変人〜ゴーストドールが可哀想〜

蜂峰 文助

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設立、ゴーストドール除霊研究部

【8】

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 授業中、僕は先生の目を盗み、スマホで『ゴーストドール』についての情報を集めていた。

 呪いの日本人形――ゴーストドール。

 とある怪談サイトにはこんな風に記載されている。

ゴーストドール(呪いの人形)

危険度――Aランク(命に危険が及ぶレベル)
現象――日本中のどこかに落ちていると噂の人形。見た目は普通の日本人形であり、可愛らしい。人を惹きつける謎の魅力があり、ついつい拾ってしまい、家に持ち帰ってしまいそうになってしまう。
しかしそれが罠。持ち帰ったが最後、とんでもない呪いをその身に受けてまう。
その呪いは凄まじく、拾った者の命に関わる程。そして何より、この呪いの恐ろしい所は、という事。
過去に呪いを受けた者が有名な除霊師に相談し、お祓いを行なってもらうが、全くもって効果無し、という前例がある。
結果、その者は死亡し、人形はどこかへ消えていったそうだ。
以上のように、ゴーストドールは日本でも上位にくい込む凶悪な怪談の一つである。
今も尚、日本中のどこかで落ちているかもしれない。
この怪談への対処法はただ一つのみ――ゴーストドールには関わらない事。
落ちている日本人形は絶対に、拾わない事だけだ。

 …………既に拾っちゃってるんだよなぁ……。
 改めて情報を確認すると、とんでもない怪談だなと再認識してしまう。
 危険度A……あの『スマホ』や『予言カルテ』、『死神』に匹敵する程の危険度だ。
 例に出した怪談全てにおいて、解決までに相当骨を折ったんだよなぁ……。
 あの苦労を思い返すと頭が痛くなってくる。

 けれど今回は、凛太郎さんの人脈によって
 これはかなり大きい。
 打てる手の数が無限大に広がる。
 凛太郎さんは、これを見越して三人衆に協力を要請したのだろうか? もしそうなら、ファインプレーと称えざるを得ない。
 恐らくたまたまだろうけど。ファインプレーである事には変わりない。
 あの三人の手を借りつつ、何とか解決方法を見つけないと……。


 そして放課後。
 僕は龍子さんを言いくるめた後、凛太郎さん達のいる教室へと足を運んだ。
 既に他のメンバー達は全員集まっており、僕が最後のようだった。

「よし、全員揃ったな。場所を変えるぞ」
「え? どこ行くんです?」

 校内じゃ話が漏れる可能性があるから、外? 喫茶店とか?

「部室だ」
?」
「ああ、そうか。お前にはまだ話してなかったな。ついて来い」

 言われるがまま着いて行ったら、絶句した。
 開いた口が塞がらない程の衝撃を受けた。
 誘導されて連れて来られたのは、部室棟だった。
 数々の部活動の部屋が立ち並ぶ部室棟。
 その数ある部屋の一つのプレートに、こんな文字が記されていたのだ。

 『ゴーストドール除霊研究部』

 部活になってる!!

「解決の為にお金も必要かと思ってな。部費も使えるし、この方が良いかな、と」
「いやいやいやっ!! それはそうですけど、動くの早過ぎません!?」
「花鳥が半日でやってくれました」
「か、花鳥さんが?」

「えっへんです。日頃からの奉仕活動の賜物です」

 …………。
 改めて実感した……変人この人達の影響力、半端ない。

「そんな訳で! ゴーストドール除霊研究部最初の仕事は、ゴーストドールの除霊だ!! やるぞー!!」
「「おおーっ!!」」
「ぐぅー!!」
「お、おおー……」

 一人寝てるし……。
 てゆーか……ゴーストドール除霊研究部って……龍子さんに隠す気あるのか? 部なんて立ち上げちゃったらすぐバレるんじゃ……名前もまんまだし……。
 まぁ……凛太郎さんが良いなら、良いのだけれど。

「では早速、ゴーストドールについて集めた情報を、それぞれ述べていって貰おうか! ふむ……よし、今回は竜生からだ!」
「あ、はいっ!」

 僕は先程、スマホで仕入れた情報を話す。

 かくして、ゴーストドール除霊研究部、初仕事が始まったのだった。
 ………………。

 除霊……ねぇ……。
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