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本編
70:変化のアンクレット
2階の寝室は廊下の奥が僕、その手前がバラムの部屋ということになった。「まぁ、大して変わらないだろ」というバラムの呟きが聞こえたが、何がだろうか?
日はもうすっかり沈んでしまっているので、バラムが家の中の暖炉とランプに火を入れてくれた。
「さて、これからどうしようか」
と言いつつ、僕がやりたいことと言えば、決まっている。
「よし、今から図書館に……」
「待て」
勝手口から庭へ出ようとした僕はバラムに肩をやんわり掴まれて止められる。何だかんだ最近は自作以外の紙の資料や本に触れられていなかった。その為、そろそろ我慢の限界感があるので、止めないで欲しいんだが……。
「腹の具合と睡眠は?」
「……あ」
言われて満腹度と連続起床時間を確認すると、バッドステータス付与までは一応まだ猶予はあるものの、図書館に行ってしまったらバッドステータスが付与されてしまいそうな微妙なラインだった。
というか、廃寺院でのアレは〈睡眠〉カウントじゃなかったらしい。まぁ、謎空間でしっかり起きて活動していたからだろうが、少し納得がいかない。
「……はぁ。仕方がないな、図書館へは万全に整えてから行く」
「そうしろ」
「そうしたら、時間もちょうど良いしローザの弁当を食べるか」
なんだかんだタイミングが合わずに食べられないでいたローザお手製の弁当を食べることにした。バラムも食べてなかったと思うので、残ってるはずだ。
一般的に夕食時なのもあり、早速ダイニングテーブルに弁当を広げる。開けた瞬間出来たてかのように湯気がたち、美味しそうな匂いに急速に食欲が刺激される。
ふふ、美味しそうな食事と家の雰囲気やテーブルのランプの灯りがなんとも味のある光景だ。ちょうどバラムも弁当を広げているところだったのでスクショしておく。
バラムも準備が出来たところで、冷めないうちに。
「いただきます」
食前の挨拶を済ませて口に運ぶ。うん、今日も温かくて美味しい。……が。
「明日からはこれが中々食べられないと思うともったいなく思えてくる……」
「馬鹿なこと言ってないで食えよ」
「ああ……」
まぁ、食べずにダメにさせるのが一番良くない。せめて少しでも長く味わおうといつも以上に少しずつ口に運んでいく。
バラムの弁当は僕のものよりボリュームが多かった気がするが、とっくに食べ終わっていた。……席を立つでもなくずっとこっちを見ている。
「……僕のことは気にしないで好きなことをしていてくれてかまわないが」
「ああ、そうだな」
「…………」
動く気配が無い。……まぁ、本人が良いなら良いが……。
その後、時間をかけてきっちりローザの弁当を残さず食べきった。うぅん、こちらでも良さそうな食事処を探すべきか。図書館での読書がある程度落ち着いたら、商業ギルドの資料室を覗いたり、ジェフにお勧めの店を聞いてみても良いかもしれないな。
「食べ終わったか?」
「ああ。これで2時間寝て図書館に……」
「急がなくても逃げねぇんだから、明日行けよ」
「む」
……まぁ、それはそうなんだが……確かに良い感じの借家も用意してもらったし、少しゆっくりしていっても良いか。図書館の規模によっては年単位でじっくりいかないといけないかもしれないし。
「……分かった。今日は家でゆっくりしよう」
ふぅむ、そうとなったら余暇をどう過ごそうか? 商業ギルドからの納品クエストを消化しても良いが……。
「あ、そうだ。変化のアンクレットを試そう」
「あ?」
「廃寺院で手に入れたやつだ。今なら安全に落ち着いて、バラムの前で効果を確かめられるだろう?」
「ぐぅ」
バラムが苦虫を噛み潰した顔で唸る。僕の安全を確保しようとしてくれているのは分かるが、流石にここまで状況が整っていたら問題無いだろう。というか、クエストクリア報酬なんだしそんな変なことにはならないと思う。……思いたい。
「……はぁ。まぁいいだろう。で、どんな装備なんだそれ?」
よし、これで心置きなく試せる。僕は変化のアンクレットを取り出しつつ《解析》結果をバラムに見せた。
「庭に出るぞ」
「何でだ?」
「お前な……動物に変化するんだろ? ここでもし馬にでもなったらどうすんだよ」
「……確かに」
好奇心が先走ってそういうところに気が回らなかった。僕自身がそんな大型の動物になるイメージが無かったせいでもあるが、もしも大型の動物になった場合、せっかくの趣のある内装が大変なことになってしまう。……ペリカンくんは……ブロンズ製の奇抜なインテリアと思えば、まぁ。
早速庭に出ると、家の窓から漏れる僅かな光しか灯りになるものは無いが、僕もバラムも暗闇での視界は問題無いので、気にすることは無い。
僕はステータス欄からアンクレットを装備する。……そろそろアクセサリースロットが埋まりつつある。装備解除不可の指輪や盟友の証など、物理的、状況的に外せないものもあるが……まぁ、今はいいか。
それはさておき。さて、僕はどんな動物に変化するのだろうか?
「よし、じゃあ〈変化〉」
ボワンッ
「!」
なんともコミカルな効果音と共に突如発生した白い煙に包まれる。……む、体が少しむずむずするような……これはもう何かの動物に変わっているんだろうか?
「大丈夫なのか?」
「────、────」
バラムの問いかけに答えようとして、声が出せない。あ、ウィスパーなら話せるか? こういう時便利だな。
『体が少しむずむずして声は出せないが、多分大丈夫だ』
「いや、大丈夫じゃなくねぇか……?」
『うぅん……まだ判断出来る段階じゃないということで』
やがて煙が薄れて、視界が晴れていくと────うわ、なんかすごい、“視えすぎる”のと“聴こえすぎる”。まず視界は、僕の《暗視》の比ではないくらい、暗さなど微塵も感じず、視界に映る全ての細部や形がはっきり見える。
そして聴覚は、微かな草のこすれる音や小動物の足音のようなものまで拾えていそうだ。
なんとか変化しすぎた視界から周りの状況を判断しようとすると、多分、目の前のバラムや家がものすごく大きく見えている。小さい動物にでもなったんだろうか?
バラムに聞いてみよう。
「ホー」
……ん?
「ホー、ホー」
あ、そうか。今は動物だから言葉を発せないのか。ならば。
『どうなっただろうか?』
ウィスパーでバラムへと問いかける。
すると、バラムがかがんで僕の方に手を差し出して掬い上げると視界が一気に高くなり、なんとも言えなそうな表情をしたバラムの顔が目の前にくる。……なるほど、今の僕はバラムの手のひらサイズか。
「……これ、トウノ、でいいんだよな?」
「ホー……『ああ、目の前にいるのが僕だ』」
つい、口で話そうとしてしまう。鳴き声と視界の端に見える自分の一部からなんとなく何の動物になったか想像はついてきたが────。
「拳くらいの大きさの小せぇフクロウだな」
「ホー『ほぅ』」
「っ、鳴き声と被せんな」
確信犯的に鳴き声と被せてみたら、ちゃんとウケたようで満足だ。
そして、やはりフクロウになっていたらしい。視界の端にチラッと映る羽毛と鳥の足、鳴き声からそうだろうとは思っていた。ただ、大きさは手のひらサイズのようなので、猛禽感はあまり無いと思われる。
「なってみてどうだ?」
『フクロウの目と耳が良すぎて、頭が混乱しそうなこと以外はとくには』
「ふぅん?」
そう言うと、バラムは色んな方向から僕を見て観察したり、ふんわりと僕の体を握ってきたりしてきた。さらには親指でクチバシの下辺りをさすり出す。…………う、これは、ちょっと……。
『ば、バラム……それは、ちょっと……くすぐったい、というか……うぅん』
「……ふぅん」
そう言うと止まるどころか、さらにさすってきた。
『う、ん……ふ、バラムっ……これ以上は、ほんとうに……ストップ!』
くすぐったさが別のなにかに変わりそうだったので、今そうなるのはマズいと本能的にバラムの指に噛みついていた。
「…………ま、この姿じゃあな」
噛みついたら流石にさするのはやめてくれた。と、思ったらバラムの顔がどんどん近づいてきて────。
すぅーーー
……僕の……多分お腹あたりに鼻を埋めて、嗅い……いや、吸っている……?
『……な、何してるんだ?』
「いつものお前の匂いだな、と」
『そ、そうか……』
バラムの特別な嗅覚では変化する前と後でとくに変化は無いらしい。
「…………」
『…………』
いや、長くないか?
僕は抗議を込めて目の前のバラムの眉間を軽くクチバシでつっついた。
日はもうすっかり沈んでしまっているので、バラムが家の中の暖炉とランプに火を入れてくれた。
「さて、これからどうしようか」
と言いつつ、僕がやりたいことと言えば、決まっている。
「よし、今から図書館に……」
「待て」
勝手口から庭へ出ようとした僕はバラムに肩をやんわり掴まれて止められる。何だかんだ最近は自作以外の紙の資料や本に触れられていなかった。その為、そろそろ我慢の限界感があるので、止めないで欲しいんだが……。
「腹の具合と睡眠は?」
「……あ」
言われて満腹度と連続起床時間を確認すると、バッドステータス付与までは一応まだ猶予はあるものの、図書館に行ってしまったらバッドステータスが付与されてしまいそうな微妙なラインだった。
というか、廃寺院でのアレは〈睡眠〉カウントじゃなかったらしい。まぁ、謎空間でしっかり起きて活動していたからだろうが、少し納得がいかない。
「……はぁ。仕方がないな、図書館へは万全に整えてから行く」
「そうしろ」
「そうしたら、時間もちょうど良いしローザの弁当を食べるか」
なんだかんだタイミングが合わずに食べられないでいたローザお手製の弁当を食べることにした。バラムも食べてなかったと思うので、残ってるはずだ。
一般的に夕食時なのもあり、早速ダイニングテーブルに弁当を広げる。開けた瞬間出来たてかのように湯気がたち、美味しそうな匂いに急速に食欲が刺激される。
ふふ、美味しそうな食事と家の雰囲気やテーブルのランプの灯りがなんとも味のある光景だ。ちょうどバラムも弁当を広げているところだったのでスクショしておく。
バラムも準備が出来たところで、冷めないうちに。
「いただきます」
食前の挨拶を済ませて口に運ぶ。うん、今日も温かくて美味しい。……が。
「明日からはこれが中々食べられないと思うともったいなく思えてくる……」
「馬鹿なこと言ってないで食えよ」
「ああ……」
まぁ、食べずにダメにさせるのが一番良くない。せめて少しでも長く味わおうといつも以上に少しずつ口に運んでいく。
バラムの弁当は僕のものよりボリュームが多かった気がするが、とっくに食べ終わっていた。……席を立つでもなくずっとこっちを見ている。
「……僕のことは気にしないで好きなことをしていてくれてかまわないが」
「ああ、そうだな」
「…………」
動く気配が無い。……まぁ、本人が良いなら良いが……。
その後、時間をかけてきっちりローザの弁当を残さず食べきった。うぅん、こちらでも良さそうな食事処を探すべきか。図書館での読書がある程度落ち着いたら、商業ギルドの資料室を覗いたり、ジェフにお勧めの店を聞いてみても良いかもしれないな。
「食べ終わったか?」
「ああ。これで2時間寝て図書館に……」
「急がなくても逃げねぇんだから、明日行けよ」
「む」
……まぁ、それはそうなんだが……確かに良い感じの借家も用意してもらったし、少しゆっくりしていっても良いか。図書館の規模によっては年単位でじっくりいかないといけないかもしれないし。
「……分かった。今日は家でゆっくりしよう」
ふぅむ、そうとなったら余暇をどう過ごそうか? 商業ギルドからの納品クエストを消化しても良いが……。
「あ、そうだ。変化のアンクレットを試そう」
「あ?」
「廃寺院で手に入れたやつだ。今なら安全に落ち着いて、バラムの前で効果を確かめられるだろう?」
「ぐぅ」
バラムが苦虫を噛み潰した顔で唸る。僕の安全を確保しようとしてくれているのは分かるが、流石にここまで状況が整っていたら問題無いだろう。というか、クエストクリア報酬なんだしそんな変なことにはならないと思う。……思いたい。
「……はぁ。まぁいいだろう。で、どんな装備なんだそれ?」
よし、これで心置きなく試せる。僕は変化のアンクレットを取り出しつつ《解析》結果をバラムに見せた。
「庭に出るぞ」
「何でだ?」
「お前な……動物に変化するんだろ? ここでもし馬にでもなったらどうすんだよ」
「……確かに」
好奇心が先走ってそういうところに気が回らなかった。僕自身がそんな大型の動物になるイメージが無かったせいでもあるが、もしも大型の動物になった場合、せっかくの趣のある内装が大変なことになってしまう。……ペリカンくんは……ブロンズ製の奇抜なインテリアと思えば、まぁ。
早速庭に出ると、家の窓から漏れる僅かな光しか灯りになるものは無いが、僕もバラムも暗闇での視界は問題無いので、気にすることは無い。
僕はステータス欄からアンクレットを装備する。……そろそろアクセサリースロットが埋まりつつある。装備解除不可の指輪や盟友の証など、物理的、状況的に外せないものもあるが……まぁ、今はいいか。
それはさておき。さて、僕はどんな動物に変化するのだろうか?
「よし、じゃあ〈変化〉」
ボワンッ
「!」
なんともコミカルな効果音と共に突如発生した白い煙に包まれる。……む、体が少しむずむずするような……これはもう何かの動物に変わっているんだろうか?
「大丈夫なのか?」
「────、────」
バラムの問いかけに答えようとして、声が出せない。あ、ウィスパーなら話せるか? こういう時便利だな。
『体が少しむずむずして声は出せないが、多分大丈夫だ』
「いや、大丈夫じゃなくねぇか……?」
『うぅん……まだ判断出来る段階じゃないということで』
やがて煙が薄れて、視界が晴れていくと────うわ、なんかすごい、“視えすぎる”のと“聴こえすぎる”。まず視界は、僕の《暗視》の比ではないくらい、暗さなど微塵も感じず、視界に映る全ての細部や形がはっきり見える。
そして聴覚は、微かな草のこすれる音や小動物の足音のようなものまで拾えていそうだ。
なんとか変化しすぎた視界から周りの状況を判断しようとすると、多分、目の前のバラムや家がものすごく大きく見えている。小さい動物にでもなったんだろうか?
バラムに聞いてみよう。
「ホー」
……ん?
「ホー、ホー」
あ、そうか。今は動物だから言葉を発せないのか。ならば。
『どうなっただろうか?』
ウィスパーでバラムへと問いかける。
すると、バラムがかがんで僕の方に手を差し出して掬い上げると視界が一気に高くなり、なんとも言えなそうな表情をしたバラムの顔が目の前にくる。……なるほど、今の僕はバラムの手のひらサイズか。
「……これ、トウノ、でいいんだよな?」
「ホー……『ああ、目の前にいるのが僕だ』」
つい、口で話そうとしてしまう。鳴き声と視界の端に見える自分の一部からなんとなく何の動物になったか想像はついてきたが────。
「拳くらいの大きさの小せぇフクロウだな」
「ホー『ほぅ』」
「っ、鳴き声と被せんな」
確信犯的に鳴き声と被せてみたら、ちゃんとウケたようで満足だ。
そして、やはりフクロウになっていたらしい。視界の端にチラッと映る羽毛と鳥の足、鳴き声からそうだろうとは思っていた。ただ、大きさは手のひらサイズのようなので、猛禽感はあまり無いと思われる。
「なってみてどうだ?」
『フクロウの目と耳が良すぎて、頭が混乱しそうなこと以外はとくには』
「ふぅん?」
そう言うと、バラムは色んな方向から僕を見て観察したり、ふんわりと僕の体を握ってきたりしてきた。さらには親指でクチバシの下辺りをさすり出す。…………う、これは、ちょっと……。
『ば、バラム……それは、ちょっと……くすぐったい、というか……うぅん』
「……ふぅん」
そう言うと止まるどころか、さらにさすってきた。
『う、ん……ふ、バラムっ……これ以上は、ほんとうに……ストップ!』
くすぐったさが別のなにかに変わりそうだったので、今そうなるのはマズいと本能的にバラムの指に噛みついていた。
「…………ま、この姿じゃあな」
噛みついたら流石にさするのはやめてくれた。と、思ったらバラムの顔がどんどん近づいてきて────。
すぅーーー
……僕の……多分お腹あたりに鼻を埋めて、嗅い……いや、吸っている……?
『……な、何してるんだ?』
「いつものお前の匂いだな、と」
『そ、そうか……』
バラムの特別な嗅覚では変化する前と後でとくに変化は無いらしい。
「…………」
『…………』
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(ムーンライトノベルにも掲載しています)