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本編
96:見た目が完全に悪役
それからバラムに半ば抱えられるようにして家に戻り、食事……の前にいつもより濃密、という表現が正しいのか分からないが、そんな感じのキスと体を撫でられ、いっぱいいっぱいになってしまった。
が、それまで感じていた心細さは綺麗さっぱり無くなっていた。
その後はキスの余韻でどこかフワフワとした心地で食事を終えた。
「そうだ……これから丸2日ほど寝てしまうが、その間図書館前は大丈夫だろうか?」
「まぁ……そのくらいなら問題無いだろ。俺も見かけたら札を使っておく」
「そうか、頼んだ」
そろそろ現実の方で強制入眠に入ってしまうので少し後ろ髪を引かれる状況ではあるが、ログアウトするとしよう。
*
次の日、ログイン……の前に掲示板を確認してみている。
プレイ中は案外やる事ややりたい事が多くて他プレイヤーが何をしているのか確認出来ないので、こういう時に一気に確認してしまおう。
「まずは推定黒山羊だろう徘徊レアボスの動向だが……んん?」
フィールドを自由に駆け回っているらしい黒山羊の動向を調べようと検索していると、注目されているにしても異常な量の検索結果が出た。量が多過ぎてよく分からないので、最新のまとめ投稿を見てみると……。
「『徘徊レアボスはグルメ(ハスペ産しか食べない)』、『エレメントを煽り倒すレアボス』『レアボスパイセンは効率厨?』『黒い影に何やら語りかけていた』? 『黒●号が鉄銹ニキと共闘して、そして世紀末覇者へ……』? ……なんだこれ」
ツッコミどころが多過ぎてついていけない。まぁ、まず確認するとしたら後半2つだろうか。
『黒い影に何やら語りかけていた』とのことだが、語りかけられた黒い影はその後黒い靄となって何処かへ飛んでいくらしい。この黒い影は十中八九彷徨う霊魂だろう。
……図書館前に彷徨う霊魂が集まりまくっていたのは彷徨う霊魂間で情報共有があったのかと思っていたが、もしかしてあの黒山羊が促していたりしたのだろうか? ……黒山羊と友人?らしい指輪に聞いたら何か分かるだろうか。ログインしたら試してみよう。
そして、鉄銹ニキ……バラムとの共闘ってなんだそれは。
これに対する別のリンクへと飛ぶと、詳細なまとめが載っていた。
どうやらレイドボスクラスの植物型の狂った魔物が現れ、プレイヤーが苦戦していたところにバラムが加勢したらしいのだが、再生可能な巨大な蔦状の触手が邪魔をして中々有効打が与えられず苦戦を強いられていたようだ。
そこにプレイヤー達から“徘徊レアボス”と呼ばれる黒馬も現れてしまい、万事休すかと思われたところ、黒馬がバラムに背に乗るように促し、共闘し始めたという。
余談だが、ここで大いに盛り上がったプレイヤーが大勢集中力が途切れてしまったのか死に戻ったらしい。……まぁ、その場にいたらとても熱い展開だったろうということは想像出来るので、気持ちは分かる。
黒馬とバラムが共闘してからは圧倒的で、迫り来る触手を斬り飛ばし、黒馬の魔法と思われる黒く巨大な槍を雨のように降らせて縫い留めたりと、あっという間に植物型の動きを制限させて、プレイヤー達が一斉に急所にダメージを入れるチャンスを幾度も作り、無事撃破まで持っていけたらしい。
サーリハと馬のリヤーフとはまた違うパワータイプな戦い方だったようだ。……ふぅむ? バラムは馬から降りて戦っているイメージがあったが、騎乗状態での戦いも出来たのか。
「バラムが言い淀んでいたのはこれか?」
これくらいなら普通に教えてくれても良かったんじゃないかと思うが、バラムと妖精は敵対はしていなさそうなのだが、微妙に反りが合わないようなのでバラムの心情的な問題なのだろうか。
「む、『鉄銹ニキと黒●号共闘シーンまとめ動画』なんてものがあるな」
これらの戦闘の様子を録画していたらしい複数のプレイヤーが提供したバラムと黒山羊扮する黒馬の共闘の様子が動画でまとめられて投稿されているようだった。中々良い感じに再生数が増えている。
「おお……」
大きく逞しい黒馬に跨って大剣を振るうバラムは文句無しに格好良かった。装備や動作から“騎士”というにはお行儀の良さは無いが、馬のスピードも乗せながら大剣の力を余すことなく発揮するパワフルさは誰でも目を奪われるだろう。
……あ、今チラッとキラキラとした表情をしているシャケ茶漬けが映り込んだような……。
それにしても。
「見た目は完全に悪役キャラクターというか、どっちがレイドボスか分からないというか……」
斬り飛ばした触手から飛び散った黒い体液を頭から被り、いつものように全身に返り血を浴びたようになっているバラムと黒馬がとても禍々しい印象になっていて、経緯を知らない人がこの姿だけ見たら間違いなく何かのボス敵だと思ってしまうだろう。良くてダークヒーローといったところだろうか。
「こんなところか。バラムがいたらこれについても聞いてみよう」
ほとんどバラム達の共闘の様子の確認になってしまったが、図書館前の様子も気になるのでそろそろログインしていこう。
*
ということでログイン。
昨日はごく自然にバラムの寝室へ連行されたので、バラムの部屋のベッドで目覚める。窓をみると、ちゃんと窓枠にミニチュア木彫り像もあった。
「バラムは……いなさそうだな」
《勘破》に意識を向けると、敷地内には誰もいないようだ。
1人なので丁度いいと、指輪に黒山羊と彷徨う霊魂について聞いてみたが、反応は芳しく無かった。まぁ、友人と言っても別行動中の者の意図など分からないか。そう結論づけて1階に降りると、それを感知したペリカンくん2号……の頭の上に乗っているオウムが今日も元気にアイテム受け取りを僕に伝えて来る。
うるさいのでとりあえず受け取りを済ませてからログイン時のルーティン、満腹度の回復をしてから納品分の生産へ。
そろそろ需要の方が落ち着いても良いのではと思ったが、下がりかけていたところに先ほどの掲示板で見たレイドボス戦で改めて鎮め札と飴玉補充の為の需要が上がったらしい。まだしばらく大量生産、大量納品が続きそうだ。
「よし、こんなものか」
やるべき事……ゲームなのにバイトというか最早何かの業者みたいになっているのは今更として、アルストには無いがゲーム風に言うとデイリークエスト的なものが終わったので、様子が気になる図書館前へ移動する。
「うん? 思ったより少な……っ!?」
図書館前の欠け月の写しの周囲には多少影がチラホラとあるものの、こちらでは丸2日経っているのでもっと出現しているかと思っていた。バラムが適度に昇華してくれていたのだろうか?と考えながら欠け月の写しの脇に降り立つと、周囲の林の陰がざわっと揺れ、黒い靄が溢れ出した。
「さ、彷徨う霊魂の方か……良かった…………いや、良いのか?」
黒い靄が図書館前を埋め尽くす勢いで広がり、ぼんやりと形をとり、大量の彷徨う霊魂となった。一瞬防衛戦の時の光景が過ぎって、狂った魔物が出現したのかと焦ったが、全て彷徨う霊魂のままのようだ。念の為《勘破》でもチェックをする。
狂った魔物化していなくてホッとしたが、冷静になってみると、数が多過ぎる。林に囲まれたこの開けた土地の図書館以外の部分を埋め尽くす勢いだ。数える気にもならない。
「うぅん……まぁ、一体ずつ昇華していく他無いか。そうだな……影が濃い者から集まったりしてくれないだろうか?」
影が濃いと狂った魔物化しやすい状態のようなので、優先して昇華出来るならしたいと思いながら呼びかけてみる。
すると────。
「お」
目の前に他と比べて非常に影が濃い彷徨う霊魂が集まって来る。呼びかけに反応してくれたのだろうか? 何はともあれ、ありがたい状況だ。
「ふ、良い子だな」
早速、目の前の影が濃く見える者から順に昇華していく。
一体ずつ鎮め札・中を使用して昇華させていくことしばらく。
緊急性の高そうな影の濃い彷徨う霊魂はあらかた昇華させることが出来たが、そもそも数が多過ぎてここにいる全てとなると一向に昇華しきれる気配が無い。
これではこの昇華だけで日が暮れて借りている本がいつまで経っても読めないなと考えつつ、先ほどの呼びかけへの反応を思い出しながら考える。
僕の呼びかけに反応するだけの自我があるのなら、鎮め札を置いておいたら自分達で使用してくれないだろうか、と。
物は試しと、地面に鎮め札・中を並べて「自分で使えるか?」と語りかけてみたところ────。
「使えてしまったな……」
自ら鎮め札・中に近づいたかと思うと、アイテムは使用を示すエフェクトを発して消え、彷徨う霊魂も光の球になり欠け月の写しへと向かって行った。
「じゃあ、ここの鎮め札・中を順に使っていってくれ。たくさんあるから順番を守るんだぞ」
そう言って鎮め札・中を束で取り出し、彷徨う霊魂達の前に置くと、僕の言葉を守って順に使用していっているようだった。
よし、これで僕は無くなりそうになったら補充すれば良い、と欠け月の写しの傍らに腰を下ろして、本をインベントリから取り出した。
が、それまで感じていた心細さは綺麗さっぱり無くなっていた。
その後はキスの余韻でどこかフワフワとした心地で食事を終えた。
「そうだ……これから丸2日ほど寝てしまうが、その間図書館前は大丈夫だろうか?」
「まぁ……そのくらいなら問題無いだろ。俺も見かけたら札を使っておく」
「そうか、頼んだ」
そろそろ現実の方で強制入眠に入ってしまうので少し後ろ髪を引かれる状況ではあるが、ログアウトするとしよう。
*
次の日、ログイン……の前に掲示板を確認してみている。
プレイ中は案外やる事ややりたい事が多くて他プレイヤーが何をしているのか確認出来ないので、こういう時に一気に確認してしまおう。
「まずは推定黒山羊だろう徘徊レアボスの動向だが……んん?」
フィールドを自由に駆け回っているらしい黒山羊の動向を調べようと検索していると、注目されているにしても異常な量の検索結果が出た。量が多過ぎてよく分からないので、最新のまとめ投稿を見てみると……。
「『徘徊レアボスはグルメ(ハスペ産しか食べない)』、『エレメントを煽り倒すレアボス』『レアボスパイセンは効率厨?』『黒い影に何やら語りかけていた』? 『黒●号が鉄銹ニキと共闘して、そして世紀末覇者へ……』? ……なんだこれ」
ツッコミどころが多過ぎてついていけない。まぁ、まず確認するとしたら後半2つだろうか。
『黒い影に何やら語りかけていた』とのことだが、語りかけられた黒い影はその後黒い靄となって何処かへ飛んでいくらしい。この黒い影は十中八九彷徨う霊魂だろう。
……図書館前に彷徨う霊魂が集まりまくっていたのは彷徨う霊魂間で情報共有があったのかと思っていたが、もしかしてあの黒山羊が促していたりしたのだろうか? ……黒山羊と友人?らしい指輪に聞いたら何か分かるだろうか。ログインしたら試してみよう。
そして、鉄銹ニキ……バラムとの共闘ってなんだそれは。
これに対する別のリンクへと飛ぶと、詳細なまとめが載っていた。
どうやらレイドボスクラスの植物型の狂った魔物が現れ、プレイヤーが苦戦していたところにバラムが加勢したらしいのだが、再生可能な巨大な蔦状の触手が邪魔をして中々有効打が与えられず苦戦を強いられていたようだ。
そこにプレイヤー達から“徘徊レアボス”と呼ばれる黒馬も現れてしまい、万事休すかと思われたところ、黒馬がバラムに背に乗るように促し、共闘し始めたという。
余談だが、ここで大いに盛り上がったプレイヤーが大勢集中力が途切れてしまったのか死に戻ったらしい。……まぁ、その場にいたらとても熱い展開だったろうということは想像出来るので、気持ちは分かる。
黒馬とバラムが共闘してからは圧倒的で、迫り来る触手を斬り飛ばし、黒馬の魔法と思われる黒く巨大な槍を雨のように降らせて縫い留めたりと、あっという間に植物型の動きを制限させて、プレイヤー達が一斉に急所にダメージを入れるチャンスを幾度も作り、無事撃破まで持っていけたらしい。
サーリハと馬のリヤーフとはまた違うパワータイプな戦い方だったようだ。……ふぅむ? バラムは馬から降りて戦っているイメージがあったが、騎乗状態での戦いも出来たのか。
「バラムが言い淀んでいたのはこれか?」
これくらいなら普通に教えてくれても良かったんじゃないかと思うが、バラムと妖精は敵対はしていなさそうなのだが、微妙に反りが合わないようなのでバラムの心情的な問題なのだろうか。
「む、『鉄銹ニキと黒●号共闘シーンまとめ動画』なんてものがあるな」
これらの戦闘の様子を録画していたらしい複数のプレイヤーが提供したバラムと黒山羊扮する黒馬の共闘の様子が動画でまとめられて投稿されているようだった。中々良い感じに再生数が増えている。
「おお……」
大きく逞しい黒馬に跨って大剣を振るうバラムは文句無しに格好良かった。装備や動作から“騎士”というにはお行儀の良さは無いが、馬のスピードも乗せながら大剣の力を余すことなく発揮するパワフルさは誰でも目を奪われるだろう。
……あ、今チラッとキラキラとした表情をしているシャケ茶漬けが映り込んだような……。
それにしても。
「見た目は完全に悪役キャラクターというか、どっちがレイドボスか分からないというか……」
斬り飛ばした触手から飛び散った黒い体液を頭から被り、いつものように全身に返り血を浴びたようになっているバラムと黒馬がとても禍々しい印象になっていて、経緯を知らない人がこの姿だけ見たら間違いなく何かのボス敵だと思ってしまうだろう。良くてダークヒーローといったところだろうか。
「こんなところか。バラムがいたらこれについても聞いてみよう」
ほとんどバラム達の共闘の様子の確認になってしまったが、図書館前の様子も気になるのでそろそろログインしていこう。
*
ということでログイン。
昨日はごく自然にバラムの寝室へ連行されたので、バラムの部屋のベッドで目覚める。窓をみると、ちゃんと窓枠にミニチュア木彫り像もあった。
「バラムは……いなさそうだな」
《勘破》に意識を向けると、敷地内には誰もいないようだ。
1人なので丁度いいと、指輪に黒山羊と彷徨う霊魂について聞いてみたが、反応は芳しく無かった。まぁ、友人と言っても別行動中の者の意図など分からないか。そう結論づけて1階に降りると、それを感知したペリカンくん2号……の頭の上に乗っているオウムが今日も元気にアイテム受け取りを僕に伝えて来る。
うるさいのでとりあえず受け取りを済ませてからログイン時のルーティン、満腹度の回復をしてから納品分の生産へ。
そろそろ需要の方が落ち着いても良いのではと思ったが、下がりかけていたところに先ほどの掲示板で見たレイドボス戦で改めて鎮め札と飴玉補充の為の需要が上がったらしい。まだしばらく大量生産、大量納品が続きそうだ。
「よし、こんなものか」
やるべき事……ゲームなのにバイトというか最早何かの業者みたいになっているのは今更として、アルストには無いがゲーム風に言うとデイリークエスト的なものが終わったので、様子が気になる図書館前へ移動する。
「うん? 思ったより少な……っ!?」
図書館前の欠け月の写しの周囲には多少影がチラホラとあるものの、こちらでは丸2日経っているのでもっと出現しているかと思っていた。バラムが適度に昇華してくれていたのだろうか?と考えながら欠け月の写しの脇に降り立つと、周囲の林の陰がざわっと揺れ、黒い靄が溢れ出した。
「さ、彷徨う霊魂の方か……良かった…………いや、良いのか?」
黒い靄が図書館前を埋め尽くす勢いで広がり、ぼんやりと形をとり、大量の彷徨う霊魂となった。一瞬防衛戦の時の光景が過ぎって、狂った魔物が出現したのかと焦ったが、全て彷徨う霊魂のままのようだ。念の為《勘破》でもチェックをする。
狂った魔物化していなくてホッとしたが、冷静になってみると、数が多過ぎる。林に囲まれたこの開けた土地の図書館以外の部分を埋め尽くす勢いだ。数える気にもならない。
「うぅん……まぁ、一体ずつ昇華していく他無いか。そうだな……影が濃い者から集まったりしてくれないだろうか?」
影が濃いと狂った魔物化しやすい状態のようなので、優先して昇華出来るならしたいと思いながら呼びかけてみる。
すると────。
「お」
目の前に他と比べて非常に影が濃い彷徨う霊魂が集まって来る。呼びかけに反応してくれたのだろうか? 何はともあれ、ありがたい状況だ。
「ふ、良い子だな」
早速、目の前の影が濃く見える者から順に昇華していく。
一体ずつ鎮め札・中を使用して昇華させていくことしばらく。
緊急性の高そうな影の濃い彷徨う霊魂はあらかた昇華させることが出来たが、そもそも数が多過ぎてここにいる全てとなると一向に昇華しきれる気配が無い。
これではこの昇華だけで日が暮れて借りている本がいつまで経っても読めないなと考えつつ、先ほどの呼びかけへの反応を思い出しながら考える。
僕の呼びかけに反応するだけの自我があるのなら、鎮め札を置いておいたら自分達で使用してくれないだろうか、と。
物は試しと、地面に鎮め札・中を並べて「自分で使えるか?」と語りかけてみたところ────。
「使えてしまったな……」
自ら鎮め札・中に近づいたかと思うと、アイテムは使用を示すエフェクトを発して消え、彷徨う霊魂も光の球になり欠け月の写しへと向かって行った。
「じゃあ、ここの鎮め札・中を順に使っていってくれ。たくさんあるから順番を守るんだぞ」
そう言って鎮め札・中を束で取り出し、彷徨う霊魂達の前に置くと、僕の言葉を守って順に使用していっているようだった。
よし、これで僕は無くなりそうになったら補充すれば良い、と欠け月の写しの傍らに腰を下ろして、本をインベントリから取り出した。
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(ムーンライトノベルにも掲載しています)