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本編
106:ダンジョン脱出
『がっ! こんな……只人族ごときに……』
黒山羊が弟一角獣を引きつけることしばし。バラムと相対していた一角獣が倒れる。元々ダメージの深かった為だろうか。……それにしてもボロボロというか、いつの間にか角も折れているし。
『っ! 兄者! 貴様ぁ!!』
兄が倒れた事を察知した弟一角獣がわき目も振らずにバラムへと突進するが、油断なく構えていたバラムはそれを受け止め、有利な間合いを逃さずに攻勢を仕掛ける。
今度は黒山羊も時々黒い魔法のようなもので妨害をしている為、ダメージの無かった弟一角獣もどんどん追い詰められていく。
ギィンッ、ガィンッ、ギャリィッ、ガリィッ
『がっ、ぐぅ! このっ……』
さっきからバラムが相手の急所ではなく、明らかに硬質そうな角を重点的に狙っている。既に兄の角を折っているようなので、折れないことは無いのだろうが……。
宝石のような角を叩き折れるバラムがすごいのか、バラムの振るう大剣を何度も受け止められる一角獣の角がすごいのかは判断がつかないところだ。
……それにしても執拗に角を狙っているな。一角獣が魔法を使う時に角が光っていたようなので、魔法を使わせない為だろうか?
そして、鋼の大剣と宝石のような角の激しい打ち合いは終わりを告げる。
バキィンッ!!
『ぐああああああっ!!! わ、我の角がっ!?』
弟一角獣の角が折れ、何処かへ飛んで行く。
『このぉっ! がっ、ぐあっ! くそぉっ……!』
おそらく一角獣にとって大事な部位だろう角を折られてさらに怒りを燃やすが、バラムはただ無言で連撃を叩き込み続ける。
無言ではあるが、弟一角獣と同じくらいに……いや、それ以上に怒っているのが分かるほどの圧力が黒山羊の背中越しでも伝わってくる。
────こんなにも怒っているバラムを見るのは初めてだ。怒りに燃える錆色の目が赤みを増して赤黒く光って見える。
『があああっ! やめっ! もう手出しはしないっ、ぐあっ!』
徐々に弟一角獣の声に命乞いめいたものが混じっても、バラムが攻めの手を緩めることは無い。
『やれやれ、只人に堕ちているとはいえ、夜狗が執着しているモノに手を出すから泣きを見るのだ』
その様子を見て、黒山羊が呆れ声で言う。弟一角獣はバラムの猛打で中々凄惨なことになりつつあるのだが、黒山羊の声音は緊張感の無い呑気なものだった。
『夜狗の執着の強さは緋熊と同じかそれ以上だというのは常識ではないか』
そ、そうなのか……。現在のアルスト世界では失われていそうな常識に思えるが。そして緋熊……ヒグマ? ヒグマの執着はとてつもないと聞くが……。
そうこうしている間にも弟一角獣の体力がどんどん削られていき────。
『がはっ……! あに、じゃ…………』
油断無く徹底的に攻めの手を緩めないバラムと、形勢逆転を狙うような大技をとことん妨害する黒山羊の前に、ついに盤面をひっくり返すことが出来ずに、弟一角獣が倒れ伏した。
〈ダンジョンボス:『泉の双一角獣』撃破達成! 初回撃破報酬を獲得しました〉
〈欠け月の写しから脱出することが出来ます〉
どうやらこの一角獣兄弟?はダンジョンボスだったらしい。あとは『双』とあるので、もしかしたら双子の兄弟だったのかもしれない。
通知にある通り、泉のほとりに先ほどまでは無かった欠け月の写しが出現していた。明確な脱出手段を示され、安堵する。
バラムに視線を移すと、戦闘が終わってもなお錆色のオーラと怒気を揺らめかせていた。
「…………はぁぁっ」
低く唸るように大きく息を吐くと、オーラと怒気が霧散していく。
ようやくいつものバラムの雰囲気に戻る……が、見た目はまだまだ大変なことになっていた。
おそらく一角獣達の血なのだろうが、その血が妙に輝いているのでおどろおどろしさとファンシーさが混ざり合ってなんとも形容し難い状態になっている。
自分の状態を確認したバラムもそう思ったのか、洗浄札を使用して綺麗にしていた。
『ククッ、誰もが血眼になって求める上等な触媒や素材になる一角獣の血を汚れ扱いとはな』
愉快そうに黒山羊が言う。
「うわ」
黒山羊に気を取られていると、いつの間にかすぐそばまで来ていたバラムに片腕で抱えられる。……僕も人一人分の重さはちゃんとあるはずなんだが……大剣を振り回しているバラムからしたらなんとも無いのだろうか。
「……」
「ん? どうし……ぐぅっ!」
バラムが抱え上げた僕をよく観察したかと思うと、力強く抱き締められた。力強過ぎて体が軋む音が内側から聞こえてくる。身長差からか足も浮いていて余計に腕が体に食い込んで苦しい。
……普段、いかに手加減して触れてくれているのかがよく分かった。
「……無事か」
「……ああ……バラムと黒山羊のおかげでな」
「そうか……」
「……」
心無しか気落ちしていそうな声色に、励ましたいと思いつつもどうしたら……と考え、結局子どもの頃の記憶を参考にするしかなく、そっとバラムの頭に手を置いてみた。
「……」
「……」
辺りに沈黙が落ちる。……やはり、子供っぽくて微妙だっただろうか……と手を離そうとしたら、それを追うように頭が押し付けられた。
「……続けろ」
「あ、ああ」
気に入らなかったわけでは無いようだ。そのまましばし、髪を梳かすように撫で続けた。
『夜狗の小僧も主殿の前だと形無しであるなぁ。時に主殿、後で我も撫でてくれまいか!』
「あ゙あ゙?」
『お主ばかりズルいではないか!』
黒山羊のリクエストに、低い唸り声を出したバラムが黒山羊から遠ざけるように大きな体の中に僕を隠す。ぐぅ……またちょっと苦しくなった。
『ほれ、お主の馬鹿力で主殿が潰れそうだぞ』
「…………チッ」
黒山羊の指摘にようやく力を緩められ、地面に足も着く。小さくほっと息を吐いた。
『お主は気に入らないかもしれんが、捨て置くには勿体無いからな、彼奴らの素材はちゃんと回収しておくのだぞ』
「何でお前に指図されなきゃいけねぇんだよ」
『剥ぎ取れるのがお主しかいないからに決まっておろう。さぁ、早くここを出る為にも行動するのだ!』
「…………チッ」
渋々バラムは一角獣兄弟だったものから素材を剥ぎ取りに行った。結局は指示に従うほどに貴重な素材ということなのだろうか。
『さぁ、主殿。今のうちに我を撫でるのだ』
ピキッ
「……」
……おそらく聞こえていたのだろう、バラムから怒気が立ち昇るのを感じるが、今回は黒山羊にも助けられたので、撫でるくらいなら応じたい。
今の見た目はとても大きい山羊なので、ちょっとお喋りなアンバーとでも思えば……とこちらに押し付けてきていた鼻梁を撫でる。
すると、黒山羊は気持ち良さそうに目を細め、ボフゥッと大きな鼻息を出す。
『ほぅ……主殿に撫でられると得も言われぬ心地良さであるな……』
ビキ、ビキッ
『主殿、もっと首の方を……あ~~~たまらんのぅ』
黒山羊のリクエスト通りに顎下や首元を掻くように撫でると渋い重低音でマッサージを受けるおっさんのような声を出す。
……そして、さっきから素材の剥ぎ取りをしてくれているバラムから伝わってくる怒気が一角獣と戦っていた時に迫りそうな勢いなのが落ち着かない。
「おら、終わったぞクソ山羊。トウノから離れろ」
目にも止まらぬ速さで2体もの一角獣の剥ぎ取り作業を終えたバラムが戻ってきて、僕と黒山羊が引き剥がされる。
『ぬうぅぅ、極楽だったのぅ。夜狗の小僧もご苦労であった』
そんなバラムの怒気も態度もどこ吹く風で、山羊なのにまるで猫のように伸びをする。
『さ、もうやることも無いし、さっさとここから出るとしよう!』
「何でお前ぇが仕切ってんだよ……。ただまぁ、出るのは賛成だ」
黒山羊の気楽な雰囲気にバラムも毒気が抜かれたのか、少し疲れた顔をしてツッコむ。
そうして、泉のほとりに出現した欠け月の写しへと2人と1頭で触れる。
いつかドゥトワに入る為のエリアボスと戦った空間から出る時のような視界の白さと浮遊感を感じた後────見慣れた借家の庭に立っていた。
そして、僕の手には『一角獣達の棲む泉』というタイトルの本があった。
〈ダンジョン『一角獣達の棲む泉』の初回踏破達成! 初回踏破報酬を獲得しました〉
『ある異人がダンジョンを初めて踏破しました。これによりダンジョンについてのヘルプが追加されます。詳しくはヘルプをご確認ください』
……全体アナウンス案件だったか。
黒山羊が弟一角獣を引きつけることしばし。バラムと相対していた一角獣が倒れる。元々ダメージの深かった為だろうか。……それにしてもボロボロというか、いつの間にか角も折れているし。
『っ! 兄者! 貴様ぁ!!』
兄が倒れた事を察知した弟一角獣がわき目も振らずにバラムへと突進するが、油断なく構えていたバラムはそれを受け止め、有利な間合いを逃さずに攻勢を仕掛ける。
今度は黒山羊も時々黒い魔法のようなもので妨害をしている為、ダメージの無かった弟一角獣もどんどん追い詰められていく。
ギィンッ、ガィンッ、ギャリィッ、ガリィッ
『がっ、ぐぅ! このっ……』
さっきからバラムが相手の急所ではなく、明らかに硬質そうな角を重点的に狙っている。既に兄の角を折っているようなので、折れないことは無いのだろうが……。
宝石のような角を叩き折れるバラムがすごいのか、バラムの振るう大剣を何度も受け止められる一角獣の角がすごいのかは判断がつかないところだ。
……それにしても執拗に角を狙っているな。一角獣が魔法を使う時に角が光っていたようなので、魔法を使わせない為だろうか?
そして、鋼の大剣と宝石のような角の激しい打ち合いは終わりを告げる。
バキィンッ!!
『ぐああああああっ!!! わ、我の角がっ!?』
弟一角獣の角が折れ、何処かへ飛んで行く。
『このぉっ! がっ、ぐあっ! くそぉっ……!』
おそらく一角獣にとって大事な部位だろう角を折られてさらに怒りを燃やすが、バラムはただ無言で連撃を叩き込み続ける。
無言ではあるが、弟一角獣と同じくらいに……いや、それ以上に怒っているのが分かるほどの圧力が黒山羊の背中越しでも伝わってくる。
────こんなにも怒っているバラムを見るのは初めてだ。怒りに燃える錆色の目が赤みを増して赤黒く光って見える。
『があああっ! やめっ! もう手出しはしないっ、ぐあっ!』
徐々に弟一角獣の声に命乞いめいたものが混じっても、バラムが攻めの手を緩めることは無い。
『やれやれ、只人に堕ちているとはいえ、夜狗が執着しているモノに手を出すから泣きを見るのだ』
その様子を見て、黒山羊が呆れ声で言う。弟一角獣はバラムの猛打で中々凄惨なことになりつつあるのだが、黒山羊の声音は緊張感の無い呑気なものだった。
『夜狗の執着の強さは緋熊と同じかそれ以上だというのは常識ではないか』
そ、そうなのか……。現在のアルスト世界では失われていそうな常識に思えるが。そして緋熊……ヒグマ? ヒグマの執着はとてつもないと聞くが……。
そうこうしている間にも弟一角獣の体力がどんどん削られていき────。
『がはっ……! あに、じゃ…………』
油断無く徹底的に攻めの手を緩めないバラムと、形勢逆転を狙うような大技をとことん妨害する黒山羊の前に、ついに盤面をひっくり返すことが出来ずに、弟一角獣が倒れ伏した。
〈ダンジョンボス:『泉の双一角獣』撃破達成! 初回撃破報酬を獲得しました〉
〈欠け月の写しから脱出することが出来ます〉
どうやらこの一角獣兄弟?はダンジョンボスだったらしい。あとは『双』とあるので、もしかしたら双子の兄弟だったのかもしれない。
通知にある通り、泉のほとりに先ほどまでは無かった欠け月の写しが出現していた。明確な脱出手段を示され、安堵する。
バラムに視線を移すと、戦闘が終わってもなお錆色のオーラと怒気を揺らめかせていた。
「…………はぁぁっ」
低く唸るように大きく息を吐くと、オーラと怒気が霧散していく。
ようやくいつものバラムの雰囲気に戻る……が、見た目はまだまだ大変なことになっていた。
おそらく一角獣達の血なのだろうが、その血が妙に輝いているのでおどろおどろしさとファンシーさが混ざり合ってなんとも形容し難い状態になっている。
自分の状態を確認したバラムもそう思ったのか、洗浄札を使用して綺麗にしていた。
『ククッ、誰もが血眼になって求める上等な触媒や素材になる一角獣の血を汚れ扱いとはな』
愉快そうに黒山羊が言う。
「うわ」
黒山羊に気を取られていると、いつの間にかすぐそばまで来ていたバラムに片腕で抱えられる。……僕も人一人分の重さはちゃんとあるはずなんだが……大剣を振り回しているバラムからしたらなんとも無いのだろうか。
「……」
「ん? どうし……ぐぅっ!」
バラムが抱え上げた僕をよく観察したかと思うと、力強く抱き締められた。力強過ぎて体が軋む音が内側から聞こえてくる。身長差からか足も浮いていて余計に腕が体に食い込んで苦しい。
……普段、いかに手加減して触れてくれているのかがよく分かった。
「……無事か」
「……ああ……バラムと黒山羊のおかげでな」
「そうか……」
「……」
心無しか気落ちしていそうな声色に、励ましたいと思いつつもどうしたら……と考え、結局子どもの頃の記憶を参考にするしかなく、そっとバラムの頭に手を置いてみた。
「……」
「……」
辺りに沈黙が落ちる。……やはり、子供っぽくて微妙だっただろうか……と手を離そうとしたら、それを追うように頭が押し付けられた。
「……続けろ」
「あ、ああ」
気に入らなかったわけでは無いようだ。そのまましばし、髪を梳かすように撫で続けた。
『夜狗の小僧も主殿の前だと形無しであるなぁ。時に主殿、後で我も撫でてくれまいか!』
「あ゙あ゙?」
『お主ばかりズルいではないか!』
黒山羊のリクエストに、低い唸り声を出したバラムが黒山羊から遠ざけるように大きな体の中に僕を隠す。ぐぅ……またちょっと苦しくなった。
『ほれ、お主の馬鹿力で主殿が潰れそうだぞ』
「…………チッ」
黒山羊の指摘にようやく力を緩められ、地面に足も着く。小さくほっと息を吐いた。
『お主は気に入らないかもしれんが、捨て置くには勿体無いからな、彼奴らの素材はちゃんと回収しておくのだぞ』
「何でお前に指図されなきゃいけねぇんだよ」
『剥ぎ取れるのがお主しかいないからに決まっておろう。さぁ、早くここを出る為にも行動するのだ!』
「…………チッ」
渋々バラムは一角獣兄弟だったものから素材を剥ぎ取りに行った。結局は指示に従うほどに貴重な素材ということなのだろうか。
『さぁ、主殿。今のうちに我を撫でるのだ』
ピキッ
「……」
……おそらく聞こえていたのだろう、バラムから怒気が立ち昇るのを感じるが、今回は黒山羊にも助けられたので、撫でるくらいなら応じたい。
今の見た目はとても大きい山羊なので、ちょっとお喋りなアンバーとでも思えば……とこちらに押し付けてきていた鼻梁を撫でる。
すると、黒山羊は気持ち良さそうに目を細め、ボフゥッと大きな鼻息を出す。
『ほぅ……主殿に撫でられると得も言われぬ心地良さであるな……』
ビキ、ビキッ
『主殿、もっと首の方を……あ~~~たまらんのぅ』
黒山羊のリクエスト通りに顎下や首元を掻くように撫でると渋い重低音でマッサージを受けるおっさんのような声を出す。
……そして、さっきから素材の剥ぎ取りをしてくれているバラムから伝わってくる怒気が一角獣と戦っていた時に迫りそうな勢いなのが落ち着かない。
「おら、終わったぞクソ山羊。トウノから離れろ」
目にも止まらぬ速さで2体もの一角獣の剥ぎ取り作業を終えたバラムが戻ってきて、僕と黒山羊が引き剥がされる。
『ぬうぅぅ、極楽だったのぅ。夜狗の小僧もご苦労であった』
そんなバラムの怒気も態度もどこ吹く風で、山羊なのにまるで猫のように伸びをする。
『さ、もうやることも無いし、さっさとここから出るとしよう!』
「何でお前ぇが仕切ってんだよ……。ただまぁ、出るのは賛成だ」
黒山羊の気楽な雰囲気にバラムも毒気が抜かれたのか、少し疲れた顔をしてツッコむ。
そうして、泉のほとりに出現した欠け月の写しへと2人と1頭で触れる。
いつかドゥトワに入る為のエリアボスと戦った空間から出る時のような視界の白さと浮遊感を感じた後────見慣れた借家の庭に立っていた。
そして、僕の手には『一角獣達の棲む泉』というタイトルの本があった。
〈ダンジョン『一角獣達の棲む泉』の初回踏破達成! 初回踏破報酬を獲得しました〉
『ある異人がダンジョンを初めて踏破しました。これによりダンジョンについてのヘルプが追加されます。詳しくはヘルプをご確認ください』
……全体アナウンス案件だったか。
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