82 / 246
本編
116:念願のヴァイオリン入手
魔楽器が必要ないと聞いてグウェニスが机に突っ伏してしまった。
「うぅん、申し訳ない……」
「そういや頼んでたのは魔楽器じゃなくて、普通の楽器だったな……」
ハイモも少しバツが悪そうに髭を触っている。
「ま、ちょっと過剰に意気込んでたから落差が大きかっただけだ。その内立ち直んだろ。コイツを使ってくれれば俺たちはそれでいい」
そう言ってヴァイオリンを顎で指す。
「……ああ、これは大事に使わせてもらおう」
改めて、手に入れたヴァイオリンに《解析》を発動する。
[異界の弦楽器-ヴァイオリン-]
異なる世界の知識によってもたらされた小型の弦楽器。
優れた複数の素材と複数の腕の良い職人によって丁寧に作られており、品質がとても良い。
耐久力:D
品質:A
分類:楽器
効果:なし
素材:スプルースの木材、メープルの木材、エボニーの木材、イペの木材、馬の尾
製作技能:《木工》《細工》
製作者:ハイモ、グウェニス
「……やはり、代金を払わせてもらっても良いだろうか?」
《解析》結果に本当にちゃんと作られたヴァイオリンである事が分かって、このまま貰ってしまうのが気が引けてしまった。
「いらんいらん。どうしてもと言うならグウェニスに引き続き出資してやってくれ。どこかの町に小さくとも店を開けられたら良いだろう」
「……分かった、そうしよう。余裕がある限りはこの店への出資も続けたい」
「ガハハ! 俺のとこはついでで良い、無理はしてくれるなよ」
「……ふ。ああ」
ハイモのグウェニスに対する思いやりに温かな気持ちになりつい顔が緩む。確かに、個人で店が持てればグウェニスの腕ならば生計も立てられるかもしれない。
……ふむ、グウェニスの店か……。
「一先ずはこのヴァイオリンを魔楽器にして売れば良いんじゃないか?」
「……んぁい?」
僕の提案に机に突っ伏していたグウェニスが顔だけ僅かに上げる。
「たまたま僕に魔楽器は必要無かったが、他にこの形の魔楽器が欲しい者はいるかもしれないと思ってな」
「……でも、これはトウノの考えた物だから、勝手に作れない……」
「いや、僕達異人の元の世界の物であって、僕の考えた物では無いから好きに作って貰ってかまわない」
「……そうなの?」
「ああ」
「確かに、この形なら工房で作ってる物でも無ぇから……まぁ、文句は出て来ても止める事は出来ねぇんじゃねぇか?」
「……そうかも……」
グウェニスの上体が次第に上がって来る。段々気を持ち直してきたようだ。
「あとは楽器の型を増やすなら、僕達の世界の他の楽器に詳しかったり、求めている他の異人がいるかもしれないからギルドを通して募ってみても良いかもしれないな」
「おー……おー……!」
イメージが湧いて来たのか、グウェニスが完全に起き上がり、表情もすっかり明るくなっていた。
「あくまで素人の思いつきだが。そうだな……ユヌなら職業ギルドのカーラという職員が異人関連や商売についても知恵を貸してくれるだろう」
「職業ギルド……カーラ……分かった、やってみる。感謝する」
「ああ。僕も少ないが出資で応援させてもらおう」
「てか、これ俺は楽器をグウェニスに作ってやる前提だな? まぁ、かまわねぇけどよ! どうせ、趣味だしな!」
「っ! 感謝……!」
こうしてグウェニスの前途が少し明るいものになったところでハイモの道具屋を後にした。
外に出るとすっかり日が傾いていた。
「各所に顔を出すだけで1日が終わってしまったな」
「おい、先に宿に戻れるか?」
「うん? ああ、もちろん」
「傭兵ギルドに顔を出して、遺跡周辺の情報を仕入れてくる」
「分かった」
「山羊、それまでこいつの傍を離れるなよ。何かあれば呼べ」
『言われなくても、である。情報収集に励むのだぞ!』
肩にフクロウ姿で乗っているシルヴァが翼をバサッと広げた感触がする。
「じゃあ行って来る」
「ああ」
そう言うと、バラムは宿とは別の方向へ去って行った。
宿に戻り、夕食も楽しんだところで増築したという僕の部屋で落ち着いている。
以前泊まっていた部屋よりそこそこ広くなっていて、家具の種類も生活しやすいように増えていた。
ちなみに、昼はバラムが開けてくれていたので気づかなかったが、今まで開けるのに苦心していた宿の扉も僕の力でも簡単に開くくらい建て付けが良くなっていた。これで僕1人での出入りも容易い。何気に一番出資した甲斐を感じたかもしれない。
……実の所、貯蓄は把握しているが、どれくらい出資していたのかはあまり把握していない。こんな部屋を用意されるくらいの額を稼いで出資していたのだろうか……と首を捻る。
今度ジェフに問い合わせてみるか、と考えたところでペリカンくんの事を思い出したので、取り出して魔石を取り付けて起動する。すると、納品依頼が来ていたので内容と素材を確認しつつ生産を進める。イベントも終わったからか、鎮め札の方の需要は落ち着いてきたが、飴玉はまだまだ売れているらしい。そして洗浄札の需要がじわじわと上がっているようだ。
生産物を送るついでに、これまでの出資状況を問い合わせる手紙を一緒に送った。
『ここの飯も美味であったが、我はやはりコレであるなぁ』
と言いながら、普通サイズの山羊になったシルヴァが僕の力で染めた魔石をボリボリと食べている。シルヴァからはインベントリ同士でアイテムを送り合う機能を使ってたまにまとめて魔石が届くので、〈我が力を与えん〉を使った魔石を送り返している。
その内の一つを食べているのだろう。
「……石なのによく食べれるな」
『最早この石以外を食べようとは思わぬが、魔石を食すのは人系種族以外では割と普通である』
「そうなのか」
『である』
そんなシルヴァを眺めたりしつつ夜が更けていったが、バラムが帰って来る気配が無かったので、とりあえず2時間〈睡眠〉をとることにした。
…………
………………
……………………
目を閉じて、すぐ目が覚める。ゲーム内時計を確認するとしっかりと2時間経っていた。
「ん?」
《勘破》で僕の部屋の前に誰か立っているのが分かった。そして感じるこの気配は……。
扉を開けると、やはりバラムが立っていた。
「今戻ったのか?」
「……」
「……もしかして、僕が起きるのを待っていたか?」
バラムがふっと目を逸らす。待っていたらしい。何故に……と思ったところで、ここは僕個人の新しい部屋なのでバラムは勝手に入れない事に気づく。……なるほどそれで……まぁ、僕の〈睡眠〉なら最短2時間で目覚めるから待てない事も無い、か?
「とりあえず……どうぞ」
待っていたのにこれ以上待たせるのも申し訳ないので、まずは部屋へ招き入れる。ずっと借家にいたのでこういう事も久しぶりだ。
「それで何か用……んっ」
バラムが入室したところで、僕が起きるのを待っていた用を聞こうとした言葉はバラムの唇によって阻止されてしまった。
腕が腰に回り、もう片方の手で後頭部をガッチリと押さえられて若干足も浮いてしまい、バラムにされるがままとなる。
唇を閉じる隙も無く、入り込んだ大きな舌に口内を嬲られる。もう口内の、僕が気持ち良く感じる所や弄られ方を知り尽くされてしまっているので、あっという間に体に熱を灯されてしまう。
「ん……ふ、ぅ……ん…………んん?」
お互いの唾液が混ざり合って溢れそうになるのを頑張って飲み込んでいると、何だかいつもと違う感じがした。これは……何だろうか……?
「うわ」
と、気を取られている内に抱え上げられて再びベッドの上へ。
「……トウノ」
「んっ」
バラムの熱い吐息が耳に首にと吹きかけられ、熱を持った体が震える。……うーん、匂いも何だかいつもと違うような……?
と、首を捻っていると、顎を掴まれて強制的に上を向かされる。
「おい、集中しろよ……」
無造作な髪の隙間から言葉と同じようにどこか拗ねた表情と珍しい事に少し紅潮した顔が覗いていた。
……このいつもと違う感じ……僕自身は1回しか経験が無いので自信は無いがもしかして……。
「もしかして、酒か?」
そして若干《酒酔》だったりするのか?
「うぅん、申し訳ない……」
「そういや頼んでたのは魔楽器じゃなくて、普通の楽器だったな……」
ハイモも少しバツが悪そうに髭を触っている。
「ま、ちょっと過剰に意気込んでたから落差が大きかっただけだ。その内立ち直んだろ。コイツを使ってくれれば俺たちはそれでいい」
そう言ってヴァイオリンを顎で指す。
「……ああ、これは大事に使わせてもらおう」
改めて、手に入れたヴァイオリンに《解析》を発動する。
[異界の弦楽器-ヴァイオリン-]
異なる世界の知識によってもたらされた小型の弦楽器。
優れた複数の素材と複数の腕の良い職人によって丁寧に作られており、品質がとても良い。
耐久力:D
品質:A
分類:楽器
効果:なし
素材:スプルースの木材、メープルの木材、エボニーの木材、イペの木材、馬の尾
製作技能:《木工》《細工》
製作者:ハイモ、グウェニス
「……やはり、代金を払わせてもらっても良いだろうか?」
《解析》結果に本当にちゃんと作られたヴァイオリンである事が分かって、このまま貰ってしまうのが気が引けてしまった。
「いらんいらん。どうしてもと言うならグウェニスに引き続き出資してやってくれ。どこかの町に小さくとも店を開けられたら良いだろう」
「……分かった、そうしよう。余裕がある限りはこの店への出資も続けたい」
「ガハハ! 俺のとこはついでで良い、無理はしてくれるなよ」
「……ふ。ああ」
ハイモのグウェニスに対する思いやりに温かな気持ちになりつい顔が緩む。確かに、個人で店が持てればグウェニスの腕ならば生計も立てられるかもしれない。
……ふむ、グウェニスの店か……。
「一先ずはこのヴァイオリンを魔楽器にして売れば良いんじゃないか?」
「……んぁい?」
僕の提案に机に突っ伏していたグウェニスが顔だけ僅かに上げる。
「たまたま僕に魔楽器は必要無かったが、他にこの形の魔楽器が欲しい者はいるかもしれないと思ってな」
「……でも、これはトウノの考えた物だから、勝手に作れない……」
「いや、僕達異人の元の世界の物であって、僕の考えた物では無いから好きに作って貰ってかまわない」
「……そうなの?」
「ああ」
「確かに、この形なら工房で作ってる物でも無ぇから……まぁ、文句は出て来ても止める事は出来ねぇんじゃねぇか?」
「……そうかも……」
グウェニスの上体が次第に上がって来る。段々気を持ち直してきたようだ。
「あとは楽器の型を増やすなら、僕達の世界の他の楽器に詳しかったり、求めている他の異人がいるかもしれないからギルドを通して募ってみても良いかもしれないな」
「おー……おー……!」
イメージが湧いて来たのか、グウェニスが完全に起き上がり、表情もすっかり明るくなっていた。
「あくまで素人の思いつきだが。そうだな……ユヌなら職業ギルドのカーラという職員が異人関連や商売についても知恵を貸してくれるだろう」
「職業ギルド……カーラ……分かった、やってみる。感謝する」
「ああ。僕も少ないが出資で応援させてもらおう」
「てか、これ俺は楽器をグウェニスに作ってやる前提だな? まぁ、かまわねぇけどよ! どうせ、趣味だしな!」
「っ! 感謝……!」
こうしてグウェニスの前途が少し明るいものになったところでハイモの道具屋を後にした。
外に出るとすっかり日が傾いていた。
「各所に顔を出すだけで1日が終わってしまったな」
「おい、先に宿に戻れるか?」
「うん? ああ、もちろん」
「傭兵ギルドに顔を出して、遺跡周辺の情報を仕入れてくる」
「分かった」
「山羊、それまでこいつの傍を離れるなよ。何かあれば呼べ」
『言われなくても、である。情報収集に励むのだぞ!』
肩にフクロウ姿で乗っているシルヴァが翼をバサッと広げた感触がする。
「じゃあ行って来る」
「ああ」
そう言うと、バラムは宿とは別の方向へ去って行った。
宿に戻り、夕食も楽しんだところで増築したという僕の部屋で落ち着いている。
以前泊まっていた部屋よりそこそこ広くなっていて、家具の種類も生活しやすいように増えていた。
ちなみに、昼はバラムが開けてくれていたので気づかなかったが、今まで開けるのに苦心していた宿の扉も僕の力でも簡単に開くくらい建て付けが良くなっていた。これで僕1人での出入りも容易い。何気に一番出資した甲斐を感じたかもしれない。
……実の所、貯蓄は把握しているが、どれくらい出資していたのかはあまり把握していない。こんな部屋を用意されるくらいの額を稼いで出資していたのだろうか……と首を捻る。
今度ジェフに問い合わせてみるか、と考えたところでペリカンくんの事を思い出したので、取り出して魔石を取り付けて起動する。すると、納品依頼が来ていたので内容と素材を確認しつつ生産を進める。イベントも終わったからか、鎮め札の方の需要は落ち着いてきたが、飴玉はまだまだ売れているらしい。そして洗浄札の需要がじわじわと上がっているようだ。
生産物を送るついでに、これまでの出資状況を問い合わせる手紙を一緒に送った。
『ここの飯も美味であったが、我はやはりコレであるなぁ』
と言いながら、普通サイズの山羊になったシルヴァが僕の力で染めた魔石をボリボリと食べている。シルヴァからはインベントリ同士でアイテムを送り合う機能を使ってたまにまとめて魔石が届くので、〈我が力を与えん〉を使った魔石を送り返している。
その内の一つを食べているのだろう。
「……石なのによく食べれるな」
『最早この石以外を食べようとは思わぬが、魔石を食すのは人系種族以外では割と普通である』
「そうなのか」
『である』
そんなシルヴァを眺めたりしつつ夜が更けていったが、バラムが帰って来る気配が無かったので、とりあえず2時間〈睡眠〉をとることにした。
…………
………………
……………………
目を閉じて、すぐ目が覚める。ゲーム内時計を確認するとしっかりと2時間経っていた。
「ん?」
《勘破》で僕の部屋の前に誰か立っているのが分かった。そして感じるこの気配は……。
扉を開けると、やはりバラムが立っていた。
「今戻ったのか?」
「……」
「……もしかして、僕が起きるのを待っていたか?」
バラムがふっと目を逸らす。待っていたらしい。何故に……と思ったところで、ここは僕個人の新しい部屋なのでバラムは勝手に入れない事に気づく。……なるほどそれで……まぁ、僕の〈睡眠〉なら最短2時間で目覚めるから待てない事も無い、か?
「とりあえず……どうぞ」
待っていたのにこれ以上待たせるのも申し訳ないので、まずは部屋へ招き入れる。ずっと借家にいたのでこういう事も久しぶりだ。
「それで何か用……んっ」
バラムが入室したところで、僕が起きるのを待っていた用を聞こうとした言葉はバラムの唇によって阻止されてしまった。
腕が腰に回り、もう片方の手で後頭部をガッチリと押さえられて若干足も浮いてしまい、バラムにされるがままとなる。
唇を閉じる隙も無く、入り込んだ大きな舌に口内を嬲られる。もう口内の、僕が気持ち良く感じる所や弄られ方を知り尽くされてしまっているので、あっという間に体に熱を灯されてしまう。
「ん……ふ、ぅ……ん…………んん?」
お互いの唾液が混ざり合って溢れそうになるのを頑張って飲み込んでいると、何だかいつもと違う感じがした。これは……何だろうか……?
「うわ」
と、気を取られている内に抱え上げられて再びベッドの上へ。
「……トウノ」
「んっ」
バラムの熱い吐息が耳に首にと吹きかけられ、熱を持った体が震える。……うーん、匂いも何だかいつもと違うような……?
と、首を捻っていると、顎を掴まれて強制的に上を向かされる。
「おい、集中しろよ……」
無造作な髪の隙間から言葉と同じようにどこか拗ねた表情と珍しい事に少し紅潮した顔が覗いていた。
……このいつもと違う感じ……僕自身は1回しか経験が無いので自信は無いがもしかして……。
「もしかして、酒か?」
そして若干《酒酔》だったりするのか?
あなたにおすすめの小説
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か
雪兎
BL
第二性が存在する世界。
Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。
しかし入学初日、彼の前に現れたのは――
幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。
成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。
だが湊だけが知っている。
彼が異常なほど執着深いことを。
「大丈夫、全部管理してあげる」
「君が困らないようにしてるだけだよ」
座席、時間割、交友関係、体調管理。
いつの間にか整えられていく環境。
逃げ場のない距離。
番を拒みたいΩと、手放す気のないα。
これは保護か、それとも束縛か。
閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。
転生したら、主人公の宿敵(でも俺の推し)の側近でした
リリーブルー
BL
「しごとより、いのち」厚労省の過労死等防止対策のスローガンです。過労死をゼロにし、健康で充実して働き続けることのできる社会へ。この小説の主人公は、仕事依存で過労死し異世界転生します。
仕事依存だった主人公(20代社畜)は、過労で倒れた拍子に異世界へ転生。目を覚ますと、そこは剣と魔法の世界——。愛読していた小説のラスボス貴族、すなわち原作主人公の宿敵(ライバル)レオナルト公爵に仕える側近の美青年貴族・シリル(20代)になっていた!
原作小説では悪役のレオナルト公爵。でも主人公はレオナルトに感情移入して読んでおり彼が推しだった! なので嬉しい!
だが問題は、そのラスボス貴族・レオナルト公爵(30代)が、物語の中では原作主人公にとっての宿敵ゆえに、原作小説では彼の冷酷な策略によって国家間の戦争へと突き進み、最終的にレオナルトと側近のシリルは処刑される運命だったことだ。
「俺、このままだと死ぬやつじゃん……」
死を回避するために、主人公、すなわち転生先の新しいシリルは、レオナルト公爵の信頼を得て歴史を変えようと決意。しかし、レオナルトは原作とは違い、どこか寂しげで孤独を抱えている様子。さらに、主人公が意外な才覚を発揮するたびに、公爵の態度が甘くなり、なぜか距離が近くなっていく。主人公は気づく。レオナルト公爵が悪に染まる原因は、彼の孤独と裏切られ続けた過去にあるのではないかと。そして彼を救おうと奔走するが、それは同時に、公爵からの執着を招くことになり——!?
原作主人公ラセル王太子も出てきて話は複雑に!
見どころ
・転生
・主従
・推しである原作悪役に溺愛される
・前世の経験と知識を活かす
・政治的な駆け引きとバトル要素(少し)
・ダークヒーロー(攻め)の変化(冷酷な公爵が愛を知り、主人公に執着・溺愛する過程)
・黒猫もふもふ
番外編では。
・もふもふ獣人化
・切ない裏側
・少年時代
などなど
最初は、推しの信頼を得るために、ほのぼの日常スローライフ、かわいい黒猫が出てきます。中盤にバトルがあって、解決、という流れ。後日譚は、ほのぼのに戻るかも。本編は完結しましたが、後日譚や番外編、ifルートなど、続々更新中。
ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました
あと
BL
「お兄ちゃん!一肌脱ぎます!」
完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け
可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…?
攻め:ヴィクター・ローレンツ
受け:リアム・グレイソン
弟:リチャード・グレイソン
pixivにも投稿しています。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
表紙は自作です(笑)
もっちもっちとセゥスです!(笑)
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)