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本編
134:ごめん寝
その後、少し新商品について考えてみたものの、イマイチこれといったものが思いつかなかった。浅いゲーム知識しか無い僕が一人で考えるには限界があるのかもしれない。
それから、何かヒントや転生によって変わった事もあるかもしれないので、ドゥトワに戻り、図書館に行ったりもした。
「ホホホ、さらに立派になられて……こちら、レディからの良き転生をなされたトウノ様への祝い品でございます」
「……あ、ああ。ありがとう……」
予想はしていたが、案の定僕の転生を把握されており、老女からレディ・ブルイヤールからの祝い品として手渡されたのは……『霧惑のダチュラ』で出来た大きな花束だった。
……いや、こんな危険物を束で貰っても……とは思ったが無碍にも出来ないので受け取る。
本の方は僕も何となく本の中の意思というか……違和感が分かるようになっていた。さらにシルヴァが言うには、今までは僕をどうにか別の力で染めたり、食べて力を得ようとしていたようだが、転生した事でそれはもう望めなくなった。ということで、もうそれほど僕へ興味を持っていないらしい。
『ただ、相性の悪い相手だと、攻撃的になる可能性はあるがの』
『む、それは困るな……』
『本を選ぶ時もフードを被るである。そうすれば、主殿に害意を持った瞬間、夢の世界に誘われるであろう』
『それは安全の為にそうするが……でも一時凌ぎじゃないか?』
『クククッ、そこは我が夢に少し手を加えて、今後手を出す気など起こらないようにしてやるである』
頼もしいが……すごく楽しそうな声色なのが若干気にかかる。今はカメオを通した会話なので姿は見えないが、この場にいたら鼻をボフボフと鳴らしていたのではないだろうか。
『……よろしく頼む』
『任せるである!』
ということでまだ読めていない本へと手を伸ばした。
この世界の情報を色々と知る事は出来たが、元々の目的だった新たな商品のアイデアは浮かばなかった。
*
それからゲーム内時間で数日、現実で1日経過し、シャケ茶漬け達との待ち合わせの日になった。
今は食事処の『ドブネズミの洞穴』に少し早めに来て、皆の到着を待っている。ちなみにバラムだけでなくシルヴァも同席している。シルヴァはここに来る時お馴染みのネズミスタイルだ。
「む」
『来たようであるな』
「……」
僕達の感知にシャケ茶漬けとその同行者の気配があり……しばらくの後、店内に入り、僕達のいる個室へと近づいてくる。
「トウノ君、久しぶり。兄貴、お久しぶりっす!」
「久しぶり。……そちらが?」
また少し装備の見た目が変わったシャケ茶漬けが個室の入り口から顔を出す。そして、その横から初対面の人物も入って来る。
その人物は何の種族なのか分からないが、頭から角が生えていて体格が良く筋肉質な……おそらく女性の見た目をしていた。とりあえず、僕が見た事のある人系種族では無さそうだ。
「そう、こいつがトウノ君に会いたいって駄々を捏ねた俺の知り合いだ」
「初めまして。検証野郎Zと書いて『けんしょうやろうぜ』と言います。今日は無理を言って会っていただきありがとうございます」
「ああ、僕がトウノで、こっちが住民の鉄銹の大剣使いだ」
初対面の女性はとても丁寧な物腰でこちらに自己紹介をしてくれたので、こちらも自己紹介で返す。シルヴァは……まぁ、今はいいか。
……うん? それにしても『検証野郎Z』という名前には心当たりがあるような……あ。
「もしかして掲示板でよく見かけるあの……?」
「確かに掲示板はよく確認したり、書き込んだりしていますね。トウノさんとは一度だけ掲示板で交流した事があったかと思いますが」
「うん? そうだったか? …………あー、職業ギルドの資料室の情報を書き込んだ時か」
「ええ、その節は有力な情報提供をいただき大変捗りました」
僕が一度だけ掲示板に書き込んだ時に、ほんの少しだけ交流した記憶がある。
「今回の件が本当なら、掲示板でよく見かける度で言えばトウノ君がダントツだけどなー」
「うーん、まぁ……それはあぬ丸達も来てからで」
そもそもこの場を設けたり、今の返答で白状しているようなものだが、説明が二度手間にならないように2人を待とう。
「僕はたまにしか掲示板を確認しないんだが……『ハスペ』はそんなに話題なのか?」
「そりゃあ、この前のイベント中は鎮め札が必要な事もあって中々だったぞー。その後は洗浄札の汎用性の高さが話題になって。な?」
「そうですね、単独のNPCスレまで出来ていますし。と言っても販売されている物とその影響くらいしか具体的には分かっておらず、本人については種族や職業すら分かっていないのでそのミステリアスさからも注目を集めていますね」
「そ、そうか……」
こうして客観的に言われてみれば、確かにどんな存在なのか気になるような動きをしてしまっている、のか? ……ただ、ジェフならそう言った人の心の機微も勘定に入れていそうではあるので、注目具合はジェフの想定通りにコントロールされているのかもしれないが。
しばし、本題を避けつつ雑談していると。
「やっほー! トウのんーって、ありゃ。私達が最後か」
「待たせてしまって悪い」
「いや、時間通りだから問題無い」
あぬ丸と鍋の蓋が個室に入ってくる。そして、鍋の蓋の影から小さな影が飛び出してきて────。
「えっ!? ちょっとアルプ!?」
「おや、これは君に負けず劣らずの見事な土下座ですね」
「ああ、短い手足ながら頑張ってるな。動きが流水のように自然だったのがポイント高いぜ」
「ちょっと猫の『ごめん寝』ポーズに見えてかわよ~!」
「うぅん……」
アルプ、鍋の蓋の従魔がいつの間にか僕の目の前のテーブルに手足をついて頭を下げだした。皆思い思いの感想を口にしているが、ツッコミ所はそこなのだろうか。
というかアルプは何故いきなりこんな事を? 後前も似たような事があった気がするな……と首を捻ると。
『ほぅ。お主、我に連なる種族を目指しておるのか』
「ピ、ピキュッ!」
何やらシルヴァとアルプが会話をしだした。僕にはアルプの言っている事は分からないが、どうやらアルプは僕の肩に乗っているシルヴァに対して土下座姿勢のようだ。
チラッと他の面々を見ると、シルヴァの声は聞こえてなさそうだ。バラムは意識の向き方的に聞こえていそうなので、シルヴァは僕達にだけ聞こえるように範囲を絞っているらしい。
『ふむ……実のところ、そちらは少し専門外なのだが……まぁ、現状は我しかいないであるからな。うむ、我のダンジョンは分かるな? そこの最奥へ主人と己だけで辿り着いたなら、望む導きを与えてやろう』
「ピキュキュー!」
『うむうむ、己が主人の為によく精進せよ』
話がまとまったのか、アルプが時代劇さながらにより一層頭を下げる。そんな様子を見ていると、アルプが少しだけ体をズラして頭を下げてきた。……今のは僕に対してだろうか。
どう反応したらいいか分からなかったが、何か反応を示さねばと急いで考え……結局小さく頷く事にした。伝わればいいが。
『我が主も精進せよとのことだ、もう下がるがよい』
「ピキュッ!」
2頭身でちまっとしているが、彼なりにキビキビとした動きで鍋の蓋の方へ下がっていく。僕の曖昧な動作をシルヴァが良い感じにフォローしてくれた。
「また急にトウノさんの方に行ってどうしたっていうんだ、一体……」
鍋の蓋はアルプの奇行に戸惑っているようだった。
「……鍋の蓋はアルプと意思疎通はどの程度出来るんだ?」
「え? まだ会話とまではいかないが、言いたい事はなんとなく分かる」
「そうか……アルプの求める事が分からない時は、聞いてくれ」
「? あ、ああ、分かった」
先ほどシルヴァが言った『鍋の蓋とアルプだけでシルヴァのダンジョンの最奥を目指せ』というのは、おそらく鍋の蓋には聞こえていないので、もしこの条件が伝わらなかった時は教えても構わないだろう。
「他人の従魔がここまで敬う態度をとるとは……興味深いですね……」
検証野郎Zが何やらメモをとりながら言う。まぁ、厳密には敬われていたのはシルヴァだが、皆には僕を敬っているように見えたのだろう。
「そっちがシャケ茶漬けの知り合いー? 何となーく誰だか分かったけど、とりあえず自己紹介してご飯頼んじゃわない?」
突然の事に少し変な空気になってしまったところであぬ丸が仕切り直してくれた。
皆それに同意してまずは腹ごしらえからする事となった。
それから、何かヒントや転生によって変わった事もあるかもしれないので、ドゥトワに戻り、図書館に行ったりもした。
「ホホホ、さらに立派になられて……こちら、レディからの良き転生をなされたトウノ様への祝い品でございます」
「……あ、ああ。ありがとう……」
予想はしていたが、案の定僕の転生を把握されており、老女からレディ・ブルイヤールからの祝い品として手渡されたのは……『霧惑のダチュラ』で出来た大きな花束だった。
……いや、こんな危険物を束で貰っても……とは思ったが無碍にも出来ないので受け取る。
本の方は僕も何となく本の中の意思というか……違和感が分かるようになっていた。さらにシルヴァが言うには、今までは僕をどうにか別の力で染めたり、食べて力を得ようとしていたようだが、転生した事でそれはもう望めなくなった。ということで、もうそれほど僕へ興味を持っていないらしい。
『ただ、相性の悪い相手だと、攻撃的になる可能性はあるがの』
『む、それは困るな……』
『本を選ぶ時もフードを被るである。そうすれば、主殿に害意を持った瞬間、夢の世界に誘われるであろう』
『それは安全の為にそうするが……でも一時凌ぎじゃないか?』
『クククッ、そこは我が夢に少し手を加えて、今後手を出す気など起こらないようにしてやるである』
頼もしいが……すごく楽しそうな声色なのが若干気にかかる。今はカメオを通した会話なので姿は見えないが、この場にいたら鼻をボフボフと鳴らしていたのではないだろうか。
『……よろしく頼む』
『任せるである!』
ということでまだ読めていない本へと手を伸ばした。
この世界の情報を色々と知る事は出来たが、元々の目的だった新たな商品のアイデアは浮かばなかった。
*
それからゲーム内時間で数日、現実で1日経過し、シャケ茶漬け達との待ち合わせの日になった。
今は食事処の『ドブネズミの洞穴』に少し早めに来て、皆の到着を待っている。ちなみにバラムだけでなくシルヴァも同席している。シルヴァはここに来る時お馴染みのネズミスタイルだ。
「む」
『来たようであるな』
「……」
僕達の感知にシャケ茶漬けとその同行者の気配があり……しばらくの後、店内に入り、僕達のいる個室へと近づいてくる。
「トウノ君、久しぶり。兄貴、お久しぶりっす!」
「久しぶり。……そちらが?」
また少し装備の見た目が変わったシャケ茶漬けが個室の入り口から顔を出す。そして、その横から初対面の人物も入って来る。
その人物は何の種族なのか分からないが、頭から角が生えていて体格が良く筋肉質な……おそらく女性の見た目をしていた。とりあえず、僕が見た事のある人系種族では無さそうだ。
「そう、こいつがトウノ君に会いたいって駄々を捏ねた俺の知り合いだ」
「初めまして。検証野郎Zと書いて『けんしょうやろうぜ』と言います。今日は無理を言って会っていただきありがとうございます」
「ああ、僕がトウノで、こっちが住民の鉄銹の大剣使いだ」
初対面の女性はとても丁寧な物腰でこちらに自己紹介をしてくれたので、こちらも自己紹介で返す。シルヴァは……まぁ、今はいいか。
……うん? それにしても『検証野郎Z』という名前には心当たりがあるような……あ。
「もしかして掲示板でよく見かけるあの……?」
「確かに掲示板はよく確認したり、書き込んだりしていますね。トウノさんとは一度だけ掲示板で交流した事があったかと思いますが」
「うん? そうだったか? …………あー、職業ギルドの資料室の情報を書き込んだ時か」
「ええ、その節は有力な情報提供をいただき大変捗りました」
僕が一度だけ掲示板に書き込んだ時に、ほんの少しだけ交流した記憶がある。
「今回の件が本当なら、掲示板でよく見かける度で言えばトウノ君がダントツだけどなー」
「うーん、まぁ……それはあぬ丸達も来てからで」
そもそもこの場を設けたり、今の返答で白状しているようなものだが、説明が二度手間にならないように2人を待とう。
「僕はたまにしか掲示板を確認しないんだが……『ハスペ』はそんなに話題なのか?」
「そりゃあ、この前のイベント中は鎮め札が必要な事もあって中々だったぞー。その後は洗浄札の汎用性の高さが話題になって。な?」
「そうですね、単独のNPCスレまで出来ていますし。と言っても販売されている物とその影響くらいしか具体的には分かっておらず、本人については種族や職業すら分かっていないのでそのミステリアスさからも注目を集めていますね」
「そ、そうか……」
こうして客観的に言われてみれば、確かにどんな存在なのか気になるような動きをしてしまっている、のか? ……ただ、ジェフならそう言った人の心の機微も勘定に入れていそうではあるので、注目具合はジェフの想定通りにコントロールされているのかもしれないが。
しばし、本題を避けつつ雑談していると。
「やっほー! トウのんーって、ありゃ。私達が最後か」
「待たせてしまって悪い」
「いや、時間通りだから問題無い」
あぬ丸と鍋の蓋が個室に入ってくる。そして、鍋の蓋の影から小さな影が飛び出してきて────。
「えっ!? ちょっとアルプ!?」
「おや、これは君に負けず劣らずの見事な土下座ですね」
「ああ、短い手足ながら頑張ってるな。動きが流水のように自然だったのがポイント高いぜ」
「ちょっと猫の『ごめん寝』ポーズに見えてかわよ~!」
「うぅん……」
アルプ、鍋の蓋の従魔がいつの間にか僕の目の前のテーブルに手足をついて頭を下げだした。皆思い思いの感想を口にしているが、ツッコミ所はそこなのだろうか。
というかアルプは何故いきなりこんな事を? 後前も似たような事があった気がするな……と首を捻ると。
『ほぅ。お主、我に連なる種族を目指しておるのか』
「ピ、ピキュッ!」
何やらシルヴァとアルプが会話をしだした。僕にはアルプの言っている事は分からないが、どうやらアルプは僕の肩に乗っているシルヴァに対して土下座姿勢のようだ。
チラッと他の面々を見ると、シルヴァの声は聞こえてなさそうだ。バラムは意識の向き方的に聞こえていそうなので、シルヴァは僕達にだけ聞こえるように範囲を絞っているらしい。
『ふむ……実のところ、そちらは少し専門外なのだが……まぁ、現状は我しかいないであるからな。うむ、我のダンジョンは分かるな? そこの最奥へ主人と己だけで辿り着いたなら、望む導きを与えてやろう』
「ピキュキュー!」
『うむうむ、己が主人の為によく精進せよ』
話がまとまったのか、アルプが時代劇さながらにより一層頭を下げる。そんな様子を見ていると、アルプが少しだけ体をズラして頭を下げてきた。……今のは僕に対してだろうか。
どう反応したらいいか分からなかったが、何か反応を示さねばと急いで考え……結局小さく頷く事にした。伝わればいいが。
『我が主も精進せよとのことだ、もう下がるがよい』
「ピキュッ!」
2頭身でちまっとしているが、彼なりにキビキビとした動きで鍋の蓋の方へ下がっていく。僕の曖昧な動作をシルヴァが良い感じにフォローしてくれた。
「また急にトウノさんの方に行ってどうしたっていうんだ、一体……」
鍋の蓋はアルプの奇行に戸惑っているようだった。
「……鍋の蓋はアルプと意思疎通はどの程度出来るんだ?」
「え? まだ会話とまではいかないが、言いたい事はなんとなく分かる」
「そうか……アルプの求める事が分からない時は、聞いてくれ」
「? あ、ああ、分かった」
先ほどシルヴァが言った『鍋の蓋とアルプだけでシルヴァのダンジョンの最奥を目指せ』というのは、おそらく鍋の蓋には聞こえていないので、もしこの条件が伝わらなかった時は教えても構わないだろう。
「他人の従魔がここまで敬う態度をとるとは……興味深いですね……」
検証野郎Zが何やらメモをとりながら言う。まぁ、厳密には敬われていたのはシルヴァだが、皆には僕を敬っているように見えたのだろう。
「そっちがシャケ茶漬けの知り合いー? 何となーく誰だか分かったけど、とりあえず自己紹介してご飯頼んじゃわない?」
突然の事に少し変な空気になってしまったところであぬ丸が仕切り直してくれた。
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(ムーンライトノベルにも掲載しています)