107 / 246
本編
141:ローラー作戦
隠された通路の先は罠や部屋が隠蔽されまくっていた。このパーティにはシーフ系の職業がいないので普通は苦戦するところなのだろうが……罠や部屋は僕の《勘破》でほとんどどうにか出来てしまった。
まぁ、文字違いで“看破”的なことも出来るということだろうか。
どうしても避けて通れない場合は、検証野郎Zの弓で発動させてしまうか、防御を固めた鍋の蓋が罠を受けてくれた。こういう解除方法を『漢解除』と言うらしい。
「毒を受けても検証野郎Zの薬で回復出来るし、薬でどうにかならない系はトウノ君の洗浄札で大体どうにかなるし、何とかなりそうだな」
「というか実はかなりバランス良いー? 私達」
「だな」
検証野郎Zは基本状態異常付与の薬が専門のようだが、そちらを突き詰めるとその状態異常を回復させる薬の調合も出来るようになるとのことだった。本人は「ついで」と言っていたが。
ただ、検証野郎Zの薬では対処出来ないものの中に《呪い》という状態異常があり、これが厄介で現時点では解除アイテムも魔法もあまり整っておらず、洗浄札頼りだという。
それが、時折避けられない罠に仕込まれていて、こちらは漢解除するわけにもいかず色々頭を捻ったところ、洗浄札を罠に使えば状態異常付与の効果だけを消す事が出来ることが分かった。
「……思ったんですが、現状判明している洗浄札の効果を鑑みるに、これを他の罠にも使えば状態異常付与の効果を消せるのではないでしょうか?」
『「「「…………」」」』
早速試してみると、毒や麻痺毒の“付与”を解除することが出来た。
『まさかこんな事も出来るとは……』
「製作者がそれ言っちゃうー?」
『いや……〈クリーン〉の代わりに使えれば程度で作ったから……』
「トウノ君……そのお札〈クリーン〉の代わりじゃ収まらないくらいの便利グッズになってるから。今分かってる効果を攻略サイトで確認してみてくれ……」
『ああ、分かった。落ち着いたら確認してみる』
「なんか……検証って大事なんだなって思う瞬間だな」
洗浄札で状態異常付与を解除出来る事が分かってからは、鍋の蓋くらいの耐久力だとほんの少しのダメージが入るだけとなり、たまに強壮の飴玉を渡すだけで良くなった。
とはいえ少し申し訳無かったのだが、鍋の蓋がいつもより楽しそうな気がしたのは何故なのだろう?
「大体こっちも探索し終わったかなー?」
「多分?」
「ていうか、別ルートも罠だらけで魔物もほとんど出ねぇでしょっぱいのかよ! 隠し通路なんだからこっちはドロップ豪華であれよ!」
「私としては今までに見たことの無い罠や仕掛けを見れて充実していますが。まぁ、確かに実入り自体は表の地下道よりも少ないくらいかもしれませんね」
『ふぅむ……』
隈なく探索してみたが、こちらにはもう隠し通路や部屋の類は無さそうだ。勿論、僕が感知出来ていない、という可能性もあるが。
『……隠し通路を見つけた時より、妖精の気配が遠くなってやがる』
『うむ、主殿に隠し通路が見つかって慌てて移動したようであるな』
『……という事は?』
『おそらく、今は表の方にいるのではないかのぅ? 全く、手間をかけさせおってからに』
2人の感覚によるとそういうことらしかった。
『どうやら、妖精は逃げて表の方に移ってしまったようだ』
「何、だと……それじゃあ、また表に行くかぁ?」
「仮にダンジョン内を自由に移動出来るのであれば、表に行ってもまたこちらに逃げられて、というイタチごっこになってしまうのでは?」
「じゃあ、二手に分かれて待ち伏せするー?」
『うーん……』
仮にも相手は妖精なので、あまり分かれてしまうのは良くないと思うがどうしたものか……。
『心配には及ばないである。こちらの空間を主殿が封鎖してしまえばもう逃げ込むことは出来まい』
シルヴァがまた言っている事は分かるが、意味がよく分からない事を言う。
『封鎖って……そんな事……シルヴァじゃなくて僕がするのか?』
『うむ、今ならば我よりも主殿の方が良いである』
『そう、なのか? どうすれば?』
『何、主殿の力で満たして領分を奪えばいいだけである。主殿ならその方法も色々とあろう』
『うぅん……』
“力を満たして領分を奪う”……。
『言葉通りの事をするなら〈我が力を与えん〉を演奏しながら移動、くらいしか思いつかないんだが……』
『それで良いと思うである!』
『おいクソ山羊、それだとこいつが……』
『夜狗の小僧、主殿を案ずる気持ちは分かるが、主殿も逞しくなったであるし、そもそも我らが何人も触れさせなければいいだけであろう』
『…………』
バラムが眉間に皺を寄せてムッツリと黙り込んでしまう。うぅん……バラムの心配もシルヴァの信頼もどちらの気持ちもありがたいので如何ともし難い。
『……チッ、分かった』
『うむうむ、お主も成長せねばいつまでも小僧であるぞ!』
『うるせぇ』
バラムは気を許していそうな人の前では、結構子どもっぽくなるように思うので、シルヴァに対して大分気を許してきたのだろうかと察せられて、微笑ましくてつい声を漏らしてしまう。
『ふっ…………むぐぐっ』
『何笑ってんだ』
少し拗ねた声音のバラムに指でクチバシの横あたりを摘まれて捏ねられてしまう。……ちょっと心地良いのが憎い。
とりあえず、方針が決まったがしばしバラムとシルヴァとだけで話をしてしまったので、皆にも伝えよう。
「なるほど……って納得しかけたけど、トウノ君そんなこと出来るの? 本当に?」
「なんかそれもうダンジョンを逆支配出来ちゃいそうじゃないー?」
「……トウノさんから出てくる新情報があり過ぎて何を何処から検証していけば良いのやらという感じですね……」
「『検証班のヤベェ奴』にここまで言わせるトウノさん、恐るべし」
「ピキュゥ……」
魔物のアルプにまで何となく遠い目をされるのが、なんとなく納得いかないが……皆からの賛同は得られたので、早速やってみよう。
バラムの首元から飛び立って《変化》を解いて、インベントリからヴァイオリンを出す。
「おおー。ってそれヴァイオリン? アルストにあったんだねー」
「ああ、ちょっと当てが出来てこっちの職人に作ってもらった」
「……メモだけはしておきますが……」
「こいつの検証欲に検証項目の過剰提供で勝つなんてなぁ……」
「まぁ……今は妖精との遭遇を目指すということで……」
ということで、名前が変わった《縁覚編纂士トウノの旋律》を奏で始め、それに〈我が力を与えん〉を付与する。
────すると。
「!」
今までとは旋律の広がる範囲が、力の行き渡り方が格段に違う、と感じた。
そして、少ないAP消費でかなり広い範囲をカバー出来ている。とはいえ、演奏している間はAPが消費され続けてしまうので、早速来た道を戻ろう。
「おおー? 何かバフかかった?」
「ピキュキュー!!」
「うおっ!? なんか鍋の蓋の従魔のテンションがぶち上がってんな……」
「どうどうアルプ……」
『クククッ、我と夜狗の小僧以外だと彼奴が一番こちら側に近いであるからな、主殿の領域の影響も大きかろう』
「そのヴァイオリンは魔楽器なのでしょうか?」
「いや、ただの楽器だ。これは魔法では無いからな」
「いやはや……興味が尽きませんね……」
「おい、こいつに付き纏うつもりなら、この世界でのお前の自由を保障しねぇぞ……」
バラムが地を這うような声と圧力で、検証野郎Zに牽制する。
「……はい、トウノさんから聞いて簡単に検証出来るようなものでも無いと思いますし、今見た事をヒントに私独自に色々と検証します。……ええ、大変良い刺激をいただいておりますよ……」
「「……」」
今まで無表情だった彼女の口元が吊り上がり、目は爛々と輝き、何とも言えない妖しい表情を浮かべながら言う。
「ま、まぁこいつもこう言ってるんで……俺も手綱握っときますし!」
シャケ茶漬けが若干頬を引き攣らせながらバラムと検証野郎Zとの間に入る。
……地味に勇気ある行動だと思った。
────────────
ep.140の変化中の《底根の根》使用のトウノの描写がそれより以前の描写と矛盾がありましたので、修正しております!m(_ _)m
まぁ、文字違いで“看破”的なことも出来るということだろうか。
どうしても避けて通れない場合は、検証野郎Zの弓で発動させてしまうか、防御を固めた鍋の蓋が罠を受けてくれた。こういう解除方法を『漢解除』と言うらしい。
「毒を受けても検証野郎Zの薬で回復出来るし、薬でどうにかならない系はトウノ君の洗浄札で大体どうにかなるし、何とかなりそうだな」
「というか実はかなりバランス良いー? 私達」
「だな」
検証野郎Zは基本状態異常付与の薬が専門のようだが、そちらを突き詰めるとその状態異常を回復させる薬の調合も出来るようになるとのことだった。本人は「ついで」と言っていたが。
ただ、検証野郎Zの薬では対処出来ないものの中に《呪い》という状態異常があり、これが厄介で現時点では解除アイテムも魔法もあまり整っておらず、洗浄札頼りだという。
それが、時折避けられない罠に仕込まれていて、こちらは漢解除するわけにもいかず色々頭を捻ったところ、洗浄札を罠に使えば状態異常付与の効果だけを消す事が出来ることが分かった。
「……思ったんですが、現状判明している洗浄札の効果を鑑みるに、これを他の罠にも使えば状態異常付与の効果を消せるのではないでしょうか?」
『「「「…………」」」』
早速試してみると、毒や麻痺毒の“付与”を解除することが出来た。
『まさかこんな事も出来るとは……』
「製作者がそれ言っちゃうー?」
『いや……〈クリーン〉の代わりに使えれば程度で作ったから……』
「トウノ君……そのお札〈クリーン〉の代わりじゃ収まらないくらいの便利グッズになってるから。今分かってる効果を攻略サイトで確認してみてくれ……」
『ああ、分かった。落ち着いたら確認してみる』
「なんか……検証って大事なんだなって思う瞬間だな」
洗浄札で状態異常付与を解除出来る事が分かってからは、鍋の蓋くらいの耐久力だとほんの少しのダメージが入るだけとなり、たまに強壮の飴玉を渡すだけで良くなった。
とはいえ少し申し訳無かったのだが、鍋の蓋がいつもより楽しそうな気がしたのは何故なのだろう?
「大体こっちも探索し終わったかなー?」
「多分?」
「ていうか、別ルートも罠だらけで魔物もほとんど出ねぇでしょっぱいのかよ! 隠し通路なんだからこっちはドロップ豪華であれよ!」
「私としては今までに見たことの無い罠や仕掛けを見れて充実していますが。まぁ、確かに実入り自体は表の地下道よりも少ないくらいかもしれませんね」
『ふぅむ……』
隈なく探索してみたが、こちらにはもう隠し通路や部屋の類は無さそうだ。勿論、僕が感知出来ていない、という可能性もあるが。
『……隠し通路を見つけた時より、妖精の気配が遠くなってやがる』
『うむ、主殿に隠し通路が見つかって慌てて移動したようであるな』
『……という事は?』
『おそらく、今は表の方にいるのではないかのぅ? 全く、手間をかけさせおってからに』
2人の感覚によるとそういうことらしかった。
『どうやら、妖精は逃げて表の方に移ってしまったようだ』
「何、だと……それじゃあ、また表に行くかぁ?」
「仮にダンジョン内を自由に移動出来るのであれば、表に行ってもまたこちらに逃げられて、というイタチごっこになってしまうのでは?」
「じゃあ、二手に分かれて待ち伏せするー?」
『うーん……』
仮にも相手は妖精なので、あまり分かれてしまうのは良くないと思うがどうしたものか……。
『心配には及ばないである。こちらの空間を主殿が封鎖してしまえばもう逃げ込むことは出来まい』
シルヴァがまた言っている事は分かるが、意味がよく分からない事を言う。
『封鎖って……そんな事……シルヴァじゃなくて僕がするのか?』
『うむ、今ならば我よりも主殿の方が良いである』
『そう、なのか? どうすれば?』
『何、主殿の力で満たして領分を奪えばいいだけである。主殿ならその方法も色々とあろう』
『うぅん……』
“力を満たして領分を奪う”……。
『言葉通りの事をするなら〈我が力を与えん〉を演奏しながら移動、くらいしか思いつかないんだが……』
『それで良いと思うである!』
『おいクソ山羊、それだとこいつが……』
『夜狗の小僧、主殿を案ずる気持ちは分かるが、主殿も逞しくなったであるし、そもそも我らが何人も触れさせなければいいだけであろう』
『…………』
バラムが眉間に皺を寄せてムッツリと黙り込んでしまう。うぅん……バラムの心配もシルヴァの信頼もどちらの気持ちもありがたいので如何ともし難い。
『……チッ、分かった』
『うむうむ、お主も成長せねばいつまでも小僧であるぞ!』
『うるせぇ』
バラムは気を許していそうな人の前では、結構子どもっぽくなるように思うので、シルヴァに対して大分気を許してきたのだろうかと察せられて、微笑ましくてつい声を漏らしてしまう。
『ふっ…………むぐぐっ』
『何笑ってんだ』
少し拗ねた声音のバラムに指でクチバシの横あたりを摘まれて捏ねられてしまう。……ちょっと心地良いのが憎い。
とりあえず、方針が決まったがしばしバラムとシルヴァとだけで話をしてしまったので、皆にも伝えよう。
「なるほど……って納得しかけたけど、トウノ君そんなこと出来るの? 本当に?」
「なんかそれもうダンジョンを逆支配出来ちゃいそうじゃないー?」
「……トウノさんから出てくる新情報があり過ぎて何を何処から検証していけば良いのやらという感じですね……」
「『検証班のヤベェ奴』にここまで言わせるトウノさん、恐るべし」
「ピキュゥ……」
魔物のアルプにまで何となく遠い目をされるのが、なんとなく納得いかないが……皆からの賛同は得られたので、早速やってみよう。
バラムの首元から飛び立って《変化》を解いて、インベントリからヴァイオリンを出す。
「おおー。ってそれヴァイオリン? アルストにあったんだねー」
「ああ、ちょっと当てが出来てこっちの職人に作ってもらった」
「……メモだけはしておきますが……」
「こいつの検証欲に検証項目の過剰提供で勝つなんてなぁ……」
「まぁ……今は妖精との遭遇を目指すということで……」
ということで、名前が変わった《縁覚編纂士トウノの旋律》を奏で始め、それに〈我が力を与えん〉を付与する。
────すると。
「!」
今までとは旋律の広がる範囲が、力の行き渡り方が格段に違う、と感じた。
そして、少ないAP消費でかなり広い範囲をカバー出来ている。とはいえ、演奏している間はAPが消費され続けてしまうので、早速来た道を戻ろう。
「おおー? 何かバフかかった?」
「ピキュキュー!!」
「うおっ!? なんか鍋の蓋の従魔のテンションがぶち上がってんな……」
「どうどうアルプ……」
『クククッ、我と夜狗の小僧以外だと彼奴が一番こちら側に近いであるからな、主殿の領域の影響も大きかろう』
「そのヴァイオリンは魔楽器なのでしょうか?」
「いや、ただの楽器だ。これは魔法では無いからな」
「いやはや……興味が尽きませんね……」
「おい、こいつに付き纏うつもりなら、この世界でのお前の自由を保障しねぇぞ……」
バラムが地を這うような声と圧力で、検証野郎Zに牽制する。
「……はい、トウノさんから聞いて簡単に検証出来るようなものでも無いと思いますし、今見た事をヒントに私独自に色々と検証します。……ええ、大変良い刺激をいただいておりますよ……」
「「……」」
今まで無表情だった彼女の口元が吊り上がり、目は爛々と輝き、何とも言えない妖しい表情を浮かべながら言う。
「ま、まぁこいつもこう言ってるんで……俺も手綱握っときますし!」
シャケ茶漬けが若干頬を引き攣らせながらバラムと検証野郎Zとの間に入る。
……地味に勇気ある行動だと思った。
────────────
ep.140の変化中の《底根の根》使用のトウノの描写がそれより以前の描写と矛盾がありましたので、修正しております!m(_ _)m
あなたにおすすめの小説
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か
雪兎
BL
第二性が存在する世界。
Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。
しかし入学初日、彼の前に現れたのは――
幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。
成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。
だが湊だけが知っている。
彼が異常なほど執着深いことを。
「大丈夫、全部管理してあげる」
「君が困らないようにしてるだけだよ」
座席、時間割、交友関係、体調管理。
いつの間にか整えられていく環境。
逃げ場のない距離。
番を拒みたいΩと、手放す気のないα。
これは保護か、それとも束縛か。
閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。
転生したら、主人公の宿敵(でも俺の推し)の側近でした
リリーブルー
BL
「しごとより、いのち」厚労省の過労死等防止対策のスローガンです。過労死をゼロにし、健康で充実して働き続けることのできる社会へ。この小説の主人公は、仕事依存で過労死し異世界転生します。
仕事依存だった主人公(20代社畜)は、過労で倒れた拍子に異世界へ転生。目を覚ますと、そこは剣と魔法の世界——。愛読していた小説のラスボス貴族、すなわち原作主人公の宿敵(ライバル)レオナルト公爵に仕える側近の美青年貴族・シリル(20代)になっていた!
原作小説では悪役のレオナルト公爵。でも主人公はレオナルトに感情移入して読んでおり彼が推しだった! なので嬉しい!
だが問題は、そのラスボス貴族・レオナルト公爵(30代)が、物語の中では原作主人公にとっての宿敵ゆえに、原作小説では彼の冷酷な策略によって国家間の戦争へと突き進み、最終的にレオナルトと側近のシリルは処刑される運命だったことだ。
「俺、このままだと死ぬやつじゃん……」
死を回避するために、主人公、すなわち転生先の新しいシリルは、レオナルト公爵の信頼を得て歴史を変えようと決意。しかし、レオナルトは原作とは違い、どこか寂しげで孤独を抱えている様子。さらに、主人公が意外な才覚を発揮するたびに、公爵の態度が甘くなり、なぜか距離が近くなっていく。主人公は気づく。レオナルト公爵が悪に染まる原因は、彼の孤独と裏切られ続けた過去にあるのではないかと。そして彼を救おうと奔走するが、それは同時に、公爵からの執着を招くことになり——!?
原作主人公ラセル王太子も出てきて話は複雑に!
見どころ
・転生
・主従
・推しである原作悪役に溺愛される
・前世の経験と知識を活かす
・政治的な駆け引きとバトル要素(少し)
・ダークヒーロー(攻め)の変化(冷酷な公爵が愛を知り、主人公に執着・溺愛する過程)
・黒猫もふもふ
番外編では。
・もふもふ獣人化
・切ない裏側
・少年時代
などなど
最初は、推しの信頼を得るために、ほのぼの日常スローライフ、かわいい黒猫が出てきます。中盤にバトルがあって、解決、という流れ。後日譚は、ほのぼのに戻るかも。本編は完結しましたが、後日譚や番外編、ifルートなど、続々更新中。
ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました
あと
BL
「お兄ちゃん!一肌脱ぎます!」
完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け
可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…?
攻め:ヴィクター・ローレンツ
受け:リアム・グレイソン
弟:リチャード・グレイソン
pixivにも投稿しています。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
表紙は自作です(笑)
もっちもっちとセゥスです!(笑)
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)