111 / 246
本編
145:ゴールドラッシュ
演奏を続ける僕と僕を乗せて不測の事態に備えているシルヴァ以外は皆、金壺の下で攻撃を加えている。
「これは……バトルなのか?」
大盾を使ったタックル攻撃をしながら鍋の蓋が首を傾げる。
「違うと思うー。けど、経験値がおいしー!」
「この経験値の入り方だと、この魔物はそれなりに格上の可能性がありますね。この耐久力と大きさで暴れられていたら相応に手こずる相手だったかと」
「だなー、てか無抵抗だっていうのにこんな少しずつしか削れないって、硬すぎんだろっ!」
他の面々も自分の武器で思い思いに攻撃を叩き込んでいる。
「我々との相性は良い方だと思うんですが」
あぬ丸と検証野郎Zは拳、鍋の蓋は大盾、シャケ茶漬けは長剣の重撃によって、金壺の弱点である打撃攻撃を加えている。
そして、長剣よりもさらに大きい武器を担いだ人物はというと────。
ドゴオォンッ! ドゴオォンッ! ドゴオォンッ!
一振りであぬ丸達全員分の攻撃以上に壺の鎧を剥ぎ取っていく。剥ぎ取られた鎧は元の金銀財宝へと変わりつつ周囲へ散らばり、ちょっとした山を築きつつあった。
「なんや、あの恐ろしい膂力は……。ホンマに寸止めしてくれるんやろな?」
『さあの』
「さあの、じゃないわ! 倒されてもうたらワイら仲良くダンジョン崩壊に巻き込まれんで!」
『冗談である。彼奴が主殿を危険にさらすわけがなかろう』
「……確かにそうやが……。それにしても……そこの若造もおっかない力は持っとるが、おどれら変幻悪夢や夜狗の方が実力は上やろ。こないな若造の何処が良いんや?」
赤服レプラコーンが無遠慮に僕をながめ回す。
『あまり主殿を見つめておると、あの膂力の標的がお主になるであるぞ』
「は? ヒィッ!?」
風切り音が鳴ったかと思うと、赤服レプラコーンの足元に投げナイフが突き立っていた。
……本日二度目だ。
シルヴァは『だから言ったである』と、やれやれという風に首を振る。
と、そのとき。
「む」
僕の秘技が最初よりも通り始めた感覚があった。鎧の厚みが順調に減っているようだ。
パーティ全体へ、感じ取った変化をウィスパーで伝えると、変化が見えたからか皆の攻撃速度がより上がった。
「他ゲーでひたすら採掘してた時のことを思い出すなぁ……長剣じゃなくてツルハシかハンマーを使いたい気分だ」
「「確かに」」
「樹木系の魔物には斧のボーナス補正が大きいようなので、ハンマーでの攻撃にボーナス補正などはありそうですね。……是非検証したいですね。どなたかハンマーを持ってる方いますか?」
「あったら出してるよぉー」
「そうですか、残念です」
「どうせここか、追憶で再戦出来るようになんだろ」
「そうですね。追憶の方が検証はしやすいので、さっさと鎮めてしまいましょう」
へぇ、魔物によっては武器種のボーナス補正なんてものもあるんだな。それにしても樹木系の魔物もいるのか……どんな感じなのかイマイチイメージが湧かないな。
木のオバケみたいなものか?などとぼんやり考えていると────。
「ゴール……グラァァァ……」
「!」
僕の秘技にかかり、攻撃され続けても何の反応も示さなかった金壺に動きがあり、即座に身構える。
「ゴル……ドォォ……」
なんとなく、うっとりとした声色を上げたかと思うと、金壺の体が眩く光りだす。
「うわっ、眩し!」
「バ◯ス!」
「目がっ、目がああああっ!」
「お約束ですね」
「……ふっ」
「わろてる場合か!」
あぬ丸達のノリの良さと僕でも分かるネタについ笑みを溢すと、赤服レプラコーンにツッコまれてしまった。確かにプレイヤー独特の緊張感の無さではある。
しかし、まぁ。
「大丈夫だ」
「あん? 何でそないな事が……」
僕の感覚としても、念の為行った《解析》でも“完全に鎮まった”のが分かったからだ。
「ゴオォォ……」
『む。主殿、少し飛ぶである』
「うん?」
「ちょ、何処行くん……ってのわぁっ!?」
シルヴァが鷲に姿を変え、僕を乗せて飛び立った瞬間、視界が金で埋め尽くされた。
「な、何が……?」
よく見ると、壺から大量の金貨や宝石が広間を埋め尽くす勢いで溢れ出していた。
直前で空中に逃れた僕達以外、皆の姿が確認出来ない。この質量に埋もれてしまったら普通ならただでは済まなさそうだが……。
「おおー、富豪風呂だぁー」
「……今まで我慢してたけど、ちょっとくらいくすねても良いかな? なんだかんだ金欠で……」
「ピキュキュッ!」
「アルプが警戒してるから、オススメはしないぞ」
「ぐぬぬ……」
金貨の山からあぬ丸達が姿を現す。UIで確認しても皆大したダメージは受けてなさそうなので安心する。この中だと僕だけは巻き込まれたらただで済まなかったかもしれない……。
「ん? バラムがいない?」
しかし、金の山を見渡すとバラムが見当たらない。と、思ったら上の方から降ってきて着地するところだった。バラムも金の波を避けていたようだ。
「……兄貴、今何処から降りて来たっす?」
「……私は壁に足つけてるのが見えたなぁ」
「前からすごく強かったけど、こんなに人間離れしてたか……?」
僕はよく見てなかったから分からないが……壁に足?と首を捻っていると、シルヴァが高度を下げながら言う。
『主殿、もうひと仕事である』
「うん?」
『此奴と此奴の吐き出したものに全て、負の念が纏わりついているである。これをどうにかしなければ元の木阿弥であろう』
「そうなのか?」
僕は改めて金の山に目を移す。何の変哲も無さそうに見えるが……と考えていると、勝手に《解析》が発動した。
[金塊]
ただの金塊。高く売れる。
負の念が纏わりついており、持っている者を侵食しようとする。
放置すると狂った魔物を生み出す。
耐久力:C
品質:B
分類:換金アイテム
効果:なし
……はい。
完全に呪いのアイテムだな。……これ、他のプレイヤーなり住民なりが《鑑定》なり《解析》なりした時に2行目以降の説明文は表示されるのだろうか?
ジェフやユヌの冒険者ギルドマスターのコノルなら表示されるのかもしれない。
他の宝石などの《解析》結果もこれと大体変わらない内容だった。
そして、《解析》をしたからなのか、金の山から何やら嫌な感じのする黒い靄が漂っているのが見えるようになった。この嫌な感じには覚えがある。
「ふぅむ……」
これは僕の秘技で何とかしろということなのだろうが……金壺自体は鎮められたので、鎮める方面では無い気がする。となると、こちらだろうか。
僕は〈汚れを濯ぐ〉を発動する。
すると、一瞬で黒い靄が視界から消え去る。心無しか広間内の空気も良くなった気がする。
『うむ、見事である。では、我らも降りるとしよう』
「ああ」
シルヴァが広間の中央に着地し、山羊へとまた姿を変える。
「無事か」
いつの間にか傍まで来ていたバラムの大きな手が首筋から頬にかけてに当てられ、赤みの強い錆色の瞳が少し心配そうに覗き込んでくる。
「……ああ、シルヴァのおかげで大丈夫だ」
当てられた手がゆっくりと撫でるように動き、それに促されるようにほぅ、と息を吐く。こうされてみて初めて、それなりに体が強張っていたことに気づく。
ところで、金壺はその後どうなったのだろう、と辺りを見回したところで、足元の金の山が盛り上がり、小さな影が飛び出してくる。
「ぶっはぁっ! か弱いワイを残して何しとんねん、おどれら! 助けぇよ!」
『自力で元気そうに脱出出来ているではないか』
「じゃかあしい! もしも死んでたらどない、すん、ねん……」
「?」
怒りをあらわにした赤服レプラコーンが途中で何かに意識が割かれたのか、一点を凝視して停止する。
赤服レプラコーンの視線の先に目を向けると、そこには両手で覆えるほどのサイズの上品な金地に精緻な模様が描かれた壺が浮遊していた。
「ゴルポ!」
[金庫番の金壺]
金庫番の妖精レプラコーンが持つ不思議な壺。見た目の大きさに関係なく、際限なく金銀財宝を収納することが出来る。
魔物化していた時期が長かった為、独自の意志を獲得している。
《魔物化》により一時的にゴールデングラトニーポッドになることが出来る。
耐久力:S
品質:EX
分類:神器
効果:『お宝』カテゴリアイテムの無制限格納、《財宝変換》、《魔物化》
素材:-
製作技能:《神力顕現》
製作者:-
「これは……バトルなのか?」
大盾を使ったタックル攻撃をしながら鍋の蓋が首を傾げる。
「違うと思うー。けど、経験値がおいしー!」
「この経験値の入り方だと、この魔物はそれなりに格上の可能性がありますね。この耐久力と大きさで暴れられていたら相応に手こずる相手だったかと」
「だなー、てか無抵抗だっていうのにこんな少しずつしか削れないって、硬すぎんだろっ!」
他の面々も自分の武器で思い思いに攻撃を叩き込んでいる。
「我々との相性は良い方だと思うんですが」
あぬ丸と検証野郎Zは拳、鍋の蓋は大盾、シャケ茶漬けは長剣の重撃によって、金壺の弱点である打撃攻撃を加えている。
そして、長剣よりもさらに大きい武器を担いだ人物はというと────。
ドゴオォンッ! ドゴオォンッ! ドゴオォンッ!
一振りであぬ丸達全員分の攻撃以上に壺の鎧を剥ぎ取っていく。剥ぎ取られた鎧は元の金銀財宝へと変わりつつ周囲へ散らばり、ちょっとした山を築きつつあった。
「なんや、あの恐ろしい膂力は……。ホンマに寸止めしてくれるんやろな?」
『さあの』
「さあの、じゃないわ! 倒されてもうたらワイら仲良くダンジョン崩壊に巻き込まれんで!」
『冗談である。彼奴が主殿を危険にさらすわけがなかろう』
「……確かにそうやが……。それにしても……そこの若造もおっかない力は持っとるが、おどれら変幻悪夢や夜狗の方が実力は上やろ。こないな若造の何処が良いんや?」
赤服レプラコーンが無遠慮に僕をながめ回す。
『あまり主殿を見つめておると、あの膂力の標的がお主になるであるぞ』
「は? ヒィッ!?」
風切り音が鳴ったかと思うと、赤服レプラコーンの足元に投げナイフが突き立っていた。
……本日二度目だ。
シルヴァは『だから言ったである』と、やれやれという風に首を振る。
と、そのとき。
「む」
僕の秘技が最初よりも通り始めた感覚があった。鎧の厚みが順調に減っているようだ。
パーティ全体へ、感じ取った変化をウィスパーで伝えると、変化が見えたからか皆の攻撃速度がより上がった。
「他ゲーでひたすら採掘してた時のことを思い出すなぁ……長剣じゃなくてツルハシかハンマーを使いたい気分だ」
「「確かに」」
「樹木系の魔物には斧のボーナス補正が大きいようなので、ハンマーでの攻撃にボーナス補正などはありそうですね。……是非検証したいですね。どなたかハンマーを持ってる方いますか?」
「あったら出してるよぉー」
「そうですか、残念です」
「どうせここか、追憶で再戦出来るようになんだろ」
「そうですね。追憶の方が検証はしやすいので、さっさと鎮めてしまいましょう」
へぇ、魔物によっては武器種のボーナス補正なんてものもあるんだな。それにしても樹木系の魔物もいるのか……どんな感じなのかイマイチイメージが湧かないな。
木のオバケみたいなものか?などとぼんやり考えていると────。
「ゴール……グラァァァ……」
「!」
僕の秘技にかかり、攻撃され続けても何の反応も示さなかった金壺に動きがあり、即座に身構える。
「ゴル……ドォォ……」
なんとなく、うっとりとした声色を上げたかと思うと、金壺の体が眩く光りだす。
「うわっ、眩し!」
「バ◯ス!」
「目がっ、目がああああっ!」
「お約束ですね」
「……ふっ」
「わろてる場合か!」
あぬ丸達のノリの良さと僕でも分かるネタについ笑みを溢すと、赤服レプラコーンにツッコまれてしまった。確かにプレイヤー独特の緊張感の無さではある。
しかし、まぁ。
「大丈夫だ」
「あん? 何でそないな事が……」
僕の感覚としても、念の為行った《解析》でも“完全に鎮まった”のが分かったからだ。
「ゴオォォ……」
『む。主殿、少し飛ぶである』
「うん?」
「ちょ、何処行くん……ってのわぁっ!?」
シルヴァが鷲に姿を変え、僕を乗せて飛び立った瞬間、視界が金で埋め尽くされた。
「な、何が……?」
よく見ると、壺から大量の金貨や宝石が広間を埋め尽くす勢いで溢れ出していた。
直前で空中に逃れた僕達以外、皆の姿が確認出来ない。この質量に埋もれてしまったら普通ならただでは済まなさそうだが……。
「おおー、富豪風呂だぁー」
「……今まで我慢してたけど、ちょっとくらいくすねても良いかな? なんだかんだ金欠で……」
「ピキュキュッ!」
「アルプが警戒してるから、オススメはしないぞ」
「ぐぬぬ……」
金貨の山からあぬ丸達が姿を現す。UIで確認しても皆大したダメージは受けてなさそうなので安心する。この中だと僕だけは巻き込まれたらただで済まなかったかもしれない……。
「ん? バラムがいない?」
しかし、金の山を見渡すとバラムが見当たらない。と、思ったら上の方から降ってきて着地するところだった。バラムも金の波を避けていたようだ。
「……兄貴、今何処から降りて来たっす?」
「……私は壁に足つけてるのが見えたなぁ」
「前からすごく強かったけど、こんなに人間離れしてたか……?」
僕はよく見てなかったから分からないが……壁に足?と首を捻っていると、シルヴァが高度を下げながら言う。
『主殿、もうひと仕事である』
「うん?」
『此奴と此奴の吐き出したものに全て、負の念が纏わりついているである。これをどうにかしなければ元の木阿弥であろう』
「そうなのか?」
僕は改めて金の山に目を移す。何の変哲も無さそうに見えるが……と考えていると、勝手に《解析》が発動した。
[金塊]
ただの金塊。高く売れる。
負の念が纏わりついており、持っている者を侵食しようとする。
放置すると狂った魔物を生み出す。
耐久力:C
品質:B
分類:換金アイテム
効果:なし
……はい。
完全に呪いのアイテムだな。……これ、他のプレイヤーなり住民なりが《鑑定》なり《解析》なりした時に2行目以降の説明文は表示されるのだろうか?
ジェフやユヌの冒険者ギルドマスターのコノルなら表示されるのかもしれない。
他の宝石などの《解析》結果もこれと大体変わらない内容だった。
そして、《解析》をしたからなのか、金の山から何やら嫌な感じのする黒い靄が漂っているのが見えるようになった。この嫌な感じには覚えがある。
「ふぅむ……」
これは僕の秘技で何とかしろということなのだろうが……金壺自体は鎮められたので、鎮める方面では無い気がする。となると、こちらだろうか。
僕は〈汚れを濯ぐ〉を発動する。
すると、一瞬で黒い靄が視界から消え去る。心無しか広間内の空気も良くなった気がする。
『うむ、見事である。では、我らも降りるとしよう』
「ああ」
シルヴァが広間の中央に着地し、山羊へとまた姿を変える。
「無事か」
いつの間にか傍まで来ていたバラムの大きな手が首筋から頬にかけてに当てられ、赤みの強い錆色の瞳が少し心配そうに覗き込んでくる。
「……ああ、シルヴァのおかげで大丈夫だ」
当てられた手がゆっくりと撫でるように動き、それに促されるようにほぅ、と息を吐く。こうされてみて初めて、それなりに体が強張っていたことに気づく。
ところで、金壺はその後どうなったのだろう、と辺りを見回したところで、足元の金の山が盛り上がり、小さな影が飛び出してくる。
「ぶっはぁっ! か弱いワイを残して何しとんねん、おどれら! 助けぇよ!」
『自力で元気そうに脱出出来ているではないか』
「じゃかあしい! もしも死んでたらどない、すん、ねん……」
「?」
怒りをあらわにした赤服レプラコーンが途中で何かに意識が割かれたのか、一点を凝視して停止する。
赤服レプラコーンの視線の先に目を向けると、そこには両手で覆えるほどのサイズの上品な金地に精緻な模様が描かれた壺が浮遊していた。
「ゴルポ!」
[金庫番の金壺]
金庫番の妖精レプラコーンが持つ不思議な壺。見た目の大きさに関係なく、際限なく金銀財宝を収納することが出来る。
魔物化していた時期が長かった為、独自の意志を獲得している。
《魔物化》により一時的にゴールデングラトニーポッドになることが出来る。
耐久力:S
品質:EX
分類:神器
効果:『お宝』カテゴリアイテムの無制限格納、《財宝変換》、《魔物化》
素材:-
製作技能:《神力顕現》
製作者:-
あなたにおすすめの小説
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か
雪兎
BL
第二性が存在する世界。
Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。
しかし入学初日、彼の前に現れたのは――
幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。
成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。
だが湊だけが知っている。
彼が異常なほど執着深いことを。
「大丈夫、全部管理してあげる」
「君が困らないようにしてるだけだよ」
座席、時間割、交友関係、体調管理。
いつの間にか整えられていく環境。
逃げ場のない距離。
番を拒みたいΩと、手放す気のないα。
これは保護か、それとも束縛か。
閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。
転生したら、主人公の宿敵(でも俺の推し)の側近でした
リリーブルー
BL
「しごとより、いのち」厚労省の過労死等防止対策のスローガンです。過労死をゼロにし、健康で充実して働き続けることのできる社会へ。この小説の主人公は、仕事依存で過労死し異世界転生します。
仕事依存だった主人公(20代社畜)は、過労で倒れた拍子に異世界へ転生。目を覚ますと、そこは剣と魔法の世界——。愛読していた小説のラスボス貴族、すなわち原作主人公の宿敵(ライバル)レオナルト公爵に仕える側近の美青年貴族・シリル(20代)になっていた!
原作小説では悪役のレオナルト公爵。でも主人公はレオナルトに感情移入して読んでおり彼が推しだった! なので嬉しい!
だが問題は、そのラスボス貴族・レオナルト公爵(30代)が、物語の中では原作主人公にとっての宿敵ゆえに、原作小説では彼の冷酷な策略によって国家間の戦争へと突き進み、最終的にレオナルトと側近のシリルは処刑される運命だったことだ。
「俺、このままだと死ぬやつじゃん……」
死を回避するために、主人公、すなわち転生先の新しいシリルは、レオナルト公爵の信頼を得て歴史を変えようと決意。しかし、レオナルトは原作とは違い、どこか寂しげで孤独を抱えている様子。さらに、主人公が意外な才覚を発揮するたびに、公爵の態度が甘くなり、なぜか距離が近くなっていく。主人公は気づく。レオナルト公爵が悪に染まる原因は、彼の孤独と裏切られ続けた過去にあるのではないかと。そして彼を救おうと奔走するが、それは同時に、公爵からの執着を招くことになり——!?
原作主人公ラセル王太子も出てきて話は複雑に!
見どころ
・転生
・主従
・推しである原作悪役に溺愛される
・前世の経験と知識を活かす
・政治的な駆け引きとバトル要素(少し)
・ダークヒーロー(攻め)の変化(冷酷な公爵が愛を知り、主人公に執着・溺愛する過程)
・黒猫もふもふ
番外編では。
・もふもふ獣人化
・切ない裏側
・少年時代
などなど
最初は、推しの信頼を得るために、ほのぼの日常スローライフ、かわいい黒猫が出てきます。中盤にバトルがあって、解決、という流れ。後日譚は、ほのぼのに戻るかも。本編は完結しましたが、後日譚や番外編、ifルートなど、続々更新中。
ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました
あと
BL
「お兄ちゃん!一肌脱ぎます!」
完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け
可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…?
攻め:ヴィクター・ローレンツ
受け:リアム・グレイソン
弟:リチャード・グレイソン
pixivにも投稿しています。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
表紙は自作です(笑)
もっちもっちとセゥスです!(笑)
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)