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本編
147:ビジネス契約
またとんでもない物が舞い込んできてしまったが、《解析》内容的に僕以外が手にしてしまう方が怖そうなので、とりあえず手に取ってみる。
……不思議と“僕の物だ”という感覚がする。
「っ」
直後、何かが貫くような鋭い感覚が走り、驚いて顔を上げると、燃えるような……というにはドロッとしているような赤い瞳が僕を見下ろしていた。
「バラム……?」
『ククク、主殿、此奴はその壺に悋気しておるのだ。夜狗の小僧、相手は自我もあやふやな壺であるぞ?』
「…………っせぇな。……分かってる」
「……」
言葉とは裏腹に体に感じる圧力が減っていないのだが……シルヴァもやれやれといった風に半目で首を振っている。
「ま、まぁ、ええわ。若造への報酬はこれで文句無いやろ……ほな次や! 行くで、相棒!」
「ポポッド!」
そう言うなり、僕の返事を待たずにあぬ丸達の方へ飛んで行ってしまった。……そういえば、皆の報酬も僕と同じものなのだろうか?
『ねーねー、私の報酬はもふもふが召喚出来る壺が吊るされたネックレスだったんだけど、もしかして報酬内容って皆違うー?』
ちょうどあぬ丸から僕と同じ疑問がウィスパーで投げかけられる。この時点で報酬内容が僕と全く違う。
『違いそうだな。僕の方は……おそらくだが壺の中に入れて記録した物をコストを払えば生み出せる小さな壺だ』
『おー、トウのんはそんな感じなんだー。ふむふむ、なんとなーくハスペがパワーアップする予感!』
『……なるほど、そうかもしれない』
この壺の性能に実はあまりピンと来て無かったが、言われてみればコスト、この場合は僕の“根”を消費さえすれば記録した物を理論上は無限に生み出せるというのは生産に対して大きな利点があるだろう。……どのくらい“根”が必要なのかは……まぁ、後でゆっくり確認しよう。
『地味にあぬ丸のも超強化じゃねぇか? 実質あぬ丸専用バフアイテムだろ』
『なーに言ってんのー! いつでももふもふに会えて観察出来る、それだけで十分よー! バフの為だけに危険な場所に召喚するなんてとんでもない!』
『お、おう……そうか』
あぬ丸の勢いにシャケ茶漬けがたじろぐ。
自然なままの動物を観察して愛でる為に今も金属由来の素材不使用装備を貫いているあぬ丸らしい考え方だ。
『……というか、さっきトウノさんから黒い触手みたいなのが出てたのはスルーなのか?』
『なんかもう、トウのんなら触手くらい出すかも?っていう気分ー』
『流石に検証項目が渋滞しすぎて後回しにせざるを得ないですね。1年後くらいに伺うかもしれませんが』
『それでも検証を諦めてないところが本当にお前って感じがするわ……』
『……』
当たり前だが、先ほどうっかり出してしまった《底根の根》を目撃されていたようだ。1年後……ゲーム内や僕を取り巻く環境がどうなってるか想像もつかないが、覚悟だけはしておこう。
『ええ、今出来そうな検証を優先します』
『あん? 今出来そうなこと?』
「報酬はいらんやと!?」
その時、レプラコーンの大声が広間に響く。
「ええ、その代わりに私と盟友契約をしてみませんか?」
「「「!?」」」
「ゴルポポッ!?」
なんと、検証野郎Zがレプラコーンに盟友契約を申し出ていた。……確かに、申請自体は住民からしか出来ないが、その前の交渉は自由、か?
「アホか! おどれらは何人かと出来るようやけど、ワイは1人きりとしか出来んのやぞ、なんでワレと盟友契約をせにゃならんのや!」
「ならば期間を区切っても良いですし、お望みなら金銭、物資、情報の提供もさせていただきます。どうですか?」
「期間って……盟友契約を破棄するってことか? お前、それがどういうことか分かっとるんやろな?」
「ええ、一応仕様上は。ですが、盟友契約の性質上、破棄というのはほとんどされないことが予想されますので、色々な検証の最後にそちらも検証出来るなら願ってもないですね」
「そら、破棄前提で盟友契約する奴がいるわけないやろ……」
「ですから検証するのです」
「……ワレ、大分イカれとんなぁ……」
中々滅茶苦茶な検証野郎Zの提案にレプラコーンも引き気味だ。視界の隅でシャケ茶漬けが赤べこのように首を縦に振っている。
検証野郎Zの“プレゼン”は続く。
「……時に、このダンジョンの仕組み的に一定の集客はやはり必要だと考えているのですが、聞こえてくる評判的にあまり上手くいっていないのではありませんか?」
「…………うっ」
図星を突かれたのかレプラコーンが目を逸らす。
「私ならば異人の動向や需要を元に、より良いダンジョン経営の助言をすることが可能です」
「そ、そんなモン、ワレ以外の異人でも良いやろが……」
「そうでしょうか? 手前味噌ですが、私は検証活動の過程でかなり広く顔を知られていますし、何もしなくても情報が集まってくる基盤があります」
「ぐ……」
不意にレプラコーンが僕達に目を向ける。おそらく彼女が言っていることが本当なのかを確認したいのだろう。間違ってはいないと思ったので、それぞれ首肯する。
まぁ、僕達の同意にどれほど信憑性があるのかは分からないが。
「それにそちらのトウノさんですが、今のところ異人で知己を得ているのはここにいる者が全てです。トウノさんを通して順調なダンジョン経営をしているそちらの…………妖精さんから助言をいただくことも出来るかもしれません」
「ぐっ……ぐうぅぅ……」
淀みのないプレゼンがレプラコーンを襲う。唯一少し言い淀んだのは、シルヴァをどう呼称するかの部分のみだった。まぁ、『徘徊レアボス』は異人の間でしか通じないからな……。後で、シルヴァに他からはどう呼ばれたいかとか聞いてみるか……。
それはさておき。
レプラコーンは検証野郎Zの的確なプレゼンに陥落寸前のように思える。
「勿論、こちらではダンジョン経営がどうしたら上手く回るのか?という方針で検証させていただきます。検証さえさせていただければ、私は満足ですので他には何もいりません」
淡々とした語り口のはずなのに、聞いているとどんどん引き込まれるようだ。
「“利用し合う”事を前提とした盟友関係はいかがでしょう?」
こうして検証野郎Zのプレゼンは締め括られた。
結果はいかに。
「……ええやろう」
「「「「!」」」」
「ただし! ワイが“破棄したい”と思たらすぐにでもせぇよ!」
「ええ、それでかまいません。交渉成立ですね」
ここにビジネスライクな盟友関係が誕生した。
「ところで盟友契約ってどうやるんや?」
「……住民側に任せるものだとしか……私もよく知らないですね」
検証野郎Zとレプラコーンが同時にこちらを見る。まぁ……そうか。
「とりあえず、ギルドカードを出して……」
『お主……永く生きとるならそれくらい把握しておいて欲しいである』
僕とシルヴァでどうしたら良いのかをレクチャーする。と言っても僕はギルドカードを出してからはバラムとシルヴァが何やかやしていたことしか分からないので、教えられるのはここまでだ。
なので、メインはシルヴァのレクチャーになったのだが、僕が『シルヴァ』と名づけたように、まずはレプラコーンに固有の名前を与える必要があるとのことだった。
そこで彼女としては真面目なのだろうが『妖精A』とか『検体A』とかつけようとしていたので、流石にレプラコーンが哀れになって皆で止める。
ということで僕達も頭を捻って名前を考えることとなった。
その結果、皆で案を出し合い『ジャルグ』に決まった。
今は少し違う姿だが、始めの赤い服にちなんで、赤いレプラコーンには『ファー・ジャルグ』という別名があることからの名前となった。
単純といえば単純だが『妖精A』よりは大分マシだろう。
レプラコーン……ジャルグもそう思ったのか、感謝の眼差しを向けられた。
こうして無事、ジャルグと検証野郎Zの盟友契約は成立した。
その後、検証野郎Zだけはそのままジャルグと打ち合わせがしたいとダンジョンに残ることとなり、それ以外のメンバーでいつの間にか出現していた欠け月の写しで元のフィールドへと戻る。
〈ダンジョン『金壺の地下道』の初回踏破達成! 初回踏破報酬を獲得しました〉
「……ん? 初回?」
「あ、あー……もしかして今まで踏破してない扱いだったのか?」
「名前も『煤けた地下道』じゃないし、そうかもねー」
「ハズレダンジョンは予想以上に複雑な仕組みのダンジョンだったわけか……」
「この情報を流すかどうかは……ジャルグと話し合えるアイツに丸投げすっか!」
「だねぇ」
そして、この後どうするかとなったところで、一応それぞれの動き方は大体掴めたとのことで、予想以上に濃密な内容になってしまったお試しパーティプレイはお開きとなった。
……不思議と“僕の物だ”という感覚がする。
「っ」
直後、何かが貫くような鋭い感覚が走り、驚いて顔を上げると、燃えるような……というにはドロッとしているような赤い瞳が僕を見下ろしていた。
「バラム……?」
『ククク、主殿、此奴はその壺に悋気しておるのだ。夜狗の小僧、相手は自我もあやふやな壺であるぞ?』
「…………っせぇな。……分かってる」
「……」
言葉とは裏腹に体に感じる圧力が減っていないのだが……シルヴァもやれやれといった風に半目で首を振っている。
「ま、まぁ、ええわ。若造への報酬はこれで文句無いやろ……ほな次や! 行くで、相棒!」
「ポポッド!」
そう言うなり、僕の返事を待たずにあぬ丸達の方へ飛んで行ってしまった。……そういえば、皆の報酬も僕と同じものなのだろうか?
『ねーねー、私の報酬はもふもふが召喚出来る壺が吊るされたネックレスだったんだけど、もしかして報酬内容って皆違うー?』
ちょうどあぬ丸から僕と同じ疑問がウィスパーで投げかけられる。この時点で報酬内容が僕と全く違う。
『違いそうだな。僕の方は……おそらくだが壺の中に入れて記録した物をコストを払えば生み出せる小さな壺だ』
『おー、トウのんはそんな感じなんだー。ふむふむ、なんとなーくハスペがパワーアップする予感!』
『……なるほど、そうかもしれない』
この壺の性能に実はあまりピンと来て無かったが、言われてみればコスト、この場合は僕の“根”を消費さえすれば記録した物を理論上は無限に生み出せるというのは生産に対して大きな利点があるだろう。……どのくらい“根”が必要なのかは……まぁ、後でゆっくり確認しよう。
『地味にあぬ丸のも超強化じゃねぇか? 実質あぬ丸専用バフアイテムだろ』
『なーに言ってんのー! いつでももふもふに会えて観察出来る、それだけで十分よー! バフの為だけに危険な場所に召喚するなんてとんでもない!』
『お、おう……そうか』
あぬ丸の勢いにシャケ茶漬けがたじろぐ。
自然なままの動物を観察して愛でる為に今も金属由来の素材不使用装備を貫いているあぬ丸らしい考え方だ。
『……というか、さっきトウノさんから黒い触手みたいなのが出てたのはスルーなのか?』
『なんかもう、トウのんなら触手くらい出すかも?っていう気分ー』
『流石に検証項目が渋滞しすぎて後回しにせざるを得ないですね。1年後くらいに伺うかもしれませんが』
『それでも検証を諦めてないところが本当にお前って感じがするわ……』
『……』
当たり前だが、先ほどうっかり出してしまった《底根の根》を目撃されていたようだ。1年後……ゲーム内や僕を取り巻く環境がどうなってるか想像もつかないが、覚悟だけはしておこう。
『ええ、今出来そうな検証を優先します』
『あん? 今出来そうなこと?』
「報酬はいらんやと!?」
その時、レプラコーンの大声が広間に響く。
「ええ、その代わりに私と盟友契約をしてみませんか?」
「「「!?」」」
「ゴルポポッ!?」
なんと、検証野郎Zがレプラコーンに盟友契約を申し出ていた。……確かに、申請自体は住民からしか出来ないが、その前の交渉は自由、か?
「アホか! おどれらは何人かと出来るようやけど、ワイは1人きりとしか出来んのやぞ、なんでワレと盟友契約をせにゃならんのや!」
「ならば期間を区切っても良いですし、お望みなら金銭、物資、情報の提供もさせていただきます。どうですか?」
「期間って……盟友契約を破棄するってことか? お前、それがどういうことか分かっとるんやろな?」
「ええ、一応仕様上は。ですが、盟友契約の性質上、破棄というのはほとんどされないことが予想されますので、色々な検証の最後にそちらも検証出来るなら願ってもないですね」
「そら、破棄前提で盟友契約する奴がいるわけないやろ……」
「ですから検証するのです」
「……ワレ、大分イカれとんなぁ……」
中々滅茶苦茶な検証野郎Zの提案にレプラコーンも引き気味だ。視界の隅でシャケ茶漬けが赤べこのように首を縦に振っている。
検証野郎Zの“プレゼン”は続く。
「……時に、このダンジョンの仕組み的に一定の集客はやはり必要だと考えているのですが、聞こえてくる評判的にあまり上手くいっていないのではありませんか?」
「…………うっ」
図星を突かれたのかレプラコーンが目を逸らす。
「私ならば異人の動向や需要を元に、より良いダンジョン経営の助言をすることが可能です」
「そ、そんなモン、ワレ以外の異人でも良いやろが……」
「そうでしょうか? 手前味噌ですが、私は検証活動の過程でかなり広く顔を知られていますし、何もしなくても情報が集まってくる基盤があります」
「ぐ……」
不意にレプラコーンが僕達に目を向ける。おそらく彼女が言っていることが本当なのかを確認したいのだろう。間違ってはいないと思ったので、それぞれ首肯する。
まぁ、僕達の同意にどれほど信憑性があるのかは分からないが。
「それにそちらのトウノさんですが、今のところ異人で知己を得ているのはここにいる者が全てです。トウノさんを通して順調なダンジョン経営をしているそちらの…………妖精さんから助言をいただくことも出来るかもしれません」
「ぐっ……ぐうぅぅ……」
淀みのないプレゼンがレプラコーンを襲う。唯一少し言い淀んだのは、シルヴァをどう呼称するかの部分のみだった。まぁ、『徘徊レアボス』は異人の間でしか通じないからな……。後で、シルヴァに他からはどう呼ばれたいかとか聞いてみるか……。
それはさておき。
レプラコーンは検証野郎Zの的確なプレゼンに陥落寸前のように思える。
「勿論、こちらではダンジョン経営がどうしたら上手く回るのか?という方針で検証させていただきます。検証さえさせていただければ、私は満足ですので他には何もいりません」
淡々とした語り口のはずなのに、聞いているとどんどん引き込まれるようだ。
「“利用し合う”事を前提とした盟友関係はいかがでしょう?」
こうして検証野郎Zのプレゼンは締め括られた。
結果はいかに。
「……ええやろう」
「「「「!」」」」
「ただし! ワイが“破棄したい”と思たらすぐにでもせぇよ!」
「ええ、それでかまいません。交渉成立ですね」
ここにビジネスライクな盟友関係が誕生した。
「ところで盟友契約ってどうやるんや?」
「……住民側に任せるものだとしか……私もよく知らないですね」
検証野郎Zとレプラコーンが同時にこちらを見る。まぁ……そうか。
「とりあえず、ギルドカードを出して……」
『お主……永く生きとるならそれくらい把握しておいて欲しいである』
僕とシルヴァでどうしたら良いのかをレクチャーする。と言っても僕はギルドカードを出してからはバラムとシルヴァが何やかやしていたことしか分からないので、教えられるのはここまでだ。
なので、メインはシルヴァのレクチャーになったのだが、僕が『シルヴァ』と名づけたように、まずはレプラコーンに固有の名前を与える必要があるとのことだった。
そこで彼女としては真面目なのだろうが『妖精A』とか『検体A』とかつけようとしていたので、流石にレプラコーンが哀れになって皆で止める。
ということで僕達も頭を捻って名前を考えることとなった。
その結果、皆で案を出し合い『ジャルグ』に決まった。
今は少し違う姿だが、始めの赤い服にちなんで、赤いレプラコーンには『ファー・ジャルグ』という別名があることからの名前となった。
単純といえば単純だが『妖精A』よりは大分マシだろう。
レプラコーン……ジャルグもそう思ったのか、感謝の眼差しを向けられた。
こうして無事、ジャルグと検証野郎Zの盟友契約は成立した。
その後、検証野郎Zだけはそのままジャルグと打ち合わせがしたいとダンジョンに残ることとなり、それ以外のメンバーでいつの間にか出現していた欠け月の写しで元のフィールドへと戻る。
〈ダンジョン『金壺の地下道』の初回踏破達成! 初回踏破報酬を獲得しました〉
「……ん? 初回?」
「あ、あー……もしかして今まで踏破してない扱いだったのか?」
「名前も『煤けた地下道』じゃないし、そうかもねー」
「ハズレダンジョンは予想以上に複雑な仕組みのダンジョンだったわけか……」
「この情報を流すかどうかは……ジャルグと話し合えるアイツに丸投げすっか!」
「だねぇ」
そして、この後どうするかとなったところで、一応それぞれの動き方は大体掴めたとのことで、予想以上に濃密な内容になってしまったお試しパーティプレイはお開きとなった。
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(ムーンライトノベルにも掲載しています)