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本編
218:月下に希う
『またとんでもないものが生まれたであるなぁ』
「お前と大差ないだろ。アレ」
『我でもあそこまでではないである』
シルヴァとバラムがどこか遠い目をしながら言う。
……なんか、ヴァイオリンを強化している間、いつになく仲が良くないか?
何はともあれ、これで準備は整った。
「それじゃあ……始めるか」
『む! いよいよであるか!』
「ああ。二人とも近めのところにいてくれ」
『うむ!』
「ああ」
今から行うことの影響範囲がどのくらいか全く分からないので、とりあえず二人にはなるべく近めのところにいてもらう。……少し緊張してきたな……。
身体の力を抜きたくて、天井を見上げると────。
今にも降ってきそうな満天の星、そして、欠け月が昇っていた。
……いや、普通に天井があったはずなのに、どうしてこんな光景が見えるんだ……と、一瞬混乱しかけたが《慧眼》の効果が雪山でも十全に効果が発揮されだしたのだと気づく。
それにしても、今日は欠け月が昇る日だったのか。
……うぅん。
出来すぎなような気がしないでもないが……まぁ、いいか。僕にしか視えていないと思うが、舞台も整っている、ということで。
まずは、やっておいて損はないだろうということで、ハイパワー浄化セットの秘技で場を満たす。
そして、僕は強化したヴァイオリン、ストラウスをかまえる。
黒曜天母の言葉が脳裏に浮かぶ。
『北ヲ目指せ。其方の“世界”ガ其処にアる』
……“僕の世界”とは何なのだろう。
普通に考えれば、底根族か縁覚編纂士である『トウノ』の世界……そもそも『世界』とは……?
うぅん……よく分からなくなってきたが『僕』の世界は……。
隣にいる存在を見上げる。
向こうも僕を見ていたのか、目が合った。
────気づけば、僕の右手が動き出していて、旋律を奏ではじめていた。
その曲の名は『世界を希う調べ』────。
はじめの一音で空気が変わったのを肌で感じる。そんなはずはないのに、僕たちを囲む壁が、天井が、山が、歪んで曖昧になり、とけていくような感覚に陥る。
空ごと、星と欠け月が降ってくるような……いや、距離の差自体が縮まってきているようだ。
自分が今、どこに、何に立っているのかさえ、曖昧になってくる。
そんな、異常な感覚とは裏腹に、ヴァイオリンは伸びやかな美しい音色を響き渡らせている。
……明らかに僕の実力以上の音色な気がするが……技能補正や、ストラウスの力もあるのだろうか。おかげで、演奏を失敗することはなさそうだ。
キイイイイィィィィィン!
「!」
突如、右手の指輪が強い反応を示す。
指輪が……いや、『縁覚の鍵』が淡く光ってほどけた。
ほどけた『縁覚の鍵』は、糸状になって僕たちを囲むように漂う。
ゆっくり回転しているようで、段々とまとまった光の束に、そして綺麗な正円になっていく。
そこまで来て、先ほどまでの足元の不確かさや曖昧さの感覚が薄れていることに気づく。
指輪の向こうの存在が助けてくれているのだろうか。それとも……。
……あとはもう、ひたすら演奏をすればいいだけだ。僕の望みを思い描きながら。
曲は終わりに向かって一際調子が激しくなっていく。
そうなってくると、もう天も地も揺れているのかひっくり返っているのか分からない。分からないが、ストラウスとただ終わりへとひた走り────。
最後の一音まで弾ききって弓を上げる。
…………
………………
……………………。
「トウノ」
「……はっ」
僕を呼ぶ声と、頬に触れる大きな手の感触に、意識が引き戻される。
……いや、自分の意識と形を思い出した、というべきなのだろうか?
「……はっ……はっ……はぁっ……」
呼ぶ声に応えようとするが、息が切れて、うまく言葉に出来ない。
ほとんど記憶にないほどだが、長距離を走った時のように息切れし、汗が出てくる。
「大丈夫だ、落ち着いて深呼吸しろ」
「は……は…………すぅ…………はぁ…………」
背中にも当てられた手に促されるように、ゆっくり深く息をするように意識する。
乱れた呼吸が落ち着いていくにつれて、手足の感覚や五感がハッキリとしてくる。汗もひいてきた。
「……ふぅ。ありがとう、バラム」
僕を労わる手の主を見上げれば、穏やかな赤い錆色の目が僕を映していた。
「そうだ。あの後、結局どうなったんだ……?」
多分、別の空間か何かを渡るような儀式を行っていたんだと思うが……。
「ん」
バラムが顎で前を示す。
それを追うように目を向けると、小さな花がポツポツと咲いた野原の先に海にも見えるような大きな湖があった。
しかし……ただの湖ではない。
尋常ではないと一目で分かる理由。それは、湖が“星空で出来ている”ことだった。
湖面に星空が映っているのではなく、星空の湖だ。
……自分でも何を言っているのか分からないが、そうとしか言いようがない。
それでは代わりに空には何があるのかと言えば……。
「街……いや、遺跡……だろうか?」
薄暮の空に霞んで見えづらいが、空には遺跡があるように見えた。空に遺跡が浮かんでいるというよりは、遺跡を上空から俯瞰した映像が空に投影されているような感じだ。
……うぅん、頭が混乱する。
「バラムは大丈夫なのか?」
この光景を前にして随分落ち着いているように見える。
バラムは鼻を鳴らして答える。
「お前が無事で安全なら何でもいい」
「…………」
……深く考えないことにしたのか。確かに、それが一番賢明かもしれない。
僕もバラムを真似て、とりあえず分かるものに集中しようと自分の状況を確認する。
手にはストラウスと弓が握られたままだった。ひとまずこれらをインベントリにしまう。
そこで気づいた。
「指輪が、なくなってる」
右手の人差し指にずっと存在していて、装備解除不可という呪いの装備感のあった指輪が影も形もなくなっていた。
先ほどの儀式で役目を終えたということなのだろうか?
「ほぅ」
珍しくあからさまに嬉しそうな声を発したバラムに右手をとられて撫でられる。そんなに嫌だったのか。
「……ん? そういえばシルヴァは?」
何か賑やかさが足りないと思ったら、シルヴァがいない。
「あいつなら興奮気味に飛び出して何処かに行った。満足したら戻ってくんだろ」
「……そうか」
もしかして一緒に来れなかったのだろうか、と肝を冷やしかけたが、ちゃんと来れているらしい。それなら、問題ないだろう。多分。
それにしても。
「結局、ここは何処なのだろう?」
誰に言うでもなく呟く。
しかし、それに応える声があった。
「ここは幽明の境ですわ、我が君」
「「!」」
女性の声が背後からして、慌てて振り向く……間もなくバラムに庇われる。
「誰だ、てめぇ……」
バラムから殺気が膨れ上がって、おそらく女性に対して向けられ臨戦態勢に入る。
「ご挨拶ですね、夜狗よ。わたくしが主君を害するわけがないでしょう。さぁ、我が君のお姿を見せなさい。どれだけこの時を待っていたと思っているのです」
凛とし、厳格そうな印象の声音の女性が言う。向こうは僕やバラムのことを知っているかのような口ぶりだ。
一応《慧眼》で見た目は分かるのだが、真っ黒なヴェールを頭から被り、さらに全身黒づくめのロングドレスのスラっとしたシルエット以外の情報がなかった。
「んなこと知るかよ」
「全く、これだから夜狗は……いいでしょう、それならばわたくしが直々に躾を……」
一触即発な雰囲気なのでなんとかしたいが、この目の前の女性にもマーカーが出ない。本体ではないのだろう。
もう、戦闘は避けられないか、と思ったその時────。
『主殿ー! クハハッ、やや興奮して行きすぎてしまったである!』
ご機嫌な様子のシルヴァが鷲の姿で飛んで戻ってきた。そのまま山羊の姿になって降り立つ。
『ん? おお、友よ! やっと会えたであるな!』
「ええ。よくぞここまで来てくれました」
……まぁ、予想はしていたが、シルヴァの反応で確信した。
バラムの身体の影から顔だけ出す。
「もしかして、指輪の向こうの存在……だろうか?」
「その通りでございます、我が君。ああ……やっと、お目にかかれて光栄に存じます」
黒衣の女性が僕を確認し、感じ入るように言うと、しなやかに恭しく礼をとった。
「お前と大差ないだろ。アレ」
『我でもあそこまでではないである』
シルヴァとバラムがどこか遠い目をしながら言う。
……なんか、ヴァイオリンを強化している間、いつになく仲が良くないか?
何はともあれ、これで準備は整った。
「それじゃあ……始めるか」
『む! いよいよであるか!』
「ああ。二人とも近めのところにいてくれ」
『うむ!』
「ああ」
今から行うことの影響範囲がどのくらいか全く分からないので、とりあえず二人にはなるべく近めのところにいてもらう。……少し緊張してきたな……。
身体の力を抜きたくて、天井を見上げると────。
今にも降ってきそうな満天の星、そして、欠け月が昇っていた。
……いや、普通に天井があったはずなのに、どうしてこんな光景が見えるんだ……と、一瞬混乱しかけたが《慧眼》の効果が雪山でも十全に効果が発揮されだしたのだと気づく。
それにしても、今日は欠け月が昇る日だったのか。
……うぅん。
出来すぎなような気がしないでもないが……まぁ、いいか。僕にしか視えていないと思うが、舞台も整っている、ということで。
まずは、やっておいて損はないだろうということで、ハイパワー浄化セットの秘技で場を満たす。
そして、僕は強化したヴァイオリン、ストラウスをかまえる。
黒曜天母の言葉が脳裏に浮かぶ。
『北ヲ目指せ。其方の“世界”ガ其処にアる』
……“僕の世界”とは何なのだろう。
普通に考えれば、底根族か縁覚編纂士である『トウノ』の世界……そもそも『世界』とは……?
うぅん……よく分からなくなってきたが『僕』の世界は……。
隣にいる存在を見上げる。
向こうも僕を見ていたのか、目が合った。
────気づけば、僕の右手が動き出していて、旋律を奏ではじめていた。
その曲の名は『世界を希う調べ』────。
はじめの一音で空気が変わったのを肌で感じる。そんなはずはないのに、僕たちを囲む壁が、天井が、山が、歪んで曖昧になり、とけていくような感覚に陥る。
空ごと、星と欠け月が降ってくるような……いや、距離の差自体が縮まってきているようだ。
自分が今、どこに、何に立っているのかさえ、曖昧になってくる。
そんな、異常な感覚とは裏腹に、ヴァイオリンは伸びやかな美しい音色を響き渡らせている。
……明らかに僕の実力以上の音色な気がするが……技能補正や、ストラウスの力もあるのだろうか。おかげで、演奏を失敗することはなさそうだ。
キイイイイィィィィィン!
「!」
突如、右手の指輪が強い反応を示す。
指輪が……いや、『縁覚の鍵』が淡く光ってほどけた。
ほどけた『縁覚の鍵』は、糸状になって僕たちを囲むように漂う。
ゆっくり回転しているようで、段々とまとまった光の束に、そして綺麗な正円になっていく。
そこまで来て、先ほどまでの足元の不確かさや曖昧さの感覚が薄れていることに気づく。
指輪の向こうの存在が助けてくれているのだろうか。それとも……。
……あとはもう、ひたすら演奏をすればいいだけだ。僕の望みを思い描きながら。
曲は終わりに向かって一際調子が激しくなっていく。
そうなってくると、もう天も地も揺れているのかひっくり返っているのか分からない。分からないが、ストラウスとただ終わりへとひた走り────。
最後の一音まで弾ききって弓を上げる。
…………
………………
……………………。
「トウノ」
「……はっ」
僕を呼ぶ声と、頬に触れる大きな手の感触に、意識が引き戻される。
……いや、自分の意識と形を思い出した、というべきなのだろうか?
「……はっ……はっ……はぁっ……」
呼ぶ声に応えようとするが、息が切れて、うまく言葉に出来ない。
ほとんど記憶にないほどだが、長距離を走った時のように息切れし、汗が出てくる。
「大丈夫だ、落ち着いて深呼吸しろ」
「は……は…………すぅ…………はぁ…………」
背中にも当てられた手に促されるように、ゆっくり深く息をするように意識する。
乱れた呼吸が落ち着いていくにつれて、手足の感覚や五感がハッキリとしてくる。汗もひいてきた。
「……ふぅ。ありがとう、バラム」
僕を労わる手の主を見上げれば、穏やかな赤い錆色の目が僕を映していた。
「そうだ。あの後、結局どうなったんだ……?」
多分、別の空間か何かを渡るような儀式を行っていたんだと思うが……。
「ん」
バラムが顎で前を示す。
それを追うように目を向けると、小さな花がポツポツと咲いた野原の先に海にも見えるような大きな湖があった。
しかし……ただの湖ではない。
尋常ではないと一目で分かる理由。それは、湖が“星空で出来ている”ことだった。
湖面に星空が映っているのではなく、星空の湖だ。
……自分でも何を言っているのか分からないが、そうとしか言いようがない。
それでは代わりに空には何があるのかと言えば……。
「街……いや、遺跡……だろうか?」
薄暮の空に霞んで見えづらいが、空には遺跡があるように見えた。空に遺跡が浮かんでいるというよりは、遺跡を上空から俯瞰した映像が空に投影されているような感じだ。
……うぅん、頭が混乱する。
「バラムは大丈夫なのか?」
この光景を前にして随分落ち着いているように見える。
バラムは鼻を鳴らして答える。
「お前が無事で安全なら何でもいい」
「…………」
……深く考えないことにしたのか。確かに、それが一番賢明かもしれない。
僕もバラムを真似て、とりあえず分かるものに集中しようと自分の状況を確認する。
手にはストラウスと弓が握られたままだった。ひとまずこれらをインベントリにしまう。
そこで気づいた。
「指輪が、なくなってる」
右手の人差し指にずっと存在していて、装備解除不可という呪いの装備感のあった指輪が影も形もなくなっていた。
先ほどの儀式で役目を終えたということなのだろうか?
「ほぅ」
珍しくあからさまに嬉しそうな声を発したバラムに右手をとられて撫でられる。そんなに嫌だったのか。
「……ん? そういえばシルヴァは?」
何か賑やかさが足りないと思ったら、シルヴァがいない。
「あいつなら興奮気味に飛び出して何処かに行った。満足したら戻ってくんだろ」
「……そうか」
もしかして一緒に来れなかったのだろうか、と肝を冷やしかけたが、ちゃんと来れているらしい。それなら、問題ないだろう。多分。
それにしても。
「結局、ここは何処なのだろう?」
誰に言うでもなく呟く。
しかし、それに応える声があった。
「ここは幽明の境ですわ、我が君」
「「!」」
女性の声が背後からして、慌てて振り向く……間もなくバラムに庇われる。
「誰だ、てめぇ……」
バラムから殺気が膨れ上がって、おそらく女性に対して向けられ臨戦態勢に入る。
「ご挨拶ですね、夜狗よ。わたくしが主君を害するわけがないでしょう。さぁ、我が君のお姿を見せなさい。どれだけこの時を待っていたと思っているのです」
凛とし、厳格そうな印象の声音の女性が言う。向こうは僕やバラムのことを知っているかのような口ぶりだ。
一応《慧眼》で見た目は分かるのだが、真っ黒なヴェールを頭から被り、さらに全身黒づくめのロングドレスのスラっとしたシルエット以外の情報がなかった。
「んなこと知るかよ」
「全く、これだから夜狗は……いいでしょう、それならばわたくしが直々に躾を……」
一触即発な雰囲気なのでなんとかしたいが、この目の前の女性にもマーカーが出ない。本体ではないのだろう。
もう、戦闘は避けられないか、と思ったその時────。
『主殿ー! クハハッ、やや興奮して行きすぎてしまったである!』
ご機嫌な様子のシルヴァが鷲の姿で飛んで戻ってきた。そのまま山羊の姿になって降り立つ。
『ん? おお、友よ! やっと会えたであるな!』
「ええ。よくぞここまで来てくれました」
……まぁ、予想はしていたが、シルヴァの反応で確信した。
バラムの身体の影から顔だけ出す。
「もしかして、指輪の向こうの存在……だろうか?」
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(ムーンライトノベルにも掲載しています)