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番外編
小話:1周年記念イベント -本戦-
ここからは予選を勝ち抜いたプレイヤーによる本戦トーナメントだ。
と、その前に。
もう少し臨場感が欲しかったので、観戦エリアの設定をほかのプレイヤーの歓声やどよめきがきこえるようにした。
意味のある言葉はぼかされて、きこえないようになっているようで、今はざわざわとした意味を結ばないざわめきだけがきこえている。
相変わらずの謎技術による謎システムだ。
本戦はコロッセオの中心の平地で1対1の対戦となる。
イベント進行の都合か1組ごとに制限時間が設けられていて、相手のLPをゼロにするか、タイムアップ時に残LP割合が相手よりも多ければ勝利だ。
このトーナメントで勝ち残ったものが暫定『プレイヤー最強』を名乗れるということになる。
────と、そんなことをつらつらと考えていたら、すでに始まっていた勝負がひとつついていたのだが……勝利したプレイヤーから光があふれてヘリオネの直上の日輪へと吸いこまれていった。
やはり予選より本戦のほうがバーの数値が増える割合が多いようだ。
おそらく、順位があがっていけばいくほどこの割合が増えていくのではないだろうか。
ちなみに、ここまでずっとアークトゥリアに捧げられる戦果のほうが多く進行している。
まぁ、アークトゥリアの権能には『勝利』があるので報酬や恩恵に戦闘プレイヤー向きなものが多いからだろう。
逆に非戦闘職向けの報酬はイーアスピルナのほうが多くなっている。
とはいえ、微差ではあるので結局のところは好みだろうか。
そうして本戦トーナメントを観戦していくことしばらく。
あぬ丸と鍋の蓋は惜しくもすでに敗退してしまっていた。
とはいえ鍋の蓋はベスト64、あぬ丸はベスト32まで勝ちあがっていたので、参加者数を考えればかなり健闘……というか、ふたりはもう『トップ層』なのではないだろうか。
それに見どころはかなりあって、鍋の蓋とアルプは窮地に陥ったときに一時的に融合して、ふたりの全ステータス、能力を合算、共有して形勢を逆転させていた。
これは予選でもそれ以前の本戦試合でも時折ふたりのあいだでステータスや能力交換が行われているようすだったので、それの最終奥義といったところだろうか。
大盾装備の巨人族の耐久力をそのままに俊敏さや状態異常付与能力を、相手に肉薄しながら与えられるというのは一時的とはいえなかなかの強化具合だ。
よく視たら鍋の蓋の持つ『壺』を介して力の交換がされているらしい。
『壺』……そういえば鍋の蓋がジャルグからもらった報酬の内容を今まで知らなかったが、あれがそうなのかもしれない。
あぬ丸の場合は、オセロメーの戦士を召喚することができる宝器に経験値かレベルか……不可逆のなにかを捧げると────黒曜天母の力の一端が顕現した。
これが黒曜天母という神にも等しい存在の力だとは、おそらくプレイヤーのなかではあぬ丸と僕にしかわからないことだと思うが。
黒曜天母の力を宿したあぬ丸は頭、両腕両足、胸と腰が黒曜石に覆われた。
頭は黒いジャガーのような形に、両腕と両足は鋭く太いひとつひとつが剣のような爪が生え、腰からは長い尻尾が生えている。
そして、そのすべてが黒曜石のような鈍い虹色の艶がある。
……なぜか黒曜石で覆われている以外の部分の装備がなくなってしまい、アバターの素肌が見えていて少し扇情的な見た目になってしまっているが。
こうして飛躍的にあがった攻撃力とスピード、そしてどういう原理か魔法さえも切り裂く爪と人の身体ではとてもできないようなしなやかでアクロバットな動きで形勢を逆転させ勝利をおさめていた。
……対戦が終わり、黒曜天母の力が解除される寸前に“力の意識”がなんとなくこちらに向いた気がするのは……気のせい、ということにしておこう。
そうしてふたりとも大きな見せ場をつくっていたが、切り札をきったあとの対戦では善戦していたものの敗退してしまった。
「ここまで勝てると思ってなかったから満足だ」
「私もー」
「おふたりともあとでいろいろお聞きしたいのですが」
「おぅふー」
敗退した時点でふたりは観客席にもどってきていて、検証野郎Zに淡々と、しかし有無をいわさない圧力で詰め寄られていた。
そして今はベスト4の対戦のひとつが行われており、対戦カードはシャケ茶漬けと……龍星だ。
「シャケ茶漬けもああ見えてプレイスキルがめっちゃ高いけど、さすがに相手が悪いかなぁ」
「そうだな……」
龍星は連撃を重ねれば重ねるほどステータスがあがる技能やユニーク武器の力などがあるのでシャケ茶漬けは最初から切り札らしい黄金の太刀魚っぽい太刀を抜いて短期決戦を仕掛けていたのだが、相手は優勝大本命のプレイヤーということでそれを涼しげに対応して見せている。
対戦時間が進んでいくごとに龍星のスピードがあがり、切り札を切ったあぬ丸とほとんど同じくらいになる。
しかもおそろしいことにそのスピードはさらにあがっていっていた。
しかし、シャケ茶漬けも食らいついていて、お互いにLPが危険水域まで減っていっている。
そして────。
“くっそ! これを避けるかぁ!?”
“ははっ……! 楽しかったぜー”
シャケ茶漬けが勝負をかけて放った戦闘エリアのほとんどをカバーするような黄金の斬撃の嵐を生き残った龍星のふたつの刃を受け、シャケ茶漬けのLPバーが砕け散った。
「ぬぁぁっ! 負けたー!」
勝者が確定し、もう一方のベスト4の対戦が始まったところでシャケ茶漬けが悔しさをにじませながら観客席に現れる。
「お疲れぃー、でもいい線いってたよぉ」
「決勝でもいいくらい見応えがあったと思う」
「ああ、すごかった」
みんなで労うと、シャケ茶漬けが感極まったように眉間をつまんで天を仰ぐ。
「うっ、あったけぇ……」
「私の知らない技がなかったですね」
「お前はマジお前……。いつも新技の検証頼んでんだから当たり前だろうが」
検証野郎Zの言葉に肩を落としてジト目になりながら、席についた。
「なにが悔しいってあいつの切り札を引きだせなかったことなんだよなぁ」
「龍星の切り札がなにか知ってんのー?」
「いや、知らねぇけどなんとなく余力残してんのがわかるっつーか」
「へぇ、じゃあ決勝で見れるかなぁ?」
「あー、順当に行けば次の相手は巴だろうからあり得るな」
そういいながらシャケ茶漬けが眼下の対戦に目を移す。
今話題にでた『巴』という女性プレイヤーと海賊のような格好をしている女性プレイヤーが戦っているが、確かに巴のほうが今のところ形勢が有利のように見えた。
彼女のことは本戦が始まってから初めて知ったが、常に下級の天使並みに光属性を、そしてわずかだが聖属性をまとっているのが目についたので印象に残っている。
「あいつは天使の分厚い加護を受け入れた世界線の龍星って感じだな」
「ほぅ」
それであんなに光属性が強く、聖属性をまとっていたのか。
さすがに気になったので、《慧眼》で巴の情報を視てみる。
……なるほど。
どうやら四大天使の一翼『暁大狼の天使アエオラ』の加護を受けているらしい。ヘリオネ以外の四大天使の名前を見聞きしたのは初めてだな。
うぅん……ヘリオネのあの感じが特殊なのかそもそも天使の『加護』とはそういうノリで授けるものなのか少し気になる。『恩寵』だともう“交わった”ことが確定してしまうし……。
ちなみにヘリオネは本戦が始まってから、龍星が対戦しているときにすごい形相で凝視している。まだ振り切れていないらしい。
そしてその視線を意にも介さず、調子をまったく崩さない龍星にも謎のすごみを感じる。
「あの人も優勝候補大本命にあがってたよね。職業も聖騎士で、装備も戦い方も王道聖騎士スタイル」
「プレイヤーのなかでもトップクラスに堅牢で一撃も重いので、通常の双剣との相性でいえば分が悪いですね」
「でもこう、もしトモちんが勝ちあがったら光陣営と闇陣営の頂上決戦って感じでアツいねぇ。龍星は四大天使のひとりと因縁があるわけだしー」
そういいながらあぬ丸がにやりと笑う。
確かにそのシチュエーションはおもしろいな、と素直に思った。ほかの面々も同じだったようで、うなずいている。
そうこうしているうちに対戦は佳境に突入していて、海賊風のプレイヤーがなんと海の波ごと海賊船を召喚し、そのまま突撃するという驚きの質量攻撃を仕掛けるも一歩届かず、敗退となった。
大きな船の突撃をも受けきるという驚きの堅牢さを見せた巴の勝利だ。
こうして決勝の対戦カードは龍星と巴に決定した。
と、その前に。
もう少し臨場感が欲しかったので、観戦エリアの設定をほかのプレイヤーの歓声やどよめきがきこえるようにした。
意味のある言葉はぼかされて、きこえないようになっているようで、今はざわざわとした意味を結ばないざわめきだけがきこえている。
相変わらずの謎技術による謎システムだ。
本戦はコロッセオの中心の平地で1対1の対戦となる。
イベント進行の都合か1組ごとに制限時間が設けられていて、相手のLPをゼロにするか、タイムアップ時に残LP割合が相手よりも多ければ勝利だ。
このトーナメントで勝ち残ったものが暫定『プレイヤー最強』を名乗れるということになる。
────と、そんなことをつらつらと考えていたら、すでに始まっていた勝負がひとつついていたのだが……勝利したプレイヤーから光があふれてヘリオネの直上の日輪へと吸いこまれていった。
やはり予選より本戦のほうがバーの数値が増える割合が多いようだ。
おそらく、順位があがっていけばいくほどこの割合が増えていくのではないだろうか。
ちなみに、ここまでずっとアークトゥリアに捧げられる戦果のほうが多く進行している。
まぁ、アークトゥリアの権能には『勝利』があるので報酬や恩恵に戦闘プレイヤー向きなものが多いからだろう。
逆に非戦闘職向けの報酬はイーアスピルナのほうが多くなっている。
とはいえ、微差ではあるので結局のところは好みだろうか。
そうして本戦トーナメントを観戦していくことしばらく。
あぬ丸と鍋の蓋は惜しくもすでに敗退してしまっていた。
とはいえ鍋の蓋はベスト64、あぬ丸はベスト32まで勝ちあがっていたので、参加者数を考えればかなり健闘……というか、ふたりはもう『トップ層』なのではないだろうか。
それに見どころはかなりあって、鍋の蓋とアルプは窮地に陥ったときに一時的に融合して、ふたりの全ステータス、能力を合算、共有して形勢を逆転させていた。
これは予選でもそれ以前の本戦試合でも時折ふたりのあいだでステータスや能力交換が行われているようすだったので、それの最終奥義といったところだろうか。
大盾装備の巨人族の耐久力をそのままに俊敏さや状態異常付与能力を、相手に肉薄しながら与えられるというのは一時的とはいえなかなかの強化具合だ。
よく視たら鍋の蓋の持つ『壺』を介して力の交換がされているらしい。
『壺』……そういえば鍋の蓋がジャルグからもらった報酬の内容を今まで知らなかったが、あれがそうなのかもしれない。
あぬ丸の場合は、オセロメーの戦士を召喚することができる宝器に経験値かレベルか……不可逆のなにかを捧げると────黒曜天母の力の一端が顕現した。
これが黒曜天母という神にも等しい存在の力だとは、おそらくプレイヤーのなかではあぬ丸と僕にしかわからないことだと思うが。
黒曜天母の力を宿したあぬ丸は頭、両腕両足、胸と腰が黒曜石に覆われた。
頭は黒いジャガーのような形に、両腕と両足は鋭く太いひとつひとつが剣のような爪が生え、腰からは長い尻尾が生えている。
そして、そのすべてが黒曜石のような鈍い虹色の艶がある。
……なぜか黒曜石で覆われている以外の部分の装備がなくなってしまい、アバターの素肌が見えていて少し扇情的な見た目になってしまっているが。
こうして飛躍的にあがった攻撃力とスピード、そしてどういう原理か魔法さえも切り裂く爪と人の身体ではとてもできないようなしなやかでアクロバットな動きで形勢を逆転させ勝利をおさめていた。
……対戦が終わり、黒曜天母の力が解除される寸前に“力の意識”がなんとなくこちらに向いた気がするのは……気のせい、ということにしておこう。
そうしてふたりとも大きな見せ場をつくっていたが、切り札をきったあとの対戦では善戦していたものの敗退してしまった。
「ここまで勝てると思ってなかったから満足だ」
「私もー」
「おふたりともあとでいろいろお聞きしたいのですが」
「おぅふー」
敗退した時点でふたりは観客席にもどってきていて、検証野郎Zに淡々と、しかし有無をいわさない圧力で詰め寄られていた。
そして今はベスト4の対戦のひとつが行われており、対戦カードはシャケ茶漬けと……龍星だ。
「シャケ茶漬けもああ見えてプレイスキルがめっちゃ高いけど、さすがに相手が悪いかなぁ」
「そうだな……」
龍星は連撃を重ねれば重ねるほどステータスがあがる技能やユニーク武器の力などがあるのでシャケ茶漬けは最初から切り札らしい黄金の太刀魚っぽい太刀を抜いて短期決戦を仕掛けていたのだが、相手は優勝大本命のプレイヤーということでそれを涼しげに対応して見せている。
対戦時間が進んでいくごとに龍星のスピードがあがり、切り札を切ったあぬ丸とほとんど同じくらいになる。
しかもおそろしいことにそのスピードはさらにあがっていっていた。
しかし、シャケ茶漬けも食らいついていて、お互いにLPが危険水域まで減っていっている。
そして────。
“くっそ! これを避けるかぁ!?”
“ははっ……! 楽しかったぜー”
シャケ茶漬けが勝負をかけて放った戦闘エリアのほとんどをカバーするような黄金の斬撃の嵐を生き残った龍星のふたつの刃を受け、シャケ茶漬けのLPバーが砕け散った。
「ぬぁぁっ! 負けたー!」
勝者が確定し、もう一方のベスト4の対戦が始まったところでシャケ茶漬けが悔しさをにじませながら観客席に現れる。
「お疲れぃー、でもいい線いってたよぉ」
「決勝でもいいくらい見応えがあったと思う」
「ああ、すごかった」
みんなで労うと、シャケ茶漬けが感極まったように眉間をつまんで天を仰ぐ。
「うっ、あったけぇ……」
「私の知らない技がなかったですね」
「お前はマジお前……。いつも新技の検証頼んでんだから当たり前だろうが」
検証野郎Zの言葉に肩を落としてジト目になりながら、席についた。
「なにが悔しいってあいつの切り札を引きだせなかったことなんだよなぁ」
「龍星の切り札がなにか知ってんのー?」
「いや、知らねぇけどなんとなく余力残してんのがわかるっつーか」
「へぇ、じゃあ決勝で見れるかなぁ?」
「あー、順当に行けば次の相手は巴だろうからあり得るな」
そういいながらシャケ茶漬けが眼下の対戦に目を移す。
今話題にでた『巴』という女性プレイヤーと海賊のような格好をしている女性プレイヤーが戦っているが、確かに巴のほうが今のところ形勢が有利のように見えた。
彼女のことは本戦が始まってから初めて知ったが、常に下級の天使並みに光属性を、そしてわずかだが聖属性をまとっているのが目についたので印象に残っている。
「あいつは天使の分厚い加護を受け入れた世界線の龍星って感じだな」
「ほぅ」
それであんなに光属性が強く、聖属性をまとっていたのか。
さすがに気になったので、《慧眼》で巴の情報を視てみる。
……なるほど。
どうやら四大天使の一翼『暁大狼の天使アエオラ』の加護を受けているらしい。ヘリオネ以外の四大天使の名前を見聞きしたのは初めてだな。
うぅん……ヘリオネのあの感じが特殊なのかそもそも天使の『加護』とはそういうノリで授けるものなのか少し気になる。『恩寵』だともう“交わった”ことが確定してしまうし……。
ちなみにヘリオネは本戦が始まってから、龍星が対戦しているときにすごい形相で凝視している。まだ振り切れていないらしい。
そしてその視線を意にも介さず、調子をまったく崩さない龍星にも謎のすごみを感じる。
「あの人も優勝候補大本命にあがってたよね。職業も聖騎士で、装備も戦い方も王道聖騎士スタイル」
「プレイヤーのなかでもトップクラスに堅牢で一撃も重いので、通常の双剣との相性でいえば分が悪いですね」
「でもこう、もしトモちんが勝ちあがったら光陣営と闇陣営の頂上決戦って感じでアツいねぇ。龍星は四大天使のひとりと因縁があるわけだしー」
そういいながらあぬ丸がにやりと笑う。
確かにそのシチュエーションはおもしろいな、と素直に思った。ほかの面々も同じだったようで、うなずいている。
そうこうしているうちに対戦は佳境に突入していて、海賊風のプレイヤーがなんと海の波ごと海賊船を召喚し、そのまま突撃するという驚きの質量攻撃を仕掛けるも一歩届かず、敗退となった。
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(ムーンライトノベルにも掲載しています)