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番外編
小話:1周年記念イベント -決勝・エキシビジョンマッチ-
これまで流れるように対戦が行われてきたが、やはり決勝は違うのかすぐに対戦には入らずに格闘技の選手入場前のような演出が入った。
手動かAIに任せたのかわからないが、これまでのそれぞれの見どころのある戦闘シーンを集めた映像が流れたあと、暗くなった舞台からリングコールとともにスポットライトがあたって龍星と巴が姿を現す。
やはり定番の煽り演出は否が応にも盛りあがるのか、観客席全体からも歓声が響き渡る。
ふたりの準備が完了したという合図ののち、ついにプレイヤー最強を決める戦いが始まった。
その戦いは決勝に相応しく息もつかせない一進一退の攻防で、それぞれ武器、防具、技能、プレイヤースキルの頂点をいかんなく僕たちに見せてくれた。
龍星のジョブと武器では本来巴の戦闘スタイルとは相性が悪いとのことだが、通常の双剣士よりも何倍も上の連撃によるステータスアップで徐々に巴の堅牢な防御を貫いてLPを削いでいっている。
巴のほうも、どんなスピードスターでも近接職である以上、攻撃するときは己に接近しなければならないということをわかっていて、龍星の攻撃を受けながらも重い一撃をクリーンヒットはしないまでもかすらせてダメージを稼いでいる。
観客席は先ほどの歓声が嘘のように静まり返っていて、みんな固唾を呑んで決勝の行方を見守っていることが伝わってきた。
そして、お互いにLPが危険域にはいってきて先に決定的な一撃を入れられたほうが勝者となるという空気が漂ってきたころ────。
“もーらいっ!”
“っ! ……ふ、それはこちらのセリフだ!”
龍星が隙をついて斬撃を見舞い、巴のLPがゼロになるが……なにかの技能か特殊効果か、LPがゼロになっても巴は倒れず、逆にわずかに気を緩めた龍星に重い一太刀を浴びせる。
“ぐああっ! ……なーんてな”
“なにっ!?”
龍星もLPが砕け散ら……ずにまだ動けるようだった。しかも……。
“食いしばり持ってんのはお前だけじゃねぇぞっ、とぉ!”
突如、龍星からなにか禍々しい黒紫のオーラがほとばしったかと思うと────。
“ゴアアアアアアアアアッ!!!!!!”
“っ、くああっ!!”
龍星のすがたが見えなくなるくらいのオーラのなかから……巨大な“ドラゴン”の頭が出現し、凶悪なあごをガパッと開けると前方すべてを滅するような力の奔流を吐きだし、巴を呑みこんだ。
すでにLPがなくなっていたことと、なんらかの食いしばり効果もこの破滅的な力の前には為す術がなかったのか、巴のLPバーは今度こそ砕け散った。
…………。
……あのドラゴンを見たときからなんだか嫌な予感がしていたので、僕たちのいるこの観客席エリアの空間を《凝滞》の力でずらす。
案の定、対戦が終わったにも関わらず戦闘状態は解除されず、顕現されたままのドラゴンの頭が“こちら”を向く。
直後、グラッと空間が揺れる感覚がした。
「……」
ただでさえシステム的にわけられた空間だというのにさらに空間をずらしていてさえ揺れが伝わるとは。恐ろしい。
あの黒紫の、邪悪さすら感じるドラゴンが龍星のことを気に入ったという闇の世界の妖精なのだろう。
シルヴァやノーナクラスの『古き妖精』と呼ばれる存在なのはあきらかだった。
……というか、まったく帰る気配がなくこちらを見ているのだが、どうにかならないだろうか?
と、思ったところで、よく知る威圧感がどこかからドラゴン目掛けて飛んできた。
「ふ……」
その気配に頬が思わず緩んでしまう。
どこにいるのかわからないが、バラムのものだろう。
今や古き妖精たちに匹敵する実力を得てきているバラムの威圧感にやっとドラゴンはふんっと大きな鼻息をひとつついて消えていった。
……今度あいさつにでも行ったほうがいいのだろうか? イベントが一段落ついたらノーナとシルヴァにでも聞いてみよう。
その後、なにごともなかったかのように優勝者の名前がコールされ、表彰式が始まった。
ちなみに先ほどのドラゴンとのあれこれはあぬ丸たちは認識していなかったようだった。あきらかにこちらを向いていたというのに、話題にでず、意図的に話を逸らしている風でもなかったからだ。
おそらく認識できていたのは僕とバラムたち……あとはヘリオネくらいだったのではないだろうか。
まぁ、過ぎたことはさておき。
表彰台はベスト4まで対象のようで、シャケ茶漬けがふたたび観客席から舞台へ移動していった。
そこで巴が龍星へ「アエオラの名のもとに邪悪な竜を討つ」と宣戦布告をしていたのが印象的だった。
あぬ丸と鍋の蓋からきいたところによると、巴は『勇者』とも呼ばれているようで、やはり勇者と竜というのは縁ができてしまうものなのだろうか。
……決着をつけるのはいいが、舞台は闇の世界ではなく、できればどこか違う、なにもない場所で戦ってほしい。
また月が破壊されるようなことになるのは困る。
さて、プレイヤー最強が龍星に決まったところで、いよいよ一部のプレイヤーが待ちに待ったさらなる『お祭り』が始まる。
ここからはプレイヤー投票で選抜され、参戦を了承した住民たちと戦えるエキシビジョンマッチの時間だ。
住民ごとに空間が区切られていて、プレイヤーは好きな住民を選んで戦うことができ、戦闘中でもそこから離脱してほかの住民へ戦いを挑むことも可能だ。
観戦側もどの住民を見るか自由に切り替えることができる。
パッと見、参加プレイヤーが集中しているのはバラムとヘリオネのようで、シルヴァは意外と少ない。まぁ、シルヴァはダンジョンでプレイヤーとの接触頻度が高いので後回しにされてしまったのかもしれない。
……とはいえ、ヘリオネは手心を一切くわえずプレイヤーを焼きはらっている。おそらくかけられているであろうデバフ調整が効いているとは思えない威力だ。
常時放っている熱によるスリップダメージもものすごいので、プレイヤーがつぎつぎと溶けていった。
しばらくするとプレイヤーは「これは無理だ」と判断してほかの住民へ切り替えていってしまった。
そしてバラムはというと……。
“……なんか、兄貴の機嫌がすごく悪い気がする……”
“やべぇファンがなんかいってる”
“やっと鉄銹ニキと戦えるぜー!”
“野郎ども乗りこめー!”
“わぁい!”
“わぁい!”
“よっしゃあー!”
“あっ! 兄貴に無策で突っこむのは……”
バラムは一振りで突撃してきたプレイヤーを鎧袖一触のもとに吹き飛ばす。
さらに、デバフのためか倒しきれなかったプレイヤーに素早く詰め寄りトドメを刺していた。
相手を倒すごとに赤黒いオーラを纏い、瞬く間に威圧感が増していった。
“……そういえば鉄銹ニキって敵を倒せば倒すほど強化されるんだっけ”
“やっべ、テンションあがって忘れてた”
“あーもうめちゃくちゃだよ”
確かに、バラムに挑戦しているシャケ茶漬けのいうとおり、機嫌が悪そうだ。
原因は……先ほどのドラゴンの件だろう。
これは舞踏会で離れないだけでは機嫌が回復しないかもしれないな。
バラムもこの世界の存続のためにプレイヤーが楽しいと思うギリギリのラインで苦戦するように手心をくわえる手筈ではあったのだが……今の状態ではそれは頭になさそうだな。
たださすがにまだヘリオネほど理不尽ではないので、プレイヤーたちの目の輝きは失われていなかった。
ちなみに、プレイヤー視点のバラムの装備は《過ぎし日の面影》を模した効果によって傭兵シリーズ一式と鋼の大剣に見えていることだろう。
性能はデバフ状態でも傭兵シリーズや鋼の大剣よりも性能がいいはずなので違和感があるとは思うが……もしかしたらシャケ茶漬け以外はバフがかかっているからだと思っているかもしれない。
ほかにもユヌの傭兵ギルドのサブマスター、サーリハと愛馬のリヤーフがコンビで参戦していたり、港町のカトルで見たような服装の屈強な男性などが参戦していた。
意外だったのは検証野郎Zと盟友契約を結んでいるジャルグが参戦していたことだった。僕が知っているジャルグの性格だと参戦を了承するとは思えなかったから。
どういう戦いをするのか見てみれば、《魔物化》でゴールデングラトニーポッドになった金庫番の金壺がひたすら大暴れしていた。
ダンジョンの稼ぎが順調なのか、プレイヤーがほとんど初見で対応できていないのか結構いい塩梅でプレイヤーを苦戦させている。
そんなこんなで開催されたエキシビジョンマッチは結局サービス精神旺盛なシルヴァがダンジョンでは見せていないらしい技や姿などを披露してプレイヤーを多く呼び寄せていた。
その後、なんとサプライズで架空の使者に化けているノーナとこちらはちゃんとした使者のヘリオネの対戦が催された。
ふたりの戦いは互角で、徐々に空間が悲鳴をあげるほど激しくなってしまったため、勝負がつく前に強制終了となった。
ノーナもああ見えて結構好戦的だからな……。
リアルタイムで掲示板を追っていたらしい検証野郎Zによると、あの理不尽の塊のヘリオネに互角に渡り合っていたということで、闇の世界の使者の株も大幅にあがったらしいとのことだった。
……まぁ、その使者は存在しないんだが。
ノーナも細剣は一切ださずに、見た目上は魔法主体で戦闘をしていた。しかし相手はヘリオネということで厳しいときはこっそり糸を使っていたが。
仮にノーナ自身がプレイヤーたちに認識されても今回の使者とはあまり結びつかないだろう。
そんなこんなでアルスト1周年記念の目玉のひとつ『神に捧げる武闘会』は大盛況のうちに幕を閉じた。
手動かAIに任せたのかわからないが、これまでのそれぞれの見どころのある戦闘シーンを集めた映像が流れたあと、暗くなった舞台からリングコールとともにスポットライトがあたって龍星と巴が姿を現す。
やはり定番の煽り演出は否が応にも盛りあがるのか、観客席全体からも歓声が響き渡る。
ふたりの準備が完了したという合図ののち、ついにプレイヤー最強を決める戦いが始まった。
その戦いは決勝に相応しく息もつかせない一進一退の攻防で、それぞれ武器、防具、技能、プレイヤースキルの頂点をいかんなく僕たちに見せてくれた。
龍星のジョブと武器では本来巴の戦闘スタイルとは相性が悪いとのことだが、通常の双剣士よりも何倍も上の連撃によるステータスアップで徐々に巴の堅牢な防御を貫いてLPを削いでいっている。
巴のほうも、どんなスピードスターでも近接職である以上、攻撃するときは己に接近しなければならないということをわかっていて、龍星の攻撃を受けながらも重い一撃をクリーンヒットはしないまでもかすらせてダメージを稼いでいる。
観客席は先ほどの歓声が嘘のように静まり返っていて、みんな固唾を呑んで決勝の行方を見守っていることが伝わってきた。
そして、お互いにLPが危険域にはいってきて先に決定的な一撃を入れられたほうが勝者となるという空気が漂ってきたころ────。
“もーらいっ!”
“っ! ……ふ、それはこちらのセリフだ!”
龍星が隙をついて斬撃を見舞い、巴のLPがゼロになるが……なにかの技能か特殊効果か、LPがゼロになっても巴は倒れず、逆にわずかに気を緩めた龍星に重い一太刀を浴びせる。
“ぐああっ! ……なーんてな”
“なにっ!?”
龍星もLPが砕け散ら……ずにまだ動けるようだった。しかも……。
“食いしばり持ってんのはお前だけじゃねぇぞっ、とぉ!”
突如、龍星からなにか禍々しい黒紫のオーラがほとばしったかと思うと────。
“ゴアアアアアアアアアッ!!!!!!”
“っ、くああっ!!”
龍星のすがたが見えなくなるくらいのオーラのなかから……巨大な“ドラゴン”の頭が出現し、凶悪なあごをガパッと開けると前方すべてを滅するような力の奔流を吐きだし、巴を呑みこんだ。
すでにLPがなくなっていたことと、なんらかの食いしばり効果もこの破滅的な力の前には為す術がなかったのか、巴のLPバーは今度こそ砕け散った。
…………。
……あのドラゴンを見たときからなんだか嫌な予感がしていたので、僕たちのいるこの観客席エリアの空間を《凝滞》の力でずらす。
案の定、対戦が終わったにも関わらず戦闘状態は解除されず、顕現されたままのドラゴンの頭が“こちら”を向く。
直後、グラッと空間が揺れる感覚がした。
「……」
ただでさえシステム的にわけられた空間だというのにさらに空間をずらしていてさえ揺れが伝わるとは。恐ろしい。
あの黒紫の、邪悪さすら感じるドラゴンが龍星のことを気に入ったという闇の世界の妖精なのだろう。
シルヴァやノーナクラスの『古き妖精』と呼ばれる存在なのはあきらかだった。
……というか、まったく帰る気配がなくこちらを見ているのだが、どうにかならないだろうか?
と、思ったところで、よく知る威圧感がどこかからドラゴン目掛けて飛んできた。
「ふ……」
その気配に頬が思わず緩んでしまう。
どこにいるのかわからないが、バラムのものだろう。
今や古き妖精たちに匹敵する実力を得てきているバラムの威圧感にやっとドラゴンはふんっと大きな鼻息をひとつついて消えていった。
……今度あいさつにでも行ったほうがいいのだろうか? イベントが一段落ついたらノーナとシルヴァにでも聞いてみよう。
その後、なにごともなかったかのように優勝者の名前がコールされ、表彰式が始まった。
ちなみに先ほどのドラゴンとのあれこれはあぬ丸たちは認識していなかったようだった。あきらかにこちらを向いていたというのに、話題にでず、意図的に話を逸らしている風でもなかったからだ。
おそらく認識できていたのは僕とバラムたち……あとはヘリオネくらいだったのではないだろうか。
まぁ、過ぎたことはさておき。
表彰台はベスト4まで対象のようで、シャケ茶漬けがふたたび観客席から舞台へ移動していった。
そこで巴が龍星へ「アエオラの名のもとに邪悪な竜を討つ」と宣戦布告をしていたのが印象的だった。
あぬ丸と鍋の蓋からきいたところによると、巴は『勇者』とも呼ばれているようで、やはり勇者と竜というのは縁ができてしまうものなのだろうか。
……決着をつけるのはいいが、舞台は闇の世界ではなく、できればどこか違う、なにもない場所で戦ってほしい。
また月が破壊されるようなことになるのは困る。
さて、プレイヤー最強が龍星に決まったところで、いよいよ一部のプレイヤーが待ちに待ったさらなる『お祭り』が始まる。
ここからはプレイヤー投票で選抜され、参戦を了承した住民たちと戦えるエキシビジョンマッチの時間だ。
住民ごとに空間が区切られていて、プレイヤーは好きな住民を選んで戦うことができ、戦闘中でもそこから離脱してほかの住民へ戦いを挑むことも可能だ。
観戦側もどの住民を見るか自由に切り替えることができる。
パッと見、参加プレイヤーが集中しているのはバラムとヘリオネのようで、シルヴァは意外と少ない。まぁ、シルヴァはダンジョンでプレイヤーとの接触頻度が高いので後回しにされてしまったのかもしれない。
……とはいえ、ヘリオネは手心を一切くわえずプレイヤーを焼きはらっている。おそらくかけられているであろうデバフ調整が効いているとは思えない威力だ。
常時放っている熱によるスリップダメージもものすごいので、プレイヤーがつぎつぎと溶けていった。
しばらくするとプレイヤーは「これは無理だ」と判断してほかの住民へ切り替えていってしまった。
そしてバラムはというと……。
“……なんか、兄貴の機嫌がすごく悪い気がする……”
“やべぇファンがなんかいってる”
“やっと鉄銹ニキと戦えるぜー!”
“野郎ども乗りこめー!”
“わぁい!”
“わぁい!”
“よっしゃあー!”
“あっ! 兄貴に無策で突っこむのは……”
バラムは一振りで突撃してきたプレイヤーを鎧袖一触のもとに吹き飛ばす。
さらに、デバフのためか倒しきれなかったプレイヤーに素早く詰め寄りトドメを刺していた。
相手を倒すごとに赤黒いオーラを纏い、瞬く間に威圧感が増していった。
“……そういえば鉄銹ニキって敵を倒せば倒すほど強化されるんだっけ”
“やっべ、テンションあがって忘れてた”
“あーもうめちゃくちゃだよ”
確かに、バラムに挑戦しているシャケ茶漬けのいうとおり、機嫌が悪そうだ。
原因は……先ほどのドラゴンの件だろう。
これは舞踏会で離れないだけでは機嫌が回復しないかもしれないな。
バラムもこの世界の存続のためにプレイヤーが楽しいと思うギリギリのラインで苦戦するように手心をくわえる手筈ではあったのだが……今の状態ではそれは頭になさそうだな。
たださすがにまだヘリオネほど理不尽ではないので、プレイヤーたちの目の輝きは失われていなかった。
ちなみに、プレイヤー視点のバラムの装備は《過ぎし日の面影》を模した効果によって傭兵シリーズ一式と鋼の大剣に見えていることだろう。
性能はデバフ状態でも傭兵シリーズや鋼の大剣よりも性能がいいはずなので違和感があるとは思うが……もしかしたらシャケ茶漬け以外はバフがかかっているからだと思っているかもしれない。
ほかにもユヌの傭兵ギルドのサブマスター、サーリハと愛馬のリヤーフがコンビで参戦していたり、港町のカトルで見たような服装の屈強な男性などが参戦していた。
意外だったのは検証野郎Zと盟友契約を結んでいるジャルグが参戦していたことだった。僕が知っているジャルグの性格だと参戦を了承するとは思えなかったから。
どういう戦いをするのか見てみれば、《魔物化》でゴールデングラトニーポッドになった金庫番の金壺がひたすら大暴れしていた。
ダンジョンの稼ぎが順調なのか、プレイヤーがほとんど初見で対応できていないのか結構いい塩梅でプレイヤーを苦戦させている。
そんなこんなで開催されたエキシビジョンマッチは結局サービス精神旺盛なシルヴァがダンジョンでは見せていないらしい技や姿などを披露してプレイヤーを多く呼び寄せていた。
その後、なんとサプライズで架空の使者に化けているノーナとこちらはちゃんとした使者のヘリオネの対戦が催された。
ふたりの戦いは互角で、徐々に空間が悲鳴をあげるほど激しくなってしまったため、勝負がつく前に強制終了となった。
ノーナもああ見えて結構好戦的だからな……。
リアルタイムで掲示板を追っていたらしい検証野郎Zによると、あの理不尽の塊のヘリオネに互角に渡り合っていたということで、闇の世界の使者の株も大幅にあがったらしいとのことだった。
……まぁ、その使者は存在しないんだが。
ノーナも細剣は一切ださずに、見た目上は魔法主体で戦闘をしていた。しかし相手はヘリオネということで厳しいときはこっそり糸を使っていたが。
仮にノーナ自身がプレイヤーたちに認識されても今回の使者とはあまり結びつかないだろう。
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