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私の婚約者。
一時期は愛し合っていた婚約者。

そうして私は言った、
「婚約破棄しましょう。」

浮気相手は、私よりも可愛い、私の大親友。
もう全て知っています。だから、せめて貴方たちには破滅してもらいます。

舞台は貴族たちが大勢参加するパーティーで。
どうせなら、派手にやってやりたいと思いますの。

私は大声で喋った、たくさんの人に貴方たちの悪事が知れ渡るように。

「ここで、話で遮ってしまい申し訳ないのですが、。
私と、私の婚約者は、婚約破棄させていただきます!」
もちろん、婚約破棄の話など、私の婚約者には伝えていない。

私の婚約者は、
「っえ?
どうしたの、?ドッキリ?」
「…そんなわけないでしょう。」
私は冷たく切り捨て、話を続ける。

「婚約破棄の理由ですが、私の婚約者は、
私の大親友と不貞を働いていました!
元々、政略結婚などではなかったはずです。
まぁたとえ政略結婚であったとしても、許しがたい行為ですけどね。」
…そう、貴族の中では、政略結婚だとしても不貞などは行わないのが紳士だと言われている。

私は私の婚約者に向けて、追い打ちをかける。
「何か反論できますか?」
「…違う!違う違う!!
俺は浮気などしていない!
君も愛している!
愛しているけど…。」
(…愛しているけど?)
「愛しているけど!真実の愛は違う人に捧げただけだ!」
(…とんだクズね。
なんとなく、諦めがついたわ。)

「…そうなんですね。
そんな言い訳は終わりにして、婚約破棄しましょう??」
「…え?」

…今ので婚約破棄しなくても良いと思ったのかな?そんなわけないのに。
「だから、婚約破棄は?」
「だって、君も愛しているって…」
「だけれど、真実の愛は違う方なのでしょう?
それで我慢できるほど私は強くありませんもの。
婚約破棄、しましょう??」

「…違う!
反省するから!君だけを愛しているから!!」
…公の場でこれだけ馬鹿な姿を晒して、恥ずかしくないのかしら??

「知りません、さようなら。」

(ん~スッキリした!!)
無事に婚約破棄もできたし、あの人は今頃幽閉でもされてるんじゃないかしらね。
ざまぁみろでしかないわ。

さて、私は他国へ逃げましょうかね。
これ以上ここに留まる理由もないし。
いくら私は悪くないと言っても、変な目で見られることもあるだろうし。
とりあえず、留学でもしてみましょうかね。
生憎、お金は婚約者からたくさんもらったし!

…散々な思いをしたけれど、正直スッキリしたし、ざまぁみろって感じね!!
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