上 下
1 / 1

婚約破棄ならどうぞご勝手に。

しおりを挟む

元々、私はこの国の第一王子と婚約関係にあった。
…でもそれは、政略的なもの。
普通は、第一王子なんてすごい人で、おめでたいものなのだが。

私には想い人がいたし、多分王子も想っている人がいたのではないかしら?
でもそんな面倒くさい関係も今日でお終い!

なぜなら、今日が待ちに待った婚約破棄の日だからだ!
…普通は、「婚約破棄」という言葉はマイナスなイメージを持たれるかもしれないけれど。


煌びやかな王室で行われた、私への婚約破棄。
この国の第一王子は言う。

「_リリナ。
貴方との婚約を、ここで破棄する。」

「えぇ。ありがとうございます。
すぐにでもしましょう。」
(…というかもうしてるのか。)

私がそう言うと、王子は少し嬉しそうに、
「君がそう言ってくれて、良かったよ。
お互い幸せになろうね。」

…別に好きでもなんでもなかったけれど、普通にいい王子だよなぁ…。

「えぇ、それでは、さようなら。」

(…王子が、良い人で良かった。
これで婚約破棄を拒まれていたらどうしようかと思ってしまった。)


…でも!これで私は晴れて一人の身!
想い人の所へ行こう!

…ちなみに、想い人はアカツ、という名前。他国の王子さまだ。
私が大学に通っていたころ、アカツは留学で来ていたのだ。

アカツが道に迷っていたところ、私が案内して。
それから仲良くなったんだっけ?

私が婚約する前に、こう言ってくれた。
「なぁ、リリナ。
俺たち、いつか。一緒に結婚しような。」

…えぇ、勿論。
今日、貴方に会いに行きますよ。



…あの後、会いに行き、驚くほどに婚約までは早かった。
アカツの両親も、私たちの婚約には理解してくれていて、
今はとっても幸せだっ!
しおりを挟む

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(1件)

おゆう
2022.09.21 おゆう

ざまぁタグ有りますが、それらしいざまぁがよく分かりませんでした💦。

久遠りも
2022.09.21 久遠りも

ご感想ありがとうございます。
確かに、そうですね…!ありがとうございます。改めさせていただきます。

解除

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。