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婚約破棄ならどうぞご勝手に。
しおりを挟む元々、私はこの国の第一王子と婚約関係にあった。
…でもそれは、政略的なもの。
普通は、第一王子なんてすごい人で、おめでたいものなのだが。
私には想い人がいたし、多分王子も想っている人がいたのではないかしら?
でもそんな面倒くさい関係も今日でお終い!
なぜなら、今日が待ちに待った婚約破棄の日だからだ!
…普通は、「婚約破棄」という言葉はマイナスなイメージを持たれるかもしれないけれど。
煌びやかな王室で行われた、私への婚約破棄。
この国の第一王子は言う。
「_リリナ。
貴方との婚約を、ここで破棄する。」
「えぇ。ありがとうございます。
すぐにでもしましょう。」
(…というかもうしてるのか。)
私がそう言うと、王子は少し嬉しそうに、
「君がそう言ってくれて、良かったよ。
お互い幸せになろうね。」
…別に好きでもなんでもなかったけれど、普通にいい王子だよなぁ…。
「えぇ、それでは、さようなら。」
(…王子が、良い人で良かった。
これで婚約破棄を拒まれていたらどうしようかと思ってしまった。)
…でも!これで私は晴れて一人の身!
想い人の所へ行こう!
…ちなみに、想い人はアカツ、という名前。他国の王子さまだ。
私が大学に通っていたころ、アカツは留学で来ていたのだ。
アカツが道に迷っていたところ、私が案内して。
それから仲良くなったんだっけ?
私が婚約する前に、こう言ってくれた。
「なぁ、リリナ。
俺たち、いつか。一緒に結婚しような。」
…えぇ、勿論。
今日、貴方に会いに行きますよ。
…あの後、会いに行き、驚くほどに婚約までは早かった。
アカツの両親も、私たちの婚約には理解してくれていて、
今はとっても幸せだっ!
応援ありがとうございます!
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ざまぁタグ有りますが、それらしいざまぁがよく分かりませんでした💦。
ご感想ありがとうございます。
確かに、そうですね…!ありがとうございます。改めさせていただきます。