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ねえ、ルリン。
しおりを挟む「ねえ、ルリン?
私のこと好き??」
_そんな言葉から始まる、わたしたちの物語。
「なんですか、ルル様。
…貴方にはちゃんと婚約者がいるでしょう??」
またその話か。
「だって~!!!
私はルリンと結婚したい!!
それに、あいつ何考えてるかわかんないんだもん!!」
ルリンは呆れたように言った。
「…ルル様。
婚約者のことをあいつ呼ばわりは、令嬢としてどうなのでしょう??
ルリンは貴方の未来が心配です…」
「…いいじゃん君が私の婚約者になってくれるんだから!!」
「ルル様。
俺はルル様のことが好きですが、それはあくまで敬愛です。
これ以上は令嬢として、お控えください。」
「そうですよ私はどうせ悪役令嬢ですよ~~だ!!」
考えていると、ある名案が思い浮かんだ。
(ということは、婚約者と婚約破棄すれば、ルリンと結婚できるのでは??
そうだそうしよう!今までなんでこの方法を思いついていなかったのだろう!!)
「ねえルリン婚約破棄してこよう!?!?
いますぐ!!はやく馬車をだして!!」
私の名案に感動したのか、ルリンはしばらく動かなかった。
「…どうしたのルリン??
もしかしなくとも感動してる??」
「はぁ~~~~!!!!!!
貴方はいったい何を考えたらそんな楽観的にいられるんですか!?!?」
!?!?
「いやだなルリン、そんなに私の提案が良かったからって、嫉妬しないでよぉ?」
「貴方は一体どこまで脳内お花畑なんですか!?!?
…こんな主人に仕えた自分を呪いたい…。。」
「え??
どういうこと??」
「いいですか。
元々婚約破棄というのはお互いの合意があって行われるものです。
きっとルル様が『婚約破棄したい』と言っても、それはあっちの方も了解しなければ婚約破棄などできません。」
「…そういうことなの??」
「はあ、貴方は本当に馬鹿ですね。」
「ちょっと!?!?
主人に馬鹿は失礼じゃない!?!?
…ということは私が破天荒に行動して、婚約破棄したいって思わせばいいのね!?!?」
「…。
まぁ、そうですね。」
「ねえ、ルリン!!
私が婚約破棄すれば、私と婚約してくれる!?」
ルリンは困ったように。
「…考えときます。」
よぉし~~!!!!
これから婚約破棄されるように頑張るわよ~~!!!
__そのうち、婚約者にルルが見放されて、すぐにルリンと婚約できるのは、ルルは知らなかった…__
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