少年の物語

(^^)

文字の大きさ
上 下
27 / 28

武闘大会

しおりを挟む
ある日の昼頃、いつものようにソラは依頼を終わらし、酒場で食事をとっていると、メジトが話かけてきた。

「よぉーソラ」

そう言ってソラの目の前に腰掛けた。

「んぐ・・
メジトも依頼?」

「まー、そうなんだが・・
この時期なにがあるか知ってるか?」

「何かあるの?」

「それはな、武闘大会が開催されるのだ。」

武闘大会とは東の大陸で行われる大会である。街や都市に招待所が送られ、その街や都市の中で代表を3人選び、出場できるのだ。招待所が送られるのは、32個の街や都市に送られており、このガメリアの街にも送られてきているのだった。

「うわー、何それ?楽しそう!」

ソラは目を輝かせた。

この街では、冒険者のランクの高い人から順に選ばれるのだと言う。去年はメジト、ミリヤ、アイリスが出たらしい。そして、成績はベスト8だったと言う。

「僕も出れるの?」

「出たいか?」

「出たいよ!」

「そっか!なら出ればいい!多分今年は、アイリス、ミリヤの2人は確定で入ると思う。残りのひと枠なんだが、俺か、ソラ、ルーンの野郎のどちらかだが、ルーンはめんどくさそうなイベントには参加しないんだ」

「本当に?やったーー!」
ソラはとても喜んだ。

「そう言えばアイリスとルーンって誰?」

聞いた事ない名前に首を傾げた。

「そっか!まだ見た事ないか!アイリスは俺たちパーティーのもう1人のメンバーでガメリアの街が誇る初のSランクだ。居場所は分からんがこの時期になるとひょっこり戻ってくるんだよ。どこで、何してんだか。ルーンってやつはもう1人のBランクのやつだ。基本めんどくさがりで、依頼を一気に受けて金を稼いだら、お金が無くなるまで依頼をしないって奴で少し変わった奴だ。」

「へー!見てみたいなー。」

「ま、そのうち会う機会なんてあるだろ!でも、今年はガメリアの街が優勝するかもしれないな。ミリヤも力を付けたし、なんてたってソラがいるもんな。」

メジトは楽しみだと言った。

その大会は今から2週間後にクシャル王国で行われる。






しおりを挟む

処理中です...