出会いから出逢いへ

茶雲

文字の大きさ
4 / 4

4話

しおりを挟む
古夜大和
「ただいま。お姉ちゃんいる?」

古夜武蔵
「おかえり。大和と詩織ちゃん、いや大和のお嫁さんって言った方がいいかな?」

古夜大和
「それを言うなら今はまだ、詩織さんは僕の婚約者です。」

詩織
『そんな堂々と婚約者って、嬉しいけど凄く恥ずかしい…。』

古夜武蔵
「それで話しってなに?」

古夜大和
「詩織がここにきた理由がジュースの買いかたを学びにきたんだっけ?」

詩織
「ち、違‼︎…。」
『出会いが自販機だから何も言えない…けど、やっぱり…恥ずかしい…。』

古夜大和
「着ぐるみ祭りがここで毎年やってるんだけど、その運営委員長が詩織の学校で忙しくて参加が難しくなってしまって代わりに詩織がきたってこと。」

古夜武蔵
「着ぐるみ祭りか…毎年みんなの楽しみだから嬉しいけど、あれ結構大変だよ。でも、詩織が頑張ろうとしてここまで来てくれたんだもんね。応援するよ。」

「それで、何を聞きたいの?」

詩織
「着ぐるみの祭りに参加したいです。どうしたらいいですか。出場者の名前のところには先生の代わりにと書きたいのですが、どうしたらいいか…。」

古夜武蔵
「毎回先生が全て決めていたから…。何か先生から紙とか貰ってない?」

詩織
「そういえば、先生から封筒をもらった気がする。」

ガサガサ
[先生より|詩織、先生のために代わりになってくれてありがとう。私たちにまた神様が私たちに新しい命を授けてもらったからここから動けないんだ。だから真っ先に手を挙げてくれて本当にありがとう。詩織のおかげで1つの命の誕生の瞬間を一緒に支えることができる。本当にありがとう。
 祭りのことなんだが、毎年俺が全て決めてしまっていて、着ぐるみは自由なんだが、競技とかやることは毎年流行ってるものや閃いたことで毎回種目を変えているんだ。だから今年は詩織の祭りだ。詩織の詩織による詩織の成長のための祭りだ。変わりたいって先生に言ってくれたよな。変わるチャンスじゃないか。詩織が変われることを俺は見守っているよ。]

詩織
『私が変わるために、こんなに素晴らしいチャンスを…先生やっぱり素敵‼︎。』

「頑張ってみたいけど…私にできますかね…
いきなりこんな責任ある仕事を任されてしまったんですけど…。」

古夜武蔵
「いきなりこの街にきて凄い責任重大な役目を持たされちゃったのかもしれないけど、私たちもいるから大丈夫だよ。いつもはあなたの先生が全てやっちゃう…できちゃうから1人でやってしまうんだけど、今回は私たちも計画するところから関われるんだから私たちの祭りが作れそうだね。一緒に頑張ろうね。それに、大和がずっと隣で支えてくれるよ。きっと…。」

古夜大和
「きっとじゃなくてずっと俺が隣で詩織のことを支えるよ。」

詩織
「……………。ぁりがと。」

恥ずかしさのあまり声が上手く出なかった…
同時に顔も暑くなってきて汗も少しかいてきてしまった…。

古夜大和
「ありがとう。一緒に頑張ろう‼︎。」

ガバっと顔を近づけて手を握られ、あぁ…
カッコいい顔が目の前に…もう…ダメそう…

プシュー

好きな人の顔が目の前に……
本当に…幸せです…

バタ‼︎

私の新しい物語が始まった。

しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

いちばん好きな人…

麻実
恋愛
夫の裏切りを知った妻は 自分もまた・・・。

靴屋の娘と三人のお兄様

こじまき
恋愛
靴屋の看板娘だったデイジーは、母親の再婚によってホークボロー伯爵令嬢になった。ホークボロー伯爵家の三兄弟、長男でいかにも堅物な軍人のアレン、次男でほとんど喋らない魔法使いのイーライ、三男でチャラい画家のカラバスはいずれ劣らぬキラッキラのイケメン揃い。平民出身のにわか伯爵令嬢とお兄様たちとのひとつ屋根の下生活。何も起こらないはずがない!? ※小説家になろうにも投稿しています。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

【完結】妻の日記を読んでしまった結果

たちばな立花
恋愛
政略結婚で美しい妻を貰って一年。二人の距離は縮まらない。 そんなとき、アレクトは妻の日記を読んでしまう。

俺の可愛い幼馴染

SHIN
恋愛
俺に微笑みかける少女の後ろで、泣きそうな顔でこちらを見ているのは、可愛い可愛い幼馴染。 ある日二人だけの秘密の場所で彼女に告げられたのは……。 連載の気分転換に執筆しているので鈍いです。おおらかな気分で読んでくれると嬉しいです。 感想もご自由にどうぞ。 ただし、作者は木綿豆腐メンタルです。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

処理中です...