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音楽
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マスターは気分が上がっている時は音楽が部屋に流れている。
僕が起きた時、部屋にはジャズと呼ばれる音楽が流れていた。
マスターは鼻歌でジャズのリズムを真似ながら紅茶を飲んでいる姿が見えた。
僕はそんなマスターの姿を見つめているんだけれど、動かない。
今日はマスターのご機嫌が良い日、僕が起きたのを知ったら邪魔になりそうで。
大人しくマスターを見つめているとマスターは紅茶を飲みながら、微笑む。
「(マスター、ご機嫌。邪魔しないようもう一回寝ようかな)」
「菫(すみれ)はまだ起きないかな~」
「!」
マスターの口から僕の名が出て来て、僕は瞳をマスターに向ける。
マスターの瞳には優しい色が宿ってて、僕を見つめている。
「マスター」
「おはよう菫。おいで、一緒にお話しよう」
「はい!」
ピョンと立ち上がる僕に腕を広げて待っててくれるマスターの腕に、飛び込んだ。
そのままマスターは僕を胸元に抱き寄せて、自分が着ているポンチョで包んでくれた。
温かい温もりを感じながら僕が見上げるとマスターは僕の額にキスをしてくれる。
「菫、菫は私の事大好きかい?」
「うん! 大好きだよマスター!」
「私も菫が大好きだよ」
「そーしそうあいって言うんだよね?」
「相思相愛だね。勿論、菫を愛しているのは事実だ」
「マスター、ありがとう♪」
マスターとイチャイチャしていながら不意に窓の外を見つめると、白いふわふわしたのが舞い落ちていくのが見えてマスターに聞く。
「マスター、あれはなぁに?」
「ん? あぁ……雪が降って来たか。雪って言って冬になると降る神様からの贈り物だよ」
「わぁ! 触れる?」
「こうして眺めておくといい。明日には積もるだろうから散歩で触れるといいさ」
「はーい!」
マスターと窓の外の雪を眺めながら、部屋の中に流れる音楽はジャズからヒーリングミュージックに切り替わっていた。
音楽を聞きながら大事な人と過ごすこの瞬間がたまらない。
音楽を聞きながらでもマスターの温もりを感じれるのはいい事だよね。
マスターの鼻歌を聞きながら僕はマスターの腕に包まれて窓の外を眺めるのだった。
シンシンと降り始めた雪は明日には触れられるかな??
僕が起きた時、部屋にはジャズと呼ばれる音楽が流れていた。
マスターは鼻歌でジャズのリズムを真似ながら紅茶を飲んでいる姿が見えた。
僕はそんなマスターの姿を見つめているんだけれど、動かない。
今日はマスターのご機嫌が良い日、僕が起きたのを知ったら邪魔になりそうで。
大人しくマスターを見つめているとマスターは紅茶を飲みながら、微笑む。
「(マスター、ご機嫌。邪魔しないようもう一回寝ようかな)」
「菫(すみれ)はまだ起きないかな~」
「!」
マスターの口から僕の名が出て来て、僕は瞳をマスターに向ける。
マスターの瞳には優しい色が宿ってて、僕を見つめている。
「マスター」
「おはよう菫。おいで、一緒にお話しよう」
「はい!」
ピョンと立ち上がる僕に腕を広げて待っててくれるマスターの腕に、飛び込んだ。
そのままマスターは僕を胸元に抱き寄せて、自分が着ているポンチョで包んでくれた。
温かい温もりを感じながら僕が見上げるとマスターは僕の額にキスをしてくれる。
「菫、菫は私の事大好きかい?」
「うん! 大好きだよマスター!」
「私も菫が大好きだよ」
「そーしそうあいって言うんだよね?」
「相思相愛だね。勿論、菫を愛しているのは事実だ」
「マスター、ありがとう♪」
マスターとイチャイチャしていながら不意に窓の外を見つめると、白いふわふわしたのが舞い落ちていくのが見えてマスターに聞く。
「マスター、あれはなぁに?」
「ん? あぁ……雪が降って来たか。雪って言って冬になると降る神様からの贈り物だよ」
「わぁ! 触れる?」
「こうして眺めておくといい。明日には積もるだろうから散歩で触れるといいさ」
「はーい!」
マスターと窓の外の雪を眺めながら、部屋の中に流れる音楽はジャズからヒーリングミュージックに切り替わっていた。
音楽を聞きながら大事な人と過ごすこの瞬間がたまらない。
音楽を聞きながらでもマスターの温もりを感じれるのはいい事だよね。
マスターの鼻歌を聞きながら僕はマスターの腕に包まれて窓の外を眺めるのだった。
シンシンと降り始めた雪は明日には触れられるかな??
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