19 / 105
魔界編
19話「同じ想いをさせないでくれ」
しおりを挟む
魔界の海辺に近い泉があるエリアにて魔族に成り果てたアルシェードと対峙しているアルスはジリジリと距離を詰めていた。聖槍アーノルドを召喚して構えているアルスはアルシェードの真意を知っている訳ではない、ただこのままではアルシェードの事を無駄死にさせる気がして少し居心地が悪かった。
アルシェードの自我は既に魔族の力に飲まつつあったのだろう、アルスを敵だと認識した途端に襲い掛かってきた。鋭い刃の鎌を大きく振り翳して地を蹴りアルスとの空いていた距離を一気に縮めて攻撃を行う。
大きな鎌の歯を聖槍アーノルドで受け止めるとアルシェードの瞳を見つめる、そこにはまだ自我が残っているのが伺えた。アルスはギリギリと鍔迫り合いしながらもアルシェードの自我に話し掛ける。
「アルシェード……お前は憎んでいた魔族の力を受け入れて死ぬのか? それが本当にお前の魂を救う結果に繋がるのか? それで死んだカルシェンに会えるのかよ!!」
「僕はもうこの力を制御する方法を持たない。魔界に来ればカルシェンを苦しめた王家に裁きを与えるだけの力を持つ魔神を甦らせる事が出来ると思った。それは実際に出来ない訳じゃない……憎しみを糧にする魔族の王を甦らせるのに必要なのは僕の様に憎しみを持ち続けている人間の”死”がトリガー。どんな結果であれこの魔界で僕は死ぬつもりだった……王族にそれだけ憎しみを抱いていたから。アルス君、君に僕の事は理解出来ないさ……愛した者を喪った事のない君には、分からない」
「アルシェード!!」
アルシェードの瞳が魔族の力に飲まれて漆黒に染まる、それが最後だった。アルスの聖槍アーノルドを吹き飛ばして大きな鎌を素早い動きで繰り出すアルシェードは迷いがない。
もう止める事も助ける事も出来ない。それはアルスも理解しているし元から覚悟のあったアルシェードを止めようとかは思わなかったが、アルシェードの死がトリガーで魔神が甦る恐れがあるとなると迂闊に殺せない。
どうすればいいだろうか、どうしたら魔神のトリガーにしないで殺せるだろうか、そう考えていると泉の中に浮かぶ満月に視線が行く。魔界でも満月が見れるのか、そう一瞬考えてすぐにある知識を思い出す。
「一か八か、試すしかねぇか……。まずは、泉に近付ける必要があるな」
アルスがその知識を知っているのは愛するハルトがその知識を以前アルスに話していた事があった。それはハルトの勉強がある種の歴史や魔術に関する事が盛んな時期があった事もあって、その頃に得た知識らしいと聞いていた。
ハルトは魔術やハンターとしての知識を蓄える為に色々と学んでいたり勉強をしていたりと勤勉な一面があった。だからこの知識もアルスは知らなかったがハルトが「もしかしたら使うかもよ?」と言ってアルスに伝えていたのがここで発揮する事になる。
月の魔力は最大の時に光に属する魔法を使えばその効果は普段より倍増して効果が強いと教えてくれた。その魔力は魔界でも同じだってハルトが言っていたのを思い出す。
「光に満ちた満月の魔力よ、聖遺物の力に共鳴し、彼の者を浄化し、あるべき姿へ戻せ!」
「うごがぁぁぁぁ! や、やめろ!! 止めてくれぇぇぇぇぇぇ!!」
「聖槍アーノルド! 守護者の力にて命ずる! 魔族と化したアルシェードの肉体を浄化して元に戻せ!」
聖槍アーノルドを再度手の中に取り戻す為に跳躍したアルスは着地と同時に光の力を解放、そして魔族化したアルシェードの肉体を浄化し始める。黒い塊の欠片がパラパラと身体中から落ちていくと同時にアルシェードの身体は人間の時の状態に戻り地面に倒れてしまう。
息をしているのは伺える、だが魔族の力を感じる事は出来ない。これがハルトが言っていたフルムーンの魔力とはこんなにも効果があるものなんだと知った一幕ではあった。
アルシェードの身体からは完全に魔族の力は抜けていたが起き上がるまでの体力は残されてないらしい。アルシェードの傍に膝をついて見下ろすとアルシェードの瞳は悲しみに染まっていた。
「どう、して……?」
「お前は生きる事から逃げてるだけだ。本当に愛する人間を想うのであれば戦うべきなんだよ。それは残された人間しか出来ない方法だと思うぜ?」
「……たた、か、う……」
「俺はもし自分のパートナーが王家に呪いを掛けられているのであれば、解呪してから挑む。それが出来るだけの位置を俺は得ていると知っているからな。逃げてたら想い人に見捨てられるだろ」
「ははっ……間違い、ない……」
「アルシェードの戦いは1人じゃねぇよ。俺達もいる、王家にはまだ俺達の声が届くさ」
アルスはアルシェードの身体を抱き起こしてルーピンを呼び寄せて背中に乗せる。そこにシェンルの声がしたので振り向くと何かを持って傍まで来ていた。
シェンルの両手には赤い液体が入った瓶が握り締められている。それが魔海龍の血だとは思わずアルスはシェンルの方に近寄り視線を合わせる為に膝を付いて見上げると中身を聞いた。
「これは?」
「あ、アルシェード様から頼まれた、魔海龍の血……これが人間には必要なんでしょ?」
「!、これが魔海龍の血か? どうしてシェンルが?」
「私の近くに罠ある。魔海龍の血は罠に掛かればいくらでも手に入るから……持って行って」
「サンキュシェンル! これでハルトを救える!」
「気を付けろ……王家の呪い、これは個人で解呪すると王家にも知られる……魔界進軍の行動を問われるからね……」
「文句は言わせねぇ。魔族の呪いを掛けた奴が王族だからって手加減する気はねぇよ……俺は俺の人生だ。その人生で大事な人間を傷付けられたからって黙っている訳にはいかねぇ」
「いつか、私も人間の住む世界に行ってみたい……魔界より生きやすそう……」
「来るか?」
「えっ?」
「シェンルが望むなら俺の元に来るといい。少なくとも俺の家族は受け入れてくれる」
「それはいい……シェンルが生きやすくはしてくれるだろう、アルス君のご家族ならば……シェンル、自分の意志で決めるといい……君の人生だ……」
「私……っ! 逃げて! ぐはっ!?」
「シェンル!?」
幼い身体のシェンルが勢いよく吹き飛びルーピンの足元に転がる。アルシェードも事態を察して身体を起こそうとするが見えない圧力に押し潰されて動けない。
アルスも何が起きたのか判断出来ないまま攻撃の様な衝撃波を受けてルーピンよりも後ろに飛ばされたが、受け身を取ってなんとか態勢は整えれた。すぐに視界を凝らして攻撃してきた存在を確認すると、巨大な樹木が動いているのが分かった。
シェンルが血を吐きながら起き上がりその樹木を指差して、何かを唱えている。それがアルシェードには分かるのか苦し気な声でアルスへ状況を説明し始める。
「シェンルがその相手に炎を灯す……それまでの攻撃を凌いでくれ……っ! そいつは、重力と地脈の気を操る”ウッドオーカー”と呼ばれる魔族だっ!」
「なるほど、それじゃ俺が囮になるからシェンルが攻撃されない様ルーピン、カバーしてやれ!」
『ギュオン』
ウッドオーカーの枝が伸びてきてアルスを貫こうとする、それを聖槍アーノルドで切り落として攻撃を与えるが瘴気が濃いせいか、傷は思った以上のダメージを与えている様には思えない。シェンルが必死に魔界で使える魔法を唱えているのを視界に入れながら囮になっているがそう長く注意を引くには攻撃の手を緩める事は出来ない。
ウッドオーカーとのバトルが始まって数分、シェンルが完成させた炎をウッドオーカーに放つとボゥっと身体中が真っ赤な紅蓮色の炎に包まれた。それが目印になってアルスの攻撃にも力が入って行く。
暫くしてウッドオーカーが地響きの様な声を上げながら燃え尽きて消滅する。これでとりあえずの危機は去ったと考えていいだろうとアルスは汗を拭いアルシェード達の方に向かう。
「大丈夫か……?」
「僕より、シェンルが……」
「大丈夫、内臓少し傷付いただけ……回復薬飲めば回復する……」
「ありがとうなシェンル。お前のお陰で魔界でも戦える」
「シェンルは、人間と魔族のハーフとして魔族に捨てられた子……僕らのアルガスト大陸でも生きれる子なんだ……誰かの庇護は必要だけれど……」
「お袋と親父なら喜ぶだろ。まだ子供欲しいって言って養子取ろうかとか考えてもいるみてぇだし」
「私、人間の世界に、行けるの……?」
「来いよシェンル。一緒に”帰ろう”ぜ」
アルスの優しい瞳にシェンルは小さく頷いてアルスの右手に頭を乗せる。子供だから出来る事は限られてしまうがシェンルは自分で出来る事をしようとしている健気な子供だとアルスは感じ取っていた。
アルシェードとシェンルを乗せてルーピンに乗ったアルスは本隊へ合流をする為に移動を開始、漆黒の夜をルピナス色の竜と共に駆けていく姿は綺麗な輝きに見える。本隊がいるだろう仮拠点の場所に向かう最中にシェンルの姿にアルスは目を見開いた。
白銀の短い髪に暗闇では分からなかったが白い肌を持ってて、瞳はゴールドというまるで人間離れしているが自分の家族としては大事にしたくなる風貌ではあった。ランドルやガルディアが目に入れても痛くないと言い出して溺愛しそうな予感をアルスは感じていた。
アルシェードの自我は既に魔族の力に飲まつつあったのだろう、アルスを敵だと認識した途端に襲い掛かってきた。鋭い刃の鎌を大きく振り翳して地を蹴りアルスとの空いていた距離を一気に縮めて攻撃を行う。
大きな鎌の歯を聖槍アーノルドで受け止めるとアルシェードの瞳を見つめる、そこにはまだ自我が残っているのが伺えた。アルスはギリギリと鍔迫り合いしながらもアルシェードの自我に話し掛ける。
「アルシェード……お前は憎んでいた魔族の力を受け入れて死ぬのか? それが本当にお前の魂を救う結果に繋がるのか? それで死んだカルシェンに会えるのかよ!!」
「僕はもうこの力を制御する方法を持たない。魔界に来ればカルシェンを苦しめた王家に裁きを与えるだけの力を持つ魔神を甦らせる事が出来ると思った。それは実際に出来ない訳じゃない……憎しみを糧にする魔族の王を甦らせるのに必要なのは僕の様に憎しみを持ち続けている人間の”死”がトリガー。どんな結果であれこの魔界で僕は死ぬつもりだった……王族にそれだけ憎しみを抱いていたから。アルス君、君に僕の事は理解出来ないさ……愛した者を喪った事のない君には、分からない」
「アルシェード!!」
アルシェードの瞳が魔族の力に飲まれて漆黒に染まる、それが最後だった。アルスの聖槍アーノルドを吹き飛ばして大きな鎌を素早い動きで繰り出すアルシェードは迷いがない。
もう止める事も助ける事も出来ない。それはアルスも理解しているし元から覚悟のあったアルシェードを止めようとかは思わなかったが、アルシェードの死がトリガーで魔神が甦る恐れがあるとなると迂闊に殺せない。
どうすればいいだろうか、どうしたら魔神のトリガーにしないで殺せるだろうか、そう考えていると泉の中に浮かぶ満月に視線が行く。魔界でも満月が見れるのか、そう一瞬考えてすぐにある知識を思い出す。
「一か八か、試すしかねぇか……。まずは、泉に近付ける必要があるな」
アルスがその知識を知っているのは愛するハルトがその知識を以前アルスに話していた事があった。それはハルトの勉強がある種の歴史や魔術に関する事が盛んな時期があった事もあって、その頃に得た知識らしいと聞いていた。
ハルトは魔術やハンターとしての知識を蓄える為に色々と学んでいたり勉強をしていたりと勤勉な一面があった。だからこの知識もアルスは知らなかったがハルトが「もしかしたら使うかもよ?」と言ってアルスに伝えていたのがここで発揮する事になる。
月の魔力は最大の時に光に属する魔法を使えばその効果は普段より倍増して効果が強いと教えてくれた。その魔力は魔界でも同じだってハルトが言っていたのを思い出す。
「光に満ちた満月の魔力よ、聖遺物の力に共鳴し、彼の者を浄化し、あるべき姿へ戻せ!」
「うごがぁぁぁぁ! や、やめろ!! 止めてくれぇぇぇぇぇぇ!!」
「聖槍アーノルド! 守護者の力にて命ずる! 魔族と化したアルシェードの肉体を浄化して元に戻せ!」
聖槍アーノルドを再度手の中に取り戻す為に跳躍したアルスは着地と同時に光の力を解放、そして魔族化したアルシェードの肉体を浄化し始める。黒い塊の欠片がパラパラと身体中から落ちていくと同時にアルシェードの身体は人間の時の状態に戻り地面に倒れてしまう。
息をしているのは伺える、だが魔族の力を感じる事は出来ない。これがハルトが言っていたフルムーンの魔力とはこんなにも効果があるものなんだと知った一幕ではあった。
アルシェードの身体からは完全に魔族の力は抜けていたが起き上がるまでの体力は残されてないらしい。アルシェードの傍に膝をついて見下ろすとアルシェードの瞳は悲しみに染まっていた。
「どう、して……?」
「お前は生きる事から逃げてるだけだ。本当に愛する人間を想うのであれば戦うべきなんだよ。それは残された人間しか出来ない方法だと思うぜ?」
「……たた、か、う……」
「俺はもし自分のパートナーが王家に呪いを掛けられているのであれば、解呪してから挑む。それが出来るだけの位置を俺は得ていると知っているからな。逃げてたら想い人に見捨てられるだろ」
「ははっ……間違い、ない……」
「アルシェードの戦いは1人じゃねぇよ。俺達もいる、王家にはまだ俺達の声が届くさ」
アルスはアルシェードの身体を抱き起こしてルーピンを呼び寄せて背中に乗せる。そこにシェンルの声がしたので振り向くと何かを持って傍まで来ていた。
シェンルの両手には赤い液体が入った瓶が握り締められている。それが魔海龍の血だとは思わずアルスはシェンルの方に近寄り視線を合わせる為に膝を付いて見上げると中身を聞いた。
「これは?」
「あ、アルシェード様から頼まれた、魔海龍の血……これが人間には必要なんでしょ?」
「!、これが魔海龍の血か? どうしてシェンルが?」
「私の近くに罠ある。魔海龍の血は罠に掛かればいくらでも手に入るから……持って行って」
「サンキュシェンル! これでハルトを救える!」
「気を付けろ……王家の呪い、これは個人で解呪すると王家にも知られる……魔界進軍の行動を問われるからね……」
「文句は言わせねぇ。魔族の呪いを掛けた奴が王族だからって手加減する気はねぇよ……俺は俺の人生だ。その人生で大事な人間を傷付けられたからって黙っている訳にはいかねぇ」
「いつか、私も人間の住む世界に行ってみたい……魔界より生きやすそう……」
「来るか?」
「えっ?」
「シェンルが望むなら俺の元に来るといい。少なくとも俺の家族は受け入れてくれる」
「それはいい……シェンルが生きやすくはしてくれるだろう、アルス君のご家族ならば……シェンル、自分の意志で決めるといい……君の人生だ……」
「私……っ! 逃げて! ぐはっ!?」
「シェンル!?」
幼い身体のシェンルが勢いよく吹き飛びルーピンの足元に転がる。アルシェードも事態を察して身体を起こそうとするが見えない圧力に押し潰されて動けない。
アルスも何が起きたのか判断出来ないまま攻撃の様な衝撃波を受けてルーピンよりも後ろに飛ばされたが、受け身を取ってなんとか態勢は整えれた。すぐに視界を凝らして攻撃してきた存在を確認すると、巨大な樹木が動いているのが分かった。
シェンルが血を吐きながら起き上がりその樹木を指差して、何かを唱えている。それがアルシェードには分かるのか苦し気な声でアルスへ状況を説明し始める。
「シェンルがその相手に炎を灯す……それまでの攻撃を凌いでくれ……っ! そいつは、重力と地脈の気を操る”ウッドオーカー”と呼ばれる魔族だっ!」
「なるほど、それじゃ俺が囮になるからシェンルが攻撃されない様ルーピン、カバーしてやれ!」
『ギュオン』
ウッドオーカーの枝が伸びてきてアルスを貫こうとする、それを聖槍アーノルドで切り落として攻撃を与えるが瘴気が濃いせいか、傷は思った以上のダメージを与えている様には思えない。シェンルが必死に魔界で使える魔法を唱えているのを視界に入れながら囮になっているがそう長く注意を引くには攻撃の手を緩める事は出来ない。
ウッドオーカーとのバトルが始まって数分、シェンルが完成させた炎をウッドオーカーに放つとボゥっと身体中が真っ赤な紅蓮色の炎に包まれた。それが目印になってアルスの攻撃にも力が入って行く。
暫くしてウッドオーカーが地響きの様な声を上げながら燃え尽きて消滅する。これでとりあえずの危機は去ったと考えていいだろうとアルスは汗を拭いアルシェード達の方に向かう。
「大丈夫か……?」
「僕より、シェンルが……」
「大丈夫、内臓少し傷付いただけ……回復薬飲めば回復する……」
「ありがとうなシェンル。お前のお陰で魔界でも戦える」
「シェンルは、人間と魔族のハーフとして魔族に捨てられた子……僕らのアルガスト大陸でも生きれる子なんだ……誰かの庇護は必要だけれど……」
「お袋と親父なら喜ぶだろ。まだ子供欲しいって言って養子取ろうかとか考えてもいるみてぇだし」
「私、人間の世界に、行けるの……?」
「来いよシェンル。一緒に”帰ろう”ぜ」
アルスの優しい瞳にシェンルは小さく頷いてアルスの右手に頭を乗せる。子供だから出来る事は限られてしまうがシェンルは自分で出来る事をしようとしている健気な子供だとアルスは感じ取っていた。
アルシェードとシェンルを乗せてルーピンに乗ったアルスは本隊へ合流をする為に移動を開始、漆黒の夜をルピナス色の竜と共に駆けていく姿は綺麗な輝きに見える。本隊がいるだろう仮拠点の場所に向かう最中にシェンルの姿にアルスは目を見開いた。
白銀の短い髪に暗闇では分からなかったが白い肌を持ってて、瞳はゴールドというまるで人間離れしているが自分の家族としては大事にしたくなる風貌ではあった。ランドルやガルディアが目に入れても痛くないと言い出して溺愛しそうな予感をアルスは感じていた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
20
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる