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チョココロネを昔尻で潰したときの絶望感はそれはもう……
今度こそ学園!
しおりを挟む「スズ!大丈夫!?」
「ルミ?」
バンッと大きな音をたてて部屋に入ってきたのはルミとリント…とルゼさんとトウさん
他の二人まで来るなんて…
「ふあ~…」
「おいルゼ!俺は普通に歩けるからそんなに引っ張るな!」
「死隷さん、こんにちは。騒がしくてすみません」
「いえ」
何か色々カオス
「ちょっと、本当に大丈夫?スズ」
「あ、ごめんごめん大丈夫だよルミ。わざわざ来てくれてありがとう」
「良いわよ別に、友達何だからこれぐらい当たり前」
友達…えへへ
「な、何いきなり笑ってるの?やっぱり頭が…」
「あっ違う違う!その…この世界に来てから友達とか初めてだから、嬉しくて…」
「そ、そう…」
ルミが照れてる!可愛い!
と思ったらリント達も集まってくる
「あふ…事情は~全部聞いたよ…よろしくね~スズ…さん付け…な…し…Zz」
「俺も聞いた、これからよろしく!敬語も無しな!」
「…ありがとう、これからよろしくルゼ、トウ」
「そんな事よりも!何があったの!?あの日!」
「ちょ、ルゼそんな事って…」
あれって話してもいいのかな?
…こんな時こそ、この耳飾りの出番でしょ!
『キョンシーさん、聞こえる?』
『…はい』
やった!繋がった!
『何処まで話したら駄目なの?』
『私だけの判断では決めかねますが、ミカルメリの事は黙っといた方が良いと思います』
『分かった』
ここは無難にごまかそう
──・──・──
「……という事なの」
「なるほどね…」
「でも凄いな、死隷さん 氷柱魔法はかなり高位の魔法なのに相手の魔法を上回る何て…」
「かっけー!二人共、すげーな!!」
「大冒険だ…ね…Zz」
私が話した内容はこう
どうやってかは分からないけど私の部屋にあの時の女性が部屋に入ってきて危ない所をキョンシーさんが魔法で助けてくれた
そして、何やかんやで助かった…と
キョンシーさんに聞きながら話したからちょっと変な所もあるけど…大体は合ってる、と思う
「よく、無事だったね…二人共」
「う、うん…」
確かに、私キョンシーさんが居なかったら今頃どうなってたか…
「…話は終わったかい?」
丁度よくランさんが来た
「終わりました、ランさん。もうこの二人は学園に行っても大丈夫ですよね?」
「うん、問題ないよ。よろしくね」
……そう言えば今気付いたけど私、学園の服じゃなくて普通の服を着てる
「あの、ランさん」
「ん?何だい?」
「私の服…誰が着せたんですか?」
「え?あぁ、えっと…ちょっと待って!6人とも僕が着させたみたいな目で見ないでよ!違うから!(特にキョンシー君、殺気!)」
「あ、いや別に疑ってる訳じゃ…」
何か、考える素振りをするから怪しく見えたんだよね…
「スズちゃんの服を変えたのは受付嬢だよ!」
あぁ、良かった…貧相な体だってのは自覚してるけどそれでも一応女としてのプライドがあるからね
──・──・──
制服に着替えるとギルドの入口にランさんは立っていた
「お世話になりました、ランさん」
「学園生活頑張ってね…ユキミヤ・カイトの事はゆっくりで良いからね」
ランさんは最後にボソッと言うとギルドの中に戻っていった
「スズ行こう!この時間帯ならお昼の授業に間に合うから!」
「あ、うん!」
あいつがいるんだろうけど、でも楽しみだなぁ
学園生活かぁ…
──・──・──
「到着!それじゃあ俺らは先に教室で待ってるからな!」
「理事長室に行ったら後は何とかなるからバイバイ」
「あ!理事長は見た目可愛いけど絶対チビとか幼女とか言っちゃ駄目だからね!」
「きおつけて~」
「う、うん…また後で」
…何となく予想出来てしまった、理事長像が
て言うか何か忘れてるような…
「…あ!」
「どうしました?スズ様」
「ルミ達に理事長室が何処か聞くの忘れてた…」
「あぁ、そう言えば誰も場所を言ってませんでしたね」
「…適当に行けば分かるかな」
「あー、いえここは普通に人に聞いた方が良いのでは?(スズ様、方向音痴だから)…」
何でだろう、今凄く失礼な感じがした…
「キョンシーさんがそう言うんなら…」
学園内に入り人が居ないか捜すが、誰も居ない…
よく考えたら今って授業中何だよね。先生とかいたとしても職員室だろうし…
「どうしよう、キョンシーs」
「…マスター、周りを見てみるのはどうですか?」
キョンシーさんは私の口を塞ぐと念話が飛んできた
『誰かが右柱の影からこちらを伺っています』
「…そうね、どうせ此処に居ても意味ないし…少し周りましょう」
私はあえて右に曲がる
と…
「お主らが転校生じゃな?」
白髪幼女がいた
と言うか話し方が古風…可愛い
「…そうですが」
「うむ!それは良かった!妾はこの学園の理事長、シャネル・ミラノじゃ!よろしくの」
「私はシラツキ・スズです」
「……」
「あぁ、よい。ランから話は聞いておる
スズの方は転生者なのじゃろ?お主らも妾の前では普通にしてよい」
理事長は面倒だと言う感じで手を振りニヤニヤと笑う
この笑いかた…私知ってる…
「ランから聞いたぞ?二人はまるで恋仲の様に親密な関係にあると…」
「こ、!?」
恋仲…いや、確かに間違ってないけど…!!
「私とマスターはもう恋仲です」
「っ!!!」
「ほお?」
「キ、キョンシーさん…」
「?、どうしました?マスター」
不思議そうに私を見るキョンシーさん
確かに間違ってない…間違ってないけど…!!恥ずかしいぃ…
何も話せなくてじっとしている私に理事長が助け船を出してくれた
「死隷の、お主は長く生きていたからどうと言う事はないんじゃろうがスズは多分じゃが初めて恋人が出来たんじゃ
恥ずかしいんじゃよ、察して上げろ」
「……」
わあぁ!理事長、確かにキョンシーさんが初めての彼氏だけど!そのフォローも十分恥ずかしいよ!!
「…私が初めての恋人何ですか…?…」
何でそんなに意外そうな声何なの!?
「う…ん…」
「………」
沈黙が痛い!何これ公開処刑!?
…はっ!もしかしてキョンシーさんは彼女が初めてだったら重いと感じちゃうのかな…?
ど、どうしよう…そうだったら…
「…ではマスター、人を好きになった事は?」
「…ない」
「ファーストキスは?」
「キョンシーさん…だけど」
「………」
散々聞いといて最後は黙らないで!?
「…驚きました、てっきり1~2人ぐらいかと思っていたのですが…」
うっ!!
「……引いた?」
「いえ、逆に嬉しいです。マスターのそういう顔を一番近くで見れるのは前にも先にも私だけですから」
「っ!!」
前にも先にも…それってこれからずっと私の傍に居てくれるって事だよね…?
嬉しいんだけど、どうして理事長の前で言うの…恥ずか死ぬ
「クックックッ…面白いのお主らは
良し!気に入った!ほれ、バカップル理事長室に行くぞ」
「バ、バカップル…」
「どういう意味ですか?」
私に聞かないで…
──・──・──
「ここが理事長室じゃ」
ガチャと重厚そうな扉を開けると地球の校長室より一回り広い部屋が出てきた
家具は黒塗りでどれも高そう
理事長は奥の椅子に座ると得意気に胸を張る
「それじゃ、改めて名乗らせてもらおうかの
妾がこのミラノ学園理事長、シャネルじゃ。気軽に理事長とでもシャネルとでも呼ぶが良い」
ミラノ学園?あれ、理事長の名字もミラノ…あ!
「もしかして、理事長がこの学園の創設者ですか?」
「おお!気付いたか!流石スズ!妾が見込んだだけの事はある!」
いや、見込まれていたのは初めて聞いたんだけど…
「あの、カイトという輩は気付かなかったからの
嫌いじゃ」
バッサリ言っちゃった!理事長なのに!
まぁ、私もあいつの事は大嫌いだから良いけど
「そうそう、ミカルメリの事も聞いておる。何か困った事が合ったら妾に言うと良い
出来る限り手を尽くそう」
「あ、ありがとうございます!理事長!」
何か良く分からないけどやった!
と思ったら何か思案顔で私を見つめる
「理事長?」
「むー、何だかお主に理事長と呼ばれると違和感があるの…
良し!理事長権限でスズは妾の事はシャネル、と呼ぶ事!ついでにその話し方も無し!」
「ええ!?」
「…(それは職権乱用では)」
「決まりじゃ!それじゃあ、これからお主らの担任になる奴を呼んでくるから待ってての
……ああ、そうそう」
ふと、思い出したように足を止めると理事…シャネルはニヤニヤした顔で
「イチャイチャしてても構わんからな?」
「っ!シャネル!!」
「おー、怖い怖い」
クックッと笑いながらシャネルは理事長室から出ていった
──・──・──
シャネルside
転校生に死隷…しかも二人は恋仲と聞いた
これは、この学園に嵐が来るの
「…しかし、あの死隷…何処かで会った様な」
…いや、そんなはずはない
ふと頭に浮かんだ昔の光景を思い出す
「あの男が結婚等…いやもしかしたらそれを承知の上でスズは付き合っているのか?」
これは一度スズと話した方が良いのかの
──・──・──
スズside
「連れてきたぞ!スズ」
「俺がお前の受け持つ担任になった ハル・カルミラ だ。よろしくなー」
「お主らの事も話しておるからこいつを通して妾に言うと良い」
キターーー!!脱力系教師!
ハル先生って呼べば良いんだよね!?…ん?
「ハル先生とリント、同じ名字…」
「ああ、俺とあいつは親戚だからなーそれじゃあ教室行くぞ」
「え、はい!」
「じゃあのースズ、死隷の」
「ありがとう、シャネル」
「失礼しました」
私達の名前を言わなくても良いのかな?やっぱり教師だから名前を覚えてる…とか?
いや、ただ単に面倒くさがってるだけな気がする
何てったって脱力系教師だもん!
「お前、何で誇らしげ何だ?教室についたぞ」
「え!?」
ほ、本当だ…恥ずかし過ぎる…
──・──・──
「じゃ、俺が入れって言ったら入れよー」
「はい」
「分かりました」
ハル先生が教室に入っていくと途端にざわめく
き、緊張する…思えば転入生って初めてかも
「あー、もう聞いてると思うが今日は転入生を紹介する。入れ」
き、きた!
「はい」
「………」
入るとあんなにざわめいていたのに静かになる
が…ひそひそと会話がちらほら聞こえる
[黒髪…転生者よね?]
[っ!スズ…!?]
[本当は一昨日に転入してくる予定だったけど寮の部屋壊して1日だけ出禁になったんだって]
[あれ、死隷?ありえねー]
[ね、汚ならしい…]
[そう?私は結構好みだけど…]
………あんたらの心の方が汚ならしいわ!!
と言うか出禁じゃない!
てか最後の人、まさかキョンシーさんに…何かモヤモヤしてきた…
「じゃあ、自己紹介しろー」
「…シラツキ・スズです。転生者ですが勇者ではありません
後、死隷とか貴族とかで差別するクズが大嫌いです
…………恋人です」
キョンシーさんの制服を掴みながら言うと一拍おいて
「「「………は?」」」
「っ、マスター?」
わあぁ!言っちゃった!モヤモヤした勢いのまま言っちゃったよ!!
困惑したキョンシーさんの声にますます顔が赤くなる
うぅ、どうして言っちゃったのだろうか…?穴に入りたい!
ぎゅっと制服を握ると…
「…初めまして、マスターの死隷であり恋人のキョンシーです
特にマスター以外の人間には興味ないので、近付かないでくれると幸いです」
「「「………は?」」」
「っ!?」
な、ななにを!?何を言ってらっしゃるの!?キョンシーさん!?
「……あー、じゃあ二人共自己紹介も終わったしリント達の後ろが空いてるからそっちの席な」
流石、脱力系教師!こんな時も自分のペースを崩さない!!
っと、皆が呆然としてる隙に席に移動しよ!
定番の机から足を出して転ばせようという者もいなく無事に自分の席に到着!
「それじゃ、次は従獣と魔武器の召喚だから転入生に質問ばっかりして遅れることがないよーになー
以上、解散!」
わあ、解散って言った瞬間のハル先生の顔が嬉しそう…
ハル先生が教室を出ると前の席に座っていたリントとルミが
「ちょっとちょっと!スズ!何さっきの告白!!思わず私まで真っ赤になっちゃった!」
「何というか…大胆…」
「確かに、大胆だったね」
「顔も凄い真っ赤だったぞ!」
「……トウに言われると何だか腹立つ」
「何でだよ!?」
うぅ、改めて言われると死にたくなる程恥ずかしい…
「でもマスター、何故いきなり?」
「…………モヤモヤしたから…」
「「「「モヤモヤ?」」」」
「うん」
さっきの事を話すとルミ、リント、キョンシーさんは頷き、トウと私は首を傾げる。え?ルゼ?私の後ろから抱き付いたと思ったらそのまま寝てるよ?めっちゃ可愛い
「…どうする?リント、教えた方がいい?」
「んー、でもこういうのは自分で気づいた方が…死隷さんの考えを尊重するよ」
「それもそうね」
「…どういう事だ?スズ?」
「私も分からないから振らないで」
「…次の授業に遅れませんか?」
「「「「あ」」」」
慌てて周りを見ると誰も居ない…
「ヤバい、急ぐぞ!」
「走れー!」
「おい、ルゼ!俺に掴まるな!!」
「トウ、よろしく…Zz」
「寝るなぁぁ!!」
……間に合うかなぁ
~〇~〇~〇~〇~
そう言えば夏休みですね
宿題終わりましたか?勿論、主は夏休み最終日に宿題をやる人間です(。・ω・。)ゞ
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