【R18】傲慢な王子

やまたろう

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第七章 王太子の偏愛  王国騎士団 & 王国民

2・アルジオン伯爵家*

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 イザベラの最初の婚約者は、父であるアルジオン伯爵が決めた裕福な伯爵家の令息だった。
 婚約者は優しい男性でイザベラをとても大切に扱い、二人は順調に交流を重ねていた。


「アンドレ様、我が邸は如何ですか?、私と婚姻後は当家に入って頂く事になります、大丈夫でしょうか?」


「素晴らしいお邸だよ、イザベラ」


 婚約者が邸を訪れた時はイザベラが出迎えて部屋まで案内をした。お互いの邸を何度か行き来して使用人達に顔見せも済ませた、そんなある日の事だ。


 イザベラの部屋で雑談をしていた二人に、普段通りにメイドのアンナがお茶を用意した。その後、イザベラが急用で外出して部屋にはアンナとアンドレの二人きりになった。


 何が起きたかは二人にしか分からないが、その日を境にアンドレの様子が変わる、アルジオン邸を頻繁に訪れる割にはイザベラとの交流が無い。
 ある日イザベラが外から戻ると約束もなしに婚約者が邸に来ていた。


「あら、アンドレ様が来られているの?」


「ご存知ではないのですか、お嬢様?、アンナがお部屋にお通ししたので、てっきりお嬢様もいらっしゃると思っておりました」


 メイド長の言葉にイザベラは急いで部屋に戻った、部屋の中から信じられない声が漏れてくる。


「んっ、あぁ、ぁん、駄目ですぅ」


 ぱちゅっ、ぱちゅっ、ぱちゅっ、ばちゅっ


「はぁ、はぁ、駄目って何だよ、はぁ、うっ、アンナのココはもっとくれって、言ってるぞ」


 婚約者は隙を狙っては、メイドのアンナと体を重ねていた、若い婚約者の性欲は旺盛で、アルジオン邸を訪問する度にアンナの体を貪っていた、いや、寧ろアンナを抱く為にアルジオン邸を訪れていた。

 パンッ、パンッ、パンッ、パンッ、パンッ


「あっ、やぁ、激しくしないでぇぇ、あぁん」


「アンナの中が気持ち良過ぎるのがいけないんだ、うっ、全て、はぁ、はぁ、お前のせいだ」


 アンナが初めての女だった彼は彼女の体に夢中になった。覚えたばかりの快楽が若い婚約者を狂わせる、アンドレは股間が蕩ける快感に、夢中になって腰を動かした。


 パンッ、パンッ、パンッ、パンッ、パンッ


「いい、あぁ、いいよアンナ、気持ちいい、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、可愛いよ、あぁ」


 男はメイド服の上からアンナの体をまさぐる。


「いやぁぁん  アンドレ様ぁ  」


「うっ!、くそっアンナ!!」


 アンナの可愛い啼き声に興奮した婚約者は、メイド服の胸元を乱暴に開いて、アンナの乳房にかぶり付いた。


「いやぁ、それは駄目ですぅ、やぁぁ」


 アンナが逃れようと身を捩る。


「嘘をつくなアンナ、好きなくせに」


 アンナの小さな抵抗が婚約者を煽り、興奮した若い男の雄が膨れ上がる、男は逃げるアンナを押さえ込むと、激しく彼女を貫いた。 


 ばちゅ!、ばちゅ!、ばちゅ!、ばちゅ!


「逃さない、はぁ、はぁ、アンナ、はぁ、はぁ、いい、凄くいいよ、はぁ、はぁ、はぁ」 


 快感で理性が溶けた男は、気持ち良さに打ち付ける腰が止まらない。


 パンッ、パンッ、パンッ、パンッ、パンッ


「あっ、ぁ、あっ、やっ、だめぇ、ぁ、あっ」


「ダメなものか、はぁ、はぁ、アンナ、なぁ、お前も良いんだろ?、うっ、あぁ、アンナ」


 理性を無くした婚約者は乱暴にアンナを突いた、肉棒をギュウギュウに締め付けられる快感に、一心不乱に腰を動かして蜜壺を穿ち続ける。


 パンッ、パンッ、パンッ、パンッ、パンッ


「やっ、も許して、あっ、お願い、やめっ」


「くうぅ出る!、アンナ、いくぞ、あああ!」


 バーーーン!!


「お前!、娘の部屋でなんて事を!!」


 婚約者が精を吐き出すと同時に、アルジオン伯爵が部屋に踏み入った、そこにはイザベラの寝台でメイドと睦み合う婚約者の姿があり、イザベラも二人を見た。


 こうして相手の有責で婚約破棄となりアルジオン家に慰謝料が入る、もちろん偶然などでは無く全てはアルジオン伯爵が計画した婚約詐欺だ。
 伯爵は慰謝料を払える裕福な婚約者を選ぶ、お金が大好きなイザベラとアンナが伯爵の計画した婚約詐欺を実行する。


 最初は婚約者として普通に交流を重ねて何度か邸を行き来する、そして慣れた頃にアルジオン邸で媚薬を盛り、メイドのアンナと関係を持たせるのだ。


 始めは抵抗していた婚約者も次第にアンナに入れ上げて、自分から積極的に関係を持ち始める。
 そこでアルジオン伯爵が現場を押さえて、相手の有責で婚約破棄をして慰謝料を掠め取るのだ。
 こうして何人もの婚約者を騙した毒花は、新たな獲物を探すために舞踏会に出席していた。


 だがイザベラはそこでダルトンに恋をした。


「イザベラお嬢様、舞踏会の後から随分と楽しそうですね」


 イザベラの髪を結いながら、メイドのアンナが声を掛けてきた、イザベラは鏡越しにアンナの可愛らしい顔を見る。


「そうよ、あの日とても素敵な人に出会ったのよ」

 イザベラの意味深な言葉にアンナがまた質問をする、可愛い顔に似合わず守銭奴の彼女は、伯爵家にピッタリのメイドだった。


「新しい婚約者の方ですか?」


「そうなれたら嬉しいけど、それは無理な人」


 曖昧な返答にアンナは首を傾げる、新たな婚約詐欺ではないのだろうか?


「今回はアンナの出番はないから、詳しくは話さないわね」


 アンナは特別手当を貰う代わりにイザベラの婚約者を誘惑した、そして相手を虜にして体を重ねる回数毎に追加金をせしめた。


 ……悪いけど、もう婚約詐欺はお終いよ……


 お金よりも魅力的な唯一の男、そんな貴重な存在にイザベラの心はワクワクと浮き立つのだった。




 ◆◇◆◇◆◇





 その頃、同じ邸内ではアルジオン伯爵が一人の男爵と金の話をしていた。


「それで、返済のメドは立ちましたかな?」


「いえ、まだです。ですが必ず返済しますので、もう少し猶予を下さい」


 男爵は必死にアルジオン伯爵に頼み込むが、答える伯爵は残忍だった。


「そうしてあげたいが、私も金が必要でね。あと五日は待ちましょう、ですがそれ以上は待てませんな」


 アルジオンの言葉に男爵の顔が青ざめる、元々はもっと返済期間が長かったのに、債権を買い取った伯爵が無理な返済を求めているのだ。


「そ、そんな、無理です、五日では用意出来ません、何とかもう少し猶予を!」


 焦る男爵にアルジオン伯爵はニヤついて、更に残酷な提案をする。


「貴方の奥方は社交界でも美人で有名な淑女だ、彼女ならそれぐらいの金は直ぐに稼げるので有りませんか?」


「何を!」


「宜しければ、私が教えて差し上げますよ、良く考えて返済方法を決めると良いでしょう、男爵、話はこれで終わりだ」


 アルジオン伯爵は怒りで震える男爵を部屋に残して出て行った、執事に男爵が帰る事を告げる。
 目的は美人の奥方を手に入れる事で、彼に取っては端金の返済等どうでも良いのだ。


 アルジオンは汚い遣り口で金を稼ぎ、使えそうな債権を買い漁って、それを私欲の為に使っていた。借金が無い者にはワザと借金を負わせて、それと引き換えに欲しい物を手に入れるのだ。

「さて、男爵はどう出るかな?」


 伯爵家の使用人の殆どは通いだ、他人を信用しない伯爵は儲けた金の殆どを金庫に隠している。それを取り出して眺めて酒を飲むのがアルジオンに取っては至福のひと時だった。


 美人の淑女に無体を強いる事を想像して愉快になった伯爵は、酒を取り出し金庫の金を肴に酒を呑み始めた。


 アルジオン伯爵は正真正銘の下衆げすだった。









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