性癖の館

正妻キドリ

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Vore

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「沙羅!走って!」



 美桜は沙羅の手を引きながら走った。沙羅は目に涙を浮かべながら、美桜に付いて行った。



 後ろからは、死体が這いつくばりながら追いかけてきている。



 走っている2人の目の前には大きな扉があった。



「あそこまで頑張って!!」



 美桜は沙羅の手を離すと扉を急いで開けた。そして、2人は急いで中に入ると、すぐさま扉を閉めた。



 2人は肩で息をしながら、地面に崩れ落ちた。



「大丈夫!?沙羅!?」



「お姉ちゃ~ん!怖かった~!うえ~ん!!」



 沙羅は美桜に抱き着いた。美桜は沙羅に抱き着かれてびっくりしたが、やがて、少し微笑んで、沙羅の頭を優しく撫でた。



「ふう…!なんとか逃げ切れた。」



 美桜は安堵した。



 しかし、次の瞬間、2人が座っていた床が動きだした。



「えっ!?」



 部屋の壁と床はいつの間にか生き物の粘膜に変わっていて、2人を包むように迫ってきた。



「うわっ!!」



 2人はそのまま肉の壁に包まれた。蠕動運動をするその肉の壁は、沙羅を美桜から遠ざけるように運んでいった。



「沙羅ー!」



「おねーちゃーん!」



 やがて、美桜は沙羅の姿を見失った。肉の壁は美桜を包んで軽く圧迫しだした。



「ちょ…!なにこれ!」



 肉の壁は粘液で適度に湿っていて、さらに、ちょうどいい温もりでもあったので、なんだかとても心地よかった。



「…!…。」



 美桜は必死にもがいていたが、次第にあまり動かなくなっていった。肉の壁に包まれた心地良さは、今まで散々逃げ回り、疲れ切った美桜の身体を癒すには最適の場所であった。



(あっ…。やばい…。心地よくて…何も考えられなくなってきた…。)



 美桜の動きは完全に止まった。



(あー…きもちいい…。)



 美桜の意識はとろとろと溶けていった。





「お姉ちゃん!!起きてーっ!!!」





 どこからか沙羅の叫び声が聞こえた。



「…沙羅…!」



 美桜は再び動き出した。そして、自分を包んでいた肉の壁を両手と両足で思いっきり押した。



「うっ…!!あぁーっ!!!!」



 すると、肉の壁は美桜を包むのをやめ、彼女から離れてもとの部屋の壁に戻っていった。
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