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第二章 大学生活
第10話 レストラン
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鈴が泥酔して帰ってくる事件が起きた日から一ヶ月が経った。
鈴は、あの醜態をなんとなく記憶していたようでその後は遊びに出掛ける回数や度合いを調整しているようだ。
俺の研究は、問題だった部分が解消されて、明日辺りからまた急がしくなる予定だ。
そうなると、また鈴と会えなくなる日々が続く。俺としても寂しいので、離れても大丈夫なように今日の晩御飯は外で食べる事にした。
いい感じの雰囲気で、かつそこまで高くないレストランを既に予約してある。ただ、
「じゃあ八兵衛でいいんじゃない?」
と、鈴が帰宅前にラインしてきた。
「そう言うヤツじゃないんだよ!」
と、思わず大きな声を出してしまった。
「何々?弟くんと喧嘩かい?(笑)」
「矢幡先輩。どうしましたか?」
今話しかけてきた先輩は矢幡水樹さん。大学二年生。女子の先輩だけど、矢幡先輩は女子女子っぽくなくて楽に会話ができる。
「いやー。私の大事な後輩が困ってるなら手を貸してあげても良いけど?って思っただけ。」
「大丈夫ですよ。困るってほどのことじゃないですから。」
俺は、いつもよりはやめに研究室を出て、大学の正門前で鈴と落ち合った。
「じゃあ行こうか。」
「うん!🎵」
そういって満面の笑みを浮かべた鈴はやっぱり可愛い。
ーーーーーーーー
お兄ちゃんがレストランで食事をしようと言ってきた。いきなりだ。
まあ、近いうちにまた研究が大変なことになるって言ってたから、会えるうちに色々と楽しみたい。
俺はクローゼットのなかから、一番おしゃれでかつチャラ男服でない服を着て大学に向かった。
いい感じのレストランを予約してあるって言うから、もう少し安いところがいいんじゃないかと、心配になった。
「大丈夫かな、、、。」
「おーう、俺たちのチャラスター、鈴くん。何かお困り事かな?」
話しかけてきたのは、チャラ男仲間の長谷川留王だ。
チャラスターというダサいあだ名には俺も少し困っている。
「大丈夫。貧乏学生がお金の事に心配になっただけー!」
と簡単にいなして、俺は図書館を出た。
大学の正門でお兄ちゃんと待ち合わせだ。
万が一のために、現金を持っておこう。そう思った。
鈴は、あの醜態をなんとなく記憶していたようでその後は遊びに出掛ける回数や度合いを調整しているようだ。
俺の研究は、問題だった部分が解消されて、明日辺りからまた急がしくなる予定だ。
そうなると、また鈴と会えなくなる日々が続く。俺としても寂しいので、離れても大丈夫なように今日の晩御飯は外で食べる事にした。
いい感じの雰囲気で、かつそこまで高くないレストランを既に予約してある。ただ、
「じゃあ八兵衛でいいんじゃない?」
と、鈴が帰宅前にラインしてきた。
「そう言うヤツじゃないんだよ!」
と、思わず大きな声を出してしまった。
「何々?弟くんと喧嘩かい?(笑)」
「矢幡先輩。どうしましたか?」
今話しかけてきた先輩は矢幡水樹さん。大学二年生。女子の先輩だけど、矢幡先輩は女子女子っぽくなくて楽に会話ができる。
「いやー。私の大事な後輩が困ってるなら手を貸してあげても良いけど?って思っただけ。」
「大丈夫ですよ。困るってほどのことじゃないですから。」
俺は、いつもよりはやめに研究室を出て、大学の正門前で鈴と落ち合った。
「じゃあ行こうか。」
「うん!🎵」
そういって満面の笑みを浮かべた鈴はやっぱり可愛い。
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お兄ちゃんがレストランで食事をしようと言ってきた。いきなりだ。
まあ、近いうちにまた研究が大変なことになるって言ってたから、会えるうちに色々と楽しみたい。
俺はクローゼットのなかから、一番おしゃれでかつチャラ男服でない服を着て大学に向かった。
いい感じのレストランを予約してあるって言うから、もう少し安いところがいいんじゃないかと、心配になった。
「大丈夫かな、、、。」
「おーう、俺たちのチャラスター、鈴くん。何かお困り事かな?」
話しかけてきたのは、チャラ男仲間の長谷川留王だ。
チャラスターというダサいあだ名には俺も少し困っている。
「大丈夫。貧乏学生がお金の事に心配になっただけー!」
と簡単にいなして、俺は図書館を出た。
大学の正門でお兄ちゃんと待ち合わせだ。
万が一のために、現金を持っておこう。そう思った。
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