タルバン星人の地球征服

Ep2 Dランク

　昔、地球を人間という種族が支配していた頃。この土地は「十勝」と呼ばれて広大な畑が作られて農業が盛んな地域であった。

　が、今はタルバン星人が拵えた巨大な「人間生産工場」が平野全土を占めている。

　人類という労働力を恒久的に欲しくなったタルバン星人は、奴隷の中から性病を持たない者の中から1割の男と全ての女を「性奴隷」とした。

　性奴隷たちにはS,A,B,C,Dのランク付けがなされて、ランクごとに異なる役目を強制させられることになった。

　ここ、旧十勝の地に立つ工場には最低ランクのDランクの奴隷たちが集められている。

　Dランクの性奴隷には「精子・卵子ドリンクの製造」という仕事が与えられている。

　精子・卵子ドリンクというのは、人間の精子や卵子を加工してタンバル星人の飲料にしたものだ。どうやら人間の精子・卵子はタンバル星人の健康によく働くらしく、地球に住む彼らの流行ドリンクとなっていた。

　一本あたり5L以上の精液・卵子を必要とするため、巨大な工場で生産する必要がある。そこでタンバル星人は特殊な薬品と工場をたったの３ヶ月で拵えてしまった。


　さて、ここまでに起こったことを一通り紹介したから次は工場見学と行こう。

　工場に入ると何万人もの男女が椅子に座らされてその身体には無数の管が繋がれている。

　彼らには「人間発情薬」や「連続絶頂薬」という薬品が投与されていて、男は終日勃起し精液を排出することが、女は一時間ごとに排卵することが可能になった。

　雄々しくそそり立った男たちのペニスに太いホースが繋がれていた。これは放出された精液を一滴たりとも逃さないために取り付けられている。

　連続絶頂薬の効果で24時間365日絶えず射精し続けている男たちは、快感を通り越して想像も出来ないような苦痛に苛まれ続けた結果、意識を正常に保っている者は一人たりとて存在しなかった。

　生命活動と精子を作るために必要な栄養は点滴から補給されるために苦痛から逃れるために自死を選ぶこともできない。まさに生地獄が実在するような光景だ。

　どく、どく、どくと男が射精するたびに繋がれたホースが大きく揺れる。白く濁ったドロドロの子種たちがホースの吸引力で重力の方向など無視して上へ上へと吸い上げられていく。




　そんな男たちとは反対側に並んだ椅子を見て見るとこちらでは女のDランク性奴隷が拷問を受けていた。

　男子奴隷同様に薬品や点滴を受ける彼女たちだったが、一つだけ違う点があった。ホースの形状と挿入口だ。

　馬の肉棒よりも遥かに太く作られた金属製のホースが膣の入り口を無理矢理に広げながら挿入されていた。このホースは彼女たちの子宮壁まで深くしっかりと挿入されていて、このホースが強大な吸引力を持って排卵された卵子を回収するのだ。

　一時間ごとに排卵する異常な身体に変化してしまった彼女たちは自然とやつれて骸骨の様な容姿をしている。

　これほどまで苦労して搾精、搾卵された精子と卵子たちは、このあと臭みを撮ったり味の調整をする加工機械へと搬入され、本来の役目を果たすことなくドリンクに生まれ変わり、最悪な侵略をした宇宙人共の腹の中に飲み込まれるのであった。