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第二章 送っていく学校生活

第15話 依頼

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 俺たち3人が生徒会に入ってから数日が経ったある日、この日は特に生徒会の活動があるわけでも無かった。しかし、俺は会長から召集令状が届いていたので放課後生徒会室に呼び出されていた。

 放課後部活へと向かう二人と別れて一人生徒会室までの廊下を歩く。他の部屋とは一線を画したところに位置している王の間へと続く道は少し冷えた空気が溜まっていて春真っ只中のこの季節でも体感で2度ほど低く感じられる。

 「生徒会室」と書かれたドアに近づくにつれてその冷たい空気はより一層温度を下げていった。その代わりと言ってはなんだが女子の悦ぶ声がだんだんと大きく聞こえてきた。この声は多分水琴副会長だ。いや違う。もう一人、いや二人以上はいる。

 ハーレム会場の入り口をドンドンと強めにノックした。返事が無かったから少し待ってから俺はドアを開けて入室することにした。

 部屋に入ると長いソファの上に仰向けになった会長のペニス、右手、左手、口の4箇所全てにマンコが挿入されていた。

「はぁ、あっぱうりきみたったうか」(あぁ、やっぱり君だったか。)

 俺が入ってきても辞める様子の無い会長は左手を一瞬だけ抜いて、俺を対岸のソファに座るようにサインを送ってきた。

 いつ終わるかもわからない異端的な行為を真正面から見せられて気が狂いそうだ。

 結局5分ほどあとに会長が水琴さんに中出ししてようやく終わりを迎えた。そこから服も着ないまま座り直しつい先程まで入り口を舐めていた女子生徒にあるものを持ってこさせた。

「明日、ここに行ってくれ。神定遼の使いだといえば分かる。」

 渡された紙には東京都南青山の住所が印されている。明日の放課後にここを出たとすると恐らく到着時間は21時を回ってしまう。いくらなんでもそれは無理だというと、まさかな返事が帰ってきた。

「明日は一日公欠になるから安心して行ってこい。」

 いやいや。なんで生徒会活動が公欠になるんですかと聞きたくなったがこれ以上ここで詮索するのは後で厄介事になりかねない。大人しく引き受けて俺は生徒会室を去った。



 翌日、俺は体調が悪いから医療棟に向かう友香たちに嘘をついて寮を出た。

 ハイヤーで最寄りの駅まで向かい(と言っても1時間かかるが)そこから電車と地下鉄を乗り継いで指定の場所まで向かった。

 指定された場所には小さめのマンションが建っていてここの308号室が目的地だ。俺はインターホンを鳴らして会長から言われたとおり「神定遼の使いで参った者ですが。」と名乗ると女の人の声が何かを隠すように聞こえてきた。

「今から言うことをメモしてください。ホテル青山南809号室…ここに1時間後に来てください。」

 それだけいうとツーツーという音を残して彼女の声は途絶えた。

 取り敢えずホテル青山南を調べてみると、そこは案の定ラブホテルで今いる場所から歩いて10分ほどのところにあった。

 どこかで時間を潰そうと思ったがここは南青山だ。もの一つの値段が普通の地域とはまるで違う。学校をズル休みした高校生がふらっと街ブラできる様な地域ではない。仕方ないから向かいに見えたカフェでぼったくりコーヒーを飲んで時間を潰した。

 指定された時間。俺は焦げ茶色のドアの前にいた。建物に入る際に慌てて上着を羽織ったから少し服が着崩れている。ノックをすると「どうぞ。」とこれまた小さな声で先程と同じ女性が返事をしてきた。

「失礼します。」

 部屋に入ると普通のラブホと同じように透明なバスルームなんかがあって、部屋の中で一番の面積はやはりベッドが占めていた。そのベッドの上には落ち着いた色の服を着た20代後半から30代前半の女の人が座っている。

「は、はじめまして。神定遼の部下で立花幸太と申します。」

「高尾真理と申します。今日はよろしくお願いします。」

 そう言えば会長から何をするのか聞いていなかったことを思い出した。あのときは厄介事に巻き込まれたくなさ故に適当に流していたが、後からでも確認しておくんだった…

「今日はどんなことをすればよろしいんでしょうか。」

 俺が言うと高尾さんはえっ、という表情を浮かべた。彼女はまさか俺が内容を知らないとは思って無かったようだ。

「私に……私に子供を孕ませてください!!」

 まさかの内容と高尾さんがいきなり大きな声を出したから俺は思わず一歩後ずさりしてしまった。

「と、取り敢えず事情を聞いてもいいですか?」

 俺の言葉に少し迷ったあと高尾さんは重々しい口調で言葉を綴り始めた。

 高雄さん…この後のために今から真理さんと呼ぶが、真理さんは3年前に超有名企業・高雄地所の御曹子である晋助と結婚。もともとは、晋助が真理さんに手を出して妊娠させた事がきっかけだった。

 しかし、晋助の両親がデキ婚では格好がよろしく無いとのことでお腹の子を人工中絶させたのだ。その後無事結婚したものの、なかなか子宝に恵まれない日々が経過した。

 結婚から3年が経ち義両親が孫の誕生を望むようになったがこのとき既に真理さんの身体は晋助の子種を受け付けなくなってしまっていたのだった。

 週に一回以上は確実にセックスしていて全て膣内に射精している。ここまでやっても出来ないのであればいよいよ持って相性の悪さ真理さんは疑った。そこで信用できる筋から神定会長に繋がり、会長は俺にここへと来るように指示を出した。という事だった。

 ドラマや小説なんかでよく聞く名家の典型例の被害者となった真理さんは、特に姑から与えられるストレスに耐えきれず一秒でも早く妊娠することを望んでいて、話をしている途中でも涙ぐみながら生中出しを求めてきた。

 俺の脳裏に友香の笑顔が浮かんできた。悪いことをするとも思った。しかし、俺には真理さんを突き放すようなことは出来なかった。承諾する意を伝えて俺はシャワーに入った。


 いつもより念入りに身体中を洗ってから真理さんの下に戻ると、ショッキングピンクの勝負下着だけが彼女の秘部を覆っていた。

「真理さん、ひょっとして興奮してます?」

「少し❤」

 俺はタオルを後ろに投げて真理さんの細い腰を抱きながら唇を重ねた。鮮やかな赤に塗り替えられた口紅が俺に移ってしまったのをぺろりと舐めた。

 再びキスを重ねて今度は羽毛か何かの毛が茂る胸丘に手を伸ばす。服の上からでは余り気づかなかったが真理さんのおっぱいは結構大きい。多分Dカップはある。

 口吸いの勢いをそのままに少し黒くなった乳首を吸う。一度妊娠した身体なだけあってその先から少量ではあるが母乳の様なものが流れてきた。

「あぁん。もぅ、幸太くん本当に高校生?」

 真理さんの中で何かが吹っ切れたのだろうか。俺がシャワーに入っていた5分もない間に最初に目にしたときには想像できないほど変妖している。もともとの真理さんはこういった性格なのかも知れない。

「高校生ですよ。普通のね。」

 ちょっとくさい言葉をかましながらゆったりとした足取りでベッドの上へと移動する。真理さんを全裸にしてから横に寝かせて俺はシックスナインの体制を取る。

 真理さんのマンコは表面はまだまだ乾きを保っていたが少し広げて内側を見てみればそこはしっとり湿潤に潤っていて、彼女が期待し興奮していたことがよく分かる。

 俺は人差し指を軽く挿れて入り口の軟化度を探ってから舌を使って表面をなぞったり内側を舐めてみたりしてより一層愛液を生成させた。

 しばらくはお互いの部分を舐め合ってドロドロにしていたが、再び起き上がってキスをした。男女の神聖部にある泉より湧き出てきた2種類の聖水が混ざり合った物が味覚を攻撃して、しょっぱかったり苦かったりする。

「準備はいい?」

 まっすぐに真理さんの瞳を見つめて聞くと、人妻は首を縦に振って答えた。俺はもう一度軽くキスをして真理さんの身体を倒した。

 俺のチンコを膣へのドアに密着させるとそれだけで真理さんの身体は腰を少し浮かせて「早く挿れて欲しい」と懇願している。

「挿れるよ。」

 俺は友香以外の膣内へと初めての侵入した。一度妊娠したうえに頻繁にセックスをしているとは思えない圧力に思わず暴発してしまいそうになる。ゆっくり俺もベッドに倒れていくように結合の深さを増していく。完全に挿入が済むと目の前には真理さんの笑顔があった。

「フェラのときから思ってたけど❤……幸太くんのおちんぽ晋助さんのより大きい❤❤……」

「やったぁ。嬉しいなぁ。」

 俺は前傾している身体を腕で支えながらいきなり激しいピストンを始めた。夫婦ではゆっくりめが多いと聞いていたから新鮮に感じてくれていたら嬉しい。

 パンパンと男女の身体が強くぶつかり合う度に真理さんの抜群なスタイルを擁する身体が前後上下に細かく揺れる。揺れと同期するように喘ぐ声もアン、ァン、アン、と細切れになって響く。アラサーという10代よりも遥かに成熟した身体は若い物とはまた違う魅力があるという事に全身で伝えられている気がした。

 しばらくピストンしていると流石に腕が痺れてきたから体位を変えることにした。俺が仰向けに寝て真理さんが上から腰を振る。つまり騎乗位と言う事だ。

 真理さんは騎乗位に自身があるようで、体位変換のあとすぐに腰を振り始めた。素早く腰を上下させながら、下ろすときにうねりを作って棒内の管に溜まる精子を捻りだそうとしてくる。回数を重ねた彼女だからできる技で、真理さんは多彩なテクニシャンだ。

 俺も下から突き上げるように腰を振り、子宮の壁をドンドン、パンパンとノックする。俺と真理さんのタイミングが次第に上手いこと共鳴するようになり、俺が突き上げた時に真理さんが下がり、俺が下ろした時に真理さんが浮かぶ。俺の射精欲ゲージが時間に比例して増加していく。

 二人の中で先に絶頂を迎えたのは真理さんの方だった。数分間共鳴したタイミングで騎乗位をしているときに俺が強く突き上げると、真理さんは腰を上下ではなく前後にガクガク震わせた。その勢いで俺のチンコが宙に浮かんでしまうほど。

 俺は意識が朦朧となっている真理さんの腰を抱えて直ちに後ろから挿し込んだ。普段バックで挿れられる事が無かった真理さんは久しぶりに訪れた刺激で目を覚ます。

 先日授業を受けた旧石器時代の人類の様に俺は激しく真理さんを犯した。真理さんの内肉壁は俺の棒の前後に影響を受けて広がったり戻ったりを高速で繰り返していた。ぐちゅぐちゅと卑猥な音を立てながら真理さんは口を開けたまま絶えず快楽の音色を奏で続けている。

 ここまでで挿入から20分ほどが経とうとしていた。俺の我慢はもう限界で、いつ精子が膣内放出されてもおかしくない状況だった。

「真理さん!!…イキそう……」

「幸太くん…❤❤来て!!…❤来てぇ!!❤」

 俺はピストンのギアを一気に上げて今日最速のスピードで腰を振り、打ち付けた。それを受けて何かを察知した真理さんの身体は筋肉を引き締めてヒダを勃起させた。

 3回ほど強く肉を打つと俺の亀頭から真理さんの卵子を目指して大量の精液が放出された。体感10秒くらいは続いていた。

 真理さんの身体から離れて出入り口から俺のモノが引き抜かれると、後を追うようにしてオフホワイトに濁ったドロドロな液体が筋を伝ってボタボタとシーツの上に落ちて染みを形成している。

 いつの間にか真理さんは意識を失っていて20分ほどあとに目を覚ました。その後14時過ぎまで強制的にセックスさせられたのは疲れたいい思い出だ。
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