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始まり
しおりを挟む森の中
目の前にはトラに似た何か。
無意識の獣
私は今からそれを殺す。
ラビット
この世界では想像したものが現実となる。
火を想像すれば、火が望む場所につく。
しかし、想像すれば、何でもできるわけではない。
死者を蘇生しようとも、想像した者が観測しているときしか死者は動かない。
そもそも、想像した者が望む道理にしか動かない人形しか作れない。
しかし、この世界には無意識の怪物と言うその原理から外れたものがいる。
本来、想像した本人が見て動く姿を想像しないと動かない限り動かない。
しかし、無意識の怪物は違う。
一般的に想像して再現したものは創造物だと認識しているため。
想像を辞めれば消える。
それに対して、無意識の怪物は誰かが寝ているときなどに無意識的に生み出したもの故にそれは、創造物であると想像者が認識できず生命が宿ることがある。
基本的にそれは森に生み出される。
この世界は都市と呼ばれる中心位置以外、森に囲まれている。
そして、そこには怪物が潜むと幼い頃から教えられる。一種の刷り込みに近い催眠である。
それにより、基本的に無意識の怪物は森の中に生まれる。
そして、都市にそれらが侵入する前に殺す物が存在する。
それが狩人と呼ばれる存在である。
そして、私ことチハルは狩人最強(一人しか知らない)を努めている。
「面倒くさい」
そう言って私は目の前のトラと呼ぶにはおかしい物を見る。
まずは体調が6メートルほどあり、頭が3つある。
うん、どう見てもトラとは言えない。
先程から唸ってこちらを見ている。
「じゃっ!仕事をしますか」
そう言って自分を奮起して、ただの剣を想像し、適当に構える。
その瞬間、トラが襲ってくるが私は剣を横に振る。
それだけで、私の想像道理にトラは上下真っ二つに別れ煙のように消える。
「これで任務完了と」
そう言って私は欠伸しながら都市に戻る
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