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第肆話 反撃
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「あいつらどこに逃げた!?」
「まだそんなに遠くには行ってないはずだ!!探せ!」
俺たちは少し奥の岩陰に隠れていた。
「よしリョーマは前衛、俺は中衛、カレンは後衛だ!」
俺たちはPKたちを迎え撃つことに決めたのだ。
PKプレーヤーは返り討ちにあうと罰金が発生し、他にも大きなペナルティーを喰らうのだ。
「いたぞ!」
「お前ら覚悟しろ!!」
「かかってこい!お前らなんかには負けない!!」
「威勢だけで勝てると思うなよガキがぁ!!」
男が2人襲いかかってくる。
最初に山頂にいた戦士の2人だ。
「シンヤ!今だ!!」
俺は投げナイフを敵の頭上に投げた。
「バカめ!どこを狙って…!」
次の瞬間敵の頭上付近に仕込んでおいた爆薬が爆発したのだ。
「なに!?くそっ、罠か!!」
敵のど真ん中に岩が崩れてきて敵を分断したのだ。
「まだだ!!」
俺は敵の足元に投擲スキルのストライクスローを発動。
その瞬間敵の足元が大きく爆発し、炎に包まれた。
「そんなバカな!?ストライクスローにこんな威力はないぞ!」
「それは俺があらかじめ仕込んでおいたバーストトラップだ!」
バーストトラップとは強い衝撃を与えると爆発して炎を撒き散らすアイテムである。
発動するためには踏むだけでは起爆しないので遠距離系の攻撃で起爆しなくてはいけないのだ。
「消し飛べ!」
敵がひるんでいる隙にカレンが準備していた弓スキル、チャージアローで男の足を撃ち抜いた。
「スラッシュタワー」
体勢を崩した男にリョーマが
切ったところから2メートルほど空に伸び上がる斬撃でとどめを刺す。
「リック!?」
敵がパニックになってるあいだに仕留める!
「クイックスロー&ストライクダガー!」
敵をクイックスローによって投げた麻痺ナイフで動きを止めてからストライクダガーでとどめを刺す。
ストライク系のつく名前のスキルは暗殺者固有のスキルでヒットした場所によってダメージが変わり、頭や胸などに当たるとダメージが大きいのだ。
「ちくしょぉ!」
これであと3人!
「リック!?ジェイン!?」
敵の仲間が叫ぶ。
「くっ、退くよお前達!」
「了解ですアンナさん!」
女が指揮しているところをみたところ恐らくあのアンナというのがリーダー格であろう。
「逃がすか!」
俺はすぐさま炎の玉を投げた。
炎の玉とは調合などで作れて割れると周りに炎のを撒き散らすものだがプレイヤーにはダメージが低いがモンスターには良く利く。
「炎の玉はダメージが少ないから構うな急げ!」
「ん?待て、罠だ!」
アンナは気づいたようだがもう遅い。
炎の玉の炎によって周りが爆発し始めたのだ。
「見たか!さっきそこら中に爆薬を仕込んでおいたのさ!」
「ぐはっ」
敵はかなりのダメージを負ったようだ。
「煙玉!」
すぐに煙玉を投げて敵の視覚能力を低下させる。
「パワーアロー!」
「ソードスマッシュ!」
リョーマとカレンの一撃で敵二人を倒す。
「このくそがぁ!!」
アンナは的確こちらを攻撃してくる。
「ガキィーン」
敵と鍔迫り合いになる。
「やっぱりお前も暗殺者だったか。装備からしてそれ以外はないと思ってたぜ」
「やるね、あんた。それが分かってたからさっき閃光弾も一緒に投げたんだろう?」
「あぁ、煙玉は暗殺者なら利かないが閃光弾なら暗殺者でも効果が有効だからな!」
「それにしてもどんだけアイテム持ってるのよ、レベルだけならこっちのほうが上だったのにアイテムでこんなにやられちゃうとはね」
「それは企業秘密ってやつだな!w」
俺は足払いをするがアンナはそれをジャンプして躱し、蹴りをしてくるがそれを掴み、投げ飛ばす。
「やるね!名前は…シンヤか、かかってきなさい!返り討ちにしてやるわ!」
返り討ちっていうか襲ってきたのそっちなんだけど…
「いいだろう正々堂々勝負だ!!」
俺がストライクダガーを使おうとしたその時。
「ぐはぁ!」
ん?
「な、なに…、くそ!正々堂々と言っておきながら仲間に後ろから攻撃させるなん…て!」
「大丈夫!?シンヤ!?」
どうやらカレンが危ないと思って援護してくれたらしい…
「卑怯者め!今度は絶対に倒してやるからね!おぼえておきなさいよ!!」
「べーっだ!誰がお前なんて覚えといてやるもんか!」
カレンがアンナを挑発する。
「ぐは!!あんた覚悟し・・・、げふ」
セリフが言い終わる前にトドメを刺す。
「お前捨て台詞くらい言わせてやれよ…」
「良いのよあんなやつら、それよりさっきはありがとね♪PKに襲われたのは初めてだったからテンパっちゃってw」
「おう!そんくらい気にすんな!リョーマは大丈夫か?」
「おう大丈夫だ!防御力には自信があるからな!それよりシンヤ、そろそろお前家を出なくて良いのか?今日って確かグッズの販売日じゃなかったか?」
「え…」
「だから~、今日って前から楽しみにしてたデビルハンターズのグッズの発売日だろ?限定品のキーホルダーが付いてくるとか言ってたじゃん。俺の家からは店は近いけどお前の家からは時間がかかるどろ?」
「そ、そうだったぁぁぁぁ!!!今から急いで買いにいくわ!!!じゃあな!!」
「おう、俺も落ちるわ」
「え、ちょっとまだ話が…!」
カレンが何か言ってたがすぐにログアウトしたので全く話は聞こえなかった。
第4話 反撃 終了
「まだそんなに遠くには行ってないはずだ!!探せ!」
俺たちは少し奥の岩陰に隠れていた。
「よしリョーマは前衛、俺は中衛、カレンは後衛だ!」
俺たちはPKたちを迎え撃つことに決めたのだ。
PKプレーヤーは返り討ちにあうと罰金が発生し、他にも大きなペナルティーを喰らうのだ。
「いたぞ!」
「お前ら覚悟しろ!!」
「かかってこい!お前らなんかには負けない!!」
「威勢だけで勝てると思うなよガキがぁ!!」
男が2人襲いかかってくる。
最初に山頂にいた戦士の2人だ。
「シンヤ!今だ!!」
俺は投げナイフを敵の頭上に投げた。
「バカめ!どこを狙って…!」
次の瞬間敵の頭上付近に仕込んでおいた爆薬が爆発したのだ。
「なに!?くそっ、罠か!!」
敵のど真ん中に岩が崩れてきて敵を分断したのだ。
「まだだ!!」
俺は敵の足元に投擲スキルのストライクスローを発動。
その瞬間敵の足元が大きく爆発し、炎に包まれた。
「そんなバカな!?ストライクスローにこんな威力はないぞ!」
「それは俺があらかじめ仕込んでおいたバーストトラップだ!」
バーストトラップとは強い衝撃を与えると爆発して炎を撒き散らすアイテムである。
発動するためには踏むだけでは起爆しないので遠距離系の攻撃で起爆しなくてはいけないのだ。
「消し飛べ!」
敵がひるんでいる隙にカレンが準備していた弓スキル、チャージアローで男の足を撃ち抜いた。
「スラッシュタワー」
体勢を崩した男にリョーマが
切ったところから2メートルほど空に伸び上がる斬撃でとどめを刺す。
「リック!?」
敵がパニックになってるあいだに仕留める!
「クイックスロー&ストライクダガー!」
敵をクイックスローによって投げた麻痺ナイフで動きを止めてからストライクダガーでとどめを刺す。
ストライク系のつく名前のスキルは暗殺者固有のスキルでヒットした場所によってダメージが変わり、頭や胸などに当たるとダメージが大きいのだ。
「ちくしょぉ!」
これであと3人!
「リック!?ジェイン!?」
敵の仲間が叫ぶ。
「くっ、退くよお前達!」
「了解ですアンナさん!」
女が指揮しているところをみたところ恐らくあのアンナというのがリーダー格であろう。
「逃がすか!」
俺はすぐさま炎の玉を投げた。
炎の玉とは調合などで作れて割れると周りに炎のを撒き散らすものだがプレイヤーにはダメージが低いがモンスターには良く利く。
「炎の玉はダメージが少ないから構うな急げ!」
「ん?待て、罠だ!」
アンナは気づいたようだがもう遅い。
炎の玉の炎によって周りが爆発し始めたのだ。
「見たか!さっきそこら中に爆薬を仕込んでおいたのさ!」
「ぐはっ」
敵はかなりのダメージを負ったようだ。
「煙玉!」
すぐに煙玉を投げて敵の視覚能力を低下させる。
「パワーアロー!」
「ソードスマッシュ!」
リョーマとカレンの一撃で敵二人を倒す。
「このくそがぁ!!」
アンナは的確こちらを攻撃してくる。
「ガキィーン」
敵と鍔迫り合いになる。
「やっぱりお前も暗殺者だったか。装備からしてそれ以外はないと思ってたぜ」
「やるね、あんた。それが分かってたからさっき閃光弾も一緒に投げたんだろう?」
「あぁ、煙玉は暗殺者なら利かないが閃光弾なら暗殺者でも効果が有効だからな!」
「それにしてもどんだけアイテム持ってるのよ、レベルだけならこっちのほうが上だったのにアイテムでこんなにやられちゃうとはね」
「それは企業秘密ってやつだな!w」
俺は足払いをするがアンナはそれをジャンプして躱し、蹴りをしてくるがそれを掴み、投げ飛ばす。
「やるね!名前は…シンヤか、かかってきなさい!返り討ちにしてやるわ!」
返り討ちっていうか襲ってきたのそっちなんだけど…
「いいだろう正々堂々勝負だ!!」
俺がストライクダガーを使おうとしたその時。
「ぐはぁ!」
ん?
「な、なに…、くそ!正々堂々と言っておきながら仲間に後ろから攻撃させるなん…て!」
「大丈夫!?シンヤ!?」
どうやらカレンが危ないと思って援護してくれたらしい…
「卑怯者め!今度は絶対に倒してやるからね!おぼえておきなさいよ!!」
「べーっだ!誰がお前なんて覚えといてやるもんか!」
カレンがアンナを挑発する。
「ぐは!!あんた覚悟し・・・、げふ」
セリフが言い終わる前にトドメを刺す。
「お前捨て台詞くらい言わせてやれよ…」
「良いのよあんなやつら、それよりさっきはありがとね♪PKに襲われたのは初めてだったからテンパっちゃってw」
「おう!そんくらい気にすんな!リョーマは大丈夫か?」
「おう大丈夫だ!防御力には自信があるからな!それよりシンヤ、そろそろお前家を出なくて良いのか?今日って確かグッズの販売日じゃなかったか?」
「え…」
「だから~、今日って前から楽しみにしてたデビルハンターズのグッズの発売日だろ?限定品のキーホルダーが付いてくるとか言ってたじゃん。俺の家からは店は近いけどお前の家からは時間がかかるどろ?」
「そ、そうだったぁぁぁぁ!!!今から急いで買いにいくわ!!!じゃあな!!」
「おう、俺も落ちるわ」
「え、ちょっとまだ話が…!」
カレンが何か言ってたがすぐにログアウトしたので全く話は聞こえなかった。
第4話 反撃 終了
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