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プロローグ
#ゲーム
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「…ねー…ん。お…さん。おね…ん。…おねーさん」
どこかで聞いたことのある声…
目が覚めるとカーテンが全て閉められた暗い場所に拘束具を付けられてソファーに横たわっていた。
気だるげな体を起こす。
ージャラ…。
(!?なにこれ!?)
ぼーっとしていた頭が一瞬で冴える。
ージャラジャラ!ガンガンっ!!
「やめてよーおねーさん」
「……誰…!?」
「昨日ぶりだよおねーさん」
「………」
(昨日ぶりって…エレベーターで… )
「そうだよ、エレベーター」
「!?」
ちょうど考えていることを言われて驚いた。
「おねーさん。だいじょーぶー??」
「あの…」
「うん?」
「ここ…どこですか?そして、これはなんですか…?」
「んーここはね~……ひ・み・つ」
色気ダダ漏れの笑顔で言ってくる。
「これは~僕の趣味かな」
(えっ…趣味…?
拘束具が…趣味…一体どういうこと?
でも拘束具が好きとかこの人危ない人…!!)
ージャラジャラ!!ジャラ!
「ちょっと、おねーさん静かにしないと…」
「都…うるさいよ。って僕が言ってるよ。」
(…僕が言ってる?)
「あ、月咲兄ごめんね。おねーさんが暴れるんだ。」
月咲兄と呼ばれた人はとてもひ弱そうな見た目である。
目を合わせれば固まってしまいそうな、不思議な雰囲気をまとっている。
「へぇ、こいつがねぇ」
不気味な笑みを浮かべてこっちを見てくる。
(な、何この人…?さっきと雰囲気が…!?)
「なんでこの人選んだの?…って僕が言ってる。」
(も、戻った…)
「さぁねぇ~。マンションにこのおねーさんいたからさー」
「それだけで連れてきたのー?」
「そうだよ~」
「お前…人波とか闇に言われても知らねーぞ?」
(また口調が変わった…この人怖っ…!)
(てかそもそも人波さんとか闇さんって誰!)
「大丈夫だよ。多分ね。」
「そろそろ人波くんと闇くん達来るよ。って僕が言ってる…。」
「…あ、あの…」
恐る恐る口を開いてみる。
「なぁに?おねーさん」
「私、なにかしたんですか…?なんでここに連れてこられたんですか?」
「今説明するから待っとけ」
「まっててねおねーさん?」
しばらく沈黙が流れていた。
(うっ…気まずい…。)
気まずい沈黙を破ったのはドアの開く音だった。
ーバーンッ!!!
「ひっ!?」
ドアの開いた方に目を向けると4人の影が見えた。
しかし顔までは見えない。
「おはよう都、月咲」
「人波さんおはようございます」
挨拶したのは私を連れてきた都さんだった。
今、都さんと月咲さんに挨拶したのは人波さん…?
その他の人は…検討がつくはずない。
これでここの部屋にいるのは私と6人の男になった。
(昨日さらわれたのは都さんで、口調変わったり僕が言ってたって言ったりするのが月咲さん…)
あとの4人は…?
「あっれ?そこにいる子って?」
不意に目を付けられて驚いてしまった。
「あーこれが例の?」
(これ呼ばわりなんて…初めて会った人に対して酷くない!?)
「おはよう、俺の名前は泉人波」
人波と名乗った人はとてもチャラチャラしてる。
絶対女の人を口説いてる…
しかも香水の匂いが強い。
(ホストかなんか…?)
「どーも僕は周防日向だよ~。よろしくね~」
日向と名乗った人は名前の通り優しそうな…ほんわかしている。
世にいう弟キャラだろうか。
「オレは霜月ユズだよ。よろしく、、」
最後に不気味な笑みを浮かべたユズは目の下にクマがあるようだ。
黒い服だしフードを被っていて不気味だ。
「ボク、夜月闇ネ☆よろしク」
最後に闇と名乗った人は……変な人だ。
見た目も言葉遣いも不思議だ。
これは世にいう奇人…?
「あ、オレ桜舞都ね?紹介遅れてごめんねおねーさん」
この人は私を連れてきた人…。
「僕は四条月咲…って僕が言ってる。」
やっぱり僕が言ってるって…
「さーて、自己紹介も済みましたし、本題に入りましょう。」
(本題…?)
「あなたにはこれからオレ達の玩具になってもらいます。」
「……え…?」
(なに?玩具ってなに…?)
「言ってる意味がさっぱり…」
「それはそうですよね宝衣凛都さん」
背中に冷や汗が流れた。
「ど、どうして私の名前を…!!」
「…んっと25歳で彼氏なし、アパレル店の店員で副業としてデザイナー…住所と電話番号は…」
「わ、わ、分かりましたから!も、もう結構です!」
(この人たちどこまで知ってるの…!?)
「もういいの?」
「あなた達…どこまで知ってるんですか…」
私は人波さんを睨んだ。
「こんなことオレ達にかかれば楽勝ですからね」
「オレ達ってあなた達は何者なんですか…?」
「ん~そーなのかぁ。君は知らないのかぁ」
人波さんはゆっくりと距離を詰めてくる。
ージャラ…ジャラ…。
(ヤバい!逃げないと!)
ージャラジャラ!!ジャラジャラ!!
拘束具がついていて全く手が動かない。
「オレはね…」
ーグイッ。
顎をつかまれ、人波さんと視線が絡む。
「オレはね、泉財閥の息子だよ」
(泉財閥…。泉財閥って…!!職場の経営元…!!)
「オレは桜舞財閥息子~」
「僕周防財閥の息子だよ」
「オレは霜月財閥の息子」
「ボクは夜月財閥息子息子ダヨ☆」
「僕は四条財閥の息子…って僕が言ってる…。」
「オレらはみーんな財閥の息子。」
(この財閥って日本の6本柱の大財閥…。)
「一般の人はオレらのこと『After Kings』って言ってるね」
(あのAfter Kings…。だからみんな見たことがあるような顔立ちだったんだ…。)
「でもなんでこんなボンボンがあなたみたいな超凡人に絡んてるのか不思議だよね?」
(月咲さんとてつもなく失礼すぎる。)
「なぜ君が選ばれたのかって言うとね、まぁ特に理由はないんだよね。」
満面の笑みで人波さんは言う。
「……は…?」
(あぁ!はっ?って言っちゃった!!)
「この子すごーい!人波さん相手に、は?って言った~!調教しがいがありそう!!」
(調教…?)
「まぁ、オレにそんな口聞いたのは許してやろう。」
「…すみませんでした…。」
「さて…これに参加しますか?」
「やりません。」
「すっげー、この子即答だよ。」
「他の女ならヒィヒィ言って食らいついてくるのに。」
「私には仕事があるのであなた方の遊びに付き合っている暇はありません。しかも玩具とか…」
「へぇ?そんなこと言っていいの?」
「……え?」
「あんたの勤める店、オレん家の経営元でしょ?」
「…は、はい。そうですが…」
「これに参加しないんだったらあんたクビね?」
「えっ!?」
「経営元の社長の息子だからねぇ~。そんなん楽勝」
「そ、それだけは…」
「んじゃあ参加する?」
(そんなの強引すぎる…。私にはなりたい夢があってこの仕事に就いたのに、それをこんなことでクビにするなんて…)
「参加するんだったらあんたの望む将来にしてやるよ」
「…え…?」
「あんたデザイナーになりたいんだろ?」
「そう…です。」
「これに参加するんだったら、あんたの望む将来にしてやろう。どうだ?やるか?」
(……これを断って夢を絶たれるよりだったら…引き受けた方がいいのかな…?)
「どうだ?やるか?」
さっきとは違って人波さんは真剣な眼差しで問うてきた。
「……やり…ます。」
ここから私の人生は変わった。
どこかで聞いたことのある声…
目が覚めるとカーテンが全て閉められた暗い場所に拘束具を付けられてソファーに横たわっていた。
気だるげな体を起こす。
ージャラ…。
(!?なにこれ!?)
ぼーっとしていた頭が一瞬で冴える。
ージャラジャラ!ガンガンっ!!
「やめてよーおねーさん」
「……誰…!?」
「昨日ぶりだよおねーさん」
「………」
(昨日ぶりって…エレベーターで… )
「そうだよ、エレベーター」
「!?」
ちょうど考えていることを言われて驚いた。
「おねーさん。だいじょーぶー??」
「あの…」
「うん?」
「ここ…どこですか?そして、これはなんですか…?」
「んーここはね~……ひ・み・つ」
色気ダダ漏れの笑顔で言ってくる。
「これは~僕の趣味かな」
(えっ…趣味…?
拘束具が…趣味…一体どういうこと?
でも拘束具が好きとかこの人危ない人…!!)
ージャラジャラ!!ジャラ!
「ちょっと、おねーさん静かにしないと…」
「都…うるさいよ。って僕が言ってるよ。」
(…僕が言ってる?)
「あ、月咲兄ごめんね。おねーさんが暴れるんだ。」
月咲兄と呼ばれた人はとてもひ弱そうな見た目である。
目を合わせれば固まってしまいそうな、不思議な雰囲気をまとっている。
「へぇ、こいつがねぇ」
不気味な笑みを浮かべてこっちを見てくる。
(な、何この人…?さっきと雰囲気が…!?)
「なんでこの人選んだの?…って僕が言ってる。」
(も、戻った…)
「さぁねぇ~。マンションにこのおねーさんいたからさー」
「それだけで連れてきたのー?」
「そうだよ~」
「お前…人波とか闇に言われても知らねーぞ?」
(また口調が変わった…この人怖っ…!)
(てかそもそも人波さんとか闇さんって誰!)
「大丈夫だよ。多分ね。」
「そろそろ人波くんと闇くん達来るよ。って僕が言ってる…。」
「…あ、あの…」
恐る恐る口を開いてみる。
「なぁに?おねーさん」
「私、なにかしたんですか…?なんでここに連れてこられたんですか?」
「今説明するから待っとけ」
「まっててねおねーさん?」
しばらく沈黙が流れていた。
(うっ…気まずい…。)
気まずい沈黙を破ったのはドアの開く音だった。
ーバーンッ!!!
「ひっ!?」
ドアの開いた方に目を向けると4人の影が見えた。
しかし顔までは見えない。
「おはよう都、月咲」
「人波さんおはようございます」
挨拶したのは私を連れてきた都さんだった。
今、都さんと月咲さんに挨拶したのは人波さん…?
その他の人は…検討がつくはずない。
これでここの部屋にいるのは私と6人の男になった。
(昨日さらわれたのは都さんで、口調変わったり僕が言ってたって言ったりするのが月咲さん…)
あとの4人は…?
「あっれ?そこにいる子って?」
不意に目を付けられて驚いてしまった。
「あーこれが例の?」
(これ呼ばわりなんて…初めて会った人に対して酷くない!?)
「おはよう、俺の名前は泉人波」
人波と名乗った人はとてもチャラチャラしてる。
絶対女の人を口説いてる…
しかも香水の匂いが強い。
(ホストかなんか…?)
「どーも僕は周防日向だよ~。よろしくね~」
日向と名乗った人は名前の通り優しそうな…ほんわかしている。
世にいう弟キャラだろうか。
「オレは霜月ユズだよ。よろしく、、」
最後に不気味な笑みを浮かべたユズは目の下にクマがあるようだ。
黒い服だしフードを被っていて不気味だ。
「ボク、夜月闇ネ☆よろしク」
最後に闇と名乗った人は……変な人だ。
見た目も言葉遣いも不思議だ。
これは世にいう奇人…?
「あ、オレ桜舞都ね?紹介遅れてごめんねおねーさん」
この人は私を連れてきた人…。
「僕は四条月咲…って僕が言ってる。」
やっぱり僕が言ってるって…
「さーて、自己紹介も済みましたし、本題に入りましょう。」
(本題…?)
「あなたにはこれからオレ達の玩具になってもらいます。」
「……え…?」
(なに?玩具ってなに…?)
「言ってる意味がさっぱり…」
「それはそうですよね宝衣凛都さん」
背中に冷や汗が流れた。
「ど、どうして私の名前を…!!」
「…んっと25歳で彼氏なし、アパレル店の店員で副業としてデザイナー…住所と電話番号は…」
「わ、わ、分かりましたから!も、もう結構です!」
(この人たちどこまで知ってるの…!?)
「もういいの?」
「あなた達…どこまで知ってるんですか…」
私は人波さんを睨んだ。
「こんなことオレ達にかかれば楽勝ですからね」
「オレ達ってあなた達は何者なんですか…?」
「ん~そーなのかぁ。君は知らないのかぁ」
人波さんはゆっくりと距離を詰めてくる。
ージャラ…ジャラ…。
(ヤバい!逃げないと!)
ージャラジャラ!!ジャラジャラ!!
拘束具がついていて全く手が動かない。
「オレはね…」
ーグイッ。
顎をつかまれ、人波さんと視線が絡む。
「オレはね、泉財閥の息子だよ」
(泉財閥…。泉財閥って…!!職場の経営元…!!)
「オレは桜舞財閥息子~」
「僕周防財閥の息子だよ」
「オレは霜月財閥の息子」
「ボクは夜月財閥息子息子ダヨ☆」
「僕は四条財閥の息子…って僕が言ってる…。」
「オレらはみーんな財閥の息子。」
(この財閥って日本の6本柱の大財閥…。)
「一般の人はオレらのこと『After Kings』って言ってるね」
(あのAfter Kings…。だからみんな見たことがあるような顔立ちだったんだ…。)
「でもなんでこんなボンボンがあなたみたいな超凡人に絡んてるのか不思議だよね?」
(月咲さんとてつもなく失礼すぎる。)
「なぜ君が選ばれたのかって言うとね、まぁ特に理由はないんだよね。」
満面の笑みで人波さんは言う。
「……は…?」
(あぁ!はっ?って言っちゃった!!)
「この子すごーい!人波さん相手に、は?って言った~!調教しがいがありそう!!」
(調教…?)
「まぁ、オレにそんな口聞いたのは許してやろう。」
「…すみませんでした…。」
「さて…これに参加しますか?」
「やりません。」
「すっげー、この子即答だよ。」
「他の女ならヒィヒィ言って食らいついてくるのに。」
「私には仕事があるのであなた方の遊びに付き合っている暇はありません。しかも玩具とか…」
「へぇ?そんなこと言っていいの?」
「……え?」
「あんたの勤める店、オレん家の経営元でしょ?」
「…は、はい。そうですが…」
「これに参加しないんだったらあんたクビね?」
「えっ!?」
「経営元の社長の息子だからねぇ~。そんなん楽勝」
「そ、それだけは…」
「んじゃあ参加する?」
(そんなの強引すぎる…。私にはなりたい夢があってこの仕事に就いたのに、それをこんなことでクビにするなんて…)
「参加するんだったらあんたの望む将来にしてやるよ」
「…え…?」
「あんたデザイナーになりたいんだろ?」
「そう…です。」
「これに参加するんだったら、あんたの望む将来にしてやろう。どうだ?やるか?」
(……これを断って夢を絶たれるよりだったら…引き受けた方がいいのかな…?)
「どうだ?やるか?」
さっきとは違って人波さんは真剣な眼差しで問うてきた。
「……やり…ます。」
ここから私の人生は変わった。
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