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陸編
12.エルベ村防衛作戦2
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村の農場から約1000m離れているところにリザードマンの部隊が集結し始めたらしいとのことだった、しかもその数は目測でも二千に近い数もいるそうだ、との知らせが見張りの村人よりとどいた。
それを聞いた村の人々は俺たちをみならってか、土嚢を積みだしその内側に穴を掘り陣地を築き、村中の弓と矢をかき集め出した。
敵接近に伴い俺たちは陣地内にM240を五挺運び込み、二脚を立て、さらに予備弾倉を運び込む
「そろそろの様だな。トカゲ野郎どもが来るぞ。ベルはそのM240で銃撃を絶え間なく与えるようにな!」
「ハイっ、このベルが役目を果たさせていただきます! ただここから一歩も出ないつもりでいるのですか?」
「いい質問だベル君! ただその答えはこの戦闘が終わりにさしかかったときに分かるであろう! 何つって……そんな不安そうな目で見ないで大丈夫だから」
「御話し中申し訳ありませんがワタ殿、そろそろご準備を! そろそろ会敵します!」
そう言って、周りの兵士とは一風変わった露出度の高い皮の鎧を着た。目のやり場に困るほどの妖艶な体つきで肩まで伸ばした銀髪の女性兵士が報告してくる。
村長から今後いろいろとあるだろうとのことで、俺の護衛として付けてもらった。
このダークエルフの女性兵士の名前はシルヴィアと言って、以前ダークエルフ族のとある村の村長であったが帝国軍の侵攻により村の住民全員が散り散りになってしまい、自身も単身で戦火から逃れていた。そういったところを村長に傭兵として雇ってもらったらしい。さらに彼女は自称コンダート国内最強ダークエルフと言っているようだ。
自称とは言うものの実際の格闘戦闘能力は村長曰く。普通以上にあるようだ。
しかし、ダークエルフと聞くとやはり……いかん! ダメだ!と思いつつ、胸、見ちゃいますよね~報告に来るたびそこだけ揺れていますよお姉さん……
「どうかなされましたか?ワタ殿?」
シルヴィアは自分に向けられた下心満載な視線を向けられても、まるで少女のようなきらきらとした碧い眼でこちらを見てくる。しかも、シルヴィアの肩ぐらいまで伸ばした髪が揺れるたびに、甘い香りがしてくる。この世界にも香水があるのだろうか……
「ワタ様ッッ!」
そんな、ことを考えていたら、横から頬に強烈なビンタをベルが食らわせてきた。
「痛いって、悪かったよ……何もカンガエテナイヨ。ボクワルクナイ」
「ム~、もう知りません!」
「だから悪かったって、許して! ……分かった本当のことを言おう!愛してる!」
「「!!??」」
アレ?またしてもナニヲイッテイルノダロウ?
「そ、そそそそんあn、ハイ!好きでしゅ!」
言った本人はまた自滅したと思い、ベルに関しては急な告白に口と思考がついていけず、噛み噛みになってしまい、第三者的な位置にいるシルヴィア達はどうしていいのか分からずただ立ち尽くすばかりであった。
「敵襲!」
とそんなことをやっているうちにどうやらお出ましのようだ。とりあえずさっきのことは後回しにしておこう……集中!集中!ハッ!
「いよいよ、本番ですねワタ様!腕がなります!」
さっきの雰囲気は消え去り、ベルは瞬時に戦闘態勢に入っていた、流石はベルさん、そういうとこlikeの意味で好きですよ。いやほんとに、さっきのは……えーい、こうなったら忘れるほどに撃ちまくってやるんだもんね!
すると500m先の農場の方に向かう少数の恐らく偵察であろうこちらに向かってくるリザードマン部隊を発見した。そのリザードマンは近くの小屋に向けて威嚇なのか矢を放っていたり、斧を振り回していたりする。
敵本隊がこちらに来る前にM240を射撃可能状態にする。まず装填ハンドルを手前に引きボルトと呼ばれる部分を銃後部に固定し、その後装填ハンドルをもとに戻してから給弾カバーを開きそこに給弾ベルトを載せカバーを閉じれば完了である。
ドットサイト召喚し、M240に付けてあったので、サイトを覗き撃つタイミングを計る……
リザードマンの兵達はこちらが攻撃を加えてこないことを確認したのか、偵察部隊の中から連絡員と思われる兵を本隊がいる方向に出し、本隊との合流を図った。
その後本隊とは10分ほどで合流しまるでよく訓練された軍隊のように隊列を整えこちらへと進軍を始める。
「敵襲」との声から約半刻がたった今リザードマン達との距離は300mぐらいになってきた。敵はこちらを威嚇するためか横一列に並び、雄叫びを上げながら行軍してくる。やがてこちらが籠城の意図があると分かったのか、あちらは弓をかまえ始めた。
俺とベル・シルヴィアは再度銃を点検した後、緊張した面持ちでドットサイトから覗く。
「いいか、敵を引きつけてから撃つぞ!俺の射撃の合図と共に全力で撃ち続けろ!」
「「ハイっ!」」
いよいよ敵との距離が200mぐらいになってきたので、ベルは先頭のリザードマンの弓兵隊に照準を合わせ射撃開始する
「撃てっ!」
ダダダダダダダダダダッ!ダダダダッ!ダダダダダダダダダダッ!
毎分約750発の発射速度で鉛の弾を敵の頭上に降らせる。すると敵はどこからともなく飛んでくる得体の知れない攻撃に混乱し隊列が乱れ始める。前衛にいた弓兵は撃つ暇もなく倒れていった。木でできた盾と剣などで武装していた兵はその盾で防ごうと密集形態を取ったが、その盾は7.62×51mmNATO弾によって易々と貫通し次々に撃ち破ってゆく。
前衛が壊滅状態になったと知るや、あるものは恐怖からか逃走を図る者も出たり、なんとか戦闘を続行しようと隊列を整えようとする者もいたが、そんなことも関係なしに鉛の弾は次々にリザードマン達に命中し、ある者は懸命に部下を落ち着かせようと指揮を取っているところに頭を撃たれ、またあるものは勇敢にもこちらに向かって攻撃しようと向かってきたところで胸を数発撃たれ生命活動を停止させていく。さらに銃弾によって腕をもがれたり足を切断した負傷者も増えていく……
一方、防御側は五人で一挺ずつ撃ち、一体も寄せ付けないように、銃身が過熱して赤くなるまで一心不乱に射撃を続け、さらに後方では村人たちが弓を持ち臨戦態勢に入っている。
本来は剣や弓を持って戦っていたはずのエレザ達だが、今はそれを忘れたかのように射撃している。
しかし、あるときシルヴィアが射撃を開始しようと引き金を引いたが運悪く弾詰まりが起きてしまい、そこでいったん直すために全員の射撃が一旦止まってしまった。
敵はこの状況を好機とみてこの防衛陣地まで突っ込んでくる。弾詰まりを治すのにまごついていたこの間、敵に50mぐらいまでのところまで接近を許してしまったが、そこまで来てようやく射撃を再開し始めた。
攻撃がやんだ後は今まで混乱がなかったかのように仲間の屍を越えつつ進軍を再開し始めたが、またM240による射撃が再開されると最初の時の混乱よりさらに混乱し、ついに部隊は四散・後退し始め、まとまって最後まで抵抗しているものもいたがほとんどは一人だけで逃走を図るものが多かった。
目の前に動くものが見えなくなると、すぐに射撃を中止させる
「撃ち方やめ!そのまま追尾し敵本拠地を叩く」
「そういうことだったのですねワタ様!流石です!」
「このシルヴィアも参戦いたします」
「この“銃”というものを使うと、いとも簡単にあの集団を敗走させることができるのだな。感心したぞ!そのまま私もついてゆこう。ミレイユお前も行くぞ!こんなにスッキリしたのは久しぶりだ」
「お姉さまがそう言うのならば……仕方がありませんね」
エレザはよっぽど銃のことが気に入ったらしく、M240を興味深そうに見つめている。
妹のミレイユは最初、嫌々といった感じだったが、今は射撃姿勢のまま銃を持ち続け、先ほど敵がいた位置を見つめている。
「ありがとう!さてここでその銃とは一旦お別れだ。エレザ達二人はこの後他の銃を渡す、君たち二人は次にこのSIG716を手に反攻作戦を敢行する!この相棒を信じて俺に付いて来い!」
「それはいいのですが、この銃の方が大量の弾を撃ち続けられるので、こっちを持って行った方がいいのではないのですか?」
シルヴィアはかわいく首をかしげながら聞いてくる。
「いい質問だ!シルヴィア。このM240では連射しすぎて人質に当たってしまうからこれは使わないんだ、制圧するだけならもってこいだけどな。今回は遠距離から狙い撃つこともあるから一発一発が重要なんだ……ほかに何か質問あるか?」
「いえ、ないです!」
「では、奴らに制裁を加えに行くぞ!」
「「了解!!」」
「他のもあるのか、面白そうだな」
「……」
シルヴィアとベルにはSIG716を渡し、二人には不釣り合いだが今朝渡しておいたタクティカルベストを装着してもらい、同時に予備弾倉を渡す、拳銃を渡そうかとおもったが銃のレクチャーは機関銃の射撃と少しだけアサルトライフルの射撃を行っただけだったので今回の近接戦闘は4人の得意分野であろう剣によって行って頂く、ただ今回の作戦では使用することはないとは思うが……
一行は先ほどの敗残兵が向かっていった方向に向けて出発していった――――
それを聞いた村の人々は俺たちをみならってか、土嚢を積みだしその内側に穴を掘り陣地を築き、村中の弓と矢をかき集め出した。
敵接近に伴い俺たちは陣地内にM240を五挺運び込み、二脚を立て、さらに予備弾倉を運び込む
「そろそろの様だな。トカゲ野郎どもが来るぞ。ベルはそのM240で銃撃を絶え間なく与えるようにな!」
「ハイっ、このベルが役目を果たさせていただきます! ただここから一歩も出ないつもりでいるのですか?」
「いい質問だベル君! ただその答えはこの戦闘が終わりにさしかかったときに分かるであろう! 何つって……そんな不安そうな目で見ないで大丈夫だから」
「御話し中申し訳ありませんがワタ殿、そろそろご準備を! そろそろ会敵します!」
そう言って、周りの兵士とは一風変わった露出度の高い皮の鎧を着た。目のやり場に困るほどの妖艶な体つきで肩まで伸ばした銀髪の女性兵士が報告してくる。
村長から今後いろいろとあるだろうとのことで、俺の護衛として付けてもらった。
このダークエルフの女性兵士の名前はシルヴィアと言って、以前ダークエルフ族のとある村の村長であったが帝国軍の侵攻により村の住民全員が散り散りになってしまい、自身も単身で戦火から逃れていた。そういったところを村長に傭兵として雇ってもらったらしい。さらに彼女は自称コンダート国内最強ダークエルフと言っているようだ。
自称とは言うものの実際の格闘戦闘能力は村長曰く。普通以上にあるようだ。
しかし、ダークエルフと聞くとやはり……いかん! ダメだ!と思いつつ、胸、見ちゃいますよね~報告に来るたびそこだけ揺れていますよお姉さん……
「どうかなされましたか?ワタ殿?」
シルヴィアは自分に向けられた下心満載な視線を向けられても、まるで少女のようなきらきらとした碧い眼でこちらを見てくる。しかも、シルヴィアの肩ぐらいまで伸ばした髪が揺れるたびに、甘い香りがしてくる。この世界にも香水があるのだろうか……
「ワタ様ッッ!」
そんな、ことを考えていたら、横から頬に強烈なビンタをベルが食らわせてきた。
「痛いって、悪かったよ……何もカンガエテナイヨ。ボクワルクナイ」
「ム~、もう知りません!」
「だから悪かったって、許して! ……分かった本当のことを言おう!愛してる!」
「「!!??」」
アレ?またしてもナニヲイッテイルノダロウ?
「そ、そそそそんあn、ハイ!好きでしゅ!」
言った本人はまた自滅したと思い、ベルに関しては急な告白に口と思考がついていけず、噛み噛みになってしまい、第三者的な位置にいるシルヴィア達はどうしていいのか分からずただ立ち尽くすばかりであった。
「敵襲!」
とそんなことをやっているうちにどうやらお出ましのようだ。とりあえずさっきのことは後回しにしておこう……集中!集中!ハッ!
「いよいよ、本番ですねワタ様!腕がなります!」
さっきの雰囲気は消え去り、ベルは瞬時に戦闘態勢に入っていた、流石はベルさん、そういうとこlikeの意味で好きですよ。いやほんとに、さっきのは……えーい、こうなったら忘れるほどに撃ちまくってやるんだもんね!
すると500m先の農場の方に向かう少数の恐らく偵察であろうこちらに向かってくるリザードマン部隊を発見した。そのリザードマンは近くの小屋に向けて威嚇なのか矢を放っていたり、斧を振り回していたりする。
敵本隊がこちらに来る前にM240を射撃可能状態にする。まず装填ハンドルを手前に引きボルトと呼ばれる部分を銃後部に固定し、その後装填ハンドルをもとに戻してから給弾カバーを開きそこに給弾ベルトを載せカバーを閉じれば完了である。
ドットサイト召喚し、M240に付けてあったので、サイトを覗き撃つタイミングを計る……
リザードマンの兵達はこちらが攻撃を加えてこないことを確認したのか、偵察部隊の中から連絡員と思われる兵を本隊がいる方向に出し、本隊との合流を図った。
その後本隊とは10分ほどで合流しまるでよく訓練された軍隊のように隊列を整えこちらへと進軍を始める。
「敵襲」との声から約半刻がたった今リザードマン達との距離は300mぐらいになってきた。敵はこちらを威嚇するためか横一列に並び、雄叫びを上げながら行軍してくる。やがてこちらが籠城の意図があると分かったのか、あちらは弓をかまえ始めた。
俺とベル・シルヴィアは再度銃を点検した後、緊張した面持ちでドットサイトから覗く。
「いいか、敵を引きつけてから撃つぞ!俺の射撃の合図と共に全力で撃ち続けろ!」
「「ハイっ!」」
いよいよ敵との距離が200mぐらいになってきたので、ベルは先頭のリザードマンの弓兵隊に照準を合わせ射撃開始する
「撃てっ!」
ダダダダダダダダダダッ!ダダダダッ!ダダダダダダダダダダッ!
毎分約750発の発射速度で鉛の弾を敵の頭上に降らせる。すると敵はどこからともなく飛んでくる得体の知れない攻撃に混乱し隊列が乱れ始める。前衛にいた弓兵は撃つ暇もなく倒れていった。木でできた盾と剣などで武装していた兵はその盾で防ごうと密集形態を取ったが、その盾は7.62×51mmNATO弾によって易々と貫通し次々に撃ち破ってゆく。
前衛が壊滅状態になったと知るや、あるものは恐怖からか逃走を図る者も出たり、なんとか戦闘を続行しようと隊列を整えようとする者もいたが、そんなことも関係なしに鉛の弾は次々にリザードマン達に命中し、ある者は懸命に部下を落ち着かせようと指揮を取っているところに頭を撃たれ、またあるものは勇敢にもこちらに向かって攻撃しようと向かってきたところで胸を数発撃たれ生命活動を停止させていく。さらに銃弾によって腕をもがれたり足を切断した負傷者も増えていく……
一方、防御側は五人で一挺ずつ撃ち、一体も寄せ付けないように、銃身が過熱して赤くなるまで一心不乱に射撃を続け、さらに後方では村人たちが弓を持ち臨戦態勢に入っている。
本来は剣や弓を持って戦っていたはずのエレザ達だが、今はそれを忘れたかのように射撃している。
しかし、あるときシルヴィアが射撃を開始しようと引き金を引いたが運悪く弾詰まりが起きてしまい、そこでいったん直すために全員の射撃が一旦止まってしまった。
敵はこの状況を好機とみてこの防衛陣地まで突っ込んでくる。弾詰まりを治すのにまごついていたこの間、敵に50mぐらいまでのところまで接近を許してしまったが、そこまで来てようやく射撃を再開し始めた。
攻撃がやんだ後は今まで混乱がなかったかのように仲間の屍を越えつつ進軍を再開し始めたが、またM240による射撃が再開されると最初の時の混乱よりさらに混乱し、ついに部隊は四散・後退し始め、まとまって最後まで抵抗しているものもいたがほとんどは一人だけで逃走を図るものが多かった。
目の前に動くものが見えなくなると、すぐに射撃を中止させる
「撃ち方やめ!そのまま追尾し敵本拠地を叩く」
「そういうことだったのですねワタ様!流石です!」
「このシルヴィアも参戦いたします」
「この“銃”というものを使うと、いとも簡単にあの集団を敗走させることができるのだな。感心したぞ!そのまま私もついてゆこう。ミレイユお前も行くぞ!こんなにスッキリしたのは久しぶりだ」
「お姉さまがそう言うのならば……仕方がありませんね」
エレザはよっぽど銃のことが気に入ったらしく、M240を興味深そうに見つめている。
妹のミレイユは最初、嫌々といった感じだったが、今は射撃姿勢のまま銃を持ち続け、先ほど敵がいた位置を見つめている。
「ありがとう!さてここでその銃とは一旦お別れだ。エレザ達二人はこの後他の銃を渡す、君たち二人は次にこのSIG716を手に反攻作戦を敢行する!この相棒を信じて俺に付いて来い!」
「それはいいのですが、この銃の方が大量の弾を撃ち続けられるので、こっちを持って行った方がいいのではないのですか?」
シルヴィアはかわいく首をかしげながら聞いてくる。
「いい質問だ!シルヴィア。このM240では連射しすぎて人質に当たってしまうからこれは使わないんだ、制圧するだけならもってこいだけどな。今回は遠距離から狙い撃つこともあるから一発一発が重要なんだ……ほかに何か質問あるか?」
「いえ、ないです!」
「では、奴らに制裁を加えに行くぞ!」
「「了解!!」」
「他のもあるのか、面白そうだな」
「……」
シルヴィアとベルにはSIG716を渡し、二人には不釣り合いだが今朝渡しておいたタクティカルベストを装着してもらい、同時に予備弾倉を渡す、拳銃を渡そうかとおもったが銃のレクチャーは機関銃の射撃と少しだけアサルトライフルの射撃を行っただけだったので今回の近接戦闘は4人の得意分野であろう剣によって行って頂く、ただ今回の作戦では使用することはないとは思うが……
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