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内政編
76.法執行機関と司法機関と準軍組織と
しおりを挟む事件現場はミスティア隊第二大隊に任せ、二度も危機にさらされた俺らは、流石に恐怖を感じ王城に留守部隊として残っていたミスティア第三大隊を呼び出し護衛してもらいながら、王城に足早に帰ることにした。
取り調べた結果、今回銀行強盗事件を起こした犯行グループは「革命騎士団」と名乗り、王家打倒を企んでいたようで、衛視隊の大多数が戦場に行ってしまっている今、犯行グループを取り締まる人間が極端に少ないのでこの機会を狙っていたらしい。
銀行を襲撃した目標は、今後の活動資金を稼いで、同時に協力者を集めようとしたかったようだ。
しかし、“革命騎士団”にとって予想外だったのは、現場には偶然居合わせたミスティアによって鎮圧されてしまったことだ。
彼らの犯行に使われた武器は、完全にM4と同じ形状をした木で作られているもので、この武器の攻撃方法はマガジンのような部分にはめ込まれた火属性魔石の力を銃弾のようにして撃ち出す、そして、魔石の魔力が切れたらまるでマガジンチェンジをするのかの如く魔石を抜き出し、新しい魔石をはめなおすようだ。
この武器の長所として、魔法が使えない人でも魔法弾を撃つことができること、発射音・反動がないことが挙げられ、欠点としては、まず近距離ではないと敵を行動不能にすることができない、真っ直ぐ飛んでいかない、弾速が遅い(エアソフトガン並み)などが挙げられる。
もう一つ、爆発物が今回使われており、こちらはC4プラスチック爆弾と似たもので、起爆させるために火属性魔石を使用する。
上述した兵器はまだ、召喚している現代兵器には到底及ばないとは言え、この情報が帝国の手に渡ってしまうと非常に厄介なものが開発されてしまう恐れがあるので、このことについて細かく調査し開発元や製造元を探し出し、根絶やしにしておかねばならない。
そして、俺らを直接的に護衛し、銀行強盗事件発生時も活躍してくれたミスティア第二大隊だが、今回見ていて何個も課題が見つかった。
一つ目は、初動対応の遅さで、二件とも事が起きてから動き出していたこと。二つ目は、緊急事態や非常事態が起きた時の統制がとれていないこと。三つめは、敵に対して数の暴力とばかりに突っ込んでいくところなどが挙げられる。
不幸中の幸いで、今回は負傷者があまり出なかったが、相手も同じ銃を持っていたらと考えるだけで恐ろしい。
なので、今後はミスティアを始め、ヴァルキュリア、グリムリーパー、ローレライ全隊を再教育させることにした。
その教育担当は陸軍特殊部隊の「メランオピス」隊にして、東部戦域から帰還してきたのちみっちりと叩き込んでもらうことにした。
王城に帰ってきた俺は、すぐに後宮内にある自室へと戻り、今回のことで新たに必要性を感じた組織を作ることにした。
それは法執行機関(警察組織等)と治安維持部隊(準軍組織)である。
そもそも、この国には警察という存在自体ない、理由はすべて軍隊と軍の一部でもある国家衛視隊によって治安維持活動と犯罪者の逮捕などを行っていたからである。
ただ、国家衛視隊は犯罪者の現行犯と指名手配犯の逮捕しかできず、事件後の捜査は非常に限定的なことしかしない、その上、今は戦場に部隊を派遣してしまっているので、人員が圧倒的に足りない為正常に任務を全うすることがすらできない。
これが今回の事件が起きてしまった、大きな要因の一つであるといえる。
現有組織と運用姿勢では、今後予測されるであろう事態にすぐに対処することができなくなるのは明白なので、国民の生命・身体・財産の保護、犯罪の予防・捜査、被疑者の逮捕などを常時行える組織と、平時は国外からの武力侵攻などを予防・監視し、担当区域の治安維持を行い、非常時は軍か法執行機関などと連携し対処できる組織しようと思う。
これから設置・開局予定の組織の大まかなものは以下の通り。
内務省
王立警察庁(首都警察)KPD
国家警察庁(地方警察統括及び広域捜査)NPD
中部警察局
東部警察局
西部警察局
南部警察局
北部警察局
国家情報保安庁(国内情報)NISD
特別高等警察庁(反政府組織・反王政派・特殊宗教団体監視及び排除)SHP
入国・移民管理庁
国家消防庁(全国の消防局統括指揮)
王立消防局(首都消防)
海上消防局(中央司令部所在地:キーレ基地)
空港消防局
特殊救助隊
災害救助即応集団
飛行消防隊(セレンデンス航空基地)
ギルド管理庁(各ギルドの監視・調整・指導)
地方行政監督局
各省庁連絡室
内部監査局
国家保安省(準軍組織統括指揮)
沿岸警備隊(本部:キーレ基地)CCG
国境警備隊(本部:アルダート駐屯地)CBG
国家憲兵隊(中央総局:アルダート駐屯地) CNP 国家衛視隊を吸収
軍捜査部
警察内部捜査部
対テロ特殊対策部隊
武装偵察隊
警務隊
航空保安隊CAS
航空警戒隊
空港・航空機テロ対策部隊
要人警護局
王国中央情報局(国外情報)KCIA 本庁:アルダート駐屯地
現地情報調達部
戦闘偵察部(ハミルトン駐屯地)
調査部
電子情報部
宇宙航空偵察部
総務部
国家保安省所属組織はすべて、必要に応じて各軍の指揮下に入ることになっている。
それを効果的に運用するには、今の各軍ともバラバラの状態ではいけないので「国防総省」として統合することにした。
これらを完璧に運用していけば、格段に犯罪率が低下していき、日本並みの安全な国になるかもしれない。
これだけでは、ただ捕まえて終わりになってしまうので、それらを裁く各裁判所と法の維持と整備をする機関もあわせて設置していく。
設置予定は以下の通り。
法務省
公安調査庁(内務省と警察の警察)
内務省対策局
警察対策局
検察庁
特殊捜査部
捜査部
情報部
貴族対策捜査隊
内務部
外事捜査部
金融犯罪等対策部(財務省の監視)
刑務局(刑務所管理)
執行部
警備部
暴徒鎮圧武装警備隊
衛生部
施設保全部
指導矯正部
法務局
憲法審査会議
法整備局
総務部
裁判所
軍事最高裁判所(国防総省内)
軍事裁判所(各師団司令部内)
軍法審査会(各駐屯地内)
最高裁判所(一か所)
高等裁判所(十か所)
地方裁判所(五十か所)
簡易裁判所(百か所)
これからまだ細かいところは修正していくが、とりあえず暫定的にこれで運用して様子を見てみることにする。
ここまでやってきて俺は、本当に元居た世界の政府機関はよくできていると痛感させられる。
これを考え出し、ようやく紙に書き出し終わると、ふと、メリアのようすが気になり隣を見ると、朝からいろいろな出来事があったのも手伝って、すでに彼女は夢の中にいた。
そんな彼女を見ていたら、自然と眠気が来たので、そのまま机に突っ伏して寝ることにした。
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