現代兵器で異世界無双

wyvern

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空編

83.修羅場というよりもはやカオス!

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演習終了後、味方機誤射事件が行った終結したのを見届けたワタとメリアはセレンデンス空軍基地の司令部に戻った。
そこには遅れてやってきたミスティア隊が集結していて、ミセア大佐はすぐに俺に近寄り遅れたことについて誤ってきた。

「到着が遅れ大変申し訳ございません、このミセア如何なる罰をも受ける所存であります」
「頭をあげてくれ、何も悪いことをしていないよミセア大佐、そもそもあの車の速さがイかれてたせいで早く着いちゃっただけだし、そもそも君らは当初予定してた時刻よりも早く来ていたんでしょ?なら謝ることもないし罰を受けることもない、逆の立場だったらあんまりにも理不尽だって思うし、気にしない!」
「慈悲深きお言葉痛み入ります、これからも我々ミスティア隊は忠誠を誓いたとえ命を賭してでも御身をお守りいたします」
「ありがとう、さて空軍の連中がバイキング形式の料理を用意してくれているようだから少し急ごうか、メリア行くぞ!」

そういってミスティア隊達と無事に合流し護衛任務を再開させ、同時に今まで護衛についてくれた空軍部隊と別れた。
司令部内にある大きな食堂にバイキング形式でたくさんの料理を用意してくれているらしく、丁度おなかが減ってきた俺はその魅力に引き付けられるようにして足早に食堂へと向かうことにした。
メリアは何故か皆が動き始めても俺を見たまま止まっていたので、彼女の手を取り強引に引っ張るように連れていくことにした。


 食堂につくとその部屋の中心に大きなテーブルが部屋を縦断するようにおかれ、そこにはテーブルを埋めつくすように様々な料理がたくさん並んでいた。
 すでに休憩に入っていたセレンデンス基地業務隊の隊員たちや一段落付いた空軍幹部・航空管制官たちが集まっていた。
 俺らが入ってきた瞬間、一斉に立ち敬礼をしてきたが俺は楽にするようにと手で合図を送った。
 俺達に用意されていたテーブルが一番奥にあるのを発見したので、早く食事を始めたい俺はメリアをまるで引きずるようにしながら足早にそこまで向かった。
 
 「ワタ!そんなに急がなくても食事は逃げないわよ!」
 「ご、ごめん、その、つい……メリアさん怒ってる?」
 「いいえ、怒ってないわ、むしろ可愛らしいって思うわ!ウフフ」
 「や、やだなぁ、恥ずかしいだろ!」
 「なーに、照れちゃって!」

 俺達二人は周りの様子を気に留めずまるで夫婦のような会話を楽しんでいた。

 「んんっ!陛下、お取込み中大変失礼ですが、ヴィアラ閣下一行とエレシア閣下一行がいらっしゃいましたので……ボソッ」
 「ので?ん?最後になんて?…………ああ、そういうことね、すまん」
 「(何よ!いいじゃない!)」
 「ん?メリアなんか言った?」
 「何でもないよ!気にしないで!」

 俺らに割って入ってきたクレイシ―空軍大将は恐らく空気読めということを言いたかったのだろう、ただ、俺には最後うらやましくなるからやめて~って聞こえた気がするが、きっと気のせいだろう、うん。

 そんなことをしていると左右別々の方向から各軍の高官ご一行はぞろぞろと列をなしてやってきた。
 右側からは海軍大臣のヴィアラ、海軍総司令のリディア大将、作戦本部長のフラウ中将、ミサ中将、ミハイル少将が来ていて、対する陸軍からは大臣のエレシア、参謀総長のエレン大将、陸軍総司令のヨナ大将、さらに今度新設することが決まった陸軍航空総隊の司令のヴィンセント・ロレッタ中将が来ていた。
 最後に空軍大臣にして第三王女のエリカ、続いて空軍総司令官のルーメル・クレイシー大将、参謀総長のエレテス・セフィーロ大将、東部航空方面隊長のエレンシア・ベレーザ中将が来た
 
 ほとんどのメンバーの来る理由は分かっていたが、ただ一人明らかに違う目的で来ているヤツがいた。
 
 「やぁ、ミサ、ところで今日は何のご用向きだい?」
 「じゅる……はっ、陛下御機嫌麗しゅう、ところではやくカr、もとい今日は我が基地所属の航空隊が出ると聞いて……」
 「って、んなわけあるかーー!本当はカレーが出るから来たんだろ貴様は!」
「(チッ、バレたか)」
「ハイ、そこ、小声で言わない!正直に言ってごらん?なんでミサちゃんはここに来てくれたのカナァ?」
「私はカレーを食べに来ました!!!」
 「って言ってますがヴィアラさん?」
 「申し訳ありません陛下、誰も止められなくて……」

 俺はいたずら半分で言ったのだが、当の本人は本気でそのためだけに来たらしく(というかそれ以外眼中になし)目をキラキラさせながらカレーがある方を見つめていた、もうここまで来ると笑えてくる。
 半面、冗談が通じていないヴィアラはというと俺がいることに加えエレシア達陸軍大幹部たちやクレイシ―達空軍幹部たちに見られていることも手伝ってか、恥ずかしさと申し訳なさからかものすごい低姿勢で謝る始末。
 そんな彼女ことを見て流石のミサも悪く思ったのか、徐々に反省の態度を示すようになっていた(とはいえカレーのことが頭から離れないのでチラチラとそっちの方角を見ている)。
 そんなミサのふざけた?視線と態度とヴィアラを謝らせているのに反省の色が見えないと思ったのか、ミサの隣にいたリディアはブちぎれてミサの頬を思いっきり平手でぶっ叩いていた。

 バチンッ!

 「貴様!ヴィアラ閣下がここまでかばってくれているというのにその態度は何だ!!恥を知れ!」
 「す、すみません」
 「き・さ・ま!!それで謝ったつもりか!!」
 「やめなさい、リディア大将、そんなあなたもみっともないですよ?」
 
 どんどんエスカレートしていったリディアに対して落ち着くように言ってきたのはヴィアラではなく、エレン参謀総長だった。
 「陸軍には関係無いだろう?口出しは無用だ!」
 「そんなことだから、海軍は早々と負けていったんだわ」
 「貴様ぁ!」
 「うるさい!貴様らだってあっけなく東側を占領されたくせに!」
 売り言葉に買い言葉でさらに悪化してしまい、そこにさらに今まで様子を見ていたフラウ作戦本部長が海軍の悪口を言われた途端激高しエレンにつかみかかっていた。

 そんな状況に、本来はこんな時いち早く止めに入らねばならない一国の長は固まっていた。
(oh..まさにカオス……誰かこの場にコスモスを……やばい俺の頭もカオス)
 そして、頭の中はもはやショート寸前だった、なぜだって?彼の弱点は女性が怒ったとき何もできないことだからだ。
 そんな中かろうじて首を動かし、大幹部連中のなかで唯一の男性のミハイルに救いを求めようと彼が立っていたはずの場所に顔を向けるが、そこには彼は立って居らず、どこにいるかと思って視線を巡らせると、誰かの腕が彼の頭部を直撃したため、そのおかげで彼は床にあおむけになって倒れ天井をずっと見つめていた――――

 (ああ、ミハイル、君はそんなに天井が好きなのかい?……アハハ)

「静まれ!!ここは陛下の御前であるぞ!貴様らそれでもこの国に忠誠を誓った軍人か!!」
 会場に響き渡るような声で叫びこの場に喝を入れたのは、クレイシーだった。
 「何だと?」
「我々を、空軍を侮辱してみろ、そのまま反逆罪で貴様らの首を飛ばすぞ!」
「ポッとでの貴様らにこちらの何がわかる!」
「いちいちこんなくだらないことを言わせるな!ここは我らが忠誠を誓う国王陛下並びに女王陛下の御前だといっておろうが!まだわからんか!」
「クッ」

クレイシーは必死にこの状況を収めようとしてくれていた、しかも、まるで俺のことをこの場から守るかのように。

「やめないか、本当にみっともないぞ、それと私はあれほど君らに陸軍とも仲良くするように言ったのになぜこんなことを……」
「そうだぞリディア、フラウ、海軍あっての陸軍ということもわからんのか?まえに教えたよな?なぁ?あぁ?」

若干の膠着状態になってしまったところに、陸海両軍の大臣がクレイシーに助け舟を出していた。
(約一名はまるで鬼きょ……何でもないです、すみませんそんな目で見ないでください、というか僕何も言ってないんですけど?心読まれてる?)
俺はチラリと横目でクレイシーを見ると何故か睨まれていた、そして彼女から目をはずした瞬間俺の腹に衝撃が走りそのまま仰向けに倒れ込んでしまった。
(ウッ、無念、)
ちなみに、他の空軍幹部たちは最後まで状況がつかめなかったようでただただその場で立ち尽くしていた。

後で俺を殴ってきた本人にこの時のことを聞いたら「自分でもなんでやったのかわからなくて」と言っていたが、すでに事後のことだったので今度からは俺に絶対の忠誠を誓わせ次に俺の仕事を手伝うことを約束させてことを済ませた。
これを俺の女性問題になると黒い瘴気を放つやつに知られたらと思うと冷や汗が止まらない。

そしてこの時本来ミスティア隊が護衛していて俺のこの状況は防げたはずだが、メリアが休憩をとるように彼女らに命令していたためここにはいなかった。
後でこれを聞いたミセア大佐はまたも罪悪感に押しつぶれそうになっていたという。

「「「申し訳ございませんでした!!!」」」
流石に状況を冷静に理解し始めた4人は頭が地面にめり込むんじゃないかというほどの勢いで土下座をしていた。

 「ハイ、ハイそこまで!せっかく楽しい食事が冷えてしまうわ、さぁ、今は仕事や所属を忘れて楽しみましょー!ってワタ?!」
 こんな状況にも関わらずメリアは満面の笑みと明るいテンションでこの場を収めようとしてくれていた。
 対する俺は、なぜだか全身から力が抜けてミハイルと仲良く天井を鑑賞することになった。

 (ワーイ、テンジョーだー、アハハ)
 そして俺とミハイルは仲良く駆け付けてきた衛生兵たちに担架で医務室に運ばれていったとさ

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