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2章 交易都市の錬金術士
037 エントランス
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メイドさんの魔の手(脚)からなんとか逃げ出した俺は明鏡止水で気配を探りながら地下室への入り口を探す。
『2階だけで何部屋あるんだ?広い屋敷だな』
『思ったより2階には傭兵がいませんね、やっぱり怪しいのは地下か離れですかね?』
『多分そうだと思う、下に大勢の気配を感じる場所がある、距離から考えて地下だろうな』
気配はあるが反応が弱々しい、何か嫌な予感がする、タリアムが攫われたのは昨日の深夜と見て間違い無いだろう、急いだ方がいい。
敵の気配に気を付けながら2階の廊下を抜け玄関の大広間に出た、ここまでは順調だ、まだ敵は俺達に気づいていないだろう。
『アイツどれだけ自分の事好きなんだよ…悪趣味にも程があるぞ』
『ナルシスト、流石にキモい』
エントランスには巨大なビズミスの銅像がそびえ立っていた、4人の男が銅像の前に座り込み何やら話している、俺は気配を消し男達の話に聞き耳を立てた。
「それにしても趣味悪い像だよな、領主サマもムダな金使うなら俺達によこせっつーの、ホント金に汚い領主サマだぜ」
「だよな、今月になって何件仕事したよ俺達、騎士団に見つかっても首を切られるのは俺達だぜ?」
「心配しなくても領主サマがいる限り俺達が正義だっつーの、それに騎士団の連中また遠征だったか?ヒルマイナの森にまでご苦労な事だぜ」
「街に帰れず女も抱けず、そう言えば昨日連れて来た錬金術士の女、俺タイプなんだよな、1発ヤっておけば良かった」
やはりタリアムはこの屋敷にいるみたいだ、しかし話を聞くと領主とリード傭兵団は他にも何かヤバい事に手を出しているみたいだな、1人捕まえて尋問してみるか?
「バカ!団長に殺されるぞ、あの女は違う使い道があるって話だぜ、なんでもとんでもない金ヅルだって団長と領主サマが話してたのを聞いたな」
キミに決めた、問題はどうやって他の3人を黙らせるかだが、よし、あの手で行こう。
俺はアイテムバッグから金貨を一掴み取り出し2階のから奴らの近くにバラ撒く、エントランスには絨毯が敷かれていたため音は出なかったが一枚の金貨が男達へ転がっていく。
「「「「金だぁ~!!!!」」」」
4人の男達が叫び声をあげ一斉に金貨に飛びつく、明鏡止水で気配を探るが近くに居るのはあの4人だけだな。
俺は2階から男達めがけ飛び降りる、空中で1人目の男に峰打ちをして着地、着地と同時に近くにいた2人目の鳩尾に咲夜の柄をめり込ませる、2人の男がほぼ同時に意識を失った。
「お前は…」
少し離れた所にいた3人目には気づかれたがすぐさま駆け寄って一閃、残るは1人だがコイツには話を聞かなければならない。
「なんだテ…!「喋るな、そして動くな」」
最後の1人の喉元に咲夜の先端を突き付け少しだけめり込ませる、男の喉元から細く一筋の血が滴り落ちた。
「俺の質問に答えてくれたら殺しはしない」
俺は無言で頷く男を強引に近くの部屋に連れ込んだ。
『2階だけで何部屋あるんだ?広い屋敷だな』
『思ったより2階には傭兵がいませんね、やっぱり怪しいのは地下か離れですかね?』
『多分そうだと思う、下に大勢の気配を感じる場所がある、距離から考えて地下だろうな』
気配はあるが反応が弱々しい、何か嫌な予感がする、タリアムが攫われたのは昨日の深夜と見て間違い無いだろう、急いだ方がいい。
敵の気配に気を付けながら2階の廊下を抜け玄関の大広間に出た、ここまでは順調だ、まだ敵は俺達に気づいていないだろう。
『アイツどれだけ自分の事好きなんだよ…悪趣味にも程があるぞ』
『ナルシスト、流石にキモい』
エントランスには巨大なビズミスの銅像がそびえ立っていた、4人の男が銅像の前に座り込み何やら話している、俺は気配を消し男達の話に聞き耳を立てた。
「それにしても趣味悪い像だよな、領主サマもムダな金使うなら俺達によこせっつーの、ホント金に汚い領主サマだぜ」
「だよな、今月になって何件仕事したよ俺達、騎士団に見つかっても首を切られるのは俺達だぜ?」
「心配しなくても領主サマがいる限り俺達が正義だっつーの、それに騎士団の連中また遠征だったか?ヒルマイナの森にまでご苦労な事だぜ」
「街に帰れず女も抱けず、そう言えば昨日連れて来た錬金術士の女、俺タイプなんだよな、1発ヤっておけば良かった」
やはりタリアムはこの屋敷にいるみたいだ、しかし話を聞くと領主とリード傭兵団は他にも何かヤバい事に手を出しているみたいだな、1人捕まえて尋問してみるか?
「バカ!団長に殺されるぞ、あの女は違う使い道があるって話だぜ、なんでもとんでもない金ヅルだって団長と領主サマが話してたのを聞いたな」
キミに決めた、問題はどうやって他の3人を黙らせるかだが、よし、あの手で行こう。
俺はアイテムバッグから金貨を一掴み取り出し2階のから奴らの近くにバラ撒く、エントランスには絨毯が敷かれていたため音は出なかったが一枚の金貨が男達へ転がっていく。
「「「「金だぁ~!!!!」」」」
4人の男達が叫び声をあげ一斉に金貨に飛びつく、明鏡止水で気配を探るが近くに居るのはあの4人だけだな。
俺は2階から男達めがけ飛び降りる、空中で1人目の男に峰打ちをして着地、着地と同時に近くにいた2人目の鳩尾に咲夜の柄をめり込ませる、2人の男がほぼ同時に意識を失った。
「お前は…」
少し離れた所にいた3人目には気づかれたがすぐさま駆け寄って一閃、残るは1人だがコイツには話を聞かなければならない。
「なんだテ…!「喋るな、そして動くな」」
最後の1人の喉元に咲夜の先端を突き付け少しだけめり込ませる、男の喉元から細く一筋の血が滴り落ちた。
「俺の質問に答えてくれたら殺しはしない」
俺は無言で頷く男を強引に近くの部屋に連れ込んだ。
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