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2章 交易都市の錬金術士
043 救出
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「なんだって!本当か!?」
さっき感じた嫌な予感はこれだったのか、これで迂闊にビズミスに攻撃が出来なくなった。
『本当、取り込まれるのを騎士の人達が見ていた、どうしよう主さま』
アイギスの方を見ると何人かの騎士が俺に向けジェスチャーをしながら何かを叫んでいる、タリアムが取り込まれるのを見ていた騎士達だろうか。
「大技は使えないか、クソ!どうすれば良い!?」
『ユイトさん!アレを見て下さい!ビズミスの顔の上です!!』
サクヤの言った場所を見ると赤黒い球体の一部に僅かながら白い布の様な物が見えている場所がある。
「あそこか?『明鏡止水』!」
意識をビズミスに集中する、強い気配に囲まれる様に弱い反応を察知する事が出来た、タリアムはまだ生きている。
「サクヤ、突っ込むぞ!タリアムを助ける、鬼神化だ」
『タリアムちゃんは生きてるんですね!?わかりました!』
『主さま、サクヤ、私がビズミスを挑発する、タリアムを助けて』
「わかった、頼んだぞアイギス」
待っていろタリアム、必ず助け出してみせる。
努力家で師匠思いの強気な少女、タリアムの顔を思い浮かべる。
ビズミスの自分勝手な狂気で殺されるなんて絶対に許さない!
「「鬼神降臨!!」」
体の周りに紅と蒼のオーラが漂う、頭にはオーラの凝縮された角が2本生え、左の目は紅く染まる、VRMMO最狂最悪のブッ壊れスキル、『鬼神降臨』だ。
「サクヤ、どのくらいで鬼神化が解ける?」
『わっ!この前より長くなってます!3分くらいは大丈夫です』
「上等だ、タリアムを助けるぞ!」
俺の鬼神化を確認したアイギスがビズミスを挑発する、カッパーさんや騎士たちは俺の姿を見て困惑している様だ。
「自分勝手な醜いバケモノ、誰もあなたを認めない、自覚するべき」
「何を言っているのです!!そんなことはありません!私は貴族ですよ!?認めなさい!!私を敬いなさいぃぃぃ!!」
アイギスに気をとられた、今だ、俺はビズミス目掛けて走り出す。
俺以外の時の流れがスローモーションになる、アイギスの作った一瞬の隙が有れば十分だ。
ビズミスの巨体に取り付いた俺の足元には取り込まれたタリアムが薄っすらと見えていた。
タリアムを傷つけない様に周りの赤黒い肉ごと切り出してアイギスの背後、カッパーさん達のいる所へと跳躍する。
「!?ユイトさん?それにその少女はタリアムさんですか!?」
カッパーさんにとっては一瞬の出来事だったのだろう、混乱するのも無理はない。
「ん…私は一体?アンタは…ユイト?」
抱きかかえていたタリアムが意識を取り戻す、良かった、無事な様だ。
「タリアム、怪我はないか?」
「ええ、平気よ、確かバカ領主がバケモノに変身して…」
「もう大丈夫だ、ゆっくりしていろ、すぐに終わらせる」
さっき感じた嫌な予感はこれだったのか、これで迂闊にビズミスに攻撃が出来なくなった。
『本当、取り込まれるのを騎士の人達が見ていた、どうしよう主さま』
アイギスの方を見ると何人かの騎士が俺に向けジェスチャーをしながら何かを叫んでいる、タリアムが取り込まれるのを見ていた騎士達だろうか。
「大技は使えないか、クソ!どうすれば良い!?」
『ユイトさん!アレを見て下さい!ビズミスの顔の上です!!』
サクヤの言った場所を見ると赤黒い球体の一部に僅かながら白い布の様な物が見えている場所がある。
「あそこか?『明鏡止水』!」
意識をビズミスに集中する、強い気配に囲まれる様に弱い反応を察知する事が出来た、タリアムはまだ生きている。
「サクヤ、突っ込むぞ!タリアムを助ける、鬼神化だ」
『タリアムちゃんは生きてるんですね!?わかりました!』
『主さま、サクヤ、私がビズミスを挑発する、タリアムを助けて』
「わかった、頼んだぞアイギス」
待っていろタリアム、必ず助け出してみせる。
努力家で師匠思いの強気な少女、タリアムの顔を思い浮かべる。
ビズミスの自分勝手な狂気で殺されるなんて絶対に許さない!
「「鬼神降臨!!」」
体の周りに紅と蒼のオーラが漂う、頭にはオーラの凝縮された角が2本生え、左の目は紅く染まる、VRMMO最狂最悪のブッ壊れスキル、『鬼神降臨』だ。
「サクヤ、どのくらいで鬼神化が解ける?」
『わっ!この前より長くなってます!3分くらいは大丈夫です』
「上等だ、タリアムを助けるぞ!」
俺の鬼神化を確認したアイギスがビズミスを挑発する、カッパーさんや騎士たちは俺の姿を見て困惑している様だ。
「自分勝手な醜いバケモノ、誰もあなたを認めない、自覚するべき」
「何を言っているのです!!そんなことはありません!私は貴族ですよ!?認めなさい!!私を敬いなさいぃぃぃ!!」
アイギスに気をとられた、今だ、俺はビズミス目掛けて走り出す。
俺以外の時の流れがスローモーションになる、アイギスの作った一瞬の隙が有れば十分だ。
ビズミスの巨体に取り付いた俺の足元には取り込まれたタリアムが薄っすらと見えていた。
タリアムを傷つけない様に周りの赤黒い肉ごと切り出してアイギスの背後、カッパーさん達のいる所へと跳躍する。
「!?ユイトさん?それにその少女はタリアムさんですか!?」
カッパーさんにとっては一瞬の出来事だったのだろう、混乱するのも無理はない。
「ん…私は一体?アンタは…ユイト?」
抱きかかえていたタリアムが意識を取り戻す、良かった、無事な様だ。
「タリアム、怪我はないか?」
「ええ、平気よ、確かバカ領主がバケモノに変身して…」
「もう大丈夫だ、ゆっくりしていろ、すぐに終わらせる」
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