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3章 小さな英雄と狩猟神の耳飾り
051 パフィン村へ
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川沿いの道をガルとカナリーに付いて歩いていく、パフィン村はカナリーと出会った場所からそんなに遠くないそうだ。
「もう日も暮れてきましたね~、村に泊めてもらえることが出来てよかったです」
「今夜はゆっくり眠れるな、見張りを交代する必要がない」
「ん、朝までぐっすり、睡眠は大切」
アイロンスティールの街を出て1週間程経つが俺達は旅を舐めていたのだと痛感させられる事が多々あった、街を出る前に旅に必要な物を買い揃えたつもりでいたがいざ旅が始まるとちょっとしたものが無かったり、毎晩の見張りが負担になったりと不便な事だらけだ。
「村に来客があった時に泊まってもらう為の空き家があるので今日はそこに泊まって下さい」
「オイラ先に帰って母ちゃんや村の皆にお客さんが来る事を知らせてくるね!」
そう言うとガルは俺達を追いて駆け出して行った。
「ガル!もうあの子ったら!そそっかしいんだから」
ガルの駆けて行った方角には村の炊事の物だろうか何本もの煙が立ち昇っているのが見えた。
パフィン村の入り口に着くとガルが何人かのエルフと一緒に俺達を待っていてくれた。
「遅いよ兄ちゃん達、オイラ待ちくたびれちゃった」
「キミ達がガルを助けてくれた旅人さんかい?ようこそパフィンの村へ、私はこの村の村長でフェザントと言う、ゆっくりとして行けばいい」
エルフの中の1人が俺達に歩み寄り出迎えてくれる、見た目は若々しいが威厳がある、やはりエルフの年齢事情が気になるな。
「ユイト兄ちゃん達、ウチで母ちゃんが夕飯を用意をしてるからおいでよ!」
ガルが俺の手を握り走り出す、付いて行くと村の中心近くにある一件の家の前で止まった。
「ここがオイラの家さ、さぁ中に入ってよ」
来た道を振り返るとサクヤとアイギスが慌てて俺達を追いかけて来ていた、しかし慌て方が尋常じゃない、あっ、アイギスがコケた。
追いついて来た2人は俺に飛びついて来た、相当慌てているな。
「ユイトさん!声が、声が聞こえます!」
「主さま、誰か呼んでる、きっと私たちの仲間」
「なんだって!?アイギスの時と同じか?」
リザードマンの巣を破壊する際途中何度かサクヤはアイギスが呼んでいる声を聞いていた、その時は勘違いだろうと一蹴したが真実は違った、サクヤの存在を感じたアイギスが自分を見つけて欲しいと呼びかけていたのだ。
「村の入り口で聞こえました!何か怒っているような声でしたけど?」
「!?主さま、また聞こえた、『早く来なさいよ』って言ってる、さっきより近い」
「この村にVRMMOの装備品があるのか…?声はどこから聞こえるかわかるか?」
2人が耳を澄まして声の聞こえて来る方角を探す、やがて同時に一件の建物を指差す。
「ガルとカナリーの家?この中から聞こえて来るのか?」
俺の問い掛けに2人は強く頷いた。
「もう日も暮れてきましたね~、村に泊めてもらえることが出来てよかったです」
「今夜はゆっくり眠れるな、見張りを交代する必要がない」
「ん、朝までぐっすり、睡眠は大切」
アイロンスティールの街を出て1週間程経つが俺達は旅を舐めていたのだと痛感させられる事が多々あった、街を出る前に旅に必要な物を買い揃えたつもりでいたがいざ旅が始まるとちょっとしたものが無かったり、毎晩の見張りが負担になったりと不便な事だらけだ。
「村に来客があった時に泊まってもらう為の空き家があるので今日はそこに泊まって下さい」
「オイラ先に帰って母ちゃんや村の皆にお客さんが来る事を知らせてくるね!」
そう言うとガルは俺達を追いて駆け出して行った。
「ガル!もうあの子ったら!そそっかしいんだから」
ガルの駆けて行った方角には村の炊事の物だろうか何本もの煙が立ち昇っているのが見えた。
パフィン村の入り口に着くとガルが何人かのエルフと一緒に俺達を待っていてくれた。
「遅いよ兄ちゃん達、オイラ待ちくたびれちゃった」
「キミ達がガルを助けてくれた旅人さんかい?ようこそパフィンの村へ、私はこの村の村長でフェザントと言う、ゆっくりとして行けばいい」
エルフの中の1人が俺達に歩み寄り出迎えてくれる、見た目は若々しいが威厳がある、やはりエルフの年齢事情が気になるな。
「ユイト兄ちゃん達、ウチで母ちゃんが夕飯を用意をしてるからおいでよ!」
ガルが俺の手を握り走り出す、付いて行くと村の中心近くにある一件の家の前で止まった。
「ここがオイラの家さ、さぁ中に入ってよ」
来た道を振り返るとサクヤとアイギスが慌てて俺達を追いかけて来ていた、しかし慌て方が尋常じゃない、あっ、アイギスがコケた。
追いついて来た2人は俺に飛びついて来た、相当慌てているな。
「ユイトさん!声が、声が聞こえます!」
「主さま、誰か呼んでる、きっと私たちの仲間」
「なんだって!?アイギスの時と同じか?」
リザードマンの巣を破壊する際途中何度かサクヤはアイギスが呼んでいる声を聞いていた、その時は勘違いだろうと一蹴したが真実は違った、サクヤの存在を感じたアイギスが自分を見つけて欲しいと呼びかけていたのだ。
「村の入り口で聞こえました!何か怒っているような声でしたけど?」
「!?主さま、また聞こえた、『早く来なさいよ』って言ってる、さっきより近い」
「この村にVRMMOの装備品があるのか…?声はどこから聞こえるかわかるか?」
2人が耳を澄まして声の聞こえて来る方角を探す、やがて同時に一件の建物を指差す。
「ガルとカナリーの家?この中から聞こえて来るのか?」
俺の問い掛けに2人は強く頷いた。
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