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3章 小さな英雄と狩猟神の耳飾り
054 星詠み
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ストークさんに連れられた俺達は村の祭壇と呼ばれる石造りのステージの様な場所にやって来た。
「これは…何と言うか幻想的だな…」
祭壇の上でストークさんが舞いを舞っている、周りには灯りも無くただ夜空の月と星がストークさんを照らしていた。
「お母さんは昔からエルフに伝わる星詠みをできる巫女なんです、ああやって精霊達を集め、集まった精霊達が星の動きから見えた未来を巫女に伝えるんですよ」
「ストークさんが私の時詠みを発動したのもあの舞いを舞っているときだったわ、私のスキルと相性が良かったのね」
「母ちゃんの次は姉ちゃんが巫女になるんだ、まぁまだまだへなちょこだけどね」
カナリーをからかったガルか頬っぺたを抓られて叱られている、仲の良い姉弟だ。
「ねぇ、さっきは、その…怒鳴っちゃって悪かったわね、私捨てられたと思ってたからつい…、でもユイトにまた会えて嬉しい」
隣にいたテミスがモジモジしながら俺に話かけてきた、頬が赤く染まってる。
「アイギスを見つけた時にVRMMOで俺が装備していた装備品に人格が宿っている事を初めて知ったんだ、他にもこの世界に来ているかも知れないなら放ったらかしには出来ないよ、その為に旅をしてるんだ」
「それにしても不思議、VRMMOの世界にいた時の記憶はあるけど感情は無かったの、この世界にきて『生まれた』って感じかしら?」
「アイギスも同じ様な事を言ってたよ、テミスに会えて良かった、改めて俺の仲間になってくれないか?」
「何言ってるのよバカ、来るなって言われても付いていくわよ、私のご主人様はユイトだけなんだから」
テミスはそう言うと笑顔で俺の肩を軽く叩いてきた、照れ隠しだろう。
「それとテミスのおかげで確信が持てた、この世界には最低でも後3人探さないといけない仲間がいる」
VRMMOからこの世界に飛ばされていた時に装備していた物は一緒にこの世界に来たと思って間違いないだろう。
武器と腕、頭装備は入手できた、残るは胴、脚装備とアクセサリーの3つだ。
「問題はどうやって見つけるかだよな、ある程度近くになると装備品同士で念話の様な物が送れる事は判ったけど世界は広すぎる」
アイギスとテミスを見つけられたのも奇跡の様なものだ、虱潰しに世界中を探すとなるとどれくらいの時間がかかるか見当もつかない。
「母ちゃん!?大丈夫か!?どうしたんだよ?」
「いつもの星詠みの儀と違う!何が起こってるのよ?お母さん!」
考え耽るっている俺の耳にカナリーとガルの悲鳴にも似た叫びが聞こえてきた。
「これは…何と言うか幻想的だな…」
祭壇の上でストークさんが舞いを舞っている、周りには灯りも無くただ夜空の月と星がストークさんを照らしていた。
「お母さんは昔からエルフに伝わる星詠みをできる巫女なんです、ああやって精霊達を集め、集まった精霊達が星の動きから見えた未来を巫女に伝えるんですよ」
「ストークさんが私の時詠みを発動したのもあの舞いを舞っているときだったわ、私のスキルと相性が良かったのね」
「母ちゃんの次は姉ちゃんが巫女になるんだ、まぁまだまだへなちょこだけどね」
カナリーをからかったガルか頬っぺたを抓られて叱られている、仲の良い姉弟だ。
「ねぇ、さっきは、その…怒鳴っちゃって悪かったわね、私捨てられたと思ってたからつい…、でもユイトにまた会えて嬉しい」
隣にいたテミスがモジモジしながら俺に話かけてきた、頬が赤く染まってる。
「アイギスを見つけた時にVRMMOで俺が装備していた装備品に人格が宿っている事を初めて知ったんだ、他にもこの世界に来ているかも知れないなら放ったらかしには出来ないよ、その為に旅をしてるんだ」
「それにしても不思議、VRMMOの世界にいた時の記憶はあるけど感情は無かったの、この世界にきて『生まれた』って感じかしら?」
「アイギスも同じ様な事を言ってたよ、テミスに会えて良かった、改めて俺の仲間になってくれないか?」
「何言ってるのよバカ、来るなって言われても付いていくわよ、私のご主人様はユイトだけなんだから」
テミスはそう言うと笑顔で俺の肩を軽く叩いてきた、照れ隠しだろう。
「それとテミスのおかげで確信が持てた、この世界には最低でも後3人探さないといけない仲間がいる」
VRMMOからこの世界に飛ばされていた時に装備していた物は一緒にこの世界に来たと思って間違いないだろう。
武器と腕、頭装備は入手できた、残るは胴、脚装備とアクセサリーの3つだ。
「問題はどうやって見つけるかだよな、ある程度近くになると装備品同士で念話の様な物が送れる事は判ったけど世界は広すぎる」
アイギスとテミスを見つけられたのも奇跡の様なものだ、虱潰しに世界中を探すとなるとどれくらいの時間がかかるか見当もつかない。
「母ちゃん!?大丈夫か!?どうしたんだよ?」
「いつもの星詠みの儀と違う!何が起こってるのよ?お母さん!」
考え耽るっている俺の耳にカナリーとガルの悲鳴にも似た叫びが聞こえてきた。
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