バランスブレイカー〜ガチャで手に入れたブッ壊れ装備には美少女が宿ってました〜

ふるっかわ

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6章 集う力

301 魔群

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「シグマ師匠!右翼から敵が押し寄せて来ますわ!中央は私達に任せてオウル師匠の援護に向かって下さいまし!」

「あいよっ!流石のオウルでも1人であの数はちと無理だったか…中央はレイと三姉妹に任せるぜ!危なくなったらアイギスのシールドの中に逃げ込むんだ」

「了解、真ん中はもう数も少ないわ、レイとウチら3人でどうにかなる。左翼はサクヤが抜けたけど大丈夫かな?」

「元々左翼の敵は半壊していたから時間は稼げるさ。中央の敵を片付けたら援護に向かってくれ。お前ぇら死ぬんじゃ無ぇぞ!」

シグマ師匠がそう言い残すとモンスター達を吹き飛ばしながら去っていきました。レブと名乗った魔族の男が呼び出したモンスターの群れ。私達ら大空洞を埋め尽くさんばかりの数のモンスターとの戦闘の真っ最中です。

「もう!あのレブってヤツを止めないと邪龍が復活してしまうわ!行けデーちゃん!モンスターどもをぶっ飛ばすのよ!」

ユイトがもう1人の魔族とどこかへ行ってしまった後レブは私達の予想通り邪龍ルシオンを復活させようとしました。相手の力は未知数とはいえ相手は1人、私達が全員で掛かればどうとでもなると高を括っていたのですが…

「えぇいっ!纏めてチリにして差し上げますわ!ライトニング…クラッシュ!!」

「わっ!このアホ王女!いきなり大技ぶっ放すんじゃ無いわよ!今デーちゃんに当たりかけたわよ!?」

「も、申し訳ありませんでしたわ。さっきまで私の前に仲間がいなかったのでつい…」

「私のナイトメアボムも今は使わない方がいいですね…アンちゃん、デーちゃんを後ろに下がらせられないかしら?そしたらドカンと1発お見舞いできるんだけど」

「前衛が薄くなっちゃうわ。敵も減って来たとは言えトロン姉さんとレイの2人じゃこの数を捌き切れない」

敵の数も問題ですがそれに加えて厄介なのはこの大空洞の暗さです。辺りに大量の松明をばら撒き最低限の明るさは確保していますがそれでも死角になってしまっている場所は存在します。この状況でライトニングクラッシュを放ったのは失敗でした。

「姉貴のナイトメアボムは大勢の敵相手に効果抜群だけどこの状況じゃウチらが巻き込まれちまうよ。サクヤがユイトの応援に向かってから更に辺りが暗くなっちゃったからね」

額に汗を浮かべながらドロシーが苦笑いを浮かべます。先程サクヤが慌ててユイトの応援へ向かうと言いに来ました。ユイトの方も苦戦している様です。

「向こうの戦いも気になりますわね…なんだか酷く嫌な予感がしますわ」

「ユイトもシグマに負けず劣らずの化け物だから平気だは思うけど…何!?このとんでも無く禍々しい魔力は!?ユイトの戦っている方角からよ!」
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