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6章 集う力
328 とりあえずの決着
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玩具を見つけた子供の様な声だ、これは偽神の声だろう。ヤツは娯楽に飢えている、身体の支配権を賭けた邪竜との戦いですら偽神にとっては娯楽でしか無いのだ。
『ふざけた事を!貴様が何者かは知らぬが思い通りにさせるものか!』
宙に浮かぶ邪竜が滅茶苦茶に辺りを飛び回わる。まだあの身体は偽神に完全に支配されていない、2つの意思がお互いの存在を消し去ろうと激しくぶつかっている。
「ねぇ、私の気のせいじゃなければ少しづつここから離れていってない?」
「テミスの言う通りだ…あっちは北の方角か?一体どこに向かっているんだ?」
「私達の事なんて気にもしてない様ね。ひとまず助かったと思っていいのかしら」
ほっとメリッサが溜息を漏らす。偽神と邪竜は滅茶苦茶に暴れ回りながら遥か北の空へと飛び去ってしまった。
「驚いたなぁ。まさか偽神の支配にあんなに抵抗出来るなんて、流石は伝説の邪竜だね」
「関心してる場合じゃないわよダーリン。急いで偽神様を追いかけなきゃ。でも北に向かってくれたのはラッキーだったわ、私達も一旦拠点に帰りましょうよ」
「ラム!喋り過ぎですよ。この場にいるのは我々だけでは無いのです、安易に情報を漏らさないで下さい」
「まぁまぁ、そんなに怒らないでよ。偽神が復活したなら決戦も近い。もう拠点の場所がバレたところで大した問題じゃないよ、どうせ決戦は北の大地になるだろうしね」
カイトが俺の方を見て微笑む。コイツも今の状況を楽しんでいる様だな、やはりカイトも普通ではない。本当にこの世界の人達の事を只のNPCだとしか考えて無いのだろう。
「色々あったけど楽しかったよ。もう僕達は行くね、次に会うのは戦場だ。僕と戦うまでに死んだりしたら許さないからね」
転移魔道具を起動させたのかカイト達3人の周りに先程の闇が広がる。今の俺達は消耗しすぎている。出来る事ならこの場で捕まえてしまいたいがそれは無理だろう。
「待て!逃げるなら約束しろ!次に俺と戦うまでこの世界の人達に手を出すな!」
「うーん、それは難しいかな?僕は直接手を出さ無い様に気をつけるけど戦争はもう始まってるんだ。それと忠告、鬼ぃさん達この山が火山だって知ってる?早く逃げた方が良いと思うよ。それじゃまたねー」
「戦争なんてさせるものか!おい!聞い…」
カイトが笑顔で手を振りながら転移魔道具の闇の中へと消えていくとレブとラムも後を追って姿を消した。同時に辺りに響き渡る轟音、音の発信源に目をやるとドラゴンロックの山頂からマグマの洪水が吹上っていた。
『ふざけた事を!貴様が何者かは知らぬが思い通りにさせるものか!』
宙に浮かぶ邪竜が滅茶苦茶に辺りを飛び回わる。まだあの身体は偽神に完全に支配されていない、2つの意思がお互いの存在を消し去ろうと激しくぶつかっている。
「ねぇ、私の気のせいじゃなければ少しづつここから離れていってない?」
「テミスの言う通りだ…あっちは北の方角か?一体どこに向かっているんだ?」
「私達の事なんて気にもしてない様ね。ひとまず助かったと思っていいのかしら」
ほっとメリッサが溜息を漏らす。偽神と邪竜は滅茶苦茶に暴れ回りながら遥か北の空へと飛び去ってしまった。
「驚いたなぁ。まさか偽神の支配にあんなに抵抗出来るなんて、流石は伝説の邪竜だね」
「関心してる場合じゃないわよダーリン。急いで偽神様を追いかけなきゃ。でも北に向かってくれたのはラッキーだったわ、私達も一旦拠点に帰りましょうよ」
「ラム!喋り過ぎですよ。この場にいるのは我々だけでは無いのです、安易に情報を漏らさないで下さい」
「まぁまぁ、そんなに怒らないでよ。偽神が復活したなら決戦も近い。もう拠点の場所がバレたところで大した問題じゃないよ、どうせ決戦は北の大地になるだろうしね」
カイトが俺の方を見て微笑む。コイツも今の状況を楽しんでいる様だな、やはりカイトも普通ではない。本当にこの世界の人達の事を只のNPCだとしか考えて無いのだろう。
「色々あったけど楽しかったよ。もう僕達は行くね、次に会うのは戦場だ。僕と戦うまでに死んだりしたら許さないからね」
転移魔道具を起動させたのかカイト達3人の周りに先程の闇が広がる。今の俺達は消耗しすぎている。出来る事ならこの場で捕まえてしまいたいがそれは無理だろう。
「待て!逃げるなら約束しろ!次に俺と戦うまでこの世界の人達に手を出すな!」
「うーん、それは難しいかな?僕は直接手を出さ無い様に気をつけるけど戦争はもう始まってるんだ。それと忠告、鬼ぃさん達この山が火山だって知ってる?早く逃げた方が良いと思うよ。それじゃまたねー」
「戦争なんてさせるものか!おい!聞い…」
カイトが笑顔で手を振りながら転移魔道具の闇の中へと消えていくとレブとラムも後を追って姿を消した。同時に辺りに響き渡る轟音、音の発信源に目をやるとドラゴンロックの山頂からマグマの洪水が吹上っていた。
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