吸血鬼を刺殺した

きりしま つかさ

文字の大きさ
199 / 251
0200

第0219話 狂気B博士、強力1組!周元、人類救済の大任を君に託す!

しおりを挟む
人間最後の地、希望島・特殊市で、『吸血鬼末日』と並ぶ大危機が発生中!

原因不明の変異により多くの人々がゾンビ化され、生存者を次々に襲い殺す;

人類を守る軍隊は消息不明。

生存者は絶望の底から這い上がれない;

一方、人類救済を信念とする『希望組』が活躍中!彼らはライブ配信で救援を呼びかけ、他の生存者の希望を支える——

すると機甲二組長・陸元鼎からの救助要請が!

「B博士に唯一の解決策があると主張し、優先救助を要求する」

周元らはその場から駆けつけたが、途中で多くの人々を救いながら時間を浪費;

しかし彼らは極度の不安と緊張感で、一刻も早く到着した——

ところが待った!機甲二組は科学院内庭園の芝生でゆったりとピクニック中!

対峙している最中に突然!

「空に!」

銀時周元が注意を促す;

皆が天を見上げると——

強烈な光が一瞬走り、次いで『ブー』という音と共に、噴射機のような物体が全員の頭上を駆け抜けた!現場は烈風で荒れ狂い、髪の毛が逆立つ;

特に魔法少女小方のミニスカートが逆さに回転し——内部の不可解な三角形ショーツ(**)が露わに。

問題はその色——ピンク!問題は可愛らしいデザイン!問題は蝶結び付き!

「変態だ!」

次の瞬間、三笠アーゼリは目を閉じながら長谷川無駄男の頭部に強烈な一撃!「どうして?小坊主が何様か関係ないでしょう!」

「ひいひい、痛い!私は無実だ!関係ないわよ!」

しかし誰も彼の無実を気にしない——重要な発見があったから!

周元らは同時に叫んだ!

「ご覧あれ!機甲二組長・陸元鼎が嘆くように語る——『お分かりでしょう!B博士は狂っている』

先程頭上を駆け抜けた高速物体こそ、B博士その人!彼は空高くで笑いながら叫ぶ——

「私は無敵だ!ははは!」

「無敵なのか?」

「凄まじく強大だ!」

「あまりにも凄まじく!」

「吸血鬼を一人で倒し全世界を救うなんて——」

「私の超絶希望は本当に凄まじい!」

B博士は狂気の声で叫びながら低空を飛び回り、時々頭上に現れたり建物の中を突っ切ったり。

衝撃速度が建築物から黒煙を発生させる——その原因は判明した!

しかしB博士は無傷で暴走し続け——代羅代立双子(**)の一人が口を開く:

「ご覧の通り、この危機を解決できるのはB博士だけだ!」

「でも彼は狂っているんだよ!」

「我々は彼を一定範囲に制限するしかない——」

「次のことからは貴方と周元しかいない。

貴方と周元でこそB博士を正常に戻せるんだ」

一同「!?」

周元「.......」

その時、一同が目を丸くしている間に低空飛行中のB博士の背後から三人が現れた。

「周辺の食屍鬼は排除した——」

「おい?B博士どこだよ!?」

「B博士待ってくれえええ!!」

彼らは独眼龍中老・ファンスケを率いた機甲第一組だった。

現在、彼等三人はそれぞれ得意技を発揮しつつ、一斉にB博士を護衛しながら追跡していた——

「劉宇雄!排除の鬼だろ!また新たな群れが来てるぞ!早くしろ!!」

「約束したように女は男扱い、男は畜生扱いだったじゃないか!?今貴方は明らかに畜生扱いされてるんだよ!!」

組員・紅琦が憤りを込めて叫ぶ。

紅琦は女性だが全身の黒縞模様の機甲から浮き出る筋肉塊が、明らかに女性には似合わないほど雄々しく見えた——

その異常な美しさこそが彼女の特徴で、彼女は一撃で群れを吹っ飛ばした。

単なる物理攻撃のはずなのに大砲のような効果があった——

これが問題ではない。

問題は彼女が拳を構える際にも笑顔を絶やさない点だ。

「私はただ生活体験してるんだよ!どうしていつまでも終わらないの!?」

組員・二代目劉宇雄が不満げにぼやく。

すると彼は一撃で群れをなぎ払った——

しかし前方の食屍鬼は波打つように次々と倒れていく——

周元ら一同は呆然と見ていた:

これは『刈り取り無双』ゲーム世界だ!

間違いなく『刈り取り無双』ゲーム世界だ!!

「B博士!おやじに構ってない!俺はまだ若いんだぞ!!」

ファンスケが追撃を続ける。

独眼龍中老・ファンスケは黒い締め付けの機甲で全身の筋肉を強調しつつ、白髪と顔の皺以外は若々しさそのものだった——

誰がおやじと言えるのか!?彼の体には一筋のシワもなかった!

ファンスケがそう言いながら全身の筋肉を膨らませると、次の瞬間半空にいたB博士の上に瞬時に移動した。

次の瞬間、彼は両腕を重ねた拳でB博士に強烈な一撃を叩き込んだ!

「貴様!貴様——貴様この禿頭めが降りてこい!!」

B博士が地面に滑り落ちる軌跡すら確認できないまま、地面から白濁した埃と土煙が噴出する。

狂ったB博士はファンスケの攻撃で落とされた!!

「先ほどB博士が『希望』と言った気がした——」

機甲第一組の凄まじい戦闘力を前に周元は言葉を失い、困惑を別の方向に向けた。

代羅か代立か分からない人物に向かって尋ねる。

前方の埃の中からB博士が這い上がってきた——彼は無傷だった!!

同時にその驚異的な禿頭が反射する強烈な光で一同の目をくらませた——

しかし一同は、B博士の禿頭に新たな違和感を感じていた——

「あの禿頭を見ろ!」

代羅か代立か分からない人物が指摘した。

「おう!」

「まさか……」

「おいおい、冗談じゃないだろ!?」

「えーと……」

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

一級魔法使いになれなかったので特級厨師になりました

しおしお
恋愛
魔法学院次席卒業のシャーリー・ドットは、 「一級魔法使いになれなかった」という理由だけで婚約破棄された。 ――だが本当の理由は、ただの“うっかり”。 試験会場を間違え、隣の建物で行われていた 特級厨師試験に合格してしまったのだ。 気づけばシャーリーは、王宮からスカウトされるほどの “超一流料理人”となり、国王の胃袋をがっちり掴む存在に。 一方、学院首席で一級魔法使いとなった ナターシャ・キンスキーは、大活躍しているはずなのに―― 「なんで料理で一番になってるのよ!?  あの女、魔法より料理の方が強くない!?」 すれ違い、逃げ回り、勘違いし続けるナターシャと、 天然すぎて誤解が絶えないシャーリー。 そんな二人が、魔王軍の襲撃、国家危機、王宮騒動を通じて、 少しずつ距離を縮めていく。 魔法で国を守る最強魔術師。 料理で国を救う特級厨師。 ――これは、“敵でもライバルでもない二人”が、 ようやく互いを認め、本当の友情を築いていく物語。 すれ違いコメディ×料理魔法×ダブルヒロイン友情譚! 笑って、癒されて、最後は心が温かくなる王宮ラノベ、開幕です。

巨乳すぎる新入社員が社内で〇〇されちゃった件

ナッツアーモンド
恋愛
中高生の時から巨乳すぎることがコンプレックスで悩んでいる、相模S子。新入社員として入った会社でS子を待ち受ける運命とは....。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~

ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。 王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。 15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。 国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。 これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。  

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

【状態異常耐性】を手に入れたがパーティーを追い出されたEランク冒険者、危険度SSアルラウネ(美少女)と出会う。そして幸せになる。

シトラス=ライス
ファンタジー
 万年Eランクで弓使いの冒険者【クルス】には目標があった。  十数年かけてため込んだ魔力を使って課題魔法を獲得し、冒険者ランクを上げたかったのだ。 そんな大事な魔力を、心優しいクルスは仲間の危機を救うべく"状態異常耐性"として使ってしまう。  おかげで辛くも勝利を収めたが、リーダーの魔法剣士はあろうことか、命の恩人である彼を、嫉妬が原因でパーティーから追放してしまう。  夢も、魔力も、そしてパーティーで唯一慕ってくれていた“魔法使いの後輩の少女”とも引き離され、何もかもをも失ったクルス。 彼は失意を酩酊でごまかし、死を覚悟して禁断の樹海へ足を踏み入れる。そしてそこで彼を待ち受けていたのは、 「獲物、来ましたね……?」  下半身はグロテスクな植物だが、上半身は女神のように美しい危険度SSの魔物:【アルラウネ】  アルラウネとの出会いと、手にした"状態異常耐性"の力が、Eランク冒険者クルスを新しい人生へ導いて行く。  *前作DSS(*パーティーを追い出されたDランク冒険者、声を失ったSSランク魔法使い(美少女)を拾う。そして癒される)と設定を共有する作品です。単体でも十分楽しめますが、前作をご覧いただくとより一層お楽しみいただけます。 また三章より、前作キャラクターが多数登場いたします!

少し冷めた村人少年の冒険記

mizuno sei
ファンタジー
 辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。  トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。  優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

処理中です...