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カンカンカン!
鐘の音が基地を響き渡る。
レックス「んあ!なんだなんだ。」
直ぐに着替えて外に出ると、基地は慌ただしい雰囲気だ。
レックス「あんた!何が起きてんだ!」
騎士「あぁ、新人か。今のはウェーブの警告だ。」
レックス「つまり…」
騎士「ウェーブだ。」
レックスは今まで習った指示通りに広間へ走る。
騎士長「ウェーブが来たぞ。魔法部隊は迎撃を開始しろ!」
騎士長の命令で、魔法部隊が一斉に魔法を放つ。
ウェーブの第一陣はゴブリン軍団。弱くてバカな奴らだ。
ゴブリン達は魔法に無す術も無く全滅した。
風に乗せられて来たゴブリンの焼ける臭いで噎せそうになる。化け物の死体は霧になってきてるのに、臭いだけは残る。
さっきまで戦闘していた魔法部隊が、基地へ戻ってきた。
ミア「あ!レックスだ。」
レックス「ミア!大丈夫だったか?」
ミア「勿論よ。むしろもっとやってやりたいくらいよ。」
レックス「そう言えばミアのモチベーションは復讐だもんな。」
ミア「失礼ね。復讐と憎悪よ。」
レックス「なんか違うか?」
ミア「ほぼ同じ。」
レックス「そうかよ。まぁ実は疲れてるかもしれんししっかり休んどけ。」
ミア「言われなくとも仕事なんでね。バイバイ。」
自分で使う剣を磨き、準備をする。始めての前線での戦闘。きっと国での訓練とは比にならないだろう。
しっかり覚悟を決めなければ。
今回のウェーブは短いもので、半日で終わった。
その日の夜、俺は基地から少し離れた場所で、空を見ていた。
澄んだ空で、星がよく見える。
元々星なんて興味なかったから、星の違いなんてわからない。
でも、星空を見てると、不思議と落ち着く。今後大きなウェーブで俺は前線で戦うのだろう。
勢いに身を任せ、それっぽく生きてきた。訓練も楽しくて、剣を振るのも楽しかった。
でも、命を賭けて生物に剣を振るのは始めてだろう。騎士学校で化け物は倒した。訓練としてだ。
所詮日本人だった俺は、何か変わったのだろうか。
ふと母親の顔が脳裏をよぎる。
帰りたくなった。
俺の家に。
でも、取り敢えずはここを切り抜けないと。ここで活躍して、人魔戦争を終わらせて、魔法使いたちに聞いてみようか。俺は異世界人で、元の世界に帰れるかって。
もしこの戦争で活躍すれば俺も帰れる確率は上がるだろう。
それまでの辛抱だろう。
ミア「黄昏てるのね。レックスのくせに。」
レックス「何か問題でも?」
ミア「いや、以外でね。学校でも活躍してて、みんなレックスの事を天才だ!って言っていた。あたしも凄いと思ってたし、いざこうやって騎士として一緒になったけど、今までのレックスのイメージから…ギャップを感じた。」
レックス「かっこいいだろ?」
ミア「それはまた今度話すわ。でも、昔から天才なんて呼ばれる人たちはみんな住む舞台が違うように感じたの。レックスは親近感湧くから安心する。」
ミアが少し間を空けて俺の隣に座った。
レックス「…そうか。じゃあそれは賞賛として受け取っておくよ。」
しばらく二人で空を見てから、テントに帰って普通に寝た。
鐘の音が基地を響き渡る。
レックス「んあ!なんだなんだ。」
直ぐに着替えて外に出ると、基地は慌ただしい雰囲気だ。
レックス「あんた!何が起きてんだ!」
騎士「あぁ、新人か。今のはウェーブの警告だ。」
レックス「つまり…」
騎士「ウェーブだ。」
レックスは今まで習った指示通りに広間へ走る。
騎士長「ウェーブが来たぞ。魔法部隊は迎撃を開始しろ!」
騎士長の命令で、魔法部隊が一斉に魔法を放つ。
ウェーブの第一陣はゴブリン軍団。弱くてバカな奴らだ。
ゴブリン達は魔法に無す術も無く全滅した。
風に乗せられて来たゴブリンの焼ける臭いで噎せそうになる。化け物の死体は霧になってきてるのに、臭いだけは残る。
さっきまで戦闘していた魔法部隊が、基地へ戻ってきた。
ミア「あ!レックスだ。」
レックス「ミア!大丈夫だったか?」
ミア「勿論よ。むしろもっとやってやりたいくらいよ。」
レックス「そう言えばミアのモチベーションは復讐だもんな。」
ミア「失礼ね。復讐と憎悪よ。」
レックス「なんか違うか?」
ミア「ほぼ同じ。」
レックス「そうかよ。まぁ実は疲れてるかもしれんししっかり休んどけ。」
ミア「言われなくとも仕事なんでね。バイバイ。」
自分で使う剣を磨き、準備をする。始めての前線での戦闘。きっと国での訓練とは比にならないだろう。
しっかり覚悟を決めなければ。
今回のウェーブは短いもので、半日で終わった。
その日の夜、俺は基地から少し離れた場所で、空を見ていた。
澄んだ空で、星がよく見える。
元々星なんて興味なかったから、星の違いなんてわからない。
でも、星空を見てると、不思議と落ち着く。今後大きなウェーブで俺は前線で戦うのだろう。
勢いに身を任せ、それっぽく生きてきた。訓練も楽しくて、剣を振るのも楽しかった。
でも、命を賭けて生物に剣を振るのは始めてだろう。騎士学校で化け物は倒した。訓練としてだ。
所詮日本人だった俺は、何か変わったのだろうか。
ふと母親の顔が脳裏をよぎる。
帰りたくなった。
俺の家に。
でも、取り敢えずはここを切り抜けないと。ここで活躍して、人魔戦争を終わらせて、魔法使いたちに聞いてみようか。俺は異世界人で、元の世界に帰れるかって。
もしこの戦争で活躍すれば俺も帰れる確率は上がるだろう。
それまでの辛抱だろう。
ミア「黄昏てるのね。レックスのくせに。」
レックス「何か問題でも?」
ミア「いや、以外でね。学校でも活躍してて、みんなレックスの事を天才だ!って言っていた。あたしも凄いと思ってたし、いざこうやって騎士として一緒になったけど、今までのレックスのイメージから…ギャップを感じた。」
レックス「かっこいいだろ?」
ミア「それはまた今度話すわ。でも、昔から天才なんて呼ばれる人たちはみんな住む舞台が違うように感じたの。レックスは親近感湧くから安心する。」
ミアが少し間を空けて俺の隣に座った。
レックス「…そうか。じゃあそれは賞賛として受け取っておくよ。」
しばらく二人で空を見てから、テントに帰って普通に寝た。
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